★初めてのキャンプ用品、何をどう選ぶ?

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前回では、キャンプを始めたい初心者の方へ、何から始めるべきかをレクチャーしてもらいました。

 
キャンプに慣れてきたら、そろそろ自分たちの道具が欲しくなるものです。 
今回は、まず揃えたい道具の選び方のポイントや、おすすめ商品、注意点などを、引き続き、「週末キャンプ&アウトドア」大迫さんにお聞きしました。

 
初心者が揃えたい道具と言えば、テント、タープ、寝袋、グラウンドシート、テーブル、イス、ランタン、バーナーなど……、というお話でしたが、その中でも、まず必要なものはなんでしょうか。

 
 
大迫 「テント、イス、テーブル、タープ、ランタン、それにバーナーですね。 
順にポイントを挙げていきましょう。

 
●テント 
 ・選び方のポイント 
 設置も簡単、軽量でコンパクトに収納できるドーム型がいいと思います。 
 種類も価格帯も豊富ですよ。 
 大きさは、家族の人数プラス1~2人分ほど余裕をみましょう。

 
 なかでもおすすめなのは、 
 入口に前室やキャノピー(大きなひさし)が付いたもの。 
 この部分に荷物の収納ができるので、テントの中を広々と使えます。 
 雨の日なども出入りしやすく、簡易なタープ替わりにもなるものもあります。

 
 ・おすすめ商品

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コールマン BCワイドドーム/325 
 

 ・注意事項 
 テントだけでも使えますが、テントの床面を湿気や砂利の突起物など 
 から保護するシートや、 
 断熱やクッションのためのテントマットなどがあると、快適に休めます。 
 テント内では火気厳禁です。 
 一酸化炭素中毒や、火事などの危険性があります

 
 
●イス、テーブル 
 ・選び方のポイント 
 テーブルはキャンプサイトの中心であり、憩いの場です。 
 食事をしたり、料理をしたり、いろいろな作業を行いますから、 
 こだわって選んでみましょう。 
 1泊であれば、イスもセットされているコンパクトなタイプを。 
 設営や撤収が便利です。 
 グレードアップしたテーブルが欲しくなった時でも、 
 サブテーブルとして出番はありますよ。

 
 次にイスですが、 
 のんびりしたい派はゆったりくつろげるイスを選びましょう。 
 機動性優先派は、快適性をある程度犠牲にしてでも 
 コンパクトに収納できるものを選ぶといいと思います。

 
 テーブルとイスの出番はキャンプだけではありません。 
 ガーデンパーティやベランダパーティでも重宝します。 
 使い方にあわせたサイズや機能を考えて購入するといいですよ。

 
 ・おすすめ商品

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コールマン ファミリーベンチセット/ミニ

 
 
●タープ 
 ・選び方のポイント 
 日よけ、雨よけ、風よけを兼ねるのがタープです。 
 いろいろ種類はありますが、夏のキャンプを快適過ごしたいなら、 
 メッシュのテント状のスクリーンタープがおすすめです。 
 まわりがスクリーンになっているので、 
 暗くなると出てくる害虫や蛾から、テーブルまわりをガードできます。 
 四方が囲まれた感覚も、家族に安心感を与えてくれます。

 
 ・おすすめ商品

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コールマン スクリーンキャノピータープⅡ

 
 
●ランタン 
 ・選び方のポイント 
 夜のテーブル周りを照らす明るいランタンは 
 ガソリンやカセットガスなどの燃料式と電池式、どちらでもかまいません。 
 扱いは、電池式→ガス式→ガソリン式、の順に難しくなります。 
 それぞれに明かりの雰囲気も違いますので、好みで選んでみましょう。 
 夜遅くなると、キャンドルだけでも、雰囲気が出ていいですね。

 
・おすすめ商品

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コールマン クアッドLEDランタン

 
・注意事項 
 テント内では、絶対に火を使ってはいけませんので、 
 テント内で使うランタンは、電池式にしましょう。
 
 夜の水場やトイレなどに行くときや、テント周りの点検時も、電池式電灯の方が便利です。 
 電池式のヘッドランプや肩掛け式なら、両手が使えるので安全です。

 
 
●コンロ 
 ・選び方のポイント 
 木炭などを使う焼き物用のバーベキューグリルから、 
 ガスやガソリンなどを使うコンロ(バーナー)まで、 
 各種ありますが、焚口が2個あるツーバーナーが基本です。 
 おすすめはガス式。 
 家庭のガスコンロのように、ひとひねりで着火するので便利で安全です。 
 ランタンやバーナーなどのボンベの規格を統一させるのも、賢い選び方です。

 
 また、キャンプらしさを味わえる 
 バーベキューグリルはどうしても欲しいところですね。 
 週末のレジャーやホームパーティでも活躍するでしょう。 
 自立式のもの、テーブルの上で使えるもの、 
 コンパクトに収納されるものなど各種ありますので、 
 それぞれの使い方や料理する量にあわせて選びましょう。

 
 バーベキューグリルは、 
 キャンプ場によってレンタル品があったり、 
 かまどの設備が用意されていることもあります。 
 キャンプ場選びのときに、チェックしておきましょう。 
 料理の道具は家庭用のものを持っていってもいいでしょう。 
 卓上ガスコンロも、家庭用調理鍋もキャンプ場で使えます。 
 ベテランになると、中華鍋やすき焼き鍋を駆使して料理する人や、 
 焼き鳥や焼き魚のために七輪を持ち込む人もいますよ。

 
 ・おすすめ商品

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コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブⅡ  

 
 
ポイントを押さえれば、 
初心者でも楽しく道具選びができそうですね。

 
次回はキャンプの醍醐味、食事についてご紹介。 
おすすめレシピや、キャンプクッキングでの簡単なアドバイスをお届けします。

 

 

☆女の子に必要なしつけとは?

 
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今回は『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である精神科医の和田秀樹先生〈女の子のしつけで大切なこと〉についてうかがいました。
 
 
●しつけの基準になる子育てのグランドプランを確立させる
 
女の子は、口が達者ですぐ反論するので、しつけがうまくいかないという話を耳にします。
 
和田 「基本的にしつけとは、家庭ごとの価値観に基づいて、親が判断するものです。
ですから親の側に、しつけの基準となる『グランドプラン』がしっかり確立していることが求められます。
 
『グランドプラン』とは、どんな人間に育ってほしいのかという願いや子育ての方針のことで、これがないと、周囲の声や情報に惑わされたり、よその家のやり方に一喜一憂したり、子どもに『なんでダメなの?』反抗されて答えに詰まることになってしまいます。
 
まずは夫婦で話し合い、お互いのグランドプランを確認し、しつけの方針を決めていってはどうでしょうか」
 
 
●自分の意見を主張することの大切さを教える
 
女の子に特に必要なしつけはありますか。
 
和田 「しつけにおいては、男の子には、最終的に独り立ちできるようにという思いから、比較的厳しく育てられる傾向がありますが、女の子は、そこがかなり甘くなってしまう傾向があります。例えば、女の子を注意していても、泣き出してしまったら、親はそれ以上言わず、手加減してしまうことも多いのではないでしょうか。
 
過剰に強くしかる必要はありませんが、最後までしっかり言うべきことでも、いつも子どもが泣いたら終わりにしてしまうというのも問題です。女の子だからというよりも、むしろ、しつけの厳しさには性差をつけないことがポイントです。
 
それから、女の子については、あまり自分の意見を主張せず、周囲に同調することを要求されがちです。もちろん、ある程度の協調性は必要ですが、これからは女の子に対しても自分の意見をもち、伝えていくことの大切さを教えていくべきです。
 
お母さんにはぜひ、日常生活の中で、子どもが自分の意見を言えるような場面を作る配慮をしてほしいと思います。
 
例えば、テレビを見ているときや買い物のときなどに、『あなたはどう思う?』と子どもに聞きながら意見を引き出すようにしましょう。子どもが喜んで次々に意見を投げかけてきても、面倒がらずにつきあってください。
 
小さいころからのこうしたやりとりの積み重ねが、自分の意見を主張できるようになるための有効なトレーニングとなるのですから」
 
 
4回にわたって「幸せな女の子の育て方」についてお話をうかがいました。
私たち母親の考え方を変えて、意識的に行動することも必要のようですね。
和田先生、ありがとうございました。
 
●年長ママにおススメ
 

☆原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」2回

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子どもは2歳半くらいになったとき、いわゆる「反抗期」を迎えます。「イヤイヤ期」とはよく言ったもので、文字通りなんでも「いや~」です。

でも、5歳になっても何でも「イヤ」、言うことは聞かないし、大きな声で泣いたり怒ったり。反抗期じゃあるまいし、どうして・・・と悩むお母さんは多いものです。

 

そういった子どもは、総じて「わがままちゃん」とよく言われます。気にしないでおこうと思っても、「甘やかしている」などと言われそうで、つい子どもを怒ってしまう。そんな経験はありませんか?

 

何歳であろうと、子どものイヤイヤ、かんしゃく、大泣きなどは、決して「わがまま」ではありません。じゃあ何かと言うと、ちょっとした「希望」です。大人のように口で上手に言ったり頼んだりができない子どもは、そういう手段でしか伝えられないのです。

 

大人も「ああしたい」「こうした」という希望や要求は毎日100個以上持っています。でも、それらはことごとく自分で叶えています。「本屋さんで立ち読みしたい」と思えば、立ち寄ります。「5分ほど」と思えば5分で切り上げ、「もっと読みたい」と思えば、もっと読んでいます。家で「冷たいお茶がほしい」と思えば冷蔵庫からお茶を出し、「おかわりしたい」と思えば勝手におかわりします。それらの要求は決して「わがまま」ではありません。

 

しかし、子どもはそんな小さな希望すら、普段なかなか自分で叶えることができません。買い物途中の本屋さんで、ちょっと見たい本があってもお母さんの「ダメ」で終わり。お茶のおかわりがほしくても「お茶ばかり飲んだらダメ」と、もらえなかったりします。ちょっと落ち葉を拾おうとしただけで「汚いでしょ!」と、触らせてももらえない。学童期に入るまでの子どもって、そんな毎日なのです。

 

普段、自分の小さな要求は、自力で叶えている大人は、ちょっとした望みも叶えられない子どものそのつらさがわからないのです。

 

「イヤイヤ」を始め、子どもの一見「わがまま」に見えるものの正体は、「ちょっとした希望」。自力で叶えることのできない子どもに代わって親はぜひ叶えてやってほしいと思います。

 

少しでいいのです。本屋さんに立ち寄るのは1分でいいし、お茶をほしがればコップ半分でOK。でも、1分でも見られたか、全然見られなかったかでは、子どもの満足度は全然違います。子どもは満足感を抱くと、行動が落ち着きます。ダメと言ったときに比べ、そのあとの「やりやすさ」が随分違ってきますよ。

 


前回の記事はこちら

原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」1回

 

次回の記事はこちら

原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」 3回

 

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★子育てストレスはちょっとした意識づけで減らせます

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小学1年生ママのストレスと言えば、 
やっぱり子育てに関することがいちばんに挙がるでしょう。 
「どうして朝になってバタバタするの!」 
「○時までに帰って来なさいって言ってるでしょ!」 
子どもについてのイライラや悩みの種はつきません。

 
子育て中の親子のストレスをサポートしている 
臨床心理士高山恵子さんは、 
「子どもが言うことを聞かない」とイライラを募らせる前に、 
子どもの気になる行動にも理由があることを知って、と提言しています。

 
 
 
高山 「たとえば、母親がおもちゃを 
『片付けて』と言っているのに、 
いつまでも遊び続けてしまう子。 
こういう場合、ママから見ると 
子どもの姿は『片付けのできないダメな子』となるため、 
『片付けなさい!』『何度言ったらわかるの!』と 
声を荒げるという展開になりがちです。

 
こういう場合、子どもの行動には次の4つの理由が考えられます。

 
① 聞こえていない 
遠くからどなっていても、大人の言葉が 
子どもにはきちんと聞こえていないことがあります。 
遊びに夢中になっていて、聞いていない子もいます。

 
②うっかり忘れている 
指示を聞いたそのときはわかっていても、 
遊んでいるうちに、うっかり忘れてしまう子もいます。

 
③意味がわからない 
大人と子どもでは言葉のイメージが異なっていたり、 
子どもが言葉の真意を理解していないこともあります。 
周りに本やブロックが散乱していても、 
手元のおもちゃだけをしまって 
片付けたつもりになっている場合もあります。

 
④わざと 
大人の注意を引くために、わざと怒られるような行動をとることもあります」

 
 
つまり、親は「指示した」「伝えた」つもりになっていても 
子どもには伝わっていないこともあるんですね。 
それぞれ、どのように対応すればよいでしょうか?

 
高山 「①『聞こえていない』ときは、 
近くに行って注目させてから話をします。

 
② 『うっかり』のときは、『何をするんだっけ?』 
と指示を思い出させるような声かけをしましょう。

 
③ 意味がわからない』ときは、 
『本は本棚に、ボールはこの箱に』と、 
できるだけ具体的に指示をします。

 
④ 『わざと』が考えられる場合は、 
ほかに良い行動を見つけて褒めたり、 
あなたを気にかけている、 
大切に思っているというメッセージを 
伝えるようにしていきましょう」

 
 
なるほど、行動を分類してその対応ができれば 
いちいちイライラしたり、怒る回数も減らせそうです。

 
高山 「それから、子どもが何度言ってもできないとき 
つい『なんで~できないの?』という言葉をぶつけていませんか?」

 
しょっちゅう言っているかも…。

 
高山 「親が何気なく言っている『なんで?』と言う言葉が、 
親子ともにストレスになっていることも多いのです。 
親が『なんで?』と聞くと、 
子どもは『だって…』と言い訳を始めます。 
すると親は『また言い訳して!』とさらに怒ることになるわけです。

 
それよりも、可能性を引き出すために 
『どうしたら~できるようになるかな』と問いかけてみてください。

 

『なんで?』は過去に目が向いていて、 
起こってしまった過去を責める言葉。 
言われた子どもは、責められた、否定されたと感じてしまいます。

 
それに対して、『どうしたら~できるかな』というのは 
子どもの可能性、未来に目を向けた質問です。 

子どもの“できる姿”をイメージした問いかけになるので、 
親もイライラせずに済みますし、 
子どもも自分なりの方法を探そうと前向きになれます」

 
 
ちょっとした言葉の違いですが、 
「なんで~?」と「どうしたら~?」では 
ずいぶん印象が違うんですね!

