●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス

子どもを必要以上に叱り過ぎてしまった……そんなときは、なるべく早く「ごめんね」と謝ってください。
「今日は許してあげるね」などとフォローするのは、何もしないよりはいいでしょう。
ただ、その場で一時的に気まずい雰囲気が和らいだとしても、その後、親への不信感が残ってしまいます。

また、“しつけのためだから、叱るのは仕方がないから何もしない”というのは、逆効果です。必要以上に叱られていることに多くの子どもは気づき、不信感をためこみます。
必要以上に怒鳴ったり叱ったりすることは、何ひとついいことがないのです。

だから、親は素直に謝るべきです。それは、子どもに対して“自分がいけないことをしたら素直に謝る”というお手本にもなるでしょう。

本来であれば、子どもにイライラをぶつけないことがいちばん大切です。
そのためにも、イライラを溜め込まないように、ストレス解消法を持ってください。
ママ友とのおしゃべりでもいいですし、エクササイズなど体を動かすことでもいいでしょう。
そして、自分を客観視する努力をしてください。“自分はイライラしているな”と気づくだけでも、冷静になれるものです。

とはいえ、それがわかっていても、なかなか感情をコントロールできない……というお母さんもいるのではないでしょうか。
私のおすすめの方法は、イライラしているなと思ったら子どもから離れて、お茶を飲んだり、深呼吸をしたりすること。吸う息と吐く息をいつもの3倍ぐらいの長さにして深呼吸してみてください。
イライラしているときは、呼吸が浅くなっているので、呼吸を意識するだけでも心が落ち着きますよ。


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