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生活・しつけ

小学1年生 2013年6月23日の記事

★ストレスへの対処方法は、大きく分けて2つあります

《ストレスマネジメント講座3》自分に合った発散方法とストレスへの耐性を強くする方法を身に付けましょう

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前回は、ストレスと上手に付き合っていくためには 
まず自分のタイプや考え方、自分の「いい状態」を知ることが大切 というお話を、臨床心理士高山恵子さんにうかがいました。

 
それでは私たちが実際にストレスを感じたとき、 
それに対処していくには、どうすればよいのでしょうか。

 
高山 「ひとつは、自分に合ったストレス発散法を見つけることです。 
親しい人とお茶を飲んでおしゃべりするのもいいですね。 
散歩や軽い運動で体を動かしたり、音楽や読書、 
カラオケ、ガーデニングなど好きなことや趣味にうちこむのもいいでしょう。 
深呼吸をするだけでリフレッシュできることもありますから、 
自分に合った方法を見つけて、ストレスを発散してください。

 
私がよくママたちにお話するのは、 
『罪悪感を感じずに、お昼寝してください』ということ。

 
やはり人は、睡眠や休息が十分にとれていると心身が安定します。 
けれど、忙しいママたちは 
『こんなことしてちゃいけない』などと 
心のどこかで罪悪感を感じながら、 
お昼寝をしているケースが多いのです。 
それでは体は休まっても、心は休めていません。

 
ママが十分に休息をとって、リフレッシュできれば 
子どもにとってもいいことですから、 
遠慮なくお昼寝してくださいね」

 
いいことを聞きました! 
お昼寝も大事なストレス発散法なんですね。

 
高山 「もうひとつの方法は、 
ストレスへの耐性を強くすることです。

 
子どもとの関係など、自分だけではコントロールしづらい 
対人関係のストレスには、 
ストレス自体への耐性を強くすることが有効です。

 
たとえば、対人関係のストレス耐性を強くする方法のひとつに 
『事実とシナリオを分ける』方法があります。

 

子どもが朝起きてきて 
『おなかが痛い』と登校をしぶったとします。 
このとき、ママの頭の中では 
『もしかして、いじめ?』 
『不登校になったらどうしよう』 
『先生やパパがなんていうかしら』 
『私はダメな母親…?』 
といったマイナスのシナリオが駆け巡ることがあります。

 
こうなると不安やストレスが増え、 
子どもを怒鳴ったり、オロオロして 
取り乱したりしてしまいます。

 
しかし、本当の事実は 
『子どもが腹痛を訴えていること』だけ。 
事実とシナリオを分けて、シナリオの部分は 
『子どもがきちんと言えてよかった』 
『ゆっくり休むいい機会かも』と、 
プラスの発想に変えていくことで 
問題に落ち着いて対処できるようになります」

 
 
事実は事実として冷静に受け止めて、 
シナリオの部分は、マイナスからプラスに発想の転換をするということですね。

 
高山 「もし、自分だけでは対応できないと感じたときは、 
夫や実家の母親などにSOSを出していいのです。 
『人に助けを求める』ことも、 
重要なストレス対処法です。

 
家族に頼めない人は、お金を出して 
ファミリーサポートセンターやシッターを依頼して、 
仕事や家事をしたり、自分の時間を捻出してもいい。

 
すべてを自分一人で解決しようとしてストレスをため込むより、 
人に上手に助けを求めてくださいね」

 
 
ストレスを感じたら、 
自分に合った発散方法を実践したり、 
「事実とシナリオを分ける」などの方法で 
気持ちをうまく修正したりして 
対処していけばいいんですね。

 
次回からは、多くのママたちが直面している 
「子育てのストレス」に注目。 
親子の関係が良くなるストレスマネジメントを、教えていただきます。

 


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