 
高山 「子どもが朝なかなか起きなくて、 
朝食や支度が慌ただしいというときは 
『なんでもっと早く起きらないの?』と感情的に叱らず、 
『今7時よ。』とか 
『集合時間の10分前よ』と伝えましょう。 

また時間があるときに 
『どうしたら早く起きられるようになるかな』 
と一緒に考えるといいでしょう。

 
そして、実際に早く起床できた日は 
『今日は早く起きて朝食を済ませてくれたから、 
ママも助かったわ。ありがとう』と、伝えられるといいですね」

 
 
子どもの行動の理由を分析したり、 
投げかける言葉を意識して変えてみる。 
そんなちょっとした意識づけで、 
親子のストレスを減らせるなんて、新鮮な驚きです。

 
今回、高山さんがお話しくださった内容は、 
えじそんくらぶ発行の無料冊子「子育てストレスを減らす3つのヒント」などにも詳しく書かれています。 
えじそんくらぶ発行の冊子は下より無料でダウンロードできます。 
http://www.e-club.jp/category/adhd/adhd_download

 

 
次回は、「褒める・叱る」にかかわる親子ストレスについて 
お話をうかがいます。

 


関連記事はこちら

《ストレスマネジメント講座1》ストレスと上手に付き合う方法を学びましょう

《ストレスマネジメント講座2》何をストレスに感じるかは、人によって異なります

《ストレスマネジメント講座3》ストレスへの対処方法は、大きく分けて2つあります

《ストレスマネジメント講座6》我が子のストレスに、どう対処すればいいでしょう?

子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?

 

 

 

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★ストレスへの対処方法は、大きく分けて2つあります

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前回は、ストレスと上手に付き合っていくためには 
まず自分のタイプや考え方、自分の「いい状態」を知ることが大切 というお話を、臨床心理士高山恵子さんにうかがいました。

 
それでは私たちが実際にストレスを感じたとき、 
それに対処していくには、どうすればよいのでしょうか。

 
高山 「ひとつは、自分に合ったストレス発散法を見つけることです。 
親しい人とお茶を飲んでおしゃべりするのもいいですね。 
散歩や軽い運動で体を動かしたり、音楽や読書、 
カラオケ、ガーデニングなど好きなことや趣味にうちこむのもいいでしょう。 
深呼吸をするだけでリフレッシュできることもありますから、 
自分に合った方法を見つけて、ストレスを発散してください。

 
私がよくママたちにお話するのは、 
『罪悪感を感じずに、お昼寝してください』ということ。

 
やはり人は、睡眠や休息が十分にとれていると心身が安定します。 
けれど、忙しいママたちは 
『こんなことしてちゃいけない』などと 
心のどこかで罪悪感を感じながら、 
お昼寝をしているケースが多いのです。 
それでは体は休まっても、心は休めていません。

 
ママが十分に休息をとって、リフレッシュできれば 
子どもにとってもいいことですから、 
遠慮なくお昼寝してくださいね」

 
いいことを聞きました! 
お昼寝も大事なストレス発散法なんですね。

 
高山 「もうひとつの方法は、 
ストレスへの耐性を強くすることです。

 
子どもとの関係など、自分だけではコントロールしづらい 
対人関係のストレスには、 
ストレス自体への耐性を強くすることが有効です。

 
たとえば、対人関係のストレス耐性を強くする方法のひとつに 
『事実とシナリオを分ける』方法があります。

 

子どもが朝起きてきて 
『おなかが痛い』と登校をしぶったとします。 
このとき、ママの頭の中では 
『もしかして、いじめ?』 
『不登校になったらどうしよう』 
『先生やパパがなんていうかしら』 
『私はダメな母親…?』 
といったマイナスのシナリオが駆け巡ることがあります。

 
こうなると不安やストレスが増え、 
子どもを怒鳴ったり、オロオロして 
取り乱したりしてしまいます。

 
しかし、本当の事実は 
『子どもが腹痛を訴えていること』だけ。 
事実とシナリオを分けて、シナリオの部分は 
『子どもがきちんと言えてよかった』 
『ゆっくり休むいい機会かも』と、 
プラスの発想に変えていくことで 
問題に落ち着いて対処できるようになります」

 
 
事実は事実として冷静に受け止めて、 
シナリオの部分は、マイナスからプラスに発想の転換をするということですね。

 
高山 「もし、自分だけでは対応できないと感じたときは、 
夫や実家の母親などにSOSを出していいのです。 
『人に助けを求める』ことも、 
重要なストレス対処法です。

 
家族に頼めない人は、お金を出して 
ファミリーサポートセンターやシッターを依頼して、 
仕事や家事をしたり、自分の時間を捻出してもいい。

 
すべてを自分一人で解決しようとしてストレスをため込むより、 
人に上手に助けを求めてくださいね」

 
 
ストレスを感じたら、 
自分に合った発散方法を実践したり、 
「事実とシナリオを分ける」などの方法で 
気持ちをうまく修正したりして 
対処していけばいいんですね。

 
次回からは、多くのママたちが直面している 
「子育てのストレス」に注目。 
親子の関係が良くなるストレスマネジメントを、教えていただきます。

 


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★“よい子育て”をしようと気負いすぎてストレスに…

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子育ての毎日は日々格闘のようなもの。 
「いつでも笑顔のやさしいママ」でいたいのに、 
実際はガミガミの連続…… 
なかなか理想のようにはいかないと溜息をつくのも、また現実です。

 
親子のストレスをサポートしている臨床心理士高山恵子さんは、 
「もっと気楽に、肩の力を抜いて育児を」とママたちにアドバイスしています。

 
高山 「私はストレスマネジメントの方法をお伝えしていますが、 
ストレスマネジメントをきちんとしなければという思いで 
自分を追い詰めてしまうと、 
かえってそれがストレスになることもあります。

 
思わずカーッとなって子どもを叱った日があっても 
『感情的に子どもを叱ってしまった…』 
と自分を責める必要はありません。 
最初からそんなにうまくはできないよね、と自分を受け止め 
子どもにも『ごめんね、言い過ぎちゃったね』と言うくらいでOKです」

 

 
そうなんですね。 
そう言っていただけると、気持ちがラクになります。

 
高山 「子どもを褒めて育てることが良いと強調されている昨今は、 
『どう褒めていいかわからない』と 
褒められないことに罪悪感を感じるママや、 
『褒めることがストレス』になっているママも 
決して少なくありません。

 
でも、ストレスに感じるくらいなら、 
無理して褒めなくていいと思います。 
その代わり、先生や知人などに我が子が褒められたときには 
『ありがとうございます。褒められて良かったね、〇〇ちゃん』と 
謙遜せずに素直に受け止めて。 
人に褒められた機会を利用して、 
『褒められるとうれしい』という気持ちを 
子どもに体験させればいいのではないでしょうか」

 
 
 
それなら気負いすぎず、自然にできそうですね。 
でも、やはり褒めること自体は、子どもにとってプラスに働くのですね。

 
高山 「人は褒められると、脳にドーパミンという快感物質が放出され、 
その行動をくり返そうと、意欲的になります。 
そして褒められることが増えると、 
子どもは『自分は認められている』 
『自分には生きる価値がある』という 
高いセルフイメージを持てるようになります。

 
子ども本人だけでなく、親にとっても、 
我が子の良いところに目を向けて褒めることは、 
心の安定につながりますから 
ストレスにならない程度に、 
褒める機会を増やすのは良いことです」

 
 
子どもを上手に褒めるコツや、 
褒めるときに注意したい点はありますか?

 
高山 「子どもを上手に褒めるコツは、 
100%できなくても中間でまず、褒めることです。

 
目標を高く設定しすぎるのはよくありません。 
完璧にできないと褒められず、 
途中でくどくど言ったり、 
叱ったりするシーンが増えてしまいがちです。

 
目標設定を少し下げて、 
小さなことでもできたら褒める、ということを心がけていくと 
自然に褒める回数が多くなります。

 
そして、褒めるときは具体的に褒めましょう。 
子どもが玄関の靴をそろえて上がったら 
『靴をそろえられたね。キレイになって気持ちがいいね』と、 
良い行動を具体的に言葉にしましょう。

 
また、子どもを人と比べて評価するのは避けてください。 
たとえ良いことでも、学校の友だちやきょうだいはもちろん、 
親類の子どもとも比べてはダメ。 
比べるなら『3か月前の我が子』と比べて、 
進歩した点、成長したところを褒めましょう。

 
子どもが人のために自分の力を使えたようなときは、 
『お手伝いありがとう。とても助かったわ』と、 
感謝の言葉のシャワーをかけてください」

 

いろいろなコツがあるんですね。 
ひとつひとつは「なるほど」と思いますが、 
全部実践できるかというと不安な気もします…。

 
高山 「全てを実行しようと思わなくてもいいのです。 
何かひとつ、変えてみるだけでいい。

 
私は子育て中のママたちに、 
『2褒め、2ハグ』をおすすめしています。

 
学校に行く前や、夜寝る前などに 
『がんばったね』『ありがとう』と 
子どもを褒めて、ギュッとハグ。 
こうすると、子どもの心は安心と愛情に包まれるため、 
これを10日続けただけで、 
おねしょが治ったという子もいます。

 
いい子育て法を、あれもこれも全部 
『~しなければ』と難しく考えすぎず、 
できることから気楽に実践してみてください」

 
高山さんのお話をうかがっていると 
疲れた心がホッと潤って、 
『明日も頑張ろう』と勇気づけられるママも多いと思います。

 
高山さん、ありがとうございました。

 
これまで、ママたちが直面するストレスについてご紹介してきましたが、 
次回は、子ども自身のストレスとその対処法について、お話をうかがいます。

 


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★我が子のストレスに、どう対処すればいいでしょう?

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小学校1年生は、環境の変化が大きいとき。 
子どもも慣れない学校生活や新しい友だちとの付き合いに、 
疲れやストレスを感じやすいときです。

 
子どもが怒りっぽかったり、落ち着きがなかったり、 
反対に元気がない様子だったり、 
「ストレスかな?」と感じたときは 
どうケアしていけばいいでしょうか。

 
子どもがストレスを感じているときは、 
まずは「子どもの気持ちに共感を」と、 
臨床心理士高山恵子さんはアドバイスします。

 
 
高山 「子どもが学校から帰ってきて、 
イライラして怒りっぽい様子であれば 
それとなく様子を聞きながら、 
『大変だったね』『怒りたくなったんだね』 
『イライラしちゃったね』と 
子どもの気持ちをそのまま受け止めましょう。

 
子どもの不機嫌の原因が、 
友だちとのトラブルやいじめを疑わせる内容だったときは、 
学校の先生に『事実確認をさせてください』 
という姿勢で相談してみてください。

 
小学校に入ると、子どもの学校生活や 
友だち関係が親からは見えにくくなります。 
そのため親の心配も必要以上にふくらみがちですが、 
小学1年生くらいでは、まだ状況の説明が十分にできないこともあり、 
我が子の話だけを真実と思いこまないことも大切。

 
どうしても感情的になってしまいそうなときは、 
『我が子じゃなかったら、どう対応するか』 
と想像してみるのも一案です。 
隣の子のトラブルだったら…と考えると、 
意外と冷静になれることもありますよ」

 

 
そうですね。 
幼稚園・保育園時代は、送迎のときに 
先生とも気軽にお話できたのに 
小学校は様子がわかりにくい…と気をもむママも多いようです。

 
高山 「それと、単純なことですが、 
子どもも疲れているとき、空腹のときは、 
なかなか機嫌よくはできません。 

『疲れているな』と感じるときは、早めに就寝させる。 
仕事をもつママなどで、帰宅や夕飯が遅い家庭は、 
家事や炊事を少し手抜きしても、 
夕飯時間を早めてゆっくり食べられるようにする。 
それだけでも、心の安定につながります」

 
毎日の生活のちょっとした気配りで、 
子どものストレスを和らげることができるんですね。

 
高山 「最近は、習い事や学習塾などで、休日も忙しい子どもも 
少なくありませんが、子どもには休息が必要です。 
あまりスケジュールを詰め込みすぎず、 
子どもらしく自由に外で遊ぶ時間も確保してほしいと思います。

 
できれば学校が休みの日は、 
子どもの好きなことをさせてあげてださい。

 
子どもにも、やはり『外向タイプ』と『内向タイプ』があり、 
外向タイプの子はお出かけでストレス発散ができますが、 
内向タイプの子は、家で本を読んでいるほうが落ち着くこともあります。 
その子に合った過ごし方で、たっぷり休息をとってください。

 
子どもがリラックスして楽しめることを、 
親子で一緒にやるのもいいですね。 
リフレッシュにいいのは、サイクリングやキャッチボールなど、 
戸外で光を浴びて体を動かす遊びです。 

小学校に入っても、勉強だけでなく、 
体をいっぱい動かす遊びをたくさん体験してほしいと思います」

 
高山恵子さんありがとうございました。

 
6回に渡って、ストレスとうまく付き合う方法を高山さんにお話しいただきました。

 
親子で笑顔で過ごす時間がより一層増えるよう 
今回のお話しをぜひ参考になさってくださいね。

 


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★ストレスと上手に付き合う方法を学びましょう

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「子どもの支度が遅くて、朝からイライラ!」 
「相談したくても、夫は毎日帰りが遅いし…」

 
子育てに奮闘するママたちのほとんどが、多かれ少なかれ 
何かしらストレスを感じているもの。

 
でも本当は、できるだけストレスを少なくして 
子どもやママ自身、家族みんなが、笑顔でいられる時間を増やせたら、 
うれしいですよね。

 
今回から6回シリーズで 
“親子のストレスを減らすヒント”をお伝えしていきます。 
 

 
子育て中の親や一般の人を対象に 
ストレスマネジメント講座を提供されている 
NPO法人「えじそんくらぶ」代表で臨床心理士高山恵子さんに 
お話しをうかがいました。

 
高山さん、そもそも「ストレス」とは何でしょう?

