☆年長児(5歳・6歳)におすすめの絵本5冊!

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JPIC読書アドバイザー大橋悦子さんに 
年長児におすすめの絵本の読み方、選び方について 
お伺いしています。 
 
最終回の今回は、 
5歳児、6歳児にぴったりな絵本5冊を 
ご紹介いただきます! 
 
 
●幼児が主人公の2冊 
 
大橋 「まずは1冊目。 
 
『いちねんせい』 (谷川俊太郎/和田誠/小学館)
 
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この詩集はお子さんと一緒に大きな声でお読みください。 
すると…… 楽しい! とにかく楽しいのです。 
 
リズミカルで愉快な響きを持った言葉が並ぶこの詩集は、 
新しい言葉との出会いもたくさんあり、 
言葉に対する感性が磨かれます。 
 
小学校への期待が高まる内容が多い点も、この時期にピッタリ。 
読めば、最後には必ず笑顔になってしまう不思議な詩集です。 
絵本に収められた全ての詩を 
暗唱してしまう子も珍しくありません。 
 
 
2冊目は 
 
『けんかのきもち』 (柴田愛子/伊藤秀男/ポプラ社)
 
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男の子なら誰でも経験のある友だちとの喧嘩。 
でも、喧嘩は終わっても、 
喧嘩の気持ちがすぐに収まるとは限りません。 
 
そんな喧嘩の後の心と体の様子が 
迫力のある絵で描かれています。 
 
「こんどはきっとボクがかつ」なんてセリフ、 
男だねえ、泣かせるねえ! 
 
ということで、お父さん、読み聞かせの出番ですよ。 
幼い頃のお父さんの経験などもお話し下さい。 
そんな絵本を通じた親子のコミュニケーションが 
とても大事な時期なのですから」 
 
 
●変化球系の絵本で、共に笑い、驚こう! 
 
大橋 「3冊目は脱力系絵本。 
 
『キャベツくんのにちようび』 (長新太/文研出版)
 
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怪しげな招き猫の招きに応じて、後をついていくと、 
ビックリするものが次々に登場します。 
 
そのハチャメチャなストーリーに腹を立て、 
ツッコミをいれるのは、無粋! 
まさにその部分こそが、 
ナンセンス絵本の魅力そのものなのですから。 
 
摩訶不思議な絵本というのは、 
思考に対するムーブメントが詰まった絵本。 
お子さんの想像力に大きな刺激を与えてくれそうです。 
 
 
次は摩訶不思議なアイデア絵本。 
 
『地球をほる』 (川端誠/BL出版)
 
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夏休みの旅行に、穴を掘って地球の裏側へ行ってみようと 
計画したつよしとけんた。 
 
高温の地球の中心を避けるため、 
地球を斜めに掘ることを思いつき、 
アメリカのケンタッキー州を目指します。 
 
実はこのお話、この『地球を斜めに掘る』 
というところがミソなのです。 
 
掘り進むにつれて、少しずつ画面が回転していき、 
アメリカへ到着した時には、 
絵本をさかさまに持たなければ読めなくなっています! 
読者へのサービス精神にあふれたとても洒落た絵本です。 
 
 
最後は音楽に興味がもてそうな1冊。 
 
『音楽ばんざい!』 (レ・シャ・プレ/石津ちひろ/ほるぷ出版)
 
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音楽は、どこからうまれたんだろう? 
そんな素朴な疑問に答えながら、 
音楽の歴史や世界の楽器のことが楽しくわかる絵本です。 
 
よく見れば、不思議な生き物や怪しげな人たちが、 
嬉しそうに楽器を弾いていますよ。 
 
絵本の端から端まで楽しめるこの作品は 
1996年ボローニャ児童図書展ノンフィクション部門最優秀賞を 
受賞しています」 
 
どの本も年長児が喜びそう! 
ぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございました!
 

 


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☆年長さんと絵本のよりよい付き合い方とは?

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年長さんになると 
子どもの興味の対象がはっきりと分かれ、 
書店や図書館で絵本を選ぶのが 
難しく感じることも多くなってきます。 
 
小学校入学を控えたこの時期の 
年長児と絵本とのよりよい付き合い方について、 
絵本・児童書専門古書店の店主で 
JPIC読書アドバイザー大橋悦子さんにうかがいました。 
 
 
●読み手あってこその絵本の時間 
 
年長さんになるとひらがなが読めるようになり、 
自分で絵本を読もうとするお子さんも多いようですが?
 
 
大橋 「絵本は、基本的に『おとなに読んでもらうこと』を 
前提に作られていると考えていいと思うんです。 
 
絵本は子どもが自分で読むよりも、 
図書館や書店で行われる『おはなし会』で読んでもらうよりも、 
やはりおうちの方に読んでもらうことで 
絵本の本質が子どもに伝わり、 
豊かな言葉の世界を理解していく、と私は信じています。 
 
絵本を読む本当の醍醐味は、 
読んでくれる人のお膝や傍らで、 
言葉や感情を交わしながら味わうもの。 
 
だから、絵本をひらがなの習得のためだけに 
活用するのはもったいないことだと思いますね。 
 
ぜひ親子でぴったりとくっついて、 
親御さんの読み聞かせによる 
絵本の時間を楽しんでいただきたいです」 
 
やはり読み聞かせこそが絵本の醍醐味といえるのですね! 
 
では絵本は年長児の子どもに 
どのような影響を与えてくれるのでしょうか?
 
 
大橋 「感情が豊かになり、 
長めのお話もしっかり聞けるようになるこの時期のお子さんは、 
絵本を通してたくさんの経験を積み、 
空想の世界に遊ぶ楽しさに没頭するはずです。 
 
大好きなお父さん・お母さんといっしょに 
ハラハラ・ドキドキしたり、喜んだり、悲しんだり……。 
 
お話に入りこみ、親子いっしょに気持ちを動かす経験は、 
今後の親子関係にとって大切なものになるはずです。 
 
また、豊かな言葉の世界を知り、 
これからさらに拡げていくための基礎にもなります。 
 
そういう意味では、お子さんが小学校に入学した後、 
たとえ6年生になったとしても、 
お子さんが『絵本を読んでほしい』といってきたら 
ぜひ親御さんは読んであげてほしいですね。 
 
お子さんは、『絵本を読んでもらう』という 
醍醐味を知っていて、 
絵本の本質がわかっているということなのですから」 
 
 
●「自分」を絵本で客観視する 
 
5~6歳児にぴったり、という絵本のテーマはありますか? 
 
大橋 「自我が強くなり、『もうすぐ1年生』と言われ続ける 
年長さんは、少々感情が不安定になることもあるようですね。 
 
この時期は、お子さんが『自分』を客観視できるような 
絵本を読み聞かせすることをおすすめします。 
 
友情や自立などをテーマにした 
幼児が主人公になった絵本を読むことで 
『自分とおんなじだ!』と共感するはずです」 
 
絵本を読みながら自分のおかれた環境に気づく、 
というのは理想的ですね! 
 
次回は、子どもに「読書」を好きになってもらう方法を 
うかがいます。お楽しみに!
 

 


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☆子どもに本好き・読書好きになってほしい!

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前回から、絵本アドバイザー大橋悦子さんに、 
年長児にぴったりの絵本についてお話をうかがっています。 
 
 
●ママは子ども専属の「絵本コーディネーター」! 
 
本屋さんや図書館で、子どもの絵本を選ぶことが 
年々難しく感じるというママの声も聞こえます。 
 
年長児への絵本の選び方のポイントを教えてください。
 
 
大橋 「年長児のお子さんに絵本を選ぶポイントは、 
お子さんが『あっ、絵本って面白い!』と 
感じられることが一番です。 
 
だから、あえて特定の分野に固執しないで、 
いろいろな絵本を読んでみるのがおすすめです。 
 
お子さんの興味の対象が広がっていることに気づけたり、 
お子さんの反応に驚いたり、 
思わぬ発見があるかもしれません。 
絵本を通じてお子さんの成長を実感できるわけです。 
 
そうすれば、ママたちも 
次の絵本を選ぶのが楽しくなりますよね? 
ほかの誰のためでもない、自分の子どものための 
絵本選びのポイントはそうやって見えてくるものなのです」 
 


うちの子は虫の本ばかり読みたがるのですが……? 
 
大橋 「もちろん、知的好奇心を刺激する絵本や 
科学絵本もこの時期の子どもにはぴったりです。 
 
ただ、日常の生活に即した内容の絵本ばかりではなく、 
ときにはファンタジー絵本や冒険物語など、 
現実と空想の世界を行き来しながら楽しむ作品にも 
触れてほしいですね。 
 
たとえば、虫がテーマの幼年童話を勧めてみてもいいかも。 
虫という切り口で、いろいろな物語がお子さんを待っています。 
 
ママにはお子さんだけの 
『絵本コーディネーター』になって 
豊かな本の世界にじょうずに誘ってあげてほしいですね」 
 
 
●テレビを消し、書を読もう! 
 
子どもに読書や本を好きになってもらう秘訣はありますか? 
 
大橋 「絵本の読み聞かせで一番大切なことは、 
まずはパパやママが『読み聞かせを楽しむこと』です。 
 
その気持ちがお子さんに伝わり、 
お子さんも読み聞かせの時間を楽しむようになります。 
楽しい時間が共有できるようになるのです。 
 
絵本は大げさに読み過ぎないことも大切です。 
いつもの声で、心を込めて読んであげましょう。 
また、読後はいっしょに絵本の余韻に浸るのもおすすめですね」 
 
 
遊びに一生懸命で、 
なかなか絵本に向かわない、なんて子もいるようですが。
 
 
大橋 「子どもに読書に興味をもたせるには、 
まずはパパやママが本を読むことをおすすめします。 
 
パパやママがテレビばかり見ていて、 
子どもには読書してほしい、というのは無理というもの。 
 
パパやママが静かに本を読んでいれば、 
子どもは必ず『何をしてるの? 面白いの?』と 
聞いてきます。 
 
そのときは満面の笑みで 
『本を読んでいるの。面白いよ~!』と 
答えてくださいね。 
 
そのひと言で、 
意外なほど本に興味を示すようになるお子さんは多いのです」 
 
 
思わずドキッとしたママも多いのでは? 
テレビを消し、読書タイムを作るのもよさそうですね。 
 
次回は大橋さんが年長児におすすめする絵本5冊を 
ご紹介します。お楽しみに!
 

 


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人気料理ブロガーちょりママさん・冷やし雑炊レシピ

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暑~い日は、調理のときに火を使うのもおっくうになってしまいますよね。 
 
火を使わずに短時間でつくれるうえ、夏バテで食欲が落ちているときでも食べやすいメニューは何? 
 
今回は、『ちょりまめ日和』のちょりママさんに、『夏野菜とツナの冷やし雑炊』のレシピを教えていただきました!
 
 


 

夏野菜とツナの冷やし雑炊 
 
【材料】(2人分) 
 
冷やごはん…丼ぶり2杯分 
ツナ缶(オイル漬け)…1缶 
トマト(中)…1個 
きゅうり…1/2本 
長ねぎ…1/3本 
塩…小さじ2/3 
冷水…2カップ 
刻みのり…適量 
 
 
【作り方】 
 
1.  トマトはヘタを取って小さめのひと口大に切る。 
  きゅうりはスライサーで薄切りにする。 
  長ねぎはみじん切りにする。 
 
2.  ボウルにきゅうり、長ねぎを入れて塩小さじ1/3をふり、 
   しばらくおいてもむ。 
 
3.  2にトマト、軽く缶汁をきったツナ、塩小さじ1/3を入れて混ぜ合わせ、 
   冷蔵室で冷やす。 
 
4.  丼ぶりに冷やごはんを盛り、3をかけて冷水を注いだら刻みのりを散らす。 
  *具に下味がついているので、よく混ぜて食べてください。
 
 


★おすすめPOINT★ 
 
ちょりママ 「材料を切って下味をつけたら、ごはんをのせて冷水を注ぐだけ! 調理時間は10分程度です。 
“暑くてな~んにも作りたくない”ときに、頼りになるレシピですよ。 
 
具材には、ビタミン、ミネラルがとれる夏野菜のトマト、きゅうりを使います。さらに、ツナでたんぱく質もプラスすれば、栄養バランス、彩りもバッチリ。 
 
夏バテで食欲が落ちているときでも、冷やし雑炊ならさらさらと食べられます。 
ぜひ作ってみてくださいね!」

人気料理ブロガーちょりママさん・そうめんレシピ

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子どもの夏休み中は、「朝・昼・晩の食事づくりが大変……」と困っているママも多いのでは?  
とくに暑さの厳しい日中の昼食は、手間をかけたくないもの。 
とはいえ、栄養バランスが偏らないようにしたいですよね。 
 
そこで、人気料理ブログ『ちょりまめ日和』のちょりママさんに、夏休みの簡単ランチレシピをご紹介いただきます。 
 
今回は、そうめんを使った、『冷やしジャージャーそうめん』のレシピを教えていただきました。

 


 
冷やしジャージャーそうめん 
 
【材料】 (2人分) 
 
そうめん…3束 
豚ひき肉…200g 
きゅうり…1本 
白髪ねぎ…適量 
 
(肉みそソース) 
にんにくのすりおろし、しょうがすりおろし…各1かけ分 
砂糖…大さじ3 
しょうゆ、中濃ソース…各大さじ2 
みそ、オイスターソース、片栗粉…各大さじ1 
水…1カップ 
粉山椒…少量 
 
 
 
【作り方】 
 
1. きゅうりは、斜め薄切りにしてから細切りする。 
 
2. 耐熱ボウルにひき肉、ソースの材料を入れてよく混ぜ合わせる。 
 
3. 2をラップをかけずに電子レンジ(500W)で5分ほど加熱する。 
   取り出して手早く混ぜたら、冷蔵室で冷やす。 
 
4. そうめんをたっぷりの熱湯で袋の表示時間通りゆでる。 
   流水でしめて水けをよくきって器に盛る。1、白髪ねぎを添え、 
   2のソースをかける。
 
 


★おすすめPOINT★ 
 
ちょりママ 「肉みそソースは、フライパンを使わずに、電子レンジでチンして作ります。甘みとコクがあって、子どもも食べやすい味ですよ。ほんのりと粉山椒をきかせると、風味がアップします。 
 
また、ねぎ、にんにく、しょうがを使うことで夏バテ予防&スタミナアップにもつながります。シャキシャキのきゅうりもおいしさのポイント! 
 
