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生活・しつけ
年長 2013年4月9日の記事
☆進級で不安定な子どもに言ってはいけないNGワード
《年長ママへのアドバイス2》子どもは環境の変化に弱いところがあります。大らかな気持ちで見守りましょう。
年長児の4月に見られる子どもの変化について、こどもコンサルタントの原坂一郎先生にお聞きしています。
前回は、年長組になった自由や自信、開放感から “やんちゃ” に変化する子どもについてお話しいただきました。
そうした “やんちゃ” な変化だけではなく、「園に行きたくない」と言い出したり、できていた朝の支度もしなくなったり、進級に伴い、不安定になる子どももいるようです。
進級で不安定になる子どもに対して、親はどのような態度で接するとよいのでしょうか?
引き続き、原坂一郎先生におうかがいします。
引き続き、原坂一郎先生におうかがいします。
●新しい担任やクラスが変わって不安になる子もいます
年長に進級した子どもは、自由や自信に満ち溢れているということですが、不安が強く表れる場合もあるのでしょうか?
原坂 「進級で不安になるという子もいますよ。
不安な気持ちがどのような行動になって表れるかというと、
・園に行きたがらなくなる
・できていたことができなくなる
・トイレの回数が多くなる
子どもは、環境の変化に弱いという一面もあります。
進級で担任の先生が変わったり、教室が変わったりします。大きな園はクラスメイトが変わることもあるでしょう。そうした変化の中にストレス感じるものがあった場合、不安が行動に表れたりします。
例えば、外に出る準備や片づけの仕方など先生によってやり方が異なります。
前は何でも励ましてくれる先生だったのに、今度はよく叱る先生になった、という場合もあります。
そして、ナイーブな子ほど、今までとは違うものになってしまった環境に戸惑ってしまいます」
●必ず元通り元気に園に行ってくれます。大らかな気持ちで受け入れましょう。
大人でも、転職や引っ越しをしたばかりのときは戸惑ったり不安に思ったりしますよね。進級で不安になった子に、親はどのような態度で接するとよいでしょうか?
原坂 「それまで(年中児のとき)は、園に問題なく行っているのであれば大丈夫です。
今まで園に元気に行っていた、今まではできていたのであれば、変化は一時的なものです。
必ず元通りになりますから、あまり心配なさらずに、大らかな気持ちで見守りましょう。
環境の変化で不安になった子も、『新しい担任の先生も、いい先生だ』 『新しいクラスも楽しい』と、分かればもう大丈夫。
今だけのことだと思って、もうしばらくは様子を見てあげてください。
園でも、3月まではあんなにまとまっていたクラスが4月になって問題が続出するというのはよくあることです。
幼稚園の先生も、保育園の先生も4月は苦労するものなんですよ」
プロ(園の先生)でも苦労すると聞いて、なんとなく安心しました。
●親が焦ると、“指示・命令・禁止” など否定言葉ばかり出てきてしまう
環境の変化で不安定な子に対して、親が気をつけたいことがあれば教えてください。
原坂 「先ほどから『大らかな気持ちで』と言ってきましたが、親に焦りがあると子どもに対して肯定言葉が出にくくなります。
『もう年長さんなんだから』とか、『そんなことだと1年生になれないわよ』など、親は子どもを励ますつもりでかけた言葉でも、これらはすべて子どもを否定する言葉です。
『年長なんだからしっかりさせなきゃ』と焦るほど、“指示・命令・禁止” 言葉が多くなってしまいます。否定言葉は、一切子どもを伸ばしません。
これらはNGワードだと思って、発する前にグッと飲み込みましょう」
原坂先生ありがとうございました。
次回は、子どもの成長を見逃さないコツについてお聞きしたいと思います。