 
 
高山 「ストレスとは、その人自身の問題や対人関係、環境など、 
何らかの原因によって心身にかかる負荷のことを指します。

 
人が環境に適応して生きていくうえで、ストレスは避けられないものです。 
しかし、日常生活の小さなストレスが解消されないまま積み重なっていくと 
どんどん状況が悪化してしまうことがあります。

 
たとえば、子育てストレスなら、 
① 子どもが言うことを聞かない 
↓ 
② 周囲の目が気になる 
↓ 
③ 子育てに自信がなくなる 
↓ 
④ イライラする、やる気がなくなる 
↓ 
⑤ どなる、叱る 
↓ 
① に戻る(この繰り返し)

 
こんなふうにグルグルと悪循環に陥ってしまうと、 
ストレスレベルが高まり、そこから抜け出すのも難しくなります。

 
この状態で、知らず知らずにムリを重ねていると 
肩こりや頭痛、胃痛、腰痛、動悸、だるさ、食欲不振などの身体症状のほか 
不眠、イライラ、不安、緊張、怒りっぽい、気分の落ち込みなど、 
心身にさまざまな変化が表れます。

 
場合によっては、ストレスがうつや虐待の引き金になることもあります」

 
 
どんどん悪いスパイラルにはまってしまうんですね…。

 
高山 「日々、子育てに家事に仕事にと 
忙しい毎日を送っているママたちにとって 
ストレスをまったくゼロにするのは不可能でしょう。 
でも、ストレスとうまく付き合うことは可能です。

 
ストレスに上手に対処する考え方・対応法を 
『ストレスマネジメント』と言います。

 
その人に合ったストレスマネジメントを行えるようになると、 
今まで困難と感じていたことも、違う視点で見られるようになり、 
落ち着いて対処できるようになります。

 
そして親が変わると、子どもも変わります。 
ママがイライラしていると、子どももイライラしますが、 
ママがニコニコしていると、子どもも安定して笑顔が増えますよ」

 
なるほど、 
「ストレスマネジメント」によってストレスを減らすだけでなく、 
親子間で“良い循環”ができていくのだとしたら、 
子育てもグンと楽しくなりそうです。

 
次回から、子育て以外にも、人生のさまざまなシーンで役立つ 
ストレスマネジメントの具体的な方法について、 
順を追って教えていただきます。 

 


関連記事はこちら

《ストレスマネジメント講座3》ストレスへの対処方法は、大きく分けて2つあります

《ストレスマネジメント講座4》子育てストレスはちょっとした意識づけで減らせます

《ストレスマネジメント講座5》“よい子育て”をしようと気負いすぎてストレスに…

《ストレスマネジメント講座6》我が子のストレスに、どう対処すればいいでしょう?

子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?

 

 

 

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★何をストレスに感じるかは、人によって異なります

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子どもの勉強や友だち関係の心配、夫婦の距離感、ママ友とのお付き合い、 
仕事や職場の問題…。 
私たちは日々、さまざまなストレスにさらされて生きています。

 
ストレスマネジメント講座を提供する臨床心理士高山恵子さんは、 
ストレスの原因は3つに分類できる、と説明します。

 
高山 「ストレスの原因は、大きく捉えると次の3つに分けられます。 
●自分のこと 
・時間がない 
・やりたくてもできない 
・理想と現実のギャップ 
・自分をせめてしまう など

 
●対人関係 
・子どもが言うことを聞かない 
・先生とうまくいかない 
・家庭内でトラブルがある 
・ママ友と話が合わない など

 
●できごと・環境 
・リストラ 
・事故 
・天災 
・住環境(狭い、うるさい) など  
(NPO法人えじそんくらぶ発行「子育てストレスを減らす3つのヒント」より)

 
ストレスマネジメントは、 
ストレスの原因を探ることも大切ですが、 
『自分を知る』ことが重要なんです。

 
心理学者ユングの分類によると、人には基本的な性質として 
『外向』と、『内向』の2つのタイプがあります。 
外向タイプはみんなで騒いだり、 
人と話すことがストレス発散になるタイプ。 
一方、内向タイプは、 
一人で好きなことをしているときに心が安定します。

 
もうひとつ、考え方や物事を判断するときの傾向として 
『思考タイプ』と『感情タイプ』の2つが挙げられます。

 
悩み事や問題があったときに、 
思考タイプは、理論に基づいて問題解決をし、 
納得することを重要視しますが、 
感情タイプは、論理的な問題解決よりも 
まず共感やねぎらいを求めます。

 
どちらかというと男性は思考タイプが多く、 
女性は感情タイプが多いため、 
妻が悩みを相談したときに 
『夫が共感してくれない』と嘆くケースも少なくありません。 
また女性でも思考タイプの人は、 
女性同士の雑談が苦痛、という傾向があります。

 
これらの違いは、どちらが良くてどちらが悪いということでなく、 
ただ『違う、同じじゃないこと』です。

 
『人と自分は違う』 
これを前提とすると 
人によってストレスと感じることも、 
その対処法もそれぞれ違うのは当然ですね」

 
 
なるほど。「みんなでカラオケ」がストレス発散になる人もいれば、 
逆にそれがストレスになる人もいる、ということですね。

 
高山 「そうです。そうして自分のタイプ、考え方の傾向を知ることが 
ストレスマネジメントのポイントになります。

 
そして、次のステップは自分の『いい状態を知る』ことです。

 
『いい状態』とは、無理せず、 
心が落ち着いてリラックスしている状態、 
心と体が安定している状態を指します。

 
たとえば、たっぷり眠って疲れがとれたとき、 
自分の意見が否定されず認められたとき、 
家族のコミュニケーションが良好なとき。 
そんなときを『いい状態』と感じる人もいるでしょう。

 
自分が『いい状態』になるためには何が大切かを考えて 
紙に書き出してみるのも、良い方法です。

 
現在の生活のうまくいっているところ、いいところを探して 
自分がどんなときに『いい状態』でいられるかがわかれば、 
それをくり返すことで、 
次第にいい状態の時間を増やすようにできるといいですね」

 
 
「自分のタイプを知る」。 
そして自分の「いい状態を知る」。 
ここまで、ストレスマネジメントのステップのうち、 
2つめまでをうかがいました。

 
次回は、いよいよストレスマネジメントの後半、 
具体的なストレスへの対処法についてうかがいます。

 


関連記事はこちら

《ストレスマネジメント講座1》ストレスと上手に付き合う方法を学びましょう

《ストレスマネジメント講座4》子育てストレスはちょっとした意識づけで減らせます

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☆人気お弁当ブロガーちっちさん・幼稚園お弁当2

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デコ弁は、手が込んでいて難しそう……というイメージはありませんか?

動物をモチーフにしたおにぎりなら、初心者でも簡単に作ることができます。

 

前回は、『ちっちのお花弁*』ちっち*さんに、幼稚園のお子さんにおすすめの、『うさぎちゃんのお弁当』を教えていただきました。

 

今回は、カラフルでかわいい『ぶたちゃんのお弁当』のレシピを教えていただきます。

 

 

ぶたちゃんのお弁当

 

《MENU》

 ・ぶたちゃんおにぎり(レシピ下記参照)

 ・はんぺんDEウインナーカレーボール(レシピ下記参照)

 ・お花のゆで卵(レシピ下記参照)

 ・さつまいものマッシュ

 ・アスパラのベーコン巻き

 ・にんじんのコンソメ煮

 ・キウイフルーツ

 


 

「ぶたちゃんおにぎり」

 

【材料】(1人分)

 ごはん…適量 

 好みのおにぎりの具材…適量

 色ごはん用ふりかけ(ピンク)〈デコふり・すっし~など〉…適量

 

(飾り用)

 魚肉ソーセージ、のり、トマトケチャップ…各適量

 

 

【作り方】

1 (白おにぎり)ごはんに好みの具材を入れ、丸形のおにぎりを作る。

  (ピンクおにぎり)ごはんにふりかけを混ぜ、丸形のおにぎりを作る。

 

2 ブタちゃんのおにぎりの目、鼻などパーツを作って貼りつける。マヨネーズ少量(分量外)で貼りつけてもOK。

 

■目:のりを小さく丸くカットして目に。

■鼻:魚肉ソーセージを薄く切って、おにぎりの中央にのせる。細く切ったのりをのせて鼻に。

■耳・手・・・魚肉ソーセージを薄く切り、半分に切ったものを耳に。花びら形の型で抜いたものを手に。

■ほっぺ:ほっぺの部分にトマトケチャップをつける。

 

*帽子やリボンのピックを刺して飾ってもOK。

 


「はんぺんDEウインナーカレーボール」

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【材料】(小5個分)

 はんぺん…40g(1/2枚)

 ウインナーソーセージ…1本

 ピザ用チーズ…10g

 カレー粉…小さじ1

 塩、こしょう…各適量

 片栗粉…小さじ1

 マヨネーズ…大さじ1/2

 

 サラダ油…適量

 

 

【作り方】

1 ウインナーソーセージはみじん切りにし、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジ(500W)で20秒加熱する。

 

2 ボウルに 1 と(サラダ油以外の)すべての材料を入れ、マッシャーでつぶしながらよく練り、混ぜ合わせる(マッシャーがない場合は、はんぺんを袋に入れたままよくつぶしてから混ぜ合わせてもOK)。

 

3 をひと口サイズの丸形に形を整える。

 

4 フライパンにサラダ油をひき、両面をこんがり焼く。

 

 


「お花のゆで卵」

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【材料】(1個分)

 うずらのゆで卵…1個 

 ゆでたにんじん…少量

 

 

【作り方】

1 ゆでたにんじんは、ストローで丸く型抜きする

 

2 うずらのゆで卵は、花の形になるように5箇所、細めのストローで丸く穴をあける

 

3 ゆで卵の穴をあけたところの中央ににんじんをおいたら、お花もようのでき上がり。

*花形で抜いたゆでにんじんも飾ってもOK。

 

 


 

《おすすめPOINT》

 

ちっちはんぺんは良質なお魚のたんぱく質が豊富で、魚が苦手なお子さんにもおすすめです。

『はんぺんDEウインナーカレーボール』は、はんぺんをつぶして材料を混ぜ込んで調理します。時間がたってもふわふわとやわらかくておいしいですよ。

ひと口サイズにすれば、子どももパクパクと食べられちゃいます。ぜひ、作ってみてくださいね!」

 

 

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☆幸せになれるのは上を目ざす女の子!

