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生活・しつけ
小学1年生 2013年6月7日の記事
★親子で意見が対立! どうやって解決すればいい?
《子どもの友だち付き合い3》 感情は感情で区別して置いておきつつ、子どもと話し合うようにしましょう。
「息子が、お友だちにカードをもらったお返しに、弟と共有の強いカードをあげてしまいました。
パパからもらったキーホルダーも勝手に交換してきたりします。
子ども同士の物々交換は、高学年になってから弱い子からものを巻き上げたり…といったトラブルにつながりかねないかなと思い、やめさせたいのですが」
友だちになった子と勝手に物々交換をしていてしまう。
よく聞く問題です。
子どもには子どもの言い分があるのは分かるけれど、できればやめてほしい……そんなときどうしたらよいか
石田遊子先生にうかがいました。
石田 「キーホルダーを手放してほしくないと思うのならそれを言うべきです。
『それはきみにあげたものだから好きにしていいよ』
と言うのなら、そのままでいいでしょう。
将来がどうなるかということはまた別の問題です。
親だけが子育てをしているわけではなく、子ども社会で学んでいくこともいっぱいあります。
大事なのは、今、どうするかということ。
今、子どもの気持ちをちゃんと聞くことが大切になります。
親が、『他のものと交換してきちゃダメよ』と子どもの気持ちとは反対のことを言えば、子どもは感情的になって言い返してくると思います。
そこで、子どもの気持ちは受けとめます。
『お母さんに認めてもらえなくて悔しいんだね』
『同じこと言ってくれなくてそりゃ怒りたくなるよね』
そのうえで、
『だけど、お母さんはこう思う』
ということをちゃんと伝えましょう。
子どもは感情に任せて、
『何でそんなこと言うんだよ!?』
『ママなんか嫌い!』
など、いろいろなことを言うかもしれません。
それをそのまま受けとらないで、本当の気持ちをちゃんと受けとめます。
感情と理屈とがぐちゃぐちゃになったまま言い合っていると、大人のケンカでもそうですが、売り言葉に買い言葉でどんどんエスカレートするだけです。話し合いもなにもなくなってしまいます。
大人同士がきちんと話し合うときには、感情は感情で置いておいて話し合いますよね。
けれども、子どもはそうはいきません。
感情とごっちゃになって言ってくるから、『自分がいいと思ってやったことを怒られて頭にくるよね』
と、気持ちは分かってあげる。
『だけど、お母さんは気持ちを込めてあげたものを、簡単に他の子にあげちゃったから悲しかったんだよ』
と自分の本音を伝えます。
感情とは別にしたお互いの本音をちゃんと分かった上で、やっと現実の問題はどうしようかという話し合いになります。
『今度、友だちがそういうふうにしてきたら、どうしたらいいと思う?』
というように話し合っていけばいいと思うんです。
感情が混ざったままだったら、
『ダメだったら、ダメ!』
『でも、そうはいかないもん!』
のように、それだけで終わってしまいますよね。
感情と分けられれば、きちんとした話し合いができます。
どんなに小さい子でも、自分の意思なり要求なりがあるので、小学1年生でも幼児であっても、ちゃんと話し合って解決していけばいいと思います」
石田先生ありがとうございました。
子どもに反対して、泣いたり、怒ったりされたとき、一方的に「ダメ!」と言ってしまうとこちらも後味が悪いものです。
けれど、子どもの悔しい気持ちを理解し、気持ちと行動を分けて話し合うことができれば、お互い気持ちよく解決ができそうですね。