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生活・しつけ

2012年5月11日の記事

子どもの「これなあに?」に全部答えていて良いの?

子どもの「これなあに?」「どうして?」に全部答えていると、安易に聞きたがる子になってしまいますか?

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「息子は何でも聞きたがります。
その都度丁寧に答えているのですが、
『何でも親が教えていると、何でも安易に聞きたがる子になる』
という話を聞きました。どうしたら良いのでしょうか?」
 

佐藤正寿先生
「丁寧に教えることは継続しましょう」
と話します。
 
 

佐藤 「確かに幼児期の子どもたちはひんぱんに質問をしますね。
文字や漢字を見れば、『どう読むの?』。
生き物に興味がある子だったら、『この虫、なあに?』
というようにです。
そして、ご質問のお母さんのように、
それらに対してお母さんが丁寧に答えていることは
すばらしいことです。
子どもの知識や興味が広がることでしょう。
 
子どもの質問に対して、
『自分で調べなさい』と一気に突き放すと、
子どもはそのうち質問しなくなるでしょう。
『聞いてもどうせ、自分でと言われるから』
という理由で。
これでは逆効果です。
ですから、丁寧に答えるのは継続すべきです」
 
 
質問されたお母さんのやり方で
間違っていないのですね。
「安易に聞きたがるようになる」という心配はどうでしょうか?
 
 
佐藤 「ご心配もわかります。
これは『丁寧に答えている』からなるのではありません。
お子さんに
『自分で調べる方法を具体的に教えていない』から、
そうなるのです。
たとえば、虫のことをよく質問するのなら、
幼児向けの虫の図鑑を購入します。
そして、実際に『この虫、なあに?』と質問されたら、
『わからないなあ。一緒に調べようね』と言って、
図鑑を一緒に見て探します。
見つけたらその虫の説明を読んであげます。
こういったことを何度か繰り返すうちに、
お子さんは図鑑での調べ方を覚えるようになります。
そして、自分だけで調べるようになったらしめたものです。
 
小学校で行う調べ方の指導では、
『釣った魚を与えるだけではなく、魚の釣り方も教えよ』
とよく言われます。
総合的な学習の時間などはまさにその通りで、
テーマの調べ方を吟味し、具体的な方法を教えます。
その結果、子どもたちは調べ方を身につけます。
いったん調べ方を身につけた子どもは、
自分で課題を解決していく力もぐんぐん伸びていきます。
 
家庭での質問への対応も、ある時期からは同様です。
知識だけではなく、少しずつ方法も教えていきましょう」
 
 
丁寧に答えるのはそのまま続けていき、
調べ方も教えてあげると良いということですね。
佐藤先生、ありがとうございました。

 

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