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今回は『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である精神科医の和田秀樹先生〈これからの時代の女の子の育て方〉についてうかがいました。
 
 
●女の子でも「自分の能力・実力で食べていける」ことを目標に
 
先行きが不透明な時代、女の子を育てるうえで大切なことはなんでしょう
 
和田 「これまでの女の子の親御さんの考え方は、女の子育てのゴールは『結婚して専業主婦になること』であって、社会的自立は二の次でいいというのが一般的でした。しかし、この考え方が、20年後、30年後に通用するでしょうか。
 
専業主婦を含めた家族を、自分だけの収入で養っていける成人男性は20年後には1割未満になっていると考えられます。
 
仮に結婚しても、離婚、失業、病気などのリスクもあります。いざというとき、賃金を得るためだけにパートを探して働くのと、自発的に仕事を選択して働くのと、どちらが幸福なのかは言うまでもないでしょう。
 
こうした現実をふまえると、これからは女性も社会的自立の方法をしっかりと考えながら育てていくことが必要になってきます。そしてそのためには親の側も、従来型の価値観から抜け出し、『自分の能力・実力で稼いで食べていける女の子に育てる』ことがわが子の幸せに直結するのだということをしっかり認識することが重要だといえるでしょう」
 
 
●「知力」と「学力」が自立のカギを握る
 
では、女の子の自立に必要なことはなんですか
 
和田 女の子の社会的自立を実現するために、必要なことは、『知力』と『学力』のふたつ。これからの時代を幸せに生きていくための、人生の基礎力と言っていいでしょう。
 
このふたつがなぜ重要なのかというと、
1)人生の選択肢を増やし
2)自分の能力・実力で食べていくためのベースになり
3)いざというとき転職もできる実力がつき
結果的に幸せな人生を実現する可能性を広げることにつながるからです。
 
つまり『子どもが就きたい仕事に就く、一生の仕事を得るために必要なパスポート』になるというわけです。
 
『知力』と『学力』を高めるためには、とにかく勉強することが大切なのは言うまでもありません。
 
ただし気をつけたいのは、女の子の場合、根がまじめなため、勉強を頑張ることを目標にすると、ほかのことに意識や関心がいかない、ガリ勉の秀才タイプになりがちです。このタイプは人間的魅力に乏しく、マニュアル通りにしか物事を進められず、将来社会に出ても、『使えない人』になるリスクが高いようです。いい点数だけを取ればよいという考えもひと昔前の価値観。この点も十分に理解しておいてください」
 
 
和田先生、ありがとうございました。
次回は女の子のしつけで大切なことについてうかがいます。
 


親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」6回

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●子どもにとって漢字の学習は大きな負担
 
1年生で習う漢字は80字で、2年生はその倍の160字です。
3年生と4年生が200字で一番多く、その後少し減って5年生で185字、6年生で181字です。
 
また、学年が上がるに連れて、習う漢字の画数が増えたり読み方が複雑になったりもします。
 
これはよく考えてみれば大変なことです。
大人で毎年新しい漢字をこれだけ覚える人はまずいません。
私など、去年1年間で新しく書けるようになった漢字は……、1つもありません。
 
実は、子どもたちにとって漢字の学習はかなりの負担です。
親も先生も「漢字をちゃんと覚えなさい」と気軽に言いますが、そんなに簡単にはいかないのです。
 
 
●漢字について叱ると「漢字ってつまらない」と思い込む
 
親も先生も、書き取りノートの字が雑だからといって叱ります。
子どもたちが漢字を覚えないといって叱り、文章を書くとき習った漢字を使わないといって叱ります。
でも、こういったことはすべて逆効果です。
 
漢字について叱られることが多いと、子どもは「漢字ってつまらない」と思い込むようになります。
本当は叱られるのがイヤなのですが、漢字について叱られることで「漢字ってイヤ。苦手。嫌い」という思い込みができてしまうのです。
このような漢字に対する苦手意識ができてしまうと、ますます苦手になってしまいます。
 
この反対に、「漢字って楽しい。漢字が好き」と思えるようにしてあげることが何よりも大切なことです。
そう思えば、漢字に対して前向きに臨むようになり、漢字の力もつきます。
そのためには、漢字について叱ることをやめ、ほめることを増やすことが大切です。
 
 
●部分に注目すれば、ほめられる字が見つかる
 
ですから、子どもの書き取りノートを見たら、まずは取りあえずほめてください。
とてもほめられないという人もいるかも知れませんが、それは漠然と全体を見ているからほめられないのです。
 
ほめるコツは、部分に注目することです。
 
部分に注目すると、中には偶然上手に書けた字や、あるいは相対的によく書けている字が必ずいくつか見つかります。
 
そういう字をできるだけたくさん見つけ出し、花丸をつけてほめてあげましょう。
ひらがなで上手なのがあれば、それもほめてあげてください。
 
これを毎日続けていると、ノートの字はだんだんしっかりしてきます。
「しっかり書きなさい」などと言わなくても、そうなります。
 
どうしても直させたい字がある場合は、たくさんほめて花丸をつけてから、最後に「じゃあ、これとこれだけ直そう」と言えば、喜んで直してくれます。
 
 
(次回に続く)
次回は7/1(月)予定です。
 

☆女の子は早め早めの学習で将来の自信につながる

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今回は『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である精神科医の和田秀樹先生〈女の子の勉強のさせ方〉についてうかがいました。
 
 
●小さいうちから「賢いことはいいこと!」という価値観を植え付ける
 
女の子に向いた勉強法はあるのでしょうか?
 
和田 「まず、小さいうちから『賢いことはいいことだ!』ということを伝え続けることです。
 
前回も話したように、女の子は背伸びしたがりの、おませなところがあります。大好きなお母さんやお父さん、年上のきょうだいなどが、いいということに対して好感をもち、興味や関心を示すものです。
 
ですから、日頃から大好きな家族、とくにお母さんが『賢いことは素敵』と言っていると、『自分も賢くなりたい!』と、知的欲求が刺激されます。もともと女の子は、コツコツ取り組む努力家型の素質があるので、持ち前の力を発揮して、勉強に取り組むようになってくるでしょう。
 
ただし、『賢いこと=学校のテストでいい点を取ること』というように、非常に範囲の狭い考え方を示して、子どもの興味や関心を極端に狭めてしまわないよう注意しましょう。点数にこだわりすぎる考え方を親が示してしまうと、ただの点取り虫になることだけを目ざす子になってしまいます
 
 
●授業の進度に関わらず、意欲に合わせて学習を進める
 
毎日の学校の勉強はどれくらいさせればいいのでしょう?
 
和田 「小学校のカリキュラムは、ゆとりをもって組み立てられているので、成長の早い女の子には物足りず、持て余していることも少なくないようです。こうなると『学校の勉強は楽勝!』と味をしめ、家庭学習を怠るようになり、その結果、学習習慣も身につかず、学力をつけることが難しくなってしまうことがあります。
 
こういう子は先々、男の子がぐんと成長する中学生くらいになるとあっさり追い抜かれ、ずるずる成績が下がるパターンになりがちです。
 
そうならないためにも、私は、8歳くらいの時期は、学校の授業の進度に関わらず、女の子には、家庭学習でどんどん先に進ませるのがいいと考えています。
 
本人の意欲に合わせて、先取りして勉強させることで、学習習慣がつくと同時に、『できること』『得意なこと』をたくさんつくって基礎学力を固め、勉強に自信をつけることもできます。これは中学、高校に進んだとき、とても有利な武器になります」
 
 
和田先生、ありがとうございました。
次回はこれからの時代の女の子の育て方についてうかがいます。
 
●年長ママにおススメ

☆男の子よりもませている、女の子の育て方とは?

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『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者で、2人の女の子のお父さんでもある精神科医の和田秀樹先生〈女の子の育て方〉のコツをうかがいました。

 

 

●早咲きだからこそ、より多くの成功体験や達成感を味わえる

 

よく「女の子は、男の子に比べて成長が早くてませている」と言われますが…。

 

和田 「たしかに、小学生くらいまでの男の子と女の子を比べると、総じて成長が早いのは女の子。いわゆる『早咲き』なんですね。

 

男の子より体の大きな女の子の割合も多く、体力面や運動面でも男の子を上まわる女の子はざらにいます。学習面やコミュニケーション能力、社会性の面でも、女の子のほうが理解力や適応力が高く、学校でリーダーシップを握る女の子も少なくありません。この傾向は小学校の間ずっと続きます。

 

この時期、女の子は男の子より成長が早い分、できることがどんどん増えていきます。そして、成功体験や達成感を味わう機会を通じて、『自分はできる』という自信をしっかりもつことができるのです。これは実は、人間の成長にとって、非常に重要なことなんです。

 

というのも、新しいことに意欲的にチャレンジし、自分を信じて困難なことも乗り越えようとする強さ、たくましさは、子ども時代に、『チャレンジしたらできた!』という経験を重ねるほど育つものからなのです。

 

反対に、この体験が乏しいと、成長してもなにごとにおいても消極的な人になりがちです。

 

成長ペースの早い女の子の子育ては、スタートダッシュがカギ。幼児期のうちから、どんどん能力を伸ばして自信をつけられるよう親がサポートしていくとよいでしょう」

 

 

女の子は興味の赴くまま、好きなことをさせていい

 

具体的には、どのようにサポートすればよいのでしょうか?

 

和田 「例えば、3、4歳くらいになると、女の子の多くは、家事やお化粧、口調など、なにかとお母さんの真似をしたり、何につけても『自分で!』とひとりでやろうとしたりしますよね。これは自発的に興味・関心をもつ意欲や自立心の高さの表れです。

 

女の子は非常に好奇心旺盛で、かつ背伸びしたがる傾向があるので、子どもの興味の赴くまま、本人がやりたいということをさせてあげるのがいいでしょう。

 

また、日常生活で、テレビのニュースを見ながら、お母さんが気になっていることを話題にして会話するだけでも、女の子の知的好奇心を満たせます。あるいは『お母さん、これはどうして?』と、子どもが聞いてきたことに対しても、ていねいに答えるようにしたり、わからないことは一緒に図書館に行って調べたり、新聞に関連する記事があることを教えたりというように、子どもの興味・関心の芽が伸びていくのを後押ししてあげてください」

 

 

●女の子には完璧を求めすぎる傾向が。まずはほめることを優先

 

女の子を育てるうえで、気をつけたほうがいいことはありますか?

 

和田 「お母さんは同性のわが子に対しては、どうしても評価のハードルが高くなるということですね。

 

これは『なにごともできて当たり前の自分=大人』を基準に子どもを見てしまうことや、女の子に対しては、心のどこかに『ほめすぎて天狗にしてはいけない』という独特の心理があるからではないでしょうか。

 

できることをほめる前に、できない部分を指摘する『減点評価』の傾向があるのも気になります。

 

子どもにしてみれば、せっかくがんばってよい点をとっても、『テストがよくても、そんなにお行儀が悪くちゃダメよ』などと怒られては、やる気も失せてしまいますよね。女の子のお母さんは意識して、子どもががんばったプロセスや成果に対しては、惜しみなくほめることを優先してください」

 

 

和田先生、ありがとうございました。

次回は勉強好きな女の子にするコツについてうかがいます。

 

 

●年長ママにおススメ

子どもが発する7つの“お母さん大好き”のサインとは?

 

☆子どもの気持ちが見えるようになるコツとは?

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幼稚園・保育園に行く支度をしているとき、「今日、幼稚園(保育園)お休み?」と子どもが言いました。我が子の気持ちを想像して、「もしかして、幼稚園(保育園)に行きたくないのかしら?」と、心配になってしまった……。

 

このように、子どものふとした言葉や行動から、「もしかして、こういう気持ちなのかな?」と心配になったという経験をしたことはありませんか?

 

子どもの気持ちが見えたならもっとうまく接することができるのに。「子どもの気持ちが見えたらいいな」というのは、親であればこその願いではないでしょうか。

 

そこで、「子どもの気持ちが見えるようになるコツ」こどもコンサルタントの原坂一郎先生にお聞きしました。

 

 

●子どもの言葉は、言葉通りに受け取らず、その裏に隠された気持ちまでを捉えましょう

 

まだ言葉が達者ではない子どもの気持ちって、言葉からは読み取りづらいものなのでしょうか。

 

原坂 「大人のように気持ちをそのまま言葉で言えなくても、子どもはさまざまな方法で、雄弁に気持ちを表現していますよ。

 

子どものちょっとした言葉や行動の背後には、たくさんの気持ちが隠されています。しかし、断片的にしか言葉にできないので、その言葉通りに受け取ってしまうと、子どもの本当に言いたいことにはなかなか気づけないものなのです。

 

お父さん・お母さんは、子どもの言葉の背後にあるものまでを探る習慣を身につけましょう。

 

 

例えば、田舎からおじいちゃん・おばあちゃんが遊びに来ました。とってもかわいがってもらって、子どもも喜んでいます。

 

すると、突然『おじいちゃんたち、いつ帰るの?』なんて、子どもが言いました。この言葉を額面通りに受け取ると、『早く帰れ』と言っているように聞こえます。

 

けれどもこれは、おじいちゃん・おばあちゃんと遊ぶのが楽しくて、ずっと一緒にいてほしい気持ちから、『あとどれくらい一緒に遊べるの? いつ帰っちゃうの?』と聞いたのです。
 

このように子どもは、気持ちの一部を抜粋して断片的にしか言葉にしていないのです」

 
「子どもの言葉は背後に意味が隠れている」ということを知っていると、子どもの気持ちを考える際の助けになりますね。

 

 
●「子どもを否定しない」を基本スタンスにすると、余裕が生まれる

 

子どもは、「ママなんか嫌い」というカチンとくる言葉や「ニンジンいらない」と困ったことも言いますよね?

 

原坂 「『ママ嫌い』は、叱られた子どもがよく言いますよね。

 

これも、言葉を補えば『いつもは大好きだけど、叱られて悲しいから今は嫌い』なのです。

 

カチンとくることが言えるようになったのも子どもの心が成長したからなんです。けれども、心に余裕がないとそう受け止めるのも難しいものです。

 

そこで、心に余裕をもつにはどうしたらよいか。まず、子どもの言動を丸ごと受け止め、否定しないことを基本スタンスとすることです。

 

『ニンジンいらない』と子どもが言ったら、『あ、そう、ニンジン嫌いなの』と、気持ちを一度受け止める。

 

それから、『だけど、食べないとね。一口食べてみようか』と自分が言いたいことを続ける。これを癖にしてください。

 

高い所に子どもが上って『ママ、見て、見て!』と言ったら『こら、どこに上がってるの!』なんて言わず、『あら、高いねー』と一度受け止めた後で、『でもね、危ないから下りて』と続ける。すると、子どもは何も叱らなくても素直に下りてくるはずです。

 

子どもは認められると素直になります。“子どもを認める”ことを基本スタンスとして接するようにすると、子どもは素直に伸びていきますよ

 

原坂先生、ありがとうございました。

 

確かに、汚いことや危ないことをしているのを見るとそれを認めないで、すぐに叱ってしまいそうになります。 まずは、否定をしないことが大切なんですね。

 


次回の記事はこちら

子どもが発する7つの“お母さん大好き”のサインとは?

 

 

 

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☆子どもが発する7つの“お母さん大好き”のサインとは?

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「子どもはお母さんが大好き」と言いますが、叱ってしまうこともあるし、最近は言うこともきかなくなったし、「私、本当に子どもに好かれているのかしら……?」なんて不安になったことはありませんか?