肉みそソースは、野菜サラダ、冷奴、うどん、中華めん、ごはんにかけてもおいしくいただけますよ。ぜひ、作ってみてくださいね!」
 
 
 

★夏休みの家族旅行をより有意義なものにしたい

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「夏休みの家族旅行や見学を、楽しいだけではなく、より有意義なものにしたいと思っています。
どんな工夫をしたらよいでしょうか?」


この小1ママは、きっと子ども達に最高の夏休みの思い出を作ってあげようと気合が入っているのでしょう。
佐藤正寿先生、良いアイデアはありますか?

 

佐藤 「夏休みの旅行や見学は、子どもにとって日常では体験できない新鮮なものです。
それだけでも十分ですが、さらにその体験を生かしたいというのであれば、『旅行記』『見学記』を作ってみることをお勧めします。


といっても、見聞きしたことを文章に書く『旅行記』ではありません。
旅行や見学の際に、その場所に関係のあるものを集め、写真を撮り、それらをアルバムやノートに貼るのです。
パンフレットやチケット、スタンプ、自分が撮影した写真等をどんどん貼っていきます。
描いた絵を合わせて貼っておくのもいいでしょう。
それだけで立派な旅行記になります。


このような旅行記は子どもにとって思い出になりますし、いろいろなことに深く興味を持つきっかけにもなります。


『わが家は事情があって、夏休みの旅行は無理』
というご家庭もあるかもしれません。
でも、今は近場の公民館や各種施設が夏休みに主催する行事がけっこうあります。
市区町村の広報誌等でチェックしておいて参加するのも一つの方法です」

夏休みの思い出って、どこに行ったかというよりも、親子で何をしたか、何に感動したか、そういうところが大切なのかもしれません。
子ども達との思い出作り、子どもの目線に合わせて無理せず楽しみたいものです。

佐藤先生、ありがとうございました。

 

☆原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」 3回

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お子さんに食べ物の好き嫌いはありますか? 
 
よく、好き嫌いの多い子どもは「わがまま」と言われたりします。でも、私はそうは思いません。 
 
私は、食べ物の好き嫌いというのは大人でも子どもでも、決して性格がわがままだからではなく、それを食べて「おいしい」と感じない、やや感度のよくない舌を持っているだけのことだと思っています。 
 
たとえば、実は私はピーマンやナスビが嫌いです。食べてもまったくおいしいと感じないどころか、食べたら「おえっ」となり、これをおいしいと言う人の気がしれないのです。 
 
一方、私が大好きなトマト、レーズン、鳥の皮、そしてメロンを、大嫌いという人もいます。あんなにおいしいのに・・・と思いますが、彼らはそれらを食べて、おいしいと感じないのだから仕方がありません。 
 
好き嫌いなく何でも食べる人から見れば、いずれも「わがまま」のように映るかもしれませんが、決して性格がわがままだから食べないのではなく、それらをおいしいと感じない、やや不便な舌を持っていたのです。 
 
好き嫌いのない人は、性格が素直で、何でもガマンして食べている・・・のでは決してなく、何を食べてもおいしいと感じる、とても優秀な舌を持っていただけの話だと思うのです。 
 
子どもは今、好き嫌いが多くても、食べ物の嗜好は必ず変わってきます。 
たとえば今、しそが大好きな人は、2歳のころから好きだったわけではないはずです。これまでの人生の途中のどこかから好きになっていったはずです。 
 
今、ピーマンやナスビが食べられない子どもも、ある日を境に食べられるようになることも十分に考えられます。小学校に行き、みんなで給食を食べ始めると何でもおいしく感じるようになり、食べられるようになった、という場合もあります。 
 
そこでお願いがあります。 
 
子どもが嫌いなものは、どうせ食べないからと言って出さないのではなく、月に一度は食卓に出してほしいと思います。舌の感覚は年々変化しているので、あるとき、それらを急においしいと感じるようになっているかもしれないからです。 
 
私が子ども時代に嫌いだったニンジン、ゴボウ、レンコンなどを、いつのまにか好きになっていたのも、決して性格が素直になったからではなく、それらをおいしいと感じる舌に変化していったからだと思っています。 
 
でもピーマンとナスビだけは、まだおいしいと感じません。たぶん一生感じないと思います。でも決して、わがままとは言わないでくださいね(笑)。
 
 


前回の記事はこちら

原坂一郎 連載コラム 「子どもの気持ちを覗いてみると」 2回

 

次回の記事はこちら

原坂一郎 連載コラム 「子どもの気持ちを覗いてみると」 4回

 

 

 

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☆人気ブロガーayanoさん・幼稚園お弁当2

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夏休みがやってきますね。

ママのお弁当づくりもひと休み……したいところですが、預かり保育、小学生の学童クラブなどで、夏休み中もお弁当づくりをされる人もいるのではないでしょうか?

 

前回は、『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』ayanoさん「キラキラアイスカップおにぎり弁当」のレシピを教えていただきました。

 

今回は、夏の海をモチーフにした「マリンのりごはんのお弁当」をご紹介いただきます。暑い時期に気をつけたい、いたみにくくするポイントもチェックしてくださいね。

 
 

マリンのりごはんのお弁当

 

《MENU》

 ・マリンのりごはん(レシピ下記参照)

 ・タコさんウインナー(レシピ下記参照)

 ・さけのカレーピカタ(レシピ下記参照)

 ・フルーツ(ぶどう&パイナップル)

 

 

「マリンのりごはん」

 

【材料】(1人分)

白はんぺん…1/2枚

バター…適量

にんじんの輪切り(厚さ3mm程度)…3枚

焼きのり…1/2枚

ごはん…好みの量

 

おかか…適量 

梅干し…少量

しょうゆ…少量

 

 

【作り方】

1. フライパンにバターを熱し、白はんぺんを入れて弱火でじっくり焼く。

輪切りにしたにんじんは、熱湯でやわらかくなるまでゆでる。

 

2. 船を作る。

白はんぺんは船形の型で抜く。

にんじんの輪切り1枚は小さい丸型で3つ抜き、船の下に貼りつけて窓にする。

のりは、いかり形にハサミでカットし、にんじんの窓の上にのせる。

 
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3. 魚を作る。

にんじんの輪切り1枚は、魚形の型で2つ抜く。

のりを丸くカットして魚に目をつける。

はんぺんの余った部分を細めのストローで抜き、魚の泡にする。

 

4. ごはんを弁当箱に詰め、おかか、梅干し、しょうゆを練り混ぜたものをのせる。

半分に切ったのりをのせ、船や魚を飾る。

※余ったはんぺん、にんじん、のりは、たこさんウインナー用にとっておく。

 

 

「タコさんウインナー」 

 
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【材料】(1人分)

タコさんウインナー(市販品)…1本

バター焼き白はんぺん(マリンのりごはんの残り)…適量

ゆでにんじん(マリンのりごはんの残り)…少々

焼きのり(マリンのりごはんの残り)…少々

 

【作り方】 

1. タコさんウインナーはゆでる。

 

2. タコさんウインナーの顔のパーツを作る。

■目:のりを小さな丸に2つカットして目を作る。

■口:にんじんは、小さい丸形の型で抜き、さらに中央を細めのストローで抜いて口を作る。

■はちまき:白はんぺん、のりを細長くカットし、はちまきを作る。

 

3. タコさんウインナーに、のりで目、にんじんで口を飾り、はちまきのはんぺんをぐるりと巻き、のりで模様をつける。

 

 
「さけのカレーピカタ」

 
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【材料】(1人分)

生ざけ(切り身)…1切れ

塩、こしょう、すりおろしにんにく…各少量

カレー粉…小さじ1/4弱

小麦粉…適量

卵…1個

マヨネーズ…大さじ1

サラダ油…大さじ1

 

 

【作り方】

1. さけに塩、こしょう、おろしにんにく、カレー粉、小麦粉を順にまぶす。

 

2. ボウルに卵を割り入れ、マヨネーズを加えてよく混ぜる。卵液に を漬ける。

 

3. フライパンにサラダ油を熱し、を焼く(途中、卵液を2回ほどつけて焼くと卵がたっぷりついたふわふわのピカタになります)。

 


《お弁当をいたみにくくするPOINT》

ayano 「さけのカレーピカタは、さけの下地にカレー粉やにんにくを使うことにより、殺菌作用でお弁当がいたみにくくなります。

 

また、ごはんに梅干しを混ぜたペーストをのせることで、よりいたみにくくしています。

 

夏は暑さで食欲が落ちやすい時期ですよね。

にんにく、カレー粉のスパイスの刺激によって、子どもの食欲もアップするはずですよ!」

 

●こちらもあわせてどうぞ

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★夏休みの学童、毎日お弁当を作らなければいけない?

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保育園から小学校に上がる4月の段階で、
学童に毎日お弁当を持たせるという洗礼はすでに受けたものの、
夏休みは1か月半と長期にわたります。

 

この1か月半という長い間、
毎朝早起きしてお弁当の準備をできるのかどうか、
今から不安。そんな声も聞かれます。
 
夏休みの学童で心配なことのひとつ「お弁当」について
向台学童クラブの高橋明子さんにお聞きしました。
 
●毎朝大変な思いでお弁当を作ってくれることを子どもたちは理解しています
 
夏休み、学童に通う子どものお母さんたちは、お弁当が大変だって言っていませんか?
 
高橋 「毎朝大変ですよね。
私自身も働く母として共感します。
向台学童クラブでは、お弁当の宅配もあるので、
『今日はお弁当作れない』という日は注文をすることもできます。
ですから、みなさんお弁当を作ってくることが基本ですが、
中には注文する方もいます。
 
子どもたちは、お弁当の時間を本当に楽しみにしています。
お弁当から家庭を感じることができますし。
けれども仕事を持ちながら、
毎朝お弁当を作るのは本当に大変なことですので、
少しくらい手を抜いたっていいと思います。
 
コンビニで買ったおにぎりやおかずを詰めたり、
菓子パンを持たせたりする日があっても大丈夫

 
子どもたちは口では、
『うちの弁当はチンなんだ』なんて言いますが、
『それでも、毎日用意するのは大変なことなんだよ』と
話すと、きちんと理解しています。
毎日お弁当を作ってくれるお父さん・お母さんに
感謝の気持ちは常に持っている
んですよ」
 
学童クラブの指導員として、多くの子と
ご家庭を見られてきた高橋さんに
そういっていただくと気が楽になります。
 
●お弁当は傷まないように保冷材を入れましょう
 
お弁当というと、夏場は傷まないかも心配です。
 
高橋 「そのへんも、夏休み前の保護者会で
お知らせしています。
 
うちでは、フルーツなどは冷たい方がおいしいので
冷蔵庫に入れていいことにしていますが、
全員分のお弁当を冷蔵庫に入れておくことはできないので
ご家庭で工夫してもらうようにしています。
 
室内はエアコンもきいているので
悪くなることはありませんが、
なるべくご家庭で傷まないよう対応をお願いします。
 
・生ものは持たせないでください
おかずなどは必ず火が通ったものにしてください。
 
・心配な場合は、保冷剤を入れてください
2個くらい入れてもらえば、お昼まで安心です。
 
そのほか、保護者会では
『お弁当は食べきれる量に』ということもお願いしています。
 
学童クラブで麦茶も用意していますが、
子どもはたくさん汗をかいて水分をとります。
作っても作っても間に合わないので、
水筒を持参いただいて、午前中くらいまでは
各自の水筒のお茶を飲んでもらうこともお願いしています」
 
●毎日学童に通う子を「がんばってるね」と抱きしめてあげて
 
最後に、夏休み学童に通う子のお父さん・お母さんにアドバイスはありますか?
 
