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生活・しつけ
年長 2013年5月28日の記事
☆原坂一郎 連載コラム「子どもの気持ちを覗いてみると」1回
第1回 子どもはいつも「ホントのこと」を言っている
もうすぐ梅雨のシーズンを迎えますね。今年も今から数ヶ月、日本中で「暑いねえ」の声が聞かれることでしょう。
大人は、挨拶代わりのようにして言うこの「暑いですね」も、子どもが言えば、親から文句を言われる、というのをご存じですか?
「え?」と思われるかもしれませんね。でも私は先日も見ましたよ。5歳くらいの男の子が「暑っ!」と言っただけで「走るからでしょ!」と怒られていたのを。
お母さんと歩いていて「暑~い」と言っただけで、「3枚も着てるからでしょう、1枚脱ぎなさい」と間髪を入れず叱られていた女の子もいました。
子どもは普段、思ったことや感じたことをそのまま正直に言っただけで怒られます。
暑いから「暑~い」と言うと、さっきのように怒られたり、冬は冬で、寒いから「さむ~い」と言ったら「どうして上着を来てこないの!」「ほらあ、おへそが見えてるじゃない!」と叱られたりします。
転んで痛いから「痛~い!」と言っただけなのに、「痛くない!痛くない!」と、真っ向から否定されることもあります。
大人同士なら、暑いから「暑いですねえ」と言ったとき、「3枚も着てるからでしょう」なんて言われません。「ホントですねえ」と、そのとき本人は暑く感じていなくても、同意してくれます。
何かにぶつかって「痛~い」と言ったときも、「痛くない、痛くない」なんて言われないどころか、「大丈夫?」などの、むしろやさしい言葉が返ってきたりします。
「暑~い」と言った子どもも、別に親に文句があって言ったのではなく、ただ暑く感じたから「暑い」と言ったのです。転んで痛かったから「痛い」と言ったのです。大人と同じです。
なのに子どもだけは、感じたことをそのまま声に出しただけで、なぜか叱られるのです。
大人同士はそうやって相手の言葉をいつも認め合っているからこそ、その仲良しを維持できるのです。子どもの言葉も、「ホントね」とまずは認め、そのあと「もう走ったらだめよ」とか「1枚脱ぎなさい」と、言いたいことを言うようにすると、笑顔になったりウソのように言うことを聞くようになったりします。
何より、そんなお母さんがもっともっと大好きになっていきますよ。
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