 

ちょっと疲れて、ちょっと子育てに自信がなくなったとき、子どもの“お母さん大好き”のサインに気づけたらきっと笑顔を取り戻せると思います。

 

こどもコンサルタントの原坂一郎先生に、子どもが発する “お母さん大好き” のサインを教えていただきました。

 

 

●子どもは、好きな人にほどわがままや面倒なことを言うものなのです

 

子どもは、お母さん大好きだよという気持ちをどのような行動で表すものなのでしょうか?

 

原坂 「子どもの発する“お母さん大好き”サインを7つ挙げます。

 

その1 甘える

これは、『この人なら、僕の(私の)甘えに答えてくれる』という信頼なくしてはできないことです。甘えても無駄だと分かっている人には甘えません。子どもは、甘える人を選んでいるのです。子どもの『ねえ、ママこれやって』は、光栄にも“子どもの大好きな人”に選ばれたということなのです。

 

その2 『見て、見て』と言う

大好きな人には見てほしいものです。自分が得意になって見せたいものをいちばん大好きな人に見てもらう。これは、すごくうれしい報酬です。子どもの『見て、見て』は大好きな人にしか言わない言葉、つまり好かれている証拠なのです。

 

その3 質問をする

『これなあに?』、『何で○○なの?』子どもがいっぱい質問するのは、相手が自分の質問に答えてくれる、自分を心から愛してくれる人にだけ。子どもにとって、質問して答えてもらうというのは、お父さん・お母さんとの嬉しいコミュニケーションタイムなのです。どんな質問であれ、質問をきっかけに心地よいやり取りができることを子どもは知っています。質問は、その答えが知りたいというだけでなく、自分が愛されていることを確かめたいというサインなのです。

 

◆関連記事

⇒ 子どもの「これなあに?」に全部答えていて良いの?

 

その4 笑顔の似顔絵を描く

大好きなお母さんだからこそ、似顔絵を描くとき、いつも笑顔の絵を描きます。自分の大好きなお母さんには、この笑顔がぴったりだと思っているのです。子どもをよく怒ってしまうお母さんでも、実は笑う回数の方が多いものです。子どもはそれをちゃ~んと見ています。

 

◆関連記事

⇒ 子どもの描いた絵からわかるSOSのサイン

 

その5 テレビを見ていて、おもしろい場面になるとお母さんの方を振り向く

『ああ、おもしろいな。お母さんも笑ってるかな?』と思って、チラッと振り返る。
大好きな人の笑顔を見ると子どもは安心感を抱きます。自分が楽しいとき、大好きな人も笑っている。子どもにとって最高に幸せなひと時です。

 

その6 お母さんにだけわがままを言う文句を言う・叩く

これは、お母さんが嫌いだからやっているのではありません。甘えているのです。お母さんなら、自分のこんな言葉や行動をすべて受け止めてくれると知っているからこそ、ついわがままや文句を言うのです。わがまま放題されるお母さんには、それだけの信頼と実績があるのです。わがままが言える子どもは、それだけ親を信頼しきっているのです。

 

◆関連記事

⇒ 怒りは子どものSOS! 子どものストレスの上手な受け止め方

 

その7 一緒に行ってもらいたがる、一緒にやってもらいたがる

『ママも行こう』、『ママも一緒にやろう』は、好きな人と行動を共にしたいからです。一緒にするのがうれしくて仕方がないからです」

 

 

●子どもの “ママ大好きサイン” には少しの時間だけでも応えましょう

 

7つ挙げていただきましたが、子どものこうした“お母さん大好き”のサインにはどのように応えたらよいでしょうか?

 

原坂 「忙しいときに『ママ、これやって』、『ねえねえ、これなあに?』なんて、親にとっては面倒なことかもしれません。それでも、『ああ、私のことが好きだからなのね』と、少しでもいいので応じてあげてほしいと思います。

 

何時間も付き合う必要はありません。ほんの少しの時間(10秒くらい)でいいのです。可能なときには応じてあげましょう。忙しいとき、できないときには「あとでね」でも構いません。

 

手が空いてから『さっきは何だったの?』で、子どもは十分うれしいものです。できるときに応じる、できないときには『ごめんね』でOK。繰り返すうちに、子どもも『ああ、お料理しているときはダメなんだな』などと、大丈夫なときとダメなときを学びます」

 

この7つを見ると、わがままや面倒なことも、「なるほど、好かれている証拠か」と自信が持てます。原坂先生、ありがとうございました。

 

 


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★〈工作・実験〉本物みたい! 醤油入れの不思議な魚

1 

100円ショップには、科学実験の材料になるグッズが

たくさんあります。
簡単に手に入る実験材料を使って小学一年生でもできる

びっくり実験を紹介している
『小学生の100円ショップ大実験』より

オススメの実験を紹介します。
 

 

≪醤油入れの不思議な魚≫

100円ショップで売っている、

魚の形をしたお弁当用の醤油入れ。

ちょっとした仕掛けをすると、不思議!

本物の魚みたいに、自由に浮き沈みします。

手軽にできて、とっても楽しい実験です。

 

○用意するもの

・醤油入れ(魚の形のもの)

・画びょう

・ペットボトル(炭酸飲料用の丸いもの)

・コップ

・はさみ

・水

・カラー油性ペンなど(色をつけるもの)

 

○実験方法

 

1 魚の形の醤油入れに細工をします。

2

お弁当用の魚の形の醤油入れを準備しましょう。

魚のはら側に、はさみで小さな穴を開けます。

細かい作業が難しそうなときは、

お母さんも手伝ってあげましょう。

※はさみを使うときはケガに注意しましょう。

 

2 おもりにする画びょうを刺します。

穴とは別の位置のはら側です。

背中側に刺すとさかさまに浮くので注意。

このとき、醤油入れのキャップはしっかり締めましょう。

仕掛けができたら、好きなように目を描きます。

体に色も塗りましょう。

魚らしくなって仕上がりがきれいです。

※画びょうを刺すときはケガに注意しましょう。

 

3 醤油入れの魚に水を入れます。

3

水を入れたコップを用意しましょう。

醤油入れの魚を指でつまみながら、

1 で開けた魚のはら側の穴から空気を出して水を満たします。

水を入れすぎると沈んでしまうので、

少しだけ空気を残すことがポイントです。

水の入ったコップに浮かべ、
水面近くに浮くようにするのが目安です。

 

4 ペットボトルの水槽を作ります。

4

炭酸飲料用の丸いペットボトルに、

水をいっぱいに満たしましょう。

そこに押し込むように醤油入れを入れます。

水があふれるので、場所に注意しましょう。

魚を押し込んだら、空気が入らないように注意。

蓋をしっかりと閉めます。

 

5 醤油入れを好きに浮き沈みさせます。

5

水を入れたペットボトルを、

両手で包み込むように持ちます。

手でぎゅっと強く押すと魚が沈み、

手をゆるめると浮き上がります。

 

なぜ、魚が浮き沈みするのでしょう?

この醤油入れの浮き沈みのしかけは、

実は本物の魚と同じです。

本物の魚には浮き袋があり、筋肉で浮き袋の大きさを調節して、
水の中を思い通りに浮き沈みしているのです。

醤油入れの中に残したわずかな空気が、

魚の浮き袋と同じ働きをします。

ペットボトルを外から押すと、

醤油入れの中の空気が圧迫されます。

浮力が小さくなるので魚は沈むのです。

手を離すと、浮力は元の大きさになり、

また浮き上がるというしくみです。

しくみの説明は小学1年生には難しいかもしれません。

でも、本物の魚にも浮き袋があり、

同じしくみで動くことだけでも教えるといいですね。

子どもは興味を持って喜んでくれるでしょう。

 

→詳しい説明や、浮き沈みするしくみなどは、

『小学生の100円ショップ大実験』(学研教育出版)をご覧ください。

他にも、100円ショップにある物を手軽に利用した、

楽しい実験がたくさん載っています。

★「小1プロブレム」の対処法は?

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小1プロブレムに気づくのは親よりも先生の方が先のことが多いでしょう。

先生も親にどのタイミングで、どう伝えたらいいかという悩みを抱えています。

授業参観をきっかけに課題が見えてくるケースもあるようです。

 

小1プロブレム親としてどう対処したらよいかNPO法人「えじそんくらぶ」の高山さんにうかがいました。

 

 

●学校の先生と情報交換を

 

授業参観で「小1プロブレム」に気づく保護者の方も多いようですが、子どもにどう接したらいいのでしょうか。

 

高山  「じっと席に座っていられない様子を目の当たりにして、恥ずかしくて居たたまれない気持ちになることもあるかと思います。

でも、その気持ちをストレートに子ども本人にぶつけないでください。特に人前では。

 

というのも、子ども自身が歩き回ることはいけないことと理解していないことがあるのです。

幼稚園や保育園では自由に歩くことを許されていたならなおのことです。

その切り替えがうまくいっていないのかもしれません。

頭ごなしに叱るのではなく、以下の順で様子を確認してみてください。

 

1.先生に普段もこういう行動をとるのか聞く。

 

2.家での様子を先生に伝える。

 

3.子どもに『今日、歩き回ったこと気づいている?』と穏やかに事実確認する(人のいない場所で)。

 

1~3は親も先生も感情的にならず冷静に対応して。

特に3は自分の子どもではなく他人の子どもだと思って、やさしく話しかけるのがポイントです。

 

肝心なのはその子の『人格』と『行動』を分けて考えること。学校と家の様子を先生と情報交換して、客観的に行動を分析しょう」

 

 

●子どもを叱らず、声のかけ方を変える

 

叱ってばかりで学校そのものが嫌いになっては逆効果ですものね。

でも何度注意しても改善されないと声が大きくなったり強い口調になったりしてしまいます…。

 

高山 『何度言っても言うことを聞かない』そう悩んでいる親は本当に多いです。

例えば『片付けて』と言っても片付けない場合、大きく4つの理由が考えられます。

どれに当てはまるかチェックしてみてください。

 

1.聞こえてない

(遠くから叫んだ。または子どもが他の事に集中していた)

 

2.うっかり忘れている

(『何をやるんだっけ?』とやさしく声かけてみましょう)

 

3.意味が分からない

(『ボールをこの箱に入れようね』と具体的に指示しましょう)

 

4.わざと

(親の気を引きたい場合もあります。

よい行動を見つけて褒める回数を増やしましょう)

 

小1プロブレムのある子はダメな子ではなく、その行動がそのTPOで△や×なだけ。そのことを周りにいる全ての大人たちが理解して接することが大切です。

 

今は情報過多の時代です。

子ども問題行動をインターネットで調べると『発達障害かもしれない…』と心配になることもあるでしょう。

でも『障害かな』と不安になる前に、子どもの目をきちんと見て声をかけたり、指示の仕方をより具体的にしたり、接し方を少し変えるだけで状況がだいぶ改善されることが多いのです」

 

本やインターネットに“答え”を求めるのではなく学校の先生と一緒に子どもの行動観察をしっかり冷静にすると解決の糸口が見つかりそうですね。

高山さん、ありがとうございました。

★「小1プロブレム」を未然に防ぐ方法は?

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10年ぐらい前から注目されるようになった小1プロブレム。それ以前は全くなかったかといえば、そうではありません。

背景にある問題小1プロブレムを減らす秘訣NPO法人「えじそんくらぶ」の高山さんにうかがいました。

 

 

●今と昔では、子どもを取り巻く環境が大きく違ってきています

 

小1プロブレムは、母親世代にはなかったことなのでしょうか?

 

高山 『小1プロブレム』とは呼ばれていませんでしたが、昔から落ち着きのない子や、うっかりさん、先生の言ったことをなかなか聞かないという子はクラスにいました。

 

しかし今の子どもたちと親世代の子ども時代を、単純に比較できないのです。

それだけ子どもを取り巻く環境が違い過ぎています。

 

食生活ひとつとってもそうです。

昔より朝ご飯を食べない子が増えてきています。

実は朝食を抜くだけでもADHD(注意欠陥多動性障害)的な多動・不注意・衝動性が増加するといわれています

学校入学という大きな環境の変化による緊張や、外遊びが少ないことで質のいい睡眠が取れなくなることもあります。

 

まずは子どもが熟睡できているかチェックして、朝ご飯をしっかり食べる習慣をつけてしてください。この2つを実行するだけでも行動が落ち着いて、あくびや不注意が減ってくるでしょう」

 

 

●遊びを通じて子どもの成長を見守る

 

昔と今では遊び方も随分変わったと思います。

 

高山  「遊び相手も人数も内容も違いますよね。昔は年齢がバラバラの子どもたちが一緒に遊ぶことで社会性が育まれました。

学校の様子などを年上の子から聞いたり、その子の変化を感じとって一緒に遊んだりしながらゆっくりと学校へ行く心の準備ができていたのです。

 

遊ぶことは子どもにとって、とても大切な行為で、アメリカの心理学者、ミルドレッド・パーテンは以下の5つに分類して、子どもの成長で遊び方が変わっていくことを見出しています。

 

1.何もしない(歩き回ったり、周りを見回す程度)

 

2.一人遊び(折り紙やごっこ遊びなど一人で遊ぶ)

 

3.傍観(他の子の遊びを見て、質問したり、口出ししたりするが参加はしない)

 

4.平行遊び(他の子と同じような遊びはするが、お互いに干渉しない)

 

5.連合遊び(他の子と一緒に遊び、貸し借りもし合う)

 

6.協同遊び(役割分担をして一緒に1つのものを作るなど)

 

 

2~3歳から4の『平行遊び』以降の行動が見られ、

6の『協同遊び』小学校に入る前にできるのが理想的です。

 

このパーテンの理論を参考に、公園等での遊びを多くしていきましょう。

 

例えば5の『連合遊び』でつまずいていると感じたら、

『貸してって言うんだよね』

『(遊びに)入れてって言うんだよね』

と、サポートしてあげましょう。

『できた』という成功体験が、子どもを1つ上の段階へと促してくれます。

 

これも子ども一人ひとり成長度合いが違うので、他の子と比較するのは禁物です。その子のペースに寄り添って声がけしてあげましょう」

 

 

『小1プロブレム』対策も、そうならないための方法も膨大な情報に振り回されるのではなく目の前に子どもと丁寧に向き合うことが大切ですね。

環境の変化によるギャップを改善して、他の子と比較せずに、食生活や睡眠、遊び方をチェックする。日常をシンプルに見直すことから始めたいと思います。高山さん、ありがとうございました。

★「小1プロブレム」って何?