高橋 「おうちの人が家にいる家庭の場合、
子どもは夏休みだから多少ダラダラしたり、
好きな時間に好きなことができます。
 
そう思うと、働く親の子として、毎日学童に通う子に対して
『すまないなあ』という気持ちになってしまうかもしれません。
私もそう思った覚えがあります。
 
夏休みだから家でノンビリしたい日もあるだろうし、
学童に行きたくない日だってあるかもしれません。
それでも、毎日学童に通ってくる子どもたちは
結構がんばっています。
 
ですから、『ごめんね』というよりは、
そのがんばりを認めてあげてほしいのです。
『今日もよく遊んできたね』
『○ちゃんも毎日がんばってくれてるね』
と、我が子をほめてあげてほしいです。
帰ってきた我が子を抱きしめてあげてほしいです。
 
お父さん・お母さんにそういう思いがあれば、
子どもたちはがんばれるものなのです。
特に小学1年生のお子さんは、初めての夏休みですし
いっぱい認めてあげてください。
 
学童クラブでも、がんばっている子どもたちの思いを受け止めて、
スペシャルな夏休みになるように、
楽しいことをいっぱい用意して待っています」
 
高橋さんありがとうございました。
 
小学1年生のお子さんのお父さん・お母さんは
親も子も初めての夏休みで、どうなることやら不安もあるかもしれません。
 
それでも、学童クラブの力を借りつつ楽しく夏休みを過ごせるといいですね。

☆子どもが自分で身を守る方法を身につけよう[2/12]

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入学を控え、親も子どもも一番不安に感じているのは毎日の通学ではないでしょうか。わが子が不審者にねらわれないよう、できる対策はやっておきたいと思うのが親心。有効な防犯グッズや不審者対策などについて、NPO法人「体験型安全教育支援機構」副理事長の原千恵さんに伺いました。

 

 

●電車通学の子には有効な携帯電話のGPS機能

 

これから入学する子に、何か不審者対策用のグッズを持たせるとしたら、何が効果的でしょう?

今は子ども用の携帯電話にも、GPS(位置情報確認)機能がついていますが、1年生でも持たせたほうがいいのでしょうか。

 

「携帯電話のGPS機能は、電車など、公共交通機関で通学するお子さんや一人で塾通いする年齢になれば、今、子どもがどこにいるか位置情報が確認できるので便利です。

 

でも、最近の連れ去り事件などの犯人の行動を見てみると、まず子どもを連れ去った後、最初に何をするかというと携帯電話のGPS機能を壊してしまうのです。GPS機能付きの携帯電話を持たせているからといって、安心に結びつくかというと、決してそうではないといえます」

 

子どもの足取りがわかることは、親にとっては安心なことですが、それよりもどうやって子どもに危険に対する意識づけをしていくかが大切なのですね。

 

 

●防犯ブザーは、光と音の機能がついているものを

 

では、防犯ブザーのほうが効果はあるのでしょうか?

 

「防犯ブザーについては、犯罪者をひるませるという点で、ある程度の抑止力はあると言えます。ただし、私たちが行なった調査では、実際に危ない目にあった子で、防犯ブザーを鳴らせたという子は0.9%しかいませんでした。

 

なぜ鳴らせなかったかというと、その多くは『怖かったから』なのですが、『壊れていたから』『鳴らせる位置に付いていなかったから』という回答もありました。

 

防犯ブザーの取り付け位置は、万が一おそわれたときにブザーが大きく振れないよう、腰のベルトあたりが理想的です。また、ときどき作動させてきちんと動くかチェックするといいですね。

 

なお、犯罪者は心理的に音と光を嫌います。防犯ブザーは音が大きいもの(90デシベル以上)で、音が鳴ると同時に光る機能がついているものを選ぶといいと思います。

 

とはいえ、やはり携帯電話同様、それだけでは絶対安全なお守りにはなりません。グッズに頼らず、子どもが自ら身を守る力を育てることが何より大切だと思います」

 

 

●通学路の危ない場所をチェック!

 

そのために、まずしたほうがいいことは何ですか?

 

「入学前に親子で通学路を歩いてみて、小学校までに安全な場所や危険な場所をチェックします。

 

安全な場所というのは、例えば『子ども110番の家』や知り合いの家、コンビニなどのお店です。ただ場所を教えるのではなく、いざというときにいつでも逃げ込めるように、その家の人に『今度入学するので、よろしくお願いします』などと挨拶しておくのがポイントです。顔を見知っておくと、『あの子が通っているな』とか『今日は顔を見かけないな』などとみんなが気づいたり、気にかけたり、声をかけてくれることもあります。

 

でも、万が一何かあったときに、近くに知っている家がない場合もあります。日ごろから、どんな家でもすぐに駆け込んで助けを求めるように教えておくことが、とっさのときの行動につながります」

 

危険な場所というのは、例えばどんなところですか?

 

「私たちは危ない場所の見分け方を『ひまわり』と教えています。

 

ひ……ひとりきりになるところ。初めは友だちといっしょでも、途中から分かれて自分だけで歩かなければならないところ

ま……まわりから見えない(見えにくい)ところ

わ……分かれ道やわき道・裏道の多いところ

り……利用されていない家(空き家)や空き地など、人の気配のしないところ

 

私たちの調査では、犯罪者は近づきやすくて逃げやすいところなら、どこでも子どもを狙うということがわかっています。『ひまわり』は、1年生ではわかりにくいところもあるかもしれないので、子どもといっしょに通学路を歩きながら、『こういう感じのところが危ないんだよ』と見せていくといいと思います。それから、通学路をきちんと守ることも重要ですね」

 

ただ歩くだけでなく、親子でいろいろな危険をチェックしていくことが必要なのですね。

 

原さん、ありがとうございました。次回は、子ども自身が自分で身を守るための具体的な方法についてうかがいます。

☆無理なく文字や数を理解できるようにするには?[8/25]

文字・数の教えどき2

前回は、子どもの文字や数に対する興味の伸ばし方について、東京学芸大学准教授の榊原知美先生にうかがい、親子でのゲーム遊びなどをご紹介しました。今回はさらに、生活の中で、文字や数に興味を持てるようにするにはどうすればよいかについてお聞きします。

 

 

●子どもが興味のあることを文字や数につなげていく

 

親子でしりとりなどの言葉遊びやすごろく、トランプなどのゲームを楽しむことのほかに、子どもが文字や数に自然にふれていくためにはどんな方法がありますか?

 

榊原「直接、文字や数に関係のないような遊びでも、大人の持っていきかた次第で、子どもの興味につなげることができます。

 

これは幼稚園での例なのですが、子どもたちが砂場で大きな山を作っていて、『すごーい、山が高くなった!』『○mくらいあるね』と言い合っていました。

 

そこで、先生が『じゃあ、測ってみる?』と言って、紙の定規のようなものを持ってきて測り始めたんです。このように、子どもが夢中になって遊んでいる中に、ちょっと工夫を加えるだけで、子どもの中に『数』だけでなく『高さ』とか『長さ』『重さ』がすっと入ってくるんですね。

 

保育の専門家ならではの技術ともいえますが、お子さんと遊ぶ機会の多い親御さんにも参考なるのではないでしょうか。

 

たとえば、自分の身長やリリアンを編んでいる子に『どれくらい編めたかな?』と長さを測ってみたり、電車に夢中な子には、駅の名前を読んでいくとか、車両の数を数えて『こっちの電車とあっちの電車、どっちが長いかな?』などと聞いてみてもいいですね」

 

 

生活の中での文字・数の体験が学校で役立つ

 

ただ文字の書き方を覚えたり、計算問題を解くというよりも、生活に役立つ形として接することが大切なんですね。

 

榊原 「文字や数というのは、それだけ覚えてもあまり意味がなく、使って初めてよさがわかるものです。それがわかると、子どももますます興味がわいてくるのではないかと思います。

 

お手伝いや片づけといった生活の場面でも、文字や数にふれる機会がたくさんあります。『りんご、何個ある?』とか『このお肉の重さ測ってね』『このお菓子、みんなに分けてあげて』など、いろいろな作業を子どもに手伝わせるといいでしょう。分けるという作業などは、割り算などの算数の基礎にもつながっていくんですよ。

 

1年生の算数の授業は、子どもがそれまで積み重ねてきた経験を足場にして、新しい理解を生み出すように進められています。つまり、それまで生活の中で身につけてきた文字や数を使った経験の豊かさがものをいうんです。あせって『お勉強』させるよりも、入学までに生活の中での文字・数体験をたっぷり重ねていけるようにしてください」

 

 

子どもの自立や家事の手伝いなどの生活習慣を身につけるのにも役立って、一石二鳥かもしれませんね!

榊原先生、ありがとうございました。

 

 

 

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★夏休みから子どもに「お手伝い」をさせたいのですが

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「この夏から決まったお手伝いをさせようと思っています。 
その際に注意する点はありますか?」

 
せっかく家にいるんだから、お手伝いのひとつもしてもらいたいもの。 
うまく習慣づけられればと思う小1ママの切なる願いです。 
佐藤正寿先生、うまくしつけるコツはありますか?
 
 
 

佐藤 「お手伝い。いいことですね。 
短い期間でも簡単なことでも構いません。 
たとえば、食器運び、配膳、新聞取り、洗濯物の片付け等、 
小さい頃から是非とも習慣にさせましょう。

 
その時に大切なのが、『子どもを認める』ということです。 
『ありがとう。ノンちゃんのおかげだわ』 
『いつもお手伝いをしてくれて、助かるなあ。明日もよろしく』

 
なにげない感謝の気持ちです。 
でも子どもにとっては、 
『親に認められたい』 
『親から愛情を受けたい』 
という気持ちを満たす重要な一言になるのです。 
手伝いはそれを演出する場と言ってもいいでしょう。

 
もちろん、小さい子の行うことですから、 
うまくいかないこともあるでしょう。 
その時には、安易に叱るのではなく、 
『根気強く教える』 
『できたら認める』 
のくり返しでいきましょう。

 
私も夏休み前の学級懇談会の場では、 
『お手伝いを、子どもたちを認める場にしてほしい』 
と保護者の皆さんにお話をします。 
それと同時に、子どもたちには、 
私自身が小学校の時にお手伝いをして 
家族に喜ばれたエピソードを話します。 
それによって子どもたちは意欲を示し、 
家族からの励ましでさらにがんばろうという気持ちになるのです」
 
 
 
佐藤先生ありがとうございました。 
子どもの頃、何かを頼まれて、 
それが出来たときの誇らしさと、ほめてもらった嬉しさを思い出しました。 
わが子にもその嬉しさを体験させてあげたいと思います。

☆よいしつけ、よくないしつけの違いとは?

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子育てのいちばんの悩みどころといえば「しつけ」ではないでしょうか。

 

広いスーパーに行けば、テンションが上がって「ワー」っと走り出したくなる。
子どものそんな気持ちは分かるけれども親としては、「公共の場で走り回ると周りの人に迷惑」ということを教えなければなりません。だから、「ダメでしょ!」と叱ってしまう。

 

自分の「しつけ」は、これでよいのだろうか? 何で私の「しつけ」はうまくいかないのだろうか? 自分で判断ができないだけに、自信をもってしつけができないというお父さん・お母さんは多いのではないでしょうか。

 

そこで、「よいしつけ」と「よくないしつけ」について、こどもコンサルタントの原坂一郎先生に教えていただきました。
 
 
●しつけとは、「教える」こと。叱る必要はありません

 

「よいしつけ」と「よくないしつけ」の違いを教えてください。

 

原坂 「よく『しつけ』というと、イコール『叱る』ことだと思われているようです。それは、大きな間違いです。
 
『“しつけ”イコール“叱る”こと』という考えでなされたしつけは、すべて『間違ったしつけ』『よくないしつけ』といえるでしょう。
 
『しつけ』とは、『教える』こと、『伝える』ことです。そして、この考えからされたしつけは、すべて『よいしつけ』といえます」
 
 
●しつけは、叱らずに「してほしいこと」を伝えるだけでOK

 

確かに、「しつけ」イコール「叱る」ことと勘違いしていたところがあります。

 

原坂 「しつけを叱ることだと思っていると

・どなる

・叩く
・嫌味や皮肉を言う
・『もう!』と言う
・『どうして…!』『だれが…!』と疑問形で言う
ということをしがちです。
 
けれども、上の“しつけ”方だと、指導の部分、つまり『どうすべきだったか』という部分が子どもにまったく伝わりません。

 

例えば、子どもが夜なかなか寝なかったとき『いつまで起きているの』と言ってもただの文句にしか聞こえない、疑問形の“しつけ”です。

 

そんなときは『早く寝なさい』とすべきことを教えればいいだけなのです。年長なら言葉で分かります。伝えたいことやしてほしいことを、そのまま言葉で言えばいいのです。見事な「しつけ」になっています。
 
よくないしつけのひとつに、“罰予告式”というのもあります。『じっとしていられないなら、もう連れてこない』、『お片付けしないなら、公園にいかない』そんなふうになりたくなければ言うことを聞きなさいというメッセージです。
 
これでは、いつもそんな罰がなければ言うことをきかなくなります。しつけの本質は伝わりません。

 

『散らかっていたらご飯食べられないから片づけようね』、『お片付けしてから散歩に行こうね』しつけは、してほしいことや伝えたいことを堂々と言えばいいだけです。きつく言う必要はなく、穏やかにと言うか、ごくごく普通の言い方でいいのです。

 

ただし、繰り返し教えてあげましょう。言われてすぐに子どもの行動が変わるわけではないからです。

 

すぐにできるには、子どもは知識も経験も不足しています。今すぐにできなくて当然なのです。近い将来できるようになればよいのです。そのために、今、教えておくこと伝えておくことが大事なのです。

 

身につけてほしいことを、繰り返しできるまで教える。それが、『よいしつけ』と言えるでしょう

 

 

「何度言ってもできないのは、私のしつけが悪いせい?」と、くよくよする必要はないんですね。必要なことは身につくまで教えるをモットーに、しつけをしていきたいと思います。
 
原坂先生、ありがとうございました。
 

次回の記事はこちら

子育てにおける父親の役割、母親の役割とは?

