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生活・しつけ
年長 2013年6月25日の記事
☆女の子に必要なしつけとは?
《幸せな女の子の育て方4》自分の意見が言える女の子に育てよう
今回は『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である精神科医の和田秀樹先生に〈女の子のしつけで大切なこと〉についてうかがいました。
●しつけの基準になる子育てのグランドプランを確立させる
女の子は、口が達者ですぐ反論するので、しつけがうまくいかないという話を耳にします。
和田 「基本的にしつけとは、家庭ごとの価値観に基づいて、親が判断するものです。
ですから親の側に、しつけの基準となる『グランドプラン』がしっかり確立していることが求められます。
『グランドプラン』とは、どんな人間に育ってほしいのかという願いや子育ての方針のことで、これがないと、周囲の声や情報に惑わされたり、よその家のやり方に一喜一憂したり、子どもに『なんでダメなの?』反抗されて答えに詰まることになってしまいます。
まずは夫婦で話し合い、お互いのグランドプランを確認し、しつけの方針を決めていってはどうでしょうか」
●自分の意見を主張することの大切さを教える
女の子に特に必要なしつけはありますか。
和田 「しつけにおいては、男の子には、最終的に独り立ちできるようにという思いから、比較的厳しく育てられる傾向がありますが、女の子は、そこがかなり甘くなってしまう傾向があります。例えば、女の子を注意していても、泣き出してしまったら、親はそれ以上言わず、手加減してしまうことも多いのではないでしょうか。
過剰に強くしかる必要はありませんが、最後までしっかり言うべきことでも、いつも子どもが泣いたら終わりにしてしまうというのも問題です。女の子だからというよりも、むしろ、しつけの厳しさには性差をつけないことがポイントです。
それから、女の子については、あまり自分の意見を主張せず、周囲に同調することを要求されがちです。もちろん、ある程度の協調性は必要ですが、これからは女の子に対しても自分の意見をもち、伝えていくことの大切さを教えていくべきです。
お母さんにはぜひ、日常生活の中で、子どもが自分の意見を言えるような場面を作る配慮をしてほしいと思います。
例えば、テレビを見ているときや買い物のときなどに、『あなたはどう思う?』と子どもに聞きながら意見を引き出すようにしましょう。子どもが喜んで次々に意見を投げかけてきても、面倒がらずにつきあってください。
小さいころからのこうしたやりとりの積み重ねが、自分の意見を主張できるようになるための有効なトレーニングとなるのですから」
4回にわたって「幸せな女の子の育て方」についてお話をうかがいました。
私たち母親の考え方を変えて、意識的に行動することも必要のようですね。
和田先生、ありがとうございました。
●年長ママにおススメ
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