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小学校に入学したばかりはどの子も期待と不安でドキドキ、ソワソワ。

でも、数カ月経ってもみんなと同じことができず勉強や生活面で問題視される行動を起こすケースが見られます。これを総称して「小1プロブレム」といいます。

 

「うちの子は少し落ち着きがないだけ」そう思う反面、発達障害を心配したり、しつけに悩んでしまったり、しだいに先生や子どもの関係もギクシャクしてきて…。

そんな「小1プロブレム」を取り巻く問題点NPO法人「えじそんくらぶ」の高山恵子さんにうかがいました。

 

 

●幼稚園や保育園との「ギャップ」に気づいて

 

「小1プロブレム」というように、なぜ小学生になってから問題になるのでしょうか?

 

高山  「小学校に入学することで、子どもの環境は大きく変化します。

先生も友だちも変わり、『○○しなさい』という指示のされ方も違いますね。

それに幼稚園や保育園の時と比べて自己管理能力を問われることが多くなります。

あらゆることが同時に、それも急に変わってしまう。それで子どもが戸惑うのは無理もないことなのです。

 

特に自由保育などでのびのびと過ごしてきた子にとっては、これまでと学校の『ギャップ』の大きさはひと際です。

自由な環境がいけなかったというわけではなく、このギャップを知って、少しずつゆるやかに環境を移行していくことが大切ですね。

 

すでに小学1年生のお母さまで、小1プロブレムの問題が出てきているのなら大きなギャップがなかったか見直してみましょう

 

年長のお母さまの場合は、今まで裸足で過ごしてきたのなら少しずつ上履きを履く機会を増やしたり時間を決めて次の行動に移れるように切り替えの練習をしたり、学校を意識した生活にしていくのも方法です。

 

 

●障害を疑う前に子どもの日常に目を向けて

 

小1プロブレムは、親のしつけや学校の先生に矛先が向けられることも多いようです。

 

高山  「そうですね。小1プロブレムはしつけの問題にされがちです。

逆に先生を非難する保護者も時々います。

親も先生も悪くないと考えお互いに責めずにいい関係を作ることが大切です。

親として過度に自分を責めて悩まず、先生などに相談してみましょう。

 

学校は幼稚園や保育園と違って、勉強も生活面も“評価”されてしまう場です。

それは子どもだけでなく親も含めてです。

登校班ひとつとっても

『遅れないように』

『他の子に迷惑をかけないように』と親は知らず知らずのうちにプレッシャーに感じています。

こうした親が無意識に感じているプレッシャーを子どもが敏感に感じ取り、一見問題に見える行動を引き起こすということもあるのです。

 

また、ADHD(注意欠陥多動性障害)自閉症などの発達障害を心配される方がいます。

小1プロブレムを通して我が子の障害に気づくということはありますが、『問題行動=障害』と直結させるべきではありません

 

診断名はつかないけど発達障害的な特徴、いわゆるグレーゾーンを私は“パステルゾーン”と言い換えます。

グレーはいずれ白か黒かという評価や“マイナスのイメージ”がつきやすいですが、パステルは適切な支援でカラフルライフになる可能性があるという“プラスの考え方”なのです。

 

そしてパステルゾーンにいる子は、未体験の状況で混乱しているだけなので、肯定的な環境で適切な指示があり繰り返して訓練すれば改善される子も多いのです。

大切なのは診断名ではなく、子どもがどうしたら困らず日常生活を送れるかですね」

 

他の子と同じことができないとつい叱ったり、障害を心配したりしてしまいます。でも、“学校は楽しい”と子どもが思えることが先決。原因を見つけて適切な支援をしていくことが大切なんですね。

高山さん、ありがとうございました。

★友だちと仲直りできないとき、何と言ってあげるべき

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「子どもが、友だちとケンカをして、うまく仲直りができないようです。親が間に入ってもいいものでしょうか?」

 
仲が良い友だちとケンカして落ち込んでいる子どもを見るとこちらまで胸が痛くなってしまいますよね。 
石田遊子先生にお話をうかがいました。

 
 
石田 「仲直りはこちら側の問題だけではなく、相手のあることだから、こちらがどんなに仲直りしたいと思っていても向こうがそう思っていなければ、やりようがありませんよね。

こうした、こちらがどんなに努力しても思い通りにいかないことは、大きくなっていけばもっと出てきます。

だから、結局は気持ちを聞いてあげることしかできません。

 
これは、私の元に相談に来ていたお母さんのお話です。 
娘さんが、幼稚園で、ある男の子と手をつなぎたいのに、クラスで人気のある子なので、手をつないでくれるチャンスがなかったそうなのです。

 
お母さんが『先生に言ってみれば?』とか 
いろんなアドバイスをしても、 
『違う! 違う!』とずーっと怒って泣いていて、とうとうアドバイスの策がつきてしまいました。 
それで、 
『そうか、それは嫌だったね』とお母さんは 
ただ聞くしかできなかったんです。 
そうしたら、 
『分かった。明日お手紙書いて持っていく』 
と、10分もしないうちに泣きやんだのです。

 
そうやって、お母さんが何も言わずに、 
『そうか、そうか』って、ただ話を聞いてあげれば、
 
子どもは、そんな小さなうちから、たいてい自分で解決できるものなのです。 
悔しかった気持ちを聞いてもらって、スッキリしてしまえば解決方法を見つけるんです。

 
思い通りにいかないことはたくさんあります。 
そこで欲しいのはアドバイスではないのです。 
本当にアドバイスが欲しければ『どうすればいい?』と聞いてきます。 
大人が愚痴を言うのと同じこと。 
愚痴さえ聞いてもらえれば、自分なりの解決法があるのです。

 
もちろん、相手のあることですから、その解決法がうまくいくとは限りません。それでも、子どもが自分で見つけた解決法をとらせればいいのです。

 
子どもに、自分で方法を考えさせるためには『悲しい』とか『つらい』とかそういう思いを聞いてあげることです」

 
 
小学1年生の子なら、素直に話してくれるかなーと思いますが、嫌なことがあっても、ママには話したくないという場合もありますよね?

 
石田 「話してこない場合もいっぱいあると思います。多くの場合は、お母さんに心配をかけたくないから話さないんですね。

 
様子が変だなーと思ったら、 
『今日何かあった?』とか 
『お母さんに聞いてほしいことある?』 
とか聞いてみましょう。 
 
それでも、子どもが話したくないのなら話さないでもいいと思います。 
けれども、普段から子どもの様子の変化を親は敏感に感じとるようにしましょう。

 
 
これは、新聞の投稿欄に載っていてすごいなーと思ったお話です。

 
小学4年生の女の子が東京から仙台に引っ越しました。 
そして、転校して通い出したら、日に日に元気がなくなっていったそうです。 
お母さんは心配になって、帰ってくると毎日『どうだった?』『お友だちはできた?』と聞きました。 
すると、何日目かに、その子は 
『もう! うるさい、お母さん!』となったんです。 
『そんなこと言ったって、お母さん心配で心配で、どうしたらいいのよ!?』とお母さん。 
すると、その子は、すばらしいセリフを言いました。 
『お母さんは黙って私を抱っこすればいいの!』

 
次の日から、お母さんは聞きたくて聞きたくて、はやる気持ちを我慢して、帰ってきたその子をただじっと抱っこしたそうです。 
そうしたら、その子は3週間くらいして元気になったそうです。

 
人間、つらいときほど『放っておいて』と言います。 
けれども、本当は『放っておかないで』と言っているんです。 
その女の子は、自分から『抱っこして』と言ったけれど、体に触れるってとても大切。 
すごく大きなことです。黙っていても、気持ちが伝わります。

 
大人でも、なんて慰めていいのか分からないとき黙って肩に手を置くだけで、気持ちが伝わることがあります。 
親子だったら、『うるさい、黙って』なんて言われたときは言葉ではなく、その子が帰ってきたときや寝るときに何とかして体に触るのです。 
例えば、マッサージでもいいですし、 
『お母さんが抱っこしたいから、抱っこさせて』 
で受け入れてくれる子ならそれでもいいです。

 
私の友だちは、大学生の息子さんにもしていました。 
ちょっと様子がおかしかったから、出かけるときに『あら~でかくなったわね~』『やだ、汚い靴』なんて言いながら毎日体に触りました。 
1,2か月ほどしたら元気になったそうです。

 
まだ小学1年生くらいなら『抱っこさせて』は通用すると思います。 
『やだ』って言ったら 
『じゃあ、追いかけちゃお~』って追いかけっこしながらでもいいと思います。

 
少なくとも、親がいつも自分に気を向けているということが分かれば、子どもは力を発揮できますから。 
男の子は特に、外でのことをだんだん喋らなくなりますよね。そんなとき、ぜひこの『抱っこ』を試してみてください」

 
 
石田先生、ありがとうございました。みなさんは、お子さんに触っていますか?まだ、小学1年生くらいなら喜んで触られてくれますよね。

子どもの友だち関係の悩みには、子どもの話を聞くことと、子どもに触れること、この2つのことを心に留めておくようにしましょう。

 

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★親子で意見が対立! どうやって解決すればいい?

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「息子が、お友だちにカードをもらったお返しに、弟と共有の強いカードをあげてしまいました。

パパからもらったキーホルダーも勝手に交換してきたりします。 
子ども同士の物々交換は、高学年になってから弱い子からものを巻き上げたり…といったトラブルにつながりかねないかなと思い、やめさせたいのですが」

 
友だちになった子と勝手に物々交換をしていてしまう。 
よく聞く問題です。

 
子どもには子どもの言い分があるのは分かるけれど、できればやめてほしい……そんなときどうしたらよいか 
石田遊子先生にうかがいました。

 
 
石田 「キーホルダーを手放してほしくないと思うのならそれを言うべきです。 
『それはきみにあげたものだから好きにしていいよ』 
と言うのなら、そのままでいいでしょう。

 
将来がどうなるかということはまた別の問題です。 
親だけが子育てをしているわけではなく、子ども社会で学んでいくこともいっぱいあります。 
大事なのは、今、どうするかということ。 
今、子どもの気持ちをちゃんと聞くことが大切になります。

 
親が、『他のものと交換してきちゃダメよ』と子どもの気持ちとは反対のことを言えば、子どもは感情的になって言い返してくると思います。 
そこで、子どもの気持ちは受けとめます。 
『お母さんに認めてもらえなくて悔しいんだね』 
『同じこと言ってくれなくてそりゃ怒りたくなるよね』 
そのうえで、 
『だけど、お母さんはこう思う』 
ということをちゃんと伝えましょう。

 
子どもは感情に任せて、 
『何でそんなこと言うんだよ!?』 
『ママなんか嫌い!』 
など、いろいろなことを言うかもしれません。 
それをそのまま受けとらないで、本当の気持ちをちゃんと受けとめます。

 
感情と理屈とがぐちゃぐちゃになったまま言い合っていると、大人のケンカでもそうですが、売り言葉に買い言葉でどんどんエスカレートするだけです。話し合いもなにもなくなってしまいます。

 
大人同士がきちんと話し合うときには、感情は感情で置いておいて話し合いますよね。 
けれども、子どもはそうはいきません。 
感情とごっちゃになって言ってくるから、『自分がいいと思ってやったことを怒られて頭にくるよね』 
と、気持ちは分かってあげる。 
『だけど、お母さんは気持ちを込めてあげたものを、簡単に他の子にあげちゃったから悲しかったんだよ』 
と自分の本音を伝えます。

 
感情とは別にしたお互いの本音をちゃんと分かった上で、やっと現実の問題はどうしようかという話し合いになります。 
『今度、友だちがそういうふうにしてきたら、どうしたらいいと思う?』 
というように話し合っていけばいいと思うんです。

 
感情が混ざったままだったら、 
『ダメだったら、ダメ!』 
『でも、そうはいかないもん!』 
のように、それだけで終わってしまいますよね。 
感情と分けられれば、きちんとした話し合いができます。 
どんなに小さい子でも、自分の意思なり要求なりがあるので、小学1年生でも幼児であっても、ちゃんと話し合って解決していけばいいと思います」

 
 
石田先生ありがとうございました。

子どもに反対して、泣いたり、怒ったりされたとき、一方的に「ダメ!」と言ってしまうとこちらも後味が悪いものです。 
けれど、子どもの悔しい気持ちを理解し、気持ちと行動を分けて話し合うことができれば、お互い気持ちよく解決ができそうですね。

★ケガをさせた相手に、どうやって謝らせたらいい?