 

 

 

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☆子育てにおける父親の役割、母親の役割とは?

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 サイトを見たり本を読んだりして得た子育てについての考えを自分(母親)だけにとどめておいていいものなのでしょうか?それとも、父親にも理解をしてもらうべきなのでしょうか?

こどもコンサルタントの原坂一郎先生に父親の役割と母親の役割についてご意見をうかがいました。

 
 

●お父さんとお母さんでは、同じことをしても、やり方が全然違うもの

 

ここまで、原坂先生にいろいろなお話をうかがってきました。

こうして教えていただいた子育てに関する情報は、父親と母親の両方が同じように共有しておかないと子どもは混乱するものでしょうか?

 

原坂 「僕の考えとしては、父親と母親は少しくらい価値観が違っていてよいと思います。子育てに必要なのは“愛情と思いやり”。お互いこのふたつがあれば、父親と母親は少々違うやり方で子どもに接しても構わないと思いますよ。

 

父親の役割や母親の役割について、さまざまな意見がありますが、私は、母親の役割は『母親らしく』すること、父親の役割は『父親らしく』することだと考えます。

 

『母親らしく』『父親らしく』といっても、難しく考える必要もありません。イメージにとらわれる必要もありません。自分のよい面や特徴をそのまま出せばいい、つまり、普通に『自分らしく』いるだけでよいということです。

 

例えば、子どもと公園に散歩にいったとします。

 

子ども×母親 のときには、『きれいなお花が咲いているね』という言葉かけがあったり、『○ちゃんに、シャベル貸してあげなさい』、『そんな高いところにのぼったらダメ!』という細かな注意があったりするでしょう。

 

子ども×父親 のときには、そんな細やかな言葉かけはないかもしれません。けれども、高いところにのぼっても何も言われなかったり、『ほお、すごいなぁ』と、むしろ感心されたりすることもあるでしょう。

 

こうした、子どもに対する対応の違いは、お母さんお父さんがそれぞれ『自分らしい価値観』で、ごく自然に発せられるものです。

 

しかし子どもは、お父さんとお母さんが、そんな風にまったく違うことを言っていても混乱することはありません。それぞれありのままを受け止めます。

 

お父さんと出かけたときには、お父さんならではの触れ合いがあり、お母さんと出かけたときには、お母さんならではの触れ合いがある。それでいいのです。

 

お父さんもお母さんも、自分らしく自信を持って子育てをするだけで子どもはスクスク育つことでしょう」

 

 

「お母さんなんだから、母親らしくしなきゃ」と思うと、苦しくなりそうですが、「自分らしくいればいい」と言われて、気が楽になりました。

 

「お父さんと出かけると、買い食いしたりまったく甘やかして……」というのも大目に見てあげる必要がありますね。

 

原坂先生、どうもありがとうございました。

 


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親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」 第8回

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●子どもの忘れ物で悩む2年生の先生

 
つい先日、ある知り合いの先生とスーパーでばったり会って、立ち話をしました。

その先生は今2年生を受け持っているのですが、子どもたちの忘れ物が非常に多くて困っているそうです。

 
第3回の『「2年生だから」を最優先にすると苦しくなる』でも書きましたが、1年生のときに比べて、2年生は忘れ物がぐんと増えるという事実があります。 
 
その忘れ物について、親の中にはこう考える人がけっこういます。

「忘れ物をすれば自分が困るだろう。自分が困れば、それに懲りて直すだろう」

 
これを私は自業自得方式と呼んでいますが、実際にはこれで忘れ物が減るということはありません。

私はこれで直った子を見たことがありません。

 
もし本当にそれで直るなら、忘れ物をする小学生はすぐにいなくなるはずですよね。

 
 
●自業自得方式で忘れ物が減ることはあり得ない

 
実際には、忘れ物の多い子を自業自得方式で放っておくと、ますます忘れ物をするようになります。

 
すると、ますます先生に叱られることが増えます。

友達にも何かしら言われます。

 
「え、また、線引き忘れたの? ちょっとだらしないんじゃない? 今回は貸してあげるけどさ、この次はもう貸してあげないからね。もっとしっかりしなきゃダメじゃん」

 
これくらいのことは言われるでしょう。

すると、子どもの自己肯定感はボロボロになってしまいます。

 
 
●忘れ物をすると授業に集中できない

 
また、授業で使う物を忘れると、子どもの授業への集中度は一気に下がります。

 
「しまった、線引きを忘れちゃった。おかしいな、入れたはずなのに。どうしよう? 友達に借りて済ませようか? それとも先生に言った方がいいかな? 言うと怒られるかな? どうしよう?」

などと考えている間に授業はどんどん進みます。

 
その間、先生の話などぜんぜん耳に入りません。

ハッと気がついときには、授業で何をやってるのかわからない状態です。

 
ですから、忘れ物が多いと学力も落ちます。

どう考えても、学力が上がるなどということはあり得ません。

 
 
●子どもも自業自得方式を身につけてしまう

 
また、親が自業自得方式で育てていると、子どもはその方式そのものを身につけてしまいます。

 
一番身近な親の考え方や生き方というものは、ジワジワと染み込むように伝わるのですね。

まさに、子どもという存在は、「親の言うことは聞かないけど、やっていることは真似する」と言われる通りなのです。

 
つまり、子どもは自分の友達に対して自業自得方式を応用するようになります。

たとえば、友達が何か忘れ物をしたとします。

 
「え、お前、線引きを忘れたの? だらしがないなあ。ちょっと困って懲りたほうがいいよ。そうすれば気をつけるようになるだろう。お前のためにも貸してあげないよ。貸すとお前のためにならないから」

 
こういうことで、つめたい対応になってしまうのです。

 
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☆子どもがママに望むことは、夫が妻に望むことと同じ

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親というものは、子どものためを思っていろいろなことをします。
けれども、親が子どものためにすることと、子どもが親に本当にしてほしいこととはピッタリと一致しているのでしょうか?
こどもコンサルタントの原坂一郎先生子どもが親に望むことについてうかがいました。
 
 
●子どもが親にしてほしいことは、いたってシンプルなこと
 
子育てをしていると、「母親としてちゃんとやれているかしら?」とときに不安になることがありますが、子どもは、母親にどんなことをしてほしいと
願っているものなのでしょうか?
 
原坂 子どもが母親に望むことを5つ挙げます。
 
その1 話しかけてほしい
子どもとかかわるときに無言でしない。
着替えの手伝いも食事の配膳も無言でされると、ちょっと怖いものです。
『はい、ズボンはこうね』、『はい、お味噌汁』たったのひと言あるか、ないかでは大違いですよね。
子どもがひとりで遊んでいるときも、
『あら、折り紙してるの』
のちょっとの声があれば、お母さんが自分に関心を持ってくれていることが分かって子どもは嬉しくなります。
 
 
その2 一緒に遊んでほしい
『時間があれば、そりゃあ遊んであげたいけど』という、お母さんたちの声が聞こえてきそうです。
でも、『子どもと遊ぶ』のは全然難しくありません。
何をして遊べばいいかわからないお母さんは、『子どもが今遊んでいるものに少し関ればOK』と思えば、ハードルが低くなります。
 
例えば、子どもが一人でママごとをしていたなら、突然『入~れ~て』と入って一緒に遊ぶ。
それだけで『お母さんとの楽しいままごと』の始まりです。
もしも子どもが怪獣人形を並べて遊んでいたら、突然、『そこへウルトラマンがやってきました』と言いながら、手にしたヒーロー人形で『えい!』と怪獣を倒すと、それはもう立派な『お母さんとの怪獣ごっこ』です。
もしも家の前で、一人で縄跳びをしていたなら、『いっしょに跳ぼうっと』と言って、突然二人跳びをしてもOK。
 
いずれも、自分の大好きなお母さんに遊んでもらった子どもは大喜びです。
子どもは何でも、長時間ではなくとも、“少しでもできる”と、満足します。
うれしいのです。
遊んだのが10分だったか1分だったかは、それほど満足度に変わりありませんが、1分でも遊んでもらったか、全然遊んでくれなかったかは大違いなのです。
 
 
その3 笑顔を見せてほしい
子どもはお母さんの笑顔を見ると安心します。
逆に、お母さんに笑顔がないと不安になります。
人は普通の表情をしているつもりでも、口角はまっすぐではなく、少し下がっていて不機嫌に見えてしまうことがあります。
普通にしているだけで『ママ、怒っているの?』と聞かれたお母さんいるそうです。
 
『意識的に口角をやや上げ、作り笑いのような感じをしたまま家事をすると、その家事が楽しくなる』という実験結果があります。
子育ての中でも、笑顔を心がけるようにするだけで、楽しい気分になれ、子どもも大好きなお母さんの笑顔が見られて、笑顔が自然に増えていきますよ。
 
 
その4 認め言葉をかけてほしい
『いいよ』『そうなの』『へえ、本当』と子どもは自分のことを認めてもらえる言葉がほしいのです。難しいことではありません。
 
『今日、大きい犬を見たんだよ』
『本当』。
ただそれでいいのです。
 
『そう、大きい犬を見たの?』
というオウム返しでもよいのです。
対して『もう!』『ダメでしょ!』『違うでしょ!』は、否定言葉です。
 
さっきの場合でも、 
子どもが『大きい犬を見たよ』と言っただけで、
『触ったんじゃないでしょうね』と言ってしまえば、子どもは否定されたように感じてしまいます。
 
注意しなければならないときは、まずは『認め言葉』をかけるということ。
そしてその次に言いたいことを言うようにしましょう。
『文句や苦情は二言目に』、を癖にすると子どもはビックリするくらい変わります。
 
 
その5 手伝ってほしい
5、6歳はまだまだ子どもです。身の回りのことは自分でできますが、手伝ってもらうことで、なんとも言えないうれしさを感じ、親の愛情も感じています。
『あまり手を出しすぎると自立を損ねる』と何でも自分でさせなければと思う必要はありません園では自分で身の回りのことができているのです。少しでも手伝ったらしなくなる、できなくなる、ということはありません。
大人でも、例えばプランターを持つなど、自分一人でできることでも、誰かが少し手伝ってくれるととてもうれしい気持ちになり、相手の優しさを感じますよね。
 
家で甘えて『ママ手伝って』と要求してきたときくらいは 手伝ってあげてもよいのではないでしょうか?」
 
 
●夫は子どもと一緒
 
5つ挙げていただきましたが、子どもが母親に望むことってごく普通のことばかりなんですね。 
 
原坂 「そうです。ほとんどのお母さんが、毎日、ごく当たり前に子どもにしていること、やろうと思えばすぐにできることばかりです。
これだけで子どもは喜ぶんです。
 
そして、この5つ、実は“夫が妻に望むこと”も同じなのです。
夫も子どもと同じようなことを妻に望んでいるんですね。
男は子どもと一緒、と思えば何でも対処しやすいと思いますよ(笑)。
 
是非、このページを読んだママたちは、夫も子どもも、その向き合い方を再確認してほしいと思います。
ママが5%変われば向こうは50%変わる、と思ってほしいと思います。
その5%の変わりどころは、このページを参考にしていただければと思います」
 
話しかけてほしい、笑顔を見せてほしい……。なるほど、夫に対してできているか考えてしまいました。
子どもだけでなく、夫にもできるよう気にかけてみたいと思います。
 

★うちの子は、物事を決められるかしら?

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前回は、田中博史先生に 
「我が子の成長のバランスを見てみよう」 
というお話をうかがいました。

 
我が子の成長のバランスが悪くなるというのは、 
何が原因なのでしょうか?

 
 
 
田中 「ほとんどの場合、 
親との距離が近すぎるんです。 
お母さんが、子どもに手を出し過ぎてしまう。 
だから、一歩引いてみましょうと言っている訳ですが。 
2人目、3人目のお子さんになると 
みなさん自然に子どもと適度な距離をとることができます。 
けれども、長男長女の場合は、 
どうしても距離が近くなってしまいます。

 
例えば、幼児期から親が手を出して 
どんどん先取り教育させるケースがあります。 
先取り教育をさせる親は、我が子の能力に自信がないんです。 
我が子に、どんどん先にやって早く知識を身につけさせたい。 
そして、自分の子どもを優位に立たせたいということですね。 
先取り、先取りをくり返すと 
子どもたちは他人との競争で、相手よりも早く情報を得ることが 
優位に立つことだと学びます。 
けれども、これは相手の人がその情報を得た段階で対等になります。 
物事を考える(アイデア)とか、リーダーシップとかに 
先取り教育は通用しません。 
こうした能力や性格というものは、 
大人が手を出せば出すほど育ちにくいものなのです」

 
 
 
 
確かに、1人目だとどうしても 
つい手を出し過ぎてしまうものですよね。 
もし、「私、手を出し過ぎかしら?」と思ったとき、 
何かチェックする方法ってありますか?

