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生活・しつけ

年長 2012年6月19日の記事

厳しくしつけているつもりが身につかないんです

「くつをそろえる」「ドアを開けたら閉める」等、厳しく言っているのですがなかなか身につきません。

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「『くつをそろえる』『ドアを開けたら閉める』等、
しつけは厳しくしているつもりですが、
私が言わなくなると、元に戻ってしまいます。
厳しく叱り続けるかどうか迷ってしまうのですが・・・」

 
一生懸命に子どものために言うことが、
逆に子どものやる気を損ねてしまったり、ママ自身も自分の投げた言葉に
イライラしてしまったり。

 
これでは親も子どももストレスがたまりますよね。
佐藤正寿先生、どうしたらいいですか?

 
 
佐藤 「我が子に対するしつけの言葉で多いのが、
『~しなさい』という命令形です。
確かにお母さんが『くつはそろえなさい』と言えば、
その場ではそろえることでしょう。
しかし大事なのは、『言われたらくつをそろえること』ではなく、
『くつをそろえることが習慣になること』です。

 
そうは言っても、ついつい
『ちゃんとくつをそろえなさい! 前にも言ったでしょ!
どうしてあなたは何度言ってもわからないの!』
と叱ってしまうものです。
こんなふうに言われたら、非難された子どもは
くつをそろえる、そろえないということ以前に、
自分自身を否定された気持ちになってしまいます。

 
そんな悪循環に陥らないために、
『お母さんは〇〇だと思う』というように、
お母さん自身の『気持ち』を伝えましょう。
たとえばくつをそろえていなければ、
『お母さんは残念だなあ。ほら。くつを見てみて…』
というように言います。
くつをそろえたら、『嬉しいわ』と気持ちを伝えるのです。

 
これらは心理学用語で
『I(アイ=自分)メッセージ』と言われます。
親の願いや気持ちに子どもたちは敏感です。
状況の善し悪しを客観的に判断して言葉にするのではなく、
『親が願うこと』という表現をすることで、
子どもたちにメッセージが伝わりやすくなるのです。

 
これは子どもに注意をする時だけではありません。
ほめる時でも同じです。
『お母さんは、○○君がすぐにお手伝いをしてくれて助かるわ。ありがとう』
と言われれば、親の思いはストレートに届きます。
同時に、『自分はお母さんの役に立った』という充実感を
持つことができるでしょう」

 
 
自分がどんな口調で言っているか振り返ってみましょう。
もしかしたら、こわ~い口調で言っているかもしれませんよ。
優しい気持ちで子どもに気持ちを伝えたいですね。

 


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