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友だちにケガをさせてしまったとき、どう謝らせるべきでしょう?」

 
ママノート編集部の周りのお母さんたちに聞いたところ、 
ケガをして帰ってきたときよりも、ケガをさせてしまったときのほうが、より悩みが深いと言っています。

 
石田遊子先生のお考えをお聞かせください。

 
 
石田 「大人が見ていないところのことだと、とりあえず我が子に話を聞くことになりますよね。 
それで、自分の子が悪かった悪くなかったということとは別に 
『相手がケガをしちゃった』という事実はあるわけです。 
ケガの程度や、子どもからの話を聞いて、 
『それは放っておけないな』 
と、思うのだったら親が出ていくことになるでしょう。

 
普通は子ども同士のケンカだと、 
『やられちゃったほう』に大人の目が向きます。 
ですから、やられた子どもの気持ちはわりと受けとめてもらえるんです。 
でも、やってしまったほうの子どもの気持ちはあまり受けとめてもらえません

 
ケガをするくらいのおおごとだったり、相手が泣いてしまったりすれば、子どもなりに『やっちゃった』とどこかで思っています。

 
ですから、『○くんには、○くんの言い分があるけれど、結果としてケガをさせちゃったんだから、そのことは謝ろうか』 
と一緒に行って、子どもに謝らせるといいと思います」

 
 
もし、子どもが「謝りたくない」と言ったらどうしましょう。

 
石田 「小学生の例ではなく恐縮ですが、私自身の体験を少しお話します。

 
私が中学1年生のときに、授業を他の先生方が見学にくる研究授業があったんです。 
英語の年配の男性の先生の授業でした。 
私は、英語を習うのが初めてだったから英語にすごい期待感があっておもしろくて仕方がありませんでした。 
それで、その授業中に、純粋に疑問に思ったことを質問したんです。 
ところが、その先生の答えにどうしても納得がいきませんでした。 
しばらくしてから、もう1回手をあげて、しつこく、しつこく質問したんです。 
そうしたら、その先生が、何と泣いてしまったの。 
私もびっくりしてしまって、『参ったな』と思いました。 
『でも、悪いことした訳じゃ無いし』と思っていました。

 
放課後に担任の先生に呼ばれて、事情を聞かれました。 
そして、『英語の先生のところに一緒に謝りに行こう』と言われたのです。 
私は、『悪いことをしたつもりが全然ないから、どうしても謝りたくない』と言いました。 
『分からなかったから質問しただけです』 
『でも、英語の先生は困ったんだろ?』 
『困ったかどうかは分からないけれど、私は悪いことをしていないから謝りたくありません』 
すると、先生は 
『分かった。お前は謝らなくていい。黙ってついてこい』 
と言ったんです。 
それで、私はただついていって、 
先生だけが英語の先生に『申し訳ありません』と謝りました。 
今から思うと、あの担任の先生はすごいなあと思います。

 
もしかしたら、それでもいいのかもしれませんね。 
お母さん自身の考え方ですし、こうしなければいけないという正解はありません。 
お母さんが謝る必要なし、と思えば貫けばいいです。 
自分が住んでいる地域社会に合わせてやっていこうというのなら、大人ですから頭を下げることはできますよね」

 
最後に、「やってしまったほう」の我が子をフォローするにはどうすればよいでしょう?

 
石田 「子どものタイプによって報告の仕方も違ってくると思います。

 
こういうケンカに慣れていないお子さんだと『こりゃおおごとだ』と自分でも思うから謝ってくるかもしれません。

 
保育園・幼稚園時代にそうとう鍛えられてきた子なら『これくらい、なんだよ』と思っているかもしれません。 
そうすると、自分で報告してこなくて親は他の友だちから話を聞くこともあると思います。

 
そんなときは 
『こういうことがあったんだって?』 
『泣いちゃって、びっくりしたでしょう』 
子どもの言い分を聞いてあげます。 
ビックリしたりショックだったりしたことは本当は分かってもらいたかったはずなのです。 
それから、『謝りたくないの? どうして謝りたくない?』と話を聞いてあげましょう

 
石田先生、ありがとうございました。

幼稚園や保育園時代、親も子どもについていって公園などで遊んでいるときならば、すぐに「ごめんね」と相手のお子さんやお母さんに謝れたと思います。 
けれど、小学生になると、子どもだけで遊びにいくようになり、自分から話してくれない限り、ケンカしたことやケガのことを知るのが遅くなることもあるでしょう。 
そうしたときにも同じように、子どもの話を聞いて、一緒に謝りに行くなど対応を考えるようにしましょう。

 

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★友だちと同じおもちゃを欲しがります

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「友だちの間であるおもちゃがはやっています。『同じおもちゃを持っていないと一緒に遊べない』という、息子の言い分は分かるのですが・・・・・・」

 
子どもには友だちとの間で事情があるようだけれど、親としては賛成しかねる・・・・・・というお悩みです。 
石田遊子先生にお考えをうかがいました。

 
 
石田 「買ってあげるか、買ってあげないかのどちらかですよね。 
『お友だちが持っていたらほしくなっちゃうよね』 
と、子どもの気持ちに共感するだけではなく、 
『でも、ダメ』 
と、親の気持ちを子どもに伝えます。

 
経済的な理由もあるでしょうし、 
『何でも欲しいというから買うというのは、お母さんよくないと思うから』 
という理由でも、思ったことを伝えましょう。 
そのうえで、親子で話し合って 
『誕生日なら買ってあげる』といったルールを決めたらどうでしょう

 
 
前回と同じように、話し合いで決めるのが基本ですね。

 
石田 「話し合いで決めるといっても、親と子ですから、本当の同等ではないと私は思っています。 
どうしても決定権は親にあります。 
けれど、子どもは気持ちを分かってもらえれば、行動上の決定権は親であっても納得します」

 
 
納得するものですか?子どもにも言い分があるし、簡単には「分かった」と言わないように思いますが・・・。

 
石田 「確かに、子どもの言い分を聞かずに、独断専行で決めてしまえば納得はできないですよね。

 
よくある親子のやりとりだと『分かった? 分かったのなら言うことをききなさい』という感じで、気持ちを分かってやらないんです。 
それで決定してしまう。

 
そうではなくて、『嫌だ』というのなら、『嫌だよね。頭ごなしに言われたら嫌だよね。言い分があるよね』 
と、その『言い分』をいっぱい聞いてあげるんです。それが共感するということ。共感があれば、納得しやすいものです。

 
子どもは、いろんなことをいっぱい言ってくると思います。それを全部聞いてあげましょう。

聞くだけの話ですよ。 
そのとおりにしてやるというのではありません。

 
気持ちを全く受けとめてもらえない、相手にしてもらえない、というのが、子どもにとってはいちばんつらいことなんです」

 
 
なるほど、自分の思い通りにならないのがつらいのではなく、自分の思いを聞いてもらえないのがつらいのですね。

 
石田 「そうです。親が自分の意見を言いたいのであれば、まずは子どもの意見もちゃんと聞きましょう。

子どもは大人のように、自分の意見としてきちんと言葉にすることはできません。 
ですから、子どもが自分の意見を言うときにはたいてい駄々をこねます。 
癇癪を起こします。 
それにちゃんと相手してやりましょう。 
癇癪を起こさせて、駄々をこねさせましょう

 
子どもが駄々をこねたり、癇癪を起こしたりするとたいていは『もう知らない!』『ダメったら、ダメ!』で終わりにしてしまうことがあると思います。

そうすると、子どもは自分の気持ちはまったく聞いてもらえないうえに行動の決定権も親にいってしまい、とてもつらくなります。

 
大人だって、自分の言い分をたんまり言わせてもらえれば、たとえ自分の思い通りにならなくても、まあ承知はできますよね。 
仕方がないかって諦められます。 
大人も子どもも同じです。

 
もしかしたら、その子の言い分を聞いているうちに 
『そこまで言うんなら・・・・・・』 
『まあ、買ってあげてもいいかな』 
となるかもしれない。 
それなら、それでもいいんです。 
子どもの言い分が勝つことがあるかもしれません」

 
 
えっ、いいんですか?

 
石田 「そこで、負けたからってどうということはありません。勝ち負けで言うのなら、両者が言い合って決めたことならば、両方が勝ち。 
引き分けって言うのかもしれません。

 
お互い譲り合って、妥協するときがあってもちっとも構わないと思います。 
なかなか、理想的に最後までとことん話し合いましょう、とはいきませんよね。 
おもちゃひとつのことに、何日費やすことになるか分かりませんもの。 
生活していくのですからお互い譲り合って、親も妥協、子も妥協。 
それでいいんですよ」

 
 
石田先生に、そのように言っていただけてホッとしました。

この先、子どもが成長していけば、どんどん難しい問題が出てくるかと思います。そのときに、自分の意見を言いたければ、相手の意見も聞きなさいという先生の言葉を思い出したいと思います。 
 

 

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遠足などの行事のお悩み「バス酔いしない方法」とは? 

☆人気お弁当ブロガーちっちさん・幼稚園お弁当1

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子どものために、「かわいくデコレーションしたお弁当を作ってみたい」というママもいるのでは?
お弁当箱を開けたとき「わぁかわいい!」「おいしそう!」と子どもが喜んでくれたら、うれしいですよね。
 
人気お弁当ブロガーさんの連載、6月にご登場いただくのは、『ちっちのお花弁*』のちっち*さんです。
 
ちっち*さんは、幼稚園に通う4歳の女の子のママであり、栄養士、フードスペシャリスト。動物や人気キャラクターなどをかわいくデコレーションした、カラフルで栄養バランスのとれたお弁当のアイデアをブログで紹介されています。
 
今回は、幼稚園のお子さんにおすすめの「うさぎちゃんの弁当」のレシピを教えていただきました。
 
 
うさぎちゃんのお弁当
《MENU》
・お花にんじんのコンソメ煮
・ブロッコリーときのこの炒め物
・いちご
 

 

「うさぎちゃんおにぎり」
 
【材料】(1人分)
 ごはん…適量 
 好みのおにぎりの具材…適量
 細いスパゲッティ〈カッペリーニなど〉…2cmの長さに折ったもの2本
 
(飾り用)
 ハム、のり、にんじん、かまぼこ…各少量
 
 
【作り方】
1 ごはんに好みの具材入れ、うさぎの顔用の丸形のおにぎりを1個作る。
次にうさぎの耳の形の細長いおにぎりを2個作る。
 
2 おにぎりの顔と耳のパーツ同士を2cmの長さに折った細いパスタを刺して固定する(パーツの固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります)。
 
3 うさぎちゃんおにぎりの目、鼻、ほっぺなどのパーツを作って貼りつける。マヨネーズ少量(分量外)で貼りつけてもOK。
 
■鼻と口:おにぎりの中央に丸型で抜いたかまぼこをのせて鼻に。その上に小さく丸くカットしたのり、細長くカットしたのりをのせて口に。
 
■目:小さく丸くカットしたのり2枚を飾って目に。
 
■ほっぺ・花飾り・:ハムを丸くカットしてほっぺにのせる。花型で抜いたハムを耳に飾る。
 
*時間があれば、ごはんでうさぎちゃんの手を作ってもOK(上の写真参照)。うさぎちゃんが手に持っているにんじんは、にんじんとブロッコリーで作ったものです。
 

 

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「ポテトコーンの簡単コロッケ」
 
【材料】(小5個分)
 じゃがいも…80g(1個)
 コーン…20g
 パン粉…10g
 コンソメスープの素…小さじ1/2
 塩、こしょう…各適量
 マヨネーズ…適量
 
 
【作り方】
1 じゃがいもは皮をむいて1cmにカットする。耐熱皿にのせ、コンソメをふりかけてラップをし、電子レンジ(500W)で2~3分加熱する。
 
2 のじゃがいもをボウルに入れてマッシャーでつぶし、塩、こしょうをふって、コーンを加えて混ぜる。食べやすく、ひと口に丸める。
 
3 フライパンを熱してパン粉を入れ、きつね色になるまで炒る。
 
4 ラップを広げてマヨネーズを塗り、 のポテトボールを転がして薄くマヨネーズを塗る。
 
5 のフライパンに4のポテトを入れ、コロコロところがしながらまぶしたらでき上がり。
 
*時間があれば、トースターでスパゲッティを1分焼いて短くカットし、アスパラガスなどの野菜を斜め切りにしたものを一緒に差し込めばりんご風になります(上写真参照)。
 

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「ハムチーズのくるくる卵焼き」

 
【材料】(1人分)
 薄焼き卵…1枚 
 ハム…1枚
 スライスチーズ…1枚
 
 
【作り方】
1 ラップを広げ、薄焼き卵をのせて、上にハム、チーズの順におき、くるくると巻く。そのままラップで包んで5分ほどおく。
 
2 ラップを外し、食べやすく切る。
 

 

《おすすめPOINT》

ちっち コロッケ油で揚げずに作れるので時短にもなり、油っこさを感じずに食べられます。
 
お弁当はメニューがマンネリになりがちですが、いつもの卵焼きや野菜などの切り方を斜めに切るなどするだけでも印象がガラリと変わります。
 
おかずは、必ず冷ましたうえでお弁当箱に入れ、形が崩れないよう隙間はきっちりと詰めてくださいね」
 
 
●こちらもあわせてどうぞ

★子どもの友だちが勝手に冷蔵庫を開けちゃうんです!

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「家に遊びに来た子どもの友だちが、あまりしつけられていないようで、勝手に冷蔵庫を開けるんです。

叱っても構わないのでしょうか?」 
 

家庭でのしつけもそれぞれなので、友だちに悪気はないのかもしれません。 
石田遊子先生はどうお考えになりますか?