 
 
 
田中 「子どもの成長のバランスを見る手立てとして 
我が子に何かを決めさせてみてください。

 
単純な話ですが、 
雨上がりに出かけるとき、 
靴を決めさせるのでもいいでしょう。

 
たいていお母さんは、 
『この靴はきなさい』と用意しますよね。 
そこを 
『今からお出かけするけど、どの靴はいていく?』 
と決めさせます。

 
お母さんが『念のため午後から降るかもしれないから』 
と長靴を用意して、晴れてしまった場合には 
『えー、どうしてこんなの』と子どもは言うでしょう。 
親が先に決めたことに関しては、子どもは文句が言えます。 
自分で決めたのだったら、 
『あなたが決めたんでしょ?』で文句は言えない。 
雨が降って靴がびしょびしょになっても『別にいいもん』って 
子どもは言うかもしれません。

 
何でもいいから子どもに自分で決めさせてみてください。 
そうすることで、子どもも、 
『うちの親は私に決めさせてくれる』 
と信頼関係ができます」

 
 
 
今まで、靴ひとつでもお母さんが決めてきた場合、 
「えー、お母さんが決めてよ」とか言いそうな気がしますが……。

 
 
 
田中 「子どもが、『お母さん決めてよ』って言ったら、 
『そうか、そういう風に育ててしまったか』と 
自分の子どもへの関わりを反省して、 
一緒に決めてもいいですし、正反対を言ってみるのもいいですね。 
すっごくいい天気なのに、 
『じゃあ、この新しい長靴にしよう』 
そしたら、子どももさすがに 
『えー、それはだめでしょう』って言うでしょう。 
『だって、お母さんに決めてって言ったでしょ?』 
と言ってやってください。 
それで、改めて『自分で決めなさい』でもいいですよね。

 
そうやって付き合っていけば、 
節目節目で子どもたちに何かを決めさせるのが楽しくなると思います。 
『うちの子どっちを選ぶかな?』 
そのくらいの距離感がちょうどよいでしょう」

 
 
 
 
子どもがかわいいと、 
つい子どもとの適正な距離のとり方が分からなくなってしまいます。 
けれども、田中先生の教えてくださった 
「我が子の成長のバランスはどうかしら?」や 
「さて、何を選ぶかしら?」ということなら 
楽しく子どもを客観視できそうですね。

 
 
次回は、夏休みの計画の立て方について 
うかがいます。

★夏休みの計画は“3日坊主”の連続を目指そう

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夏休み、どんな計画を立てているでしょうか?

 

 
おじいちゃんおばあちゃんの家に行ったり、 
海に行ったり、キャンプに行ったり……。

 
はて、遊びの計画ばかりで大丈夫でしょうか? 
夏休みの宿題もあるし……。 
小学生になったのだから、遊んでばかりもいられません。

 
田中博史先生に夏休みの計画の立て方について 
お聞きしました。

 
 
 
田中 「夏休みの計画は 
“3日坊主が連続すること”をおすすめします。

 
『夏休みの計画を決めましょう』 
と言うと、だいたいみなさん40日全部の計画を立てようとします。 
『朝8時~10時までは勉強の時間』と決めたとして、 
40日それをやろうというのです。 
絶対に無理です。 
30日、40日の見通しなんて 
大人でも立ちませんよね?

 
計画を立てるときには、40日全体を決めるのではなく、 
まずは3日間だけ決めるんです。 
『今から3日間どうやって過ごす?』 
と子どもに聞いてみるんです。 
3日くらいなら子どもも決められます。

 
よく『3日坊主で終わる』と言いますが、 
3日坊主も10回続けば大したものです。

 
 
 
『今から3日間どうする?』 
と聞いて、子どもに計画を立てさせます。 
そして、3日経ったら 
『どうだった?』と尋ねます。 
『全然だめだった。本読みがこんなに暑いとやる気にならないや』 
などと、子どもが言ったら 
『じゃあ、本を読む時間を朝にしない?』 
と提案できます。

 
そうやって、3日間の計画を立ててやってみて、 
3日目に軌道修正をして、 
また3日間計画を立ててやってみる。 
これをくり返すんです。 
私はこれを“3日坊主”と言っています。

 
 
 
計画を立てても、1日目に子どもが 
やっていないとします。 
『あなたが計画したんでしょ!』と言いたくなるけど 
とりあえず3日間は観察するんです。

 
『あら、放っておくと何もしないのね、うちの子は』 
『なんと、1日目から計画に従わないの!?』 
と、ちょっと引いて子どもを観察してください。

 
 
 
そして、3日たったら『さあ、どうだった?』とふり返らせます。 
3日間お母さんは見ていたわけですから、 
『1日目、あなたはこういう計画を立てたけど、 
それをしなかったわね』と指摘します。

 
子どもは『だって暑かったから』とか 
意見を言うでしょう。 
それで、『じゃあ、計画を変えよう』と 
変更案を考えます。 
『今度はできそう?』と、 
また3日間子どもにやらせます。 
そして、3日間黙って見守ります。

 
 
 
この後の3日間と1回目の3日間では何が違うのかと言うと、 
1回目の3日坊主のときに、 
『お母さんは、3日間見ていてくれたんだ』と子どもは学んでいるわけです。 
お母さんが、黙って料理でもしながら見ているのを感じて 
おもちゃで遊んでいても『おっと……』となるはずです。 
おもちゃを置いて、本読みに向かう様子が見られたら 
『あ、えらい! 今、お母さん何も言わなかったのに』 
とすかさずほめてください。 
今度は、 
『お母さんの前で、計画通りにがんばったらほめられる』 
ということを子どもは学びます。

 
子どもたちは、大好きなお母さんやお父さんに 
ほめられることが最大のエネルギーなんです。 
がんばっているのに、ほめられなければ 
やらなくなります。 
子どもが『ほめられる』と期待したら、 
その期待通りにほめてあげてください。

 
 
 
『まずは3日坊主』は、 
子どもとお母さんの両方によいのです。 
子どもも3日なら見通しがききますし、 
お母さんも3日くらいなら我慢ができる。

 
この3日のインターバルの中で大事なのは 
第1回目の3日目のふり返りの時間です。 
『さて、ちょっとおいで』と少し改まって子どもと話しましょう。 
『お母さん3日間、黙って見させていただきました』という調子です。 
『自分でどうだった?』と、子どもにも一歩引いて 
自分をふり返らせるんです。 
そうやって、自分をふり返って、ちょっとがんばる。 
そのがんばりをお母さんが認めてあげることで、 
子どもはどんどんがんばれるようになります。 
『昨日よりも、こんなにできるようになったね』と 
プラスの評価をしてあげてください。

 
 
 
夏休みに入って、 
3日坊主を3クールやると9日です。 
あとはお盆までは、ワンパターンでも構いません。 
お盆で調子が崩れて、 
後半の最後にまた3日坊主×3クール。 
親も3クールずつくらいなら、がんばって見てあげられますよね。 
ぜひ、“3日坊主×3クール”を取り入れてみてください。

 
お勤めされているお母さんも、 
夕方に見てあげたり、 
土日をうまく組み込んだりして“3日坊主”をやってみましょう」

 
 
 
長い30~40日間の夏休みも 
3日区切りで考えることで具体的に捉えられますね。 
夏休み、どんな“3日坊主”をやろうか 
ワクワクしてきました。

 
 
次回は、 
子どもをやる気にさせるほめ方の技術について 
田中先生にお聞きします。

 

 

 

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★夏休みは子どもの成長のバランスをみるチャンスです

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もうすぐ夏休みがやってきます。

お子さんは、夏休みを楽しみにしていますか?
「家族で旅行するんだ!」
「プールでいっぱい泳ぎたい」
子どもたちのワクワクする声が聞こえてきそうです。

第一子が学校に入って初めての夏休みという親御さんは楽しみの反面、不安も少しあるのではないでしょうか。

そんなママさんたちのために、筑波大学附属小学校田中博史先生にアドバイスをいただきました。

夏休みはどのようなことに気を付けて過ごしたらよいでしょうか?

田中 「おそらく、1年生のお母さんたちがいちばん見えていないのが、“我が子の成長のバランス” です。
我が子がどの程度バランスよく育っているかは、1対1で付き合っているとどうしても見えません。

学校で3か月生活してきて、子どもたちはちょっとずつ友だち付き合いのバランスを身につけてきました。
家では何でも思い通りになってきたのが、学校ではそうはいかない。
そのような空間を経て、子どもたちはやっと社会を知り始めたところです。

ところが、夏休みに入って家庭に返っていき、40日が過ぎるとまた元に戻ってしまいます。

そこで、お父さんお母さんには、『我が子の成長のバランスを見る』ということを意識してほしい。

そのためには、友だちと遊ばせるのがいちばんです。
友だちが家に遊びに来たときに、トラブルが起きます。
ケンカをして泣いたり泣かせたり、物をとったりとられたり…
そういったトラブルが、目の前で起こると親は必ず手を出してしまいますよね?
そこを、手を出さずに我慢して見てみるんです。
学校では、日常的に起こっていることなのですから。
『この後、うちの子どうするんだろう?』
と、観察する気持ちで見てください。

これは、家族の中にいると見えないものです。
見えないものだと知っておいて、ではどうするかをぜひ、お父さんお母さんで考えてみてください。

例えば、キャンプ場に行ってみたとします。
我が子が社会の中でどんなふうに育っているか冷静に見るチャンスです。
キャンプ場の近くのサイトに3家族くらいいますよね?
隣のおちびさんはせっせと薪を運んでいるのに、うちの子はゲームばかりやっていたとしたらどうでしょう?
『ちょっと、育て方がまずかったかしら…?』
と、そこで気づくことができますよね。

ディズニーランドの行列でも分かります。
僕が実際に見た例では、並んだら即、お母さんがナップザックからゲームを出して与えていました。
少しでも退屈な時間を作らせないということでしょう。
子どもにサービスしすぎですよね?
お母さんとお話ししながら待っている子もその場にはいるわけです。

『我が子はバランスよく育っているんだろうか?』
と考えることは、一歩引いて客観的な感覚を持つということです。
ぜひ、一歩引いて周りをちょっと見てみましょう」

なるほど、そうした客観性を取り入れるために、友だちや家族以外の人に、我が子が接しているところを見てみるといいんですね。

田中 「夏休みはお父さんお母さんと過ごす時間が長くなります。
僕たちが授業をするときに教材を選ぶように、“子育てをするための環境作り” をお父さんとお母さんでちょっと話し合ってみるといいと思います」

そうですね。夏休みに入る前に、さっそく父母会議を開きたいと思います。

次回は、“子どもがバランスよく育っているか” に関連して、「子どもに物事を決めさせてみる」ことについてお伝えします。

 

 

 

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★子どもが急激に成長するほめ方を伝授します!

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前回の“3日坊主”のすすめでも 
「子どもをほめましょう」というお話がありましたが、 
「うちの子、なかなかほめるところがないのよね……」 
と思ったお母さんはいませんか?

 
子どもをほめるべきポイントを 
どのように見つけたらいいのでしょうか? 
田中博史先生にお聞きしました。

 
 
 
田中 「子どもが、自分の思う通りに動いているときは 
ほめるに値するんです。 
お母さんたちは、そこが当たり前になってしまっているから、 
よっぽどプラスのことをしないとほめられないんです。

 
例えば、私は今年、小学1年生の担任をしています。 
その小学1年生の子どもたちが、電車に揺られて 
毎朝登校してくるたびに 
『よく、ここまで来たなー』とほめます。

 
『そんなことで?』と言われますが、 
『こんなに小さいのに、ここまで来たんだよ。 
雑踏で不安もあっただろうに』 
という感覚です。

 
普通にやっていることは普通じゃないんです。 
がんばっているんです。 
朝、時間通りに起きた。 
それだって、ほめるに値することなんです。

 
子どもを叱るときは、本当に小さなことで叱っています。 
だったら、本当に小さなことでほめてあげましょう。

 
ただ、子どもは本当にほめられるに値することでなくては 
ほめられても喜びません。 
けれど、難しく考えることはありません。 
どのお母さんも、子どもが3、4歳くらいまでは自然にほめていたはずです。

 
心に天秤を持って、今日は3回怒ったから 
3回ほめてチャラにしようという考えでもいいですね。 
ほめ言葉が0だったお母さんが、1になればものすごく大きな進歩ですよ。 
1が2になってもすごいです。

 
ひとつ、子どもが満足しているときの合言葉を 
教えましょう。 
『ねえ、見て見て』 
というのがあります。 
これは、最高に満足していて、誰かに伝えたいときです。 
その瞬間を見逃さないでください。

 
幼稚園、保育園時代は 
子どもの『見て見て』に、 
『えー、どうしてそんなことできるようになったのー?』 
と答えていたはずです。

 
けれども、大人はだんだん望むものが高くなってしまうようで、 
あの瞬間の、あの共有を忘れてしまうのでしょう。 
子どもが小学生にもなると、お母さんの反応はまあ冷ややかです。

 
『お母さん、聞いて聞いて、逆上がりができたの』 
という娘に 
『あら、あなたまだできなかったの?』 
と水を差す。 
お母さんが、子どもの火を消す 
最大最強の消防車にならないでくださいね」

 
 
 
確かに、似たようなことを言ってしまいそうです。 
気を付けましょうね……。

 
 
 
田中 「お母さんや若い先生に 
『子どものやることをほめましょう』と言うと、 
みなさん、まず1回目はほめます。 
子どもは、1回目ほめられると、次も同じたぐいのことでがんばろうとしますよね? 
この2回目のがんばりを、ぜひ見逃さないでほしいんです。

 
私は、この2回目もほめることを“2段ロケット”と呼んでいます。 
この“2段ロケット”をやると子どもは急激に成長します。

 
子どもは、ほめられることを期待します。 
期待通りにほめられると、 
『お母さんは、見逃さずにほめてくれる』 
そう思うだけで、子どものパワーは上がります。

 
 
そして、もうひとつ魔法の技術を紹介します。 
子どもが寝室に入ったすぐ後や、 
テレビを見ているときに、 
お父さんとお母さんの会話をわざと聞かせるんです。 
『ねえ、聞いて、今日○○がこんなことをしてくれたんだよ』 
とお母さんがお父さんに、我が子を自慢する会話を 
さりげなく子どもに聞かせます。 
それを聞いた子どもは、 
『へえ、そういう風に思ってくれてたんだ』と 
翌日むちゃくちゃがんばりますよ。

 
ただ、人は何かに没頭していると話が聞こえませんので、 
テレビを見ている子どもにさりげなく話を聞かせたいときには、 
会話に子どもの名前を入れるようにしましょう。 
固有名詞が入ると、人は注意を向けるものです。

 
好評価されていると思うと、人はその期待に沿おうとします。 
ただ、その極端ながんばりは長続きしません。 
けれども、3日坊主の2クール目など、ちょっと疲れてきたときに 
カンフル剤としてやってみてはいかがでしょうか」

 
 
 
 
“2段ロケット”として、2回目のがんばりを見逃さずにほめることと、 
お父さんとお母さんのシークレット会話を聞かせるという 
2つのほめ技術を教えていただきました。 
さっそく試してみたくてうずうずします。

 
次回は、 
夏休み前に子どもたちが貰ってくる 
通知表についてのお話です。

 

 

 

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★初めての通知表。これをどう活かしますか?

