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生活・しつけ

小学1年生 2013年6月6日の記事

★子どもの友だちが勝手に冷蔵庫を開けちゃうんです!

《子どもの友だち付き合い2》 よその子でも、家に遊びに来ているのなら、うちのルールに従わせましょう。

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「家に遊びに来た子どもの友だちが、あまりしつけられていないようで、勝手に冷蔵庫を開けるんです。

叱っても構わないのでしょうか?」 
 

家庭でのしつけもそれぞれなので、友だちに悪気はないのかもしれません。 
石田遊子先生はどうお考えになりますか?

 
 
石田 「『うちはこうよ』と言っていいと思います。 
よその子にはなかなかNOと言いにくいかもしれませんが、 
『あなたの家ではこうかもしれないけど、うちはこうなの』 
ということは全然理不尽なことではありません。 
公園では元気に遊んでもいいけれど、病院の廊下では静かにしましょうということと同じでTPOでルールが違うのは当然のことですよね。 
自分の家に遊びに来た子にはうちのルールで構いません。

 
昔は、『だれが何と言おうがダメなんだ!』と 
雷を落とすお父さんが存在しましたよね。 
例えば、その考え方がその家独自のもので相当ユニークなものであっても、私はいいと思います。 
それが、その家のひとつの個性ですから。

 
親は、『これはやっちゃダメ』ということを、必要なときには言わなければならないんじゃないでしょうか。 
我が子でも子どもの友だちでも同じことです。

 
『子どもを認めましょう』 
『子どもの気持ちを分かってあげましょうね』 
と私もお母さんたちによく言います。 
すると、『子どもの要求を全部のむんですね』と曲解される方がいます。 
要求をのむことと、気持ちを分かることは別のことです。

 
例えば、子どもがご飯前にお菓子を欲しがったとします。 
『子どもの気持ちを聞いてあげなければ、いけないのね』 
と要求をのんでしまうのは違います。

 
そうではなくて、 
『お菓子食べたいよね~、ダメって言われたら悔しいよね』 
『でも、ダメ』 
それで子どもが怒りたいのなら怒らせればいいんです。 
この先、生きていけば自分の思い通りにならないことはいっぱいあるのですから。 
親がご飯を食べてほしいのなら、ダメなものはダメと言いましょう」

 
 
確かに、「子どもを尊重しましょう」と言われると、子どもの要求をのむようにすることだとどこかで思っていました。 
ダメなものは、ダメと言っていいんですね。

 
石田 「大人もそうですが、自分の要求が通らないのは仕方がないけれど、悔しいことってありますよね。 
その悔しさを誰にも分かってもらえないのがつらいんです。 
誰かに吐き出せば、問題は解決していなくても、すっきりします。 
気持ちはお母さんが分かってくれた、でもダメなものはダメなんだということは子どもは分かるんです。

 
そうやって親も子も、両方で気持ちを分かり合ってお互いに共有することです。 
自分の主張通りに物事を通すという行動面の要求と、感情面、気持ちのうえでの要求とを区別してきちんとやっていけば、『ダメ、ダメ』で子どもが委縮するとかいう心配はありません。

 
子どもは、悔しいという気持ちさえ分かってもらえれば、親に反対されて自分の要求通りにならなくても、仕方がないとあきらめます。 
『世の中にはあきらめなきゃいけないことがある』 
という、それは仕方がないことですから」

 
 
確かに、自分に置き換えて考えても何か思い通りにならないことがあったとき、「ちょっと、聞いて~」と誰かに話すとすっきりします。 
そう考えると、「悔しい」という気持ちと、行動が思い通りにならないということは、別のことだと分かりますね。 
子どもに『ダメ』というときは、気持ちと行動を別々のものとして捉えるのがポイントなんですね。

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