 
 
石田 「『うちはこうよ』と言っていいと思います。 
よその子にはなかなかNOと言いにくいかもしれませんが、 
『あなたの家ではこうかもしれないけど、うちはこうなの』 
ということは全然理不尽なことではありません。 
公園では元気に遊んでもいいけれど、病院の廊下では静かにしましょうということと同じでTPOでルールが違うのは当然のことですよね。 
自分の家に遊びに来た子にはうちのルールで構いません。

 
昔は、『だれが何と言おうがダメなんだ!』と 
雷を落とすお父さんが存在しましたよね。 
例えば、その考え方がその家独自のもので相当ユニークなものであっても、私はいいと思います。 
それが、その家のひとつの個性ですから。

 
親は、『これはやっちゃダメ』ということを、必要なときには言わなければならないんじゃないでしょうか。 
我が子でも子どもの友だちでも同じことです。

 
『子どもを認めましょう』 
『子どもの気持ちを分かってあげましょうね』 
と私もお母さんたちによく言います。 
すると、『子どもの要求を全部のむんですね』と曲解される方がいます。 
要求をのむことと、気持ちを分かることは別のことです。

 
例えば、子どもがご飯前にお菓子を欲しがったとします。 
『子どもの気持ちを聞いてあげなければ、いけないのね』 
と要求をのんでしまうのは違います。

 
そうではなくて、 
『お菓子食べたいよね~、ダメって言われたら悔しいよね』 
『でも、ダメ』 
それで子どもが怒りたいのなら怒らせればいいんです。 
この先、生きていけば自分の思い通りにならないことはいっぱいあるのですから。 
親がご飯を食べてほしいのなら、ダメなものはダメと言いましょう」

 
 
確かに、「子どもを尊重しましょう」と言われると、子どもの要求をのむようにすることだとどこかで思っていました。 
ダメなものは、ダメと言っていいんですね。

 
石田 「大人もそうですが、自分の要求が通らないのは仕方がないけれど、悔しいことってありますよね。 
その悔しさを誰にも分かってもらえないのがつらいんです。 
誰かに吐き出せば、問題は解決していなくても、すっきりします。 
気持ちはお母さんが分かってくれた、でもダメなものはダメなんだということは子どもは分かるんです。

 
そうやって親も子も、両方で気持ちを分かり合ってお互いに共有することです。 
自分の主張通りに物事を通すという行動面の要求と、感情面、気持ちのうえでの要求とを区別してきちんとやっていけば、『ダメ、ダメ』で子どもが委縮するとかいう心配はありません。

 
子どもは、悔しいという気持ちさえ分かってもらえれば、親に反対されて自分の要求通りにならなくても、仕方がないとあきらめます。 
『世の中にはあきらめなきゃいけないことがある』 
という、それは仕方がないことですから」

 
 
確かに、自分に置き換えて考えても何か思い通りにならないことがあったとき、「ちょっと、聞いて~」と誰かに話すとすっきりします。 
そう考えると、「悔しい」という気持ちと、行動が思い通りにならないということは、別のことだと分かりますね。 
子どもに『ダメ』というときは、気持ちと行動を別々のものとして捉えるのがポイントなんですね。

★友だちにおごってもらっているのをやめさせたい

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幼稚園・保育園時代、子どもの友だち関係はわりと把握できていたかと思います。

 
けれども、小学校で新しい友だちができて子どもたちだけで遊ぶようになると、だんだんと分からない部分も出てきます。 
友だちとトラブルがあっても、状況の把握が難しかったり、どう解決したらよいか分からなかったりすることもあるでしょう。

 
ママノートに寄せられた、「子どもの友だち付き合い」に関するお悩みに、数多くの親子と接して支援を続けてこられた石田遊子先生にお答えいただきました。

 
 
まずは、こちらのお悩みから。 
「お小遣いをもらっている友だちの家に遊びに行って、おやつなどをおごってもらっているようです。 
やめさせたいと思うのですが……」

 
 
石田 「もし、自分が『やめさせたい』と思うのなら、まずは子どもに言ってみたらいいと思います。

 
そうしたら子どもはどんな反応をするか分かりませんが、『じゃあ、お友だちに言ってみる』となるか『そんなこと、お友だちに言えない』となるか。 
それで、子どもと話しながら考えていきます。 
もし、自分がどうしても許せないと思うのなら子どもが反抗してもなんでも、『自分はこう思う』と主張しましょう。

 
学校に行ったら子どもに任せればいいと思うけれど、親としては心配だから任せられないですよね。 
そしたら、子どもに聞いてみればいいのです。 
『○ちゃんはどうしたいの?』 
そうすると、たいていの場合お母さんと意見が対立します。 
意見が違ったときに、両者で話し合うのが基本ですが、極端な話、『何と言おうと、私はそれは嫌い。だからやめなさい』というのでも、自信を持ってお母さんが言うのであれば私はそれでもいいと思います。

 
普段から、子育て相談に来られるお母さんには『こうですよ』という回答はめったにしていません。 
なぜなら、子育てに唯一の正解なんか無いと思っているからです。

 
相談を受けたときには、お母さんに『あなたはどうしたい?』とまずはうかがいます。

 
例えば、自分の気持ちにはそぐわないけれど、こうしなさいと専門家に言われたからそのとおりにしたとします。 
自分の意見にそぐわないことをすれば、お母さん自身は気持ちよくありませんよね。 
子どもは、そうしたお母さんの思いを必ずキャッチします。 
すると、子どもは本当はどうしたらいいのかがよく分からなくなってしまいます。

 
ですから、私の場合は相談を受けたら、 
『あなたはどうしたいの?』、 
『それに対して、自分は気持ちがいいの?』 
『それならそのとおりにしてみましょうよ』 
と、お母さんが自信を持って自分の意見を通せるようにサポートするだけです。

 
小学生では、まだ自分で考えて自分で責任が取れる年齢ではないのですから、親が自信を持って決めていいと思います。

 
自信を持って子育てしているお母さんの子どもは、自信のあるお子さんになります。 
どうぞ、自信を持って、自分の気持ちに見合うように子育てしましょう」

 
 
石田先生がおっしゃる通り、子育てに正解はありません。 
判断に迷ったときには、自分が気持ちよいか、気持ちよくないかを1つの基準にして子育てしていくのはいいかもしれませんね。

★子どもの朝ごはん 新アイデアをご紹介!

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もっと試してみよう! “地元”の食材を使った

トッピングお茶づけ

 

 

 みなさんのお子さまは、新しい生活には慣れてきたでしょうか。緊張からか、朝ごはんが進まないなんてこともあるかもしれません。そんなときは、食べやすくて、時短レシピになるお茶づけはきっと重宝するはず。そこに彩りや食感をプラスした「トッピングお茶づけ」なら、朝ごはんがもっと楽しくなります!  ここでは、新鮮で親しみのある、「地元の名産品」を使ったトッピングお茶づけを紹介します。

 

 

ほたてバターのミルク茶づけ

 

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★材料(お好みで)

 

 ・ご飯 100g  ・お茶づけ海苔 1小袋  ・牛乳(温) 150ml

 ・ボイルほたて 1個(4~5㎝大)  ・無塩バター 大さじ1

 

★作り方

 

 1.フライパンにバターを入れ、中火で加熱し、バターが溶けたら、2~4等分したボイルほたてを入れ、焼目が付くまで加熱する。

 2.ごはん、お茶づけの素、ほたての順に盛り、温めた牛乳をかける。

 

 

トマトとアボカドのサラダ茶づけ

 

recipeB

★材料(お好みで)

 

 ・ご飯 100g  ・お茶づけ海苔 1小袋  ・お湯 150ml  

 ・トマト 中1/4個  ・アボカド 1/4個 

 ・オリーブオイル 大さじ1

 

★作り方

 

 1.1cm角にカットしたトマトとアボカドにオリーブオイルを加え、混ぜる。

 2.ごはん、お茶づけの素、混ぜ合わせたトマトとアボカドの順に盛り、お湯をかける。

 

 

 

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提供協力:永谷園

 

 

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」5回

【小学2年生】の勉強や生活などその時期のトピックスを、親野先生が皆様に一足早くお知らせします!

 

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●探すときは見つからないダンゴムシ
 
6月のこの時期は、生活科で「虫と遊ぼう」という授業をやるところが多いと思います。
私も2年生を受け持ったとき、学校の敷地内にある築山の辺りでダンゴムシ探しをやりました。
 
でも、ほとんどの子は2,3匹見つけるのがやっとでした。
普段は何気なく目にすることがあるダンゴムシですが、いざその気になって探すと見つからないものです。
 
そんな中、ある男の子・A君は数え切れないほど見つけて、彼の箱の中にはダンゴムシがうじゃうじゃいました。
 
しかも、箱の中にはダンゴムシが好む湿り気のある土、枯れ葉、腐葉土、隠れ家になる朽ち木、なども入れてありました。
 
子どもたちの中から「A君、すごい!」「ダンゴムシのこと詳しいね」「ダンゴムシ博士だ~」という歓声が上がりました。
 
 
●ある男の子が大活躍
 
そして、「ねえ、A君どうやったらそんなに見つけられるの?」という質問、すぐ続いて「教えて、教えて」のコールが沸き上がりました。
 
それに応えてA君は、湿り気のあるところや枯れ葉の下を探すといいことなど、コツをみんなに教えてくれました。
 
でも、ある女の子は腐りかけた枯れ葉が気持ち悪くてさわれないでいました。すると、A君がその辺りの枯れ葉をあっという間に全部取り去ってくれました。
 
そして、どうしても見つけられない子にはダンゴムシを分けてあげていました。
 
その後も、卵を抱えたダンゴムシを見つけたり、卵からかえったばかりのダンゴムシの赤ちゃんを見つけたりと、彼は大活躍しました。
 
 
●ダンゴムシ博士の誕生
 
A君は日ごろからダンゴムシに限らず虫が大好きで、いろいろな虫を自分で捕まえたり飼ったりしていました。
 
お母さんとお父さんもそれをほめてくれました。
 
そして、ほめるだけでなく、一緒に虫探しをしたり飼育を手伝ったりなど、いっぱい応援してくれていました。
図鑑、絵本、学習マンガなども用意してくれて、A君は虫好きをどんどん伸ばすことができたのです。
 
この日、白いつぶつぶを見てダンゴムシの赤ちゃんだと気がつけたのも、ダンゴムシの写真をたくさん載せた本を家で見ていたからです。
 
また、箱の中に湿り気のある土、枯れ葉、腐葉土、隠れ家になる朽ち木を入れることなども図鑑や学習マンガで学んだことです。
 
この日以降、A君はダンゴムシ博士・虫博士ということで、子どもたちの中で認知されました。
 
これは彼にとって大きな自信になったと思います。
国語や算数などの、いわゆる”勉強”はちょっと苦手な子だったので、これで自信をつけたことは大きかったと思います。
 
 
●親が応援してあげると「誰よりも得意」になる
 
どんな子にも、本人が好きなこと、よくやっていること、ちょっと得意なこと、などがあるはずです。
 
ぜひ、それをほめてあげてください。
そして、ほめるだけでなく、それがさらに好きで得意になれるように応援してあげてください。
 
大人が応援してくれると、子どもは「これなら誰よりも得意!」という状態になれます。
 
大人の応援がないと、必要な物も買えない、新しい情報や知識も得られない、本物体験もできない…、ということで大して深めることができません。
 
なので、「他の子よりちょっと得意」で終わってしまいます。
もったいないですね。
 
「これなら誰よりも得意!」ということになれば、大きな自信になります。
すると、他のこともできそうな気持ちになって、がんばるエネルギーがわいてきます。
 
子どもにとって、自分に自信が持てるということは本当に大きなことなのです。
(おとなでもそうですね)
 

☆原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」1回

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もうすぐ梅雨のシーズンを迎えますね。今年も今から数ヶ月、日本中で「暑いねえ」の声が聞かれることでしょう。

 

大人は、挨拶代わりのようにして言うこの「暑いですね」も、子どもが言えば、親から文句を言われる、というのをご存じですか?

 

 

「え?」と思われるかもしれませんね。でも私は先日も見ましたよ。5歳くらいの男の子が「暑っ!」と言っただけで「走るからでしょ!」と怒られていたのを。

お母さんと歩いていて「暑~い」と言っただけで、「3枚も着てるからでしょう、1枚脱ぎなさい」と間髪を入れず叱られていた女の子もいました。

 

子どもは普段、思ったことや感じたことをそのまま正直に言っただけで怒られます。

暑いから「暑~い」と言うと、さっきのように怒られたり、冬は冬で、寒いから「さむ~い」と言ったら「どうして上着を来てこないの!」「ほらあ、おへそが見えてるじゃない!」と叱られたりします。

転んで痛いから「痛~い!」と言っただけなのに、「痛くない!痛くない!」と、真っ向から否定されることもあります。

 

 

大人同士なら、暑いから「暑いですねえ」と言ったとき、「3枚も着てるからでしょう」なんて言われません。「ホントですねえ」と、そのとき本人は暑く感じていなくても、同意してくれます。

何かにぶつかって「痛~い」と言ったときも、「痛くない、痛くない」なんて言われないどころか、「大丈夫?」などの、むしろやさしい言葉が返ってきたりします。

 

「暑~い」と言った子どもも、別に親に文句があって言ったのではなく、ただ暑く感じたから「暑い」と言ったのです。転んで痛かったから「痛い」と言ったのです。大人と同じです。

なのに子どもだけは、感じたことをそのまま声に出しただけで、なぜか叱られるのです。

 

 

大人同士はそうやって相手の言葉をいつも認め合っているからこそ、その仲良しを維持できるのです。子どもの言葉も、「ホントね」とまずは認め、そのあと「もう走ったらだめよ」とか「1枚脱ぎなさい」と、言いたいことを言うようにすると、笑顔になったりウソのように言うことを聞くようになったりします。

何より、そんなお母さんがもっともっと大好きになっていきますよ。

 


次回の記事はこちら

原坂一郎 連載コラム 「子どもの気持ちを覗いてみると」 2回

 

 

 

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