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夏休み前に入る最後の日、 
子どもたちは通知表を持って帰ってきます。 
1学期、うちの子が学校ではどうだったのか 
その評価が書かれているわけです。 
よいことばかり書いてあればいいけれど、 
「がんばりましょう」もあるかもしれません。

 
通知表をどう捉えたらいいのか、 
田中博史先生にお聞きしました。

 
 
 
田中 「通知表は 
『1学期はこうでした、2学期もがんばってくださいね』 
という意味でお渡ししています。 
けれども、貰った方はその結果だけを見て 
どうしても一喜一憂してしまいますね。

 
まだ1年生だったら、 
勉強の評価はほとんどありません。 
結果が“よい”“悪い”ということはまだないと思います。

 
実は、私の学校は、小学校3年生まで通知表がありません。 
まだ低学年のうちは、AとかBとかCとか 
言えないからです。 
お母さんたちには、夏休みに入る前に 
『ここが苦手なようです』というお話はしますが、 
具体的に数字などで評価されていない分 
ショックを受けずに受けとめてもらえます。

 
1年生のうちで大事なのは、 
友だちとどうやって時間を過ごせたかです。 
勉強はその次でよいと思います。

 
けれども、勉強の評価をどうしても 
お母さんは気にしますよね。 
もし、『本読みが苦手』という評価だった場合 
子どもの思いと、通知表の評価が一致すれば、 
『本読み』を家での課題として夏休みに挑戦すればよいでしょう。

 
運動会が1学期にあって、かけっこで悔しい思いをした。 
子どもに『足が速くなりたい』という思いがあるのなら、 
この夏休みは『かけっこ』を課題にして取り組んでもよい。

 
気を付けてほしいのは、 
『苦手』が通知表から分かったからといって、 
苦手なことばかりやらせることがあってはいけないということです。 
苦手なことばかりやらされるのは 
子どもにとっていちばん嫌なことです。

 
確かに夏休みは、1対1で子どもが苦手だと思うことに 
取り組める時間です。 
そのコーディネーターはお母さんです。 
そこで、苦手なことに取り組む割合を考えるようにしましょう。

 
私は、得意なこと8割、苦手なこと2割でよいと思います。 
得意なこと8割だと、勉強していくのが楽しくなります。 
『できた』『できた』の連続です。 
せめて、厳しく考えても得意6割、苦手4割くらいにしておきましょう。

 
『できた』『こんなに早く終わった』という感覚が 
子どもたちは大好きなんです。 
通知表は、子どもの心のモチベーションを考える 
材料にしましょう。

 
もし、苦手なことをさせるときには、 
3日坊主の最初の3日間は子どもに判断をゆだねて、 
子どもが満足したあとで切り出します。 
心の準備ができていないうちに、 
苦手なものを出すと、重たくて動けません。 
3日間、子どもの得意なことをさせた後で、 
『お母さん、見直した。じゃあ、これとこれにも 
挑戦してみない?』と切り出しましょう。

 
そして、夏休みが終わったときに、 
お母さんが通知表を付けてあげてください。 
『先生の評価はこうだったけど、お母さんの評価はこうだよ』 
そういう励ましのために通知表を利用してもらえるといいですね」

 

 

 

夏休みが終わったら、お母さんの通知表をつけてみようと 
そんな思いでいることができれば、 
夏休み前にもらってくる通知表も怖くありませんね。 
田中先生ありがとうございました。

個人面談で、先生と何を話せばいい?

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こんにちは、現役小学校教諭の舟山由美子です。

 

私は現在3年生の担任をしているのですが、

この前、1年生の教室前の廊下を歩いていたら、

「お姉ちゃんの先生、見て見て!」

とアサガオの鉢のところまで連れていかれました。

クラスで最初に咲いたアサガオの花を見せたくて呼び止めたようでした。

 

「あっ、本当だ!きれいな紫だね」

「葉っぱがもう先生の手のひらくらい大きいね」

 

などと話しました。

1年生もアサガオ同様、のびざかりのようです。

 

もうすぐ夏休みですね。

夏休み前には、個人面談をするという学校が多いようです。

我が校も、夏休み前には保護者の方と担任とで面談の機会を設けます。

 

 

●先生に聞いてみたいこと、言いたいことをまとめておくと◎

 

学校の先生と1対1で話す機会は、なかなかありません。

ちょっと緊張するなーというお父さん・お母さん、先生だってもちろん緊張しています。

我々担任は、ずいぶん前から何を話そうか考えています。

 

「お子さんはずいぶんそそっかしいですね」

「友達とよくけんかをして困っています」

 

なんて、ネガティブなことを言われたらどうしよう・・・

そんな心配をしている方もいるかもしれません。

 

けれども、担任は全体の中でお子さんを見ているので、親御さんがネガティブに捉えていることをそれほど気にしていないことが多いのです。

 

逆に、お父さん・お母さんのほうから

 

「うちの子、集中力がなくて・・・」

 

などと、気になっていること、不安になっていることをお話しいただくと、

 

「こういう学習の時は張り切ってがんばりますよ」

「今の時期だと、そんな感じのお子さんが多いですね」

 

とお答えすることが多いです。

 

親御さんは、当たり前ですが、ご自分のお子さんに注目しています。

その子のことを深くは知っていますが、他のお子さんの事情や様子、関わり方などはご存じないことが多いでしょう。

 

けれども、担任は、クラスの子全体を見ています。

全体の中でのお子さんの姿をお話しすることができます。

 

ですから、モヤモヤと気になっていたこと、子どものことで困っていることがあれば、遠慮なく先生に聞いてみるといいと思います。

親御さんが思っているほど気にすることではなかったり、よいアドバイスをもらえたりするはずです。

 

そうして、情報交換ができたら、
「そのあたりが心配なので、ご指導をお願いします」

と、うちの子のココを見てほしいというところを

お願いしておけば、安心です。

 

個人面談は、緊張するし、面倒だと思う方もいるかもしれません。

けれども、個人面談の大きな目的は担任と保護者との間で子どもの情報量を増やすことなのです。

 

担任は、学校では分からない家庭でのその子の様子を聞き、保護者は、先生から友達関係など集団の中での様子を聞いて、その子どものことをもっと知ることができる機会です。

 

なぜなら、学校という場は「小さな社会」なのであり、子どもが集団生活の中での身の処し方を学んでいく所だからです。

ですから、親御さんの心配が友達との関係に集中するのは当然なことなのです。

 

ただし、一人あたりの面談時間は10~15分くらいですので、確かめたいことは、メモにしておいて聞いてくださると、担任の立場からいうと、とても助かります。

 

どうか、個人面談をうまく利用してみてくださいね。

 

 

●個人面談でどんな話をしたのか子どもだって気になります

 

個人面談で聞いた学校でのお子さんの様子と家でのお子さんの様子を比べて、

「あら、意外!?」という話も聞けるのではないでしょうか。

 

担任は、決してお子さんを持ち上げるつもりはありません。

けれども、毎日見ていて、「この子のココがいいな」ということは親御さんにはぜひとも知ってほしいところなので、個人面談の機会には話したいと思っています。

 

例えば、

「学校のお掃除当番では、いつも率先して教室をピカピカにしてくれるんですよ」

「班のリーダーとして、他の子の意見を聞いて調整して発表ができました。社会性があるんですね」

など、うれしいことを言われるかもしれません。

 

「家ではそうでもないのに」

と思いつつ、それでもほめられればうれしいですよね。

そこで、先生からのほめ言葉は、お父さん・お母さんの胸に封印しないで、お子さんに伝えてあげてください。

 

小学1年生であっても、
「今日は、先生とお母さんが私の話をする日だ」

と、個人面談の意味を理解しています。

「どんな話をするのかなー」

と気になっています。

 

そんな子どもたちへのお土産として、

「先生、ほめてたよ」

という話をしてあげてほしいのです。

 

「先生に、お掃除がうまいってほめられちゃった。ママも、お掃除してるところ見てみたいなー」

「がんばって○○もできるようになったし、入学した時よりずっと成長したって、先生言ってたよ」

こうしたお土産話は、子どもたちの自信ややる気を育てるものです。

 

「じゃあ、お家でも掃除を手伝おうかな」

「もっと○○をがんばろう」

と、前向きになってくれることでしょう。

 

個人面談から帰ったら、(マイナスな話を聞いたとしても、それは置いといて)まずは、「こんなところをほめてたよ」という話をする。これが、個人面談を上手に子どもに還元するポイントです。

 

☆人気ブロガーayanoさん・幼稚園お弁当1

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気温が高くなる時期は、食材がいたみやすくなります。子どものお弁当づくりでは、衛生に気をつけたいですよね。

 

人気お弁当ブロガーさんの連載、7月にご登場いただくのは『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』ayanoさんです。

 

ayanoさんは、5歳の男の子と2歳の女の子のママであり、フードコーディネーターとしても活動されています。

 

今回はayanoさんに、殺菌作用があるといわれている梅干し、にんにくを使用した、

「キラキラアイスカップおにぎり弁当」のレシピを教えていただきました。

かわいいデコレーションのアイデアにも注目してくださいね!

 
 

キラキラアイスカップおにぎり弁当

 

 
《MENU》

 ・キラキラアイスカップおにぎり(レシピ下記参照)

 ・トースターで簡単! オレンジローストチキンバー(レシピ下記参照)

 ・チーズ風味のウインナー卵焼き(レシピ下記参照)

 ・フルーツ(キウイフルーツ&パイナップル)

 

 

「キラキラアイスカップおにぎり」

 

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【材料】(1人分)

(キラキラアイスカップおにぎり)

ごはん…好みの量

塩…少量

ぶぶあられ(お茶漬けなどに使われる細かい粒のあられ)…適量

 

(カリカリ梅のさくらんぼ)

カリカリ梅…2個

 
 

【作り方】

1 「カリカリ梅のさくらんぼ」を作る。

つまようじ2本に緑色のマスキングテープをくるくる巻きつける。

つまようじをハの字に置き、上部分に3cm程度の長さの旗ができるように、マスキングテープで留めてくっつける。

 

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旗の部分を葉っぱ形にハサミでカットする。

つまようじの上下を(3/4程度の長さになるように)切る。つまようじに梅を刺せば、さくらんぼ風になる。

 

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2 「アイスカップおにぎり」を作る。

紙製のアイスクリームカップの中にラップを敷き、塩をまぶしたごはんを入れ、丸型のおにぎりを作る。

  

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3 おにぎりをラップから取り出してカップに入れ、ぶぶあられを散らし、「カリカリ梅のさくらんぼ」をのせる。

 
 

 

「トースターで簡単! オレンジローストチキンバー」

 
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【材料】(2人分)

手羽中…8本(1パック)

しょうゆ…大さじ2 

マーマレード…大さじ1

すりおろしにんにく…少量

 

 

【作り方】

1 手羽中は、包丁で骨にそって切り込み入れるか、フォークで表面全体を刺す。

保存容器に入れ、しょうゆ、マーマレード、すりおろしにんにくを加えて、10分(または前日の夜に準備し、冷蔵室でひと晩)ほど漬けておく。

 

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2 トースターの天板にアルミホイルを敷いて1をのせる。トースター(600W)で10分ほど加熱する。さらにトースター(1200W)で2分~3分、様子をみながら両面焼いてこんがりとこげ目をつける。

 

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「チーズ風味のウインナー巻き卵焼き」

 

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【材料】(作りやすい分量)

卵…2個

粉チーズ…小さじ1

塩、こしょう…各少量

ウインナーソーセージ…3本

サラダ油…大さじ1

 

【作り方】

1 ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、粉チーズ、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせる。

 

2 卵焼き器にサラダ油をひいて熱し、の卵液を1/3量ほど流し入れ、奥側にウインナーソーセージを横に3本並べる。奥から手間へくるくると巻いていく。

 

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焼いた卵を奥側によせ、卵焼き器のあいたところにサラダ油をひく。残った卵液の半量をフライパンに流し入れ、同様に巻きつけていく。これを卵液がなくなるまでくり返す。

 

3 取り出して食べやすく切る。

 


 
《お弁当をいたみにくくするPOINT》

 
ayano 夏場のお弁当には、殺菌作用があるとされる食材を使うのがポイントです。

今回は、梅干しにんにくをプラスしました。

 

梅干しをそのままのせるのもいいのですが、カリカリ梅を使用し、ひと工夫してさくらんぼ風にすることで、かわいらしさがアップします。きっとお子さんにも喜ばれるはずですよ!

 

にんにくは、オレンジローストチキンバーの下味に使用しています。

 

また、いたみにくくするために、おかず・ごはんをしっかり冷ましてから、弁当に詰めてくださいね」

 

 

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☆親子一緒にGO! 夏休み体験ツアー人気ランキング

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夏休み、どこか連れていってよ~」と子どもにおねだりされているパパ、ママもいるのでは?  

とはいえ、混雑する観光地に行くだけでは、もの足りなさを感じることもありますよね。

 

そこで『ママノート』編集部は、親子体験プログラムのツアーを販売しているJTB『旅いく』に注目しました。

サイトをのぞいてみると“自然に学ぶ”“モノをつくる”“街ではたらく”……など、なにやら、子どもの好奇心をくすぐるプログラムがたくさんあるよう。

 

夏休みの人気体験プログラムは? 子どものどんな力が育まれるの?

『旅いく』を運営する(株)JTBコーポレートセールスの旅いく推進室 室長 大竹千広さんにお話をうかがいました。

 
 

●自然体験、モノづくり体験が上位にランクイン

 

夏休みは、どのような体験プログラムが人気ですか?

 

大竹 「2012年の夏休みの『旅いく』サイトで販売した、親子体験プログラムの販売状況(※)をご紹介しますね。

調査では、下記のランキング結果になりました。

 

※参加者数、販売額、催行率、完売率で検証。

 

【人気プログラムランキング 2012年7月1日~8月30日】

1 手ぶらでキャンプ★八ヶ岳の森で生活体験(1泊2日)〈山梨県〉 

2 時計職人の仕事★腕時計を作ろう〈東京都〉 

3 小湊鉄道で車掌体験 〈千葉県〉 

4 革作家の仕事★自分ブランドの財布を創ろう 〈東京都〉 

5 尾瀬の郷片品でキャンプ★川と森の生活体験(1泊2日) 〈群馬県〉

6 バッグ職人の仕事★世界で1つのこだわりバッグを作ろう 〈東京都〉

6 京急電鉄でお仕事★1日駅係員になろう 〈神奈川県〉 

8 ポンパドウルでパンを作ろう 〈神奈川県〉 

9 面白消しゴム作りに挑戦★ニッポンのモノづくりを学ぼう 〈埼玉県〉 

10 ホタルに会いたい!夏の幻想(1泊2日) 〈新潟県〉 

 
 

夏休みは、特にキャンプ体験プログラムのニーズが高くなっています。

また、時計職人や革作家さんから教わるモノづくり体験、鉄道の車掌体験なども好評ですよ」

 
 

●父親、母親で選ぶ傾向が分かれる!?

 

実際には、ママからの申し込みが多いのでしょうか?

 

大竹 「じつは、キャンププログラムの65%が父親からの申し込みなんですよ。

また、鉄道の車掌体験プログラムも父親からの申し込み割合が多かったですね。

 

一方、職人や作家のモノづくり体験プログラムは、母親からの申し込み割合が多く、

時計職人の仕事、革作家の仕事のプログラムは、90%が母親からの申し込みでした」

 
 

なるほど。父親と母親で、選ぶ傾向が違うのですね。

 

大竹 「きっと、子どもに身につけて欲しい力の視点が違うのだと思います。

 

父親は、子どもには人と関わり合って、社会性・協調性を身につけて欲しいと思う人が多く、キャンプなどアウトドア系の体験、はたらく体験を選ばれています。

 

そして母親は、子どものオンリーワンの個性を見つけて、想像力を伸ばしてあげたいという思いが強く、モノづくり体験が選ばれる傾向にあります」

 
 

社会性、想像力……夏休みの旅の体験は、子どもの力を伸ばすチャンスなのですね。

 

大竹 「学校で知識を身につけることも大切です。しかし、デジタル化のすすんだ現代では、子どもたちは“見る”“聞く”ことが中心の生活を送っています。

旅先での体験は“見る・聞く・食べる・触る・においをかぐ”という人間が情報を得るための五感をフルに使うことができます。

知識を生きる力に変える芽を育むのが、旅先での“ホンモノ体験”なのではないでしょうか」

 

みなさんは、子どもにどんな力を身につけさせたいと思いますか?

それを考えてみると、夏休みのレジャーの予定が決まるかもしれませんね。

 

次回は引き続き、夏休みのおすすめプログラムについてお話をうかがいます。お楽しみに!

 

 

※写真はイメージです。

※ツアーに関する詳細は、「旅いく」サイトをご確認ください。

★自由研究にも役立つおすすめの体験ツアー

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夏休みの自由研究のテーマは何にしようかな……と親子で悩んでしまう人も多いのでは? 

今回は、JTB『旅いく』の夏休み体験プログラムのなかから、自由研究に役立つツアーをピックアップ。(株)JTBコーポレートセールス 旅いく推進室 室長の大竹千広さんにお話をうかがいます。

 
 

【SL蒸気機関車大井川鐵道で1日機関士・車掌体験】
 
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■場所:静岡・大井川鐵道

■対象年齢:3歳~小学生

◎特典:大井川鐵道オリジナル記念品、修了証、オリジナル自由研究ノートがもらえる

 

大竹 「子どもたちは、大井川鐵道(静岡)の見習い乗務員として入門し、

ハンマーを使って車両を点検したり、SLに乗車して車内アナウンスに挑戦したりします。また、機関士の仕事として、SLの汽笛体験、炭を投込む投炭練習を行います。

この体験からは、機関車を安全に運行するために、多くの人が関わっていることを学べます。

 

時間があれば、親御さんも汽笛や車内アナウンスなどの体験ができるのですが、皆さん目をキラキラさせて楽しまれていますよ。なかには、一眼レフカメラで記念撮影をされている人もいます。

鉄道好きなお子さんに、ぜひおすすめしたいプログラムです」

 

 

【新種の恐竜を探せ!日本一の恐竜王国で発見!恐竜のフシギ】
 

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■場所:福井県 福井県立恐竜博物館・かつやま恐竜の森

■対象年齢:4歳~小学生

◎特典:自分でつくったアンモナイトレプリカ消しゴムがもらえる、自分で採った化石が持ち帰れる、修了証、オリジナル自由研究ノートがもらえる

 

大竹 「子どもたちは、福井県立恐竜博物館見習研究員として入門します。

まずは、恐竜博物館見学をして“恐竜とは何か?”を学んでから、アンモナイトのレプリカを制作。そのレプリカの観察を通じて、アンモナイトの殻のつくりやその仕組みなどを学びます。そして『かつやま恐竜の森』で、恐竜の化石発掘体験に挑戦します。

 

福井県勝山市は、化石産出量が日本一の場所です。たとえ恐竜の化石の発掘は難しくても、シダなど植物の化石は比較的にすぐに見つけられるので、子どもたちが飽きずに楽しめます。

また、自分で採った化石を持ち帰ることができるのも魅力ですよ」

 

 

【夏休み!すみだで自由研究 アウトオブキッザニアinすみだ】
 
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大竹 「東京都墨田区は、伝統工芸の技術を守る職人たちが活躍する、モノづくりの街です。

子どもたちは、墨田で働く屏風職人、革作家などからモノづくりを教わります。

 

例えば……

『屏風職人の仕事★からくり屏風を作ろう』(小学1年生以上)

『匠革職人の仕事★「メイドインすみだ」のオリジナルペンケースを作ろう』(5歳以上)

『革作家の仕事★自分のブランドの財布を創ろう』(5歳以上)

『バッグ職人の仕事★世界で1つだけのこだわりバッグを創ろう』(4歳以上)

 

 

これらは、体験をすることで自由研究にまとめられるプログラムです。

特設サイトでは、自由研究のポイント、職人に聞きたいことをまとめるための『ものづくりインタビューシート』や『プログラム案内』がダウンロードできるようになっているんですよ。

また、子どもたちが感じたこと、考えたことが自由研究にまとめやすくなるように『すみだものづくりレポート用紙』を体験先でプレゼントしています」

 

 

大竹さん、ありがとうございました。

夏休みのプログラムはまだまだ盛りだくさん。旅いくサイトをぜひチェックしてみてくださいね!

 

※写真はすべてイメージです。

※ツアーに関する詳細は、「旅いく」サイトをご確認ください。

☆澄んだ海で漁体験、磯遊びができるイチ押しツアー

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今回は、(株)JTBコーポレートセールス 旅いく推進室 室長の大竹千広さんに、夏休みのおすすめ体験プログラムについてお話をうかがいます。

 
 

●子どもの「なぜ?」を確かめる旅へ!

 

パパやママは、夏休みのレジャーで子どもに特別な体験をさせてあげたいという希望があるようです。スペシャルな親子体験プログラムがありましたら、ぜひ教えてください。

 

大竹 「夏休みに向け、JTB旅いくTOYOTA NOAHとのコラボレーションで『ナイス好奇心! ツアー』を企画しました。

子どもたちが日ごろ感じている『不思議だな』『なんでだろう』という“好奇心”(疑問)を家族で確かめに行くというオリジナルの体験プログラムで、全国10か所で開催します。

 
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例えば……

『コーヒー牛乳って、茶色い牛から出るの?』

 →牧場に泊って世界で1つのアイスクリームを作ろう!(北海道・旭川市)

 

『お祭りって、なんでみんな踊るの?』

 →東北3大祭り「青森ねぶた祭」に参加しよう!(青森県・青森市)

 

『おいしい空気ってどんな味がするの?』

 →1000mの天空リゾート八ヶ岳でキャンプしよう!(山梨県・北杜市)

 

『川の水にも機嫌があるってホント?』

 →生きてる川「四万十川」で遊ぼう!(高知県・四万十市)

 

 
これらは、自分で情報収集をしたり、スケジュールを組んで手配したりするのが大変なものばかり。“子どもたちの夢が叶えられるように”という思いをこめて企画された、これまでにないプログラムになっています」

 

 
●小さな漁村の島で、漁や干物づくり体験

 

子どもの好奇心から旅がはじまり、夢が叶えられるなんてステキですね。

全国10か所で開催されるとのことですが、イチ押しのプログラムはどれですか?

 

大竹 「私は、北海動から長崎までの開催地10か所を全部まわりました。本当にどのプログラムもおすすめなので、迷ってしまいます(笑)。

 

5歳から小学校低学年の小さなお子さんにも楽しめる、イチ押しのプログラムをあげるとすれば、『小さな漁村の島で干物体験。アジ水揚げ日本一の海で遊ぼう!』です。

 

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場所は、長崎県松浦市からフェリーで20分ぐらいの場所にある、青島という小さな漁村の島です。

ここの海は、遠浅でびっくりするほどキレイ! ここは沖縄? ハワイ? と思ってしまうほどです。港から海中をのぞくと、魚がうようよと泳いでいるのが見えます。

 

松浦港は、アジの水揚げ量が日本一の場所です。

子どもたちは、漁師さんに習って漁体験をし、旬のアジをさばいて干物づくりをするんですね。そして、翌日の昼食で、できたてのアジの干物を食べます。

最高のごちそうだと思いませんか?

 

さらに、朝、漁船が漁から港へ帰ってくると、子どもたちは船へお手伝いしに行きます。

青島の漁師さんたちには、手伝ってくれた人に魚をわけてあげるしきたりがあるんですね。このとれたての魚を、子どもたちが持ち帰って、民宿のおかみさんがお刺身にして朝食で食べるんです。

 

また、磯遊びも楽しみのひとつです。

ホテルから5分程度のところに磯があり、かに、えび、イソギンチャク、あさり、一巻貝などが観察できます。ここでも、採った貝は持ち帰って夕食で食べることができるんですよ。

 

 
 

そして、最終日に青島港からフェリーで出航するとき、島の人たちが、紙テープを投げて見送りをしてくれます。そんなドラマや映画のワンシーンのような体験、なかなかできないことですよね。

 

島の人たちは、来てくれる子どもたちに“島のことを知って帰ってほしい”という思いが強いので、おもてなしがしっかりしているのだと思います。

絶対に忘れられない思い出になる、イチ押しのプログラムです」

 

お話を聞いていただけで、青島へ行きたくなってしまいます(笑)。

島の人たちとのふれ合いも子どもたちにとって大きな魅力ですね。

 

次回は、夏休みの自由研究に役立つ体験プログラムをご紹介します。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

※写真はすべてイメージです。

※ツアーに関する詳細は、「旅いく」サイトをご確認ください。
 

★小1から参加OK! 英語にふれあうサマーキャンプ

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もうすぐ夏休みがやってきますね。森の中をハイキングしたり、川遊びをしたり……自然を思い切り満喫できる“サマーキャンプ”を子どもに体験させてみたいというパパ・ママも多いのではないでしょうか。 
 
今回は、キャンプを楽しみながら英語が学べる、ユニークなサマーキャンプのプログラムを、イングリッシュアドベンチャー河合知絵さんにご紹介いただきます。

 

●本場アメリカスタイルのキャンプで生きた英語にふれ合える!

 
まずは、プログラムの内容について教えてください。

 
河合 「イングリッシュアドベンチャーのサマーキャンプは、本格的なアメリカンスタイルのキャンプを日本で楽しむことができるプログラムです。

 
2003年のスタート以来、これまでに参加者は2000人を超え、リピーターのお子さまもたくさんいらっしゃいます。

 
プログラムは『英語浸けプログラム』と『英語チャレンジ・プログラム』の2種類あります。

 
『英語浸けプログラム』は帰国子女など、英語がすでに話せるお子さまを対象としており、その名の通り、キャンプ中は英語しか話しません。

 
『英語チャレンジ・プログラム』 は “英語がまったく話せない” “英語を習っている” 子どもたちを対象としたものです。

 
日英バイリンガルのスタッフから日常生活ですぐに使える英語を習い、実際のキャンプ生活の中で使っていきます。

 
スタッフは、お子さまひとりひとりを見守り、必要に応じてそれぞれに合ったバックアップをしていきますので、初めてでも安心して参加いただけます。

 
また、親御さんが何より心配されるのは安全面かと思いますが、イングリッシュアドベンチャーのスタッフは、安全に関する訓練をしっかり受け、基礎応急手当とCRP(心肺蘇生法)の技術を習得しています」

 

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●自然の中で、ハイキング、工作、野外料理を体験

 
具体的にどのようなことが体験できるのでしょうか?

 
河合 「美しい山並みを眺めながらのハイキングをはじめ、工作、野外料理、スポーツやゲームを楽しみます。また、日が暮れたら、みんなでキャンプファイヤーを囲んでキャンプソングを歌ってマシュマロを焼いて食べます。低学年のお子さまも楽しめる充実した内容です。

 
キャンプ中は、毎晩『英語の時間』を設け、 スタッフが子どもたちにすぐに使える単語やフレーズを教えます

 
そして子どもたちは、翌日以降、キャンプ生活の中でそれを使っていきます。 
 
例えばスタッフが、'are you having fun?'(楽しい?)とか、'do you like hiking?' (ハイキングは好き?)などと子どもたちにたずねると、子どもたちは、'yes, I do' もしくは 'no, I don't'で応えます。

 
また、スタッフは、'come here please' (こっちへ来て)、 'listen please(聞いて)、 'let's go' (行くよ) 、'can you please help?' (手伝ってくれる?)などの簡単なフレーズで、子どもたちに呼びかけます。

 
子どもたちが使っていく英語としては、'good morning’ などのあいさつはもちろん、'I'm hot' (暑い!) 'I'm tired' (疲れた~) 'I'm happy' (楽しい!)などの短いものから、 'I had fun swimming in the river'. (川で泳いで楽しかった)など、少しレベルアップしたものもあります。 子どもたちは、自然に囲まれた環境の中で、自然と英語を身につけるのです。

 
学校や英会話教室で習う勉強の英語とは違った、日常での生きた英語にふれることで、英語を身近に感じる機会になると思います」

 

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●参加することで、英語が好きになったという声も!

 
参加者の方たちからは、どのような声がありましたか?

 
河合 「キャンプを体験したお子さまの親御さんたちからは、『うちの子が英語好きになった』『帰ってきたら英語で寝言を言っていた』といった、うれしいご報告をいただいています。

 
また、何よりお伝えしたいのは、お子さまたちが、キャンプを通して、英語力だけでなく、自分で考えて行動する力や、仲間たちと協力し合って何か達成する力を、自然と身につけ、大きく成長するということです。

 
日本にいながら生きた英語にふれあえる、本物のサマーキャンプ。このような体験は、ほかでは絶対にできませんよ!」

 
英語に興味のあるお友だちと誘い合って参加するのもいいかもしれませんね。

自然の中で、ネイティブな英語にふれることで、きっと忘れられない夏休みの思い出になるのではないでしょうか。

イングリッシュアドベンチャー『サマーキャンプ』について詳しくは下記HPをチェックしてみてください。

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」7回

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●子どもが習った漢字を使わない理由は3つある

 

 

親のほうは、学校で習った漢字は、日記や作文で、あるいはノートに書くときに使って書くようにさせたいと思っています。

でも、子どもはなかなか漢字を使ってくれませんね。

 

私は次のような理由で漢字を使わないのだと思います。

 

 

1, その字を漢字で習ったこと自体をうっかり忘れている

 

2, 習ったことは覚えていても、漢字を覚えていないので書けない

 

3, 漢字で書けるけど、ひらがなで書いたほうが楽なのでひらがなで書いてしまう

 

 

1年生では、そもそもたくさん漢字を習っていないので、それほどでもないのですが、2年生以上になると、親が「習った漢字を使わなきゃダメでしょ」という回数が増えます。

 

 

●漢字を1つ使ったら5点? 10点?

 

 

ところが、何事でもそうですが、「○○しなきゃダメでしょ」という否定的な言い方で子どものやる気を高めることはできません。

効果があるのは、常に、否定でなく肯定です。

 

たとえば、漢字を使っていたらほめるというのを徹底すると効果があります。

日記、作文、ノートなど、子どもが書いたものを見たときに、漢字には1つ1つ丸をつけていきます。

 

そして、数を数えて漢字の点数をつけます。

 

点の付け方はケース・バイ・ケースですが、たとえば漢字を1つ使ったら5点と決めます。

この場合、15こ使っていたら75点、20こで100点、25こなら125点です。

 

そして、赤鉛筆などで「漢字125点」というように書いてあげます。

 

1つで10点とか100点などにすれば、もっと豪華な点数が取れます。

 

子どもはこういったことが楽しいのです。

 

それが漢字を使うきっかけになります。

 

 

 

●読み・書き障害(ディスレクシア)の子にはサポートが必要

 

 

子どもによっては、紙と鉛筆で文字を書くこと自体に非常な困難を感じる子もいます。

その場合、学習障害(LD)の1つである読み・書き障害(ディスレクシア)の可能性もあります。 
 
この場合、子どもは怠けているわけではありません。

ですから、不必要に叱るのではなく、その子の状態に応じたサポートをしてあげてください。

 

たとえば、iPadで文字を拡大して書き取りをするアプリもあります。

 

また、その子の困難に応じて、タブレット端末、専用ソフト、アプリ、DS、ICレコーダーなどの情報器機を使ってサポートすることもできます。

 

音読が困難な子の場合、教科書を拡大コピーしてあげると読みやすくなることもあります。

あるいは、親が「むかし、むかし」と読んで、子どもがそれを追って「むかし、むかし」と読む「追い読み」が効果的なこともあります。

 

 

●検索して情報を集めよう

 

 

いずれにしても、LDの小学生はクラスに2,3人いるといわれていますので、けっこうな割合といえます。 
 

「うちの子、もしかして」と思ったら、ディスレクシアについて検索するなりして、情報を集めてください。

そして、その子に応じたサポートをしてあげてください。

 

担任の先生にも情報提供して、理解してもらってください。

 

LDやディスレクシアの子が、すばらしい才能を秘めている可能性が多々あります。

実際に各界で活躍している有名人もいっぱいいます。

「ディスレクシア 有名人」「LD 有名人」などで検索してみれば、たくさん出てきます。

 

大切なのは、その子に応じたサポートです。

同時に、好きなことを延ばしてあげて、自分に自信が持てるようにしてあげることが非常に大切です。 
 
漢字が書けないとか、音読ができないなどの理由で、子どもを叱るのはとても危険です。

叱ることでその子の自己肯定感をボロボロにしてしまい、伸びる芽を摘み取ってしまうからです。

 

●おススメ記事はこちら!

忘れられない思い出に。キャンプ料理を楽しもう!

男の子は、汚れたままで平気なの?

☆敬老の日に「かたたたき券」を贈ろう!

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9月の第3月曜日は敬老の日です。

 

「おじいちゃん、おばあちゃんに、子どもから何かプレゼントを」などとお考えの、お父さん、お母さんも多いのではないでしょうか?

 

ママノートでは、

★ 手作りフォトフレーム

★ 手作りお守り

などをご紹介してきました。

 

今回は、お子さんと手作りできる「かたたたきけん」のご紹介です。

 

【ダウンロードふろくは、こちら】

●お子さんと作る「かたたたきけん」

 

ママノートオリジナル「かたたたきけん」は、絵を描くタイプと、写真を貼るタイプの2種類があります。

 

1.絵を描く「かたたたきけん」の作り方

ダウンロードした「かたたたきけん」の白い枠の中に、お子さんが好きなように絵を描く。

 

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字が書けるお子さんは、メッセージ欄に自分で字を書きます。
まだ字が書けないお子さんは、お父さん、お母さんが代わりにメッセージを書いてあげましょう。

 

 

2.写真を貼る「かたたたきけん」の作り方

ダウンロードした「かたたたきけん」の丸い枠に合うように、好きな写真を切り抜いて貼り付けます。
切り抜くのが難しいときは、大きさを合わせて貼れればいいでしょう。

 

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1 と同様に、メッセージ欄に おじいちゃん、おばあちゃんへのメッセージを書きましょう。

 

お子さんができるところはお子さんに任せて、お父さん、お母さんはできないところを手伝ってあげましょう。

 

「ぼくが(私が)作った “かたたたきけん” だよ!」とお子さんから、渡すことができれば、おじいちゃん、おばあちゃんへの最高のプレゼントになることでしょう。

 

★初心者でも大丈夫! この夏はキャンプに挑戦しよう

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夏休みもそろそろ中盤戦。
小学生になって、少したくましくなったお子さまといっしょに、キャンプに挑戦してみてはいかがですか?

 
今回は、3回に分けて初心者でも安心のキャンプ情報をお届け。
お話は、「週末! キャンプ&アウトドア」編集部の大迫さんに伺いました。

 
キャンプは全くの初心者なのですが、何から始めたらよいでしょうか。

 
 
大迫 「まずは、キャンプ場選びです。
いくつかポイントがあります。

 
1. 家族が遊ぶロケーション
キャンプ場は、海、川や渓流、湖、高原、林間など、様々な場所にあります。
家族が遊ぶのに、どんなロケーションがよいか、まずお子さまに聞いてみるのもよいかもしれません。

 
2. 自宅からのアクセス
キャンプに慣れないうちは、自宅から2時間以内でアクセスできる場所がよいでしょう。
キャンプは、いつもの旅行より荷物も増えるので、移動だけで疲れてしまわないように!
また、テント設営や食事の準備などにも時間がかかります。
キャンプ場で遊ぶ時間もたっぷりとれるとよいですね。

 

3. トイレ、売店などの施設、サービス
キャンプ場のトイレ、というと、汚くて暗いイメージがあるかもしれませんが、最近では水洗トイレも多く、きれいなトイレもたくさんあります。
ガイド本やインターネットなどで、写真を確認できることもありますよ。
他にも、シャワーやお風呂、コインランドリー、売店など、希望にあわせてチェックしておきましょう。
テント張りサービスがあるところもあるんですよ」

 
 
なるほど…。3つのポイントと自分の希望を照らし合わせてみると、行きたいキャンプ場がスムースに探せそうですね。


ところで、子ども連れのキャンプで、特別に持っていったほうがよい物はありますか?

 
 
大迫 「キャンプ場によって、気候や環境が違うことは知っておくとよいでしょう。
高原や山間部のキャンプ場は、夜は息が白くなるほど冷えることもあります。
ダウンやフリース、温熱パック(携帯用カイロ)などがあった方がよいこともあります。
逆に海岸では、夜は熱帯夜になることもあるので、熱中症対策が必要です。
事前に、キャンプ場に聞いてみるとよいでしょう。

 
また、ブヨや蚊が出やすい時間帯には、長袖長ズボンを着用するなど、虫よけ対策もしたほうがよいでしょう」

 
 
キャンプといえばいろいろな道具がありますが、まずは何を揃えたらよいのでしょうか。

 

大迫 まず揃えたい道具は、テント、タープ、寝袋、グラウンドシート、テーブル、イス、ランタン、バーナーなどですが、最初から買わなくてもキャンプはできますよ
手ぶらでだって行けます。
キャンプ場によっては、この『手ぶらでキャンプ』のセットを売り出しているところもあります。
レンタル道具が充実しているキャンプ場なら、必要な道具をすべて借りることも可能ですが、いきなりテントに泊まるのはちょっと、という方は、貸しロッジやバンガローなどの利用もおすすめです。
バンガローはテント替わりの簡易ハウスで水道もトイレもありませんが、ロッジタイプはキッチンやトイレなども揃って、貸し別荘感覚で楽しめると思います」

 
 
そうなのですね。道具をたくさん揃えなくてはいけないのかなと、ちょっと不安に思っていました。

お話をお聞きして、ハードルが少し下がったような気がします!

 
次回は、少し慣れてきたら&本格派を目指す方のために、道具選びのポイントについてお聞きします。