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生活・しつけ
年長 2013年6月22日の記事
☆幸せになれるのは上を目ざす女の子!
《幸せな女の子の育て方3》大きく変わる! 女の子の幸せの価値観
今回は『幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である精神科医の和田秀樹先生に〈これからの時代の女の子の育て方〉についてうかがいました。
●女の子でも「自分の能力・実力で食べていける」ことを目標に
先行きが不透明な時代、女の子を育てるうえで大切なことはなんでしょう?
和田 「これまでの女の子の親御さんの考え方は、女の子育てのゴールは『結婚して専業主婦になること』であって、社会的自立は二の次でいいというのが一般的でした。しかし、この考え方が、20年後、30年後に通用するでしょうか。
専業主婦を含めた家族を、自分だけの収入で養っていける成人男性は20年後には1割未満になっていると考えられます。
仮に結婚しても、離婚、失業、病気などのリスクもあります。いざというとき、賃金を得るためだけにパートを探して働くのと、自発的に仕事を選択して働くのと、どちらが幸福なのかは言うまでもないでしょう。
こうした現実をふまえると、これからは女性も社会的自立の方法をしっかりと考えながら育てていくことが必要になってきます。そしてそのためには親の側も、従来型の価値観から抜け出し、『自分の能力・実力で稼いで食べていける女の子に育てる』ことがわが子の幸せに直結するのだということをしっかり認識することが重要だといえるでしょう」
●「知力」と「学力」が自立のカギを握る
では、女の子の自立に必要なことはなんですか。
和田 「女の子の社会的自立を実現するために、必要なことは、『知力』と『学力』のふたつ。これからの時代を幸せに生きていくための、人生の基礎力と言っていいでしょう。
このふたつがなぜ重要なのかというと、
1)人生の選択肢を増やし、
2)自分の能力・実力で食べていくためのベースになり、
3)いざというとき転職もできる実力がつき、
結果的に幸せな人生を実現する可能性を広げることにつながるからです。
つまり『子どもが就きたい仕事に就く、一生の仕事を得るために必要なパスポート』になるというわけです。
『知力』と『学力』を高めるためには、とにかく勉強することが大切なのは言うまでもありません。
ただし気をつけたいのは、女の子の場合、根がまじめなため、勉強を頑張ることを目標にすると、ほかのことに意識や関心がいかない、ガリ勉の秀才タイプになりがちです。このタイプは人間的魅力に乏しく、マニュアル通りにしか物事を進められず、将来社会に出ても、『使えない人』になるリスクが高いようです。いい点数だけを取ればよいという考えもひと昔前の価値観。この点も十分に理解しておいてください」
和田先生、ありがとうございました。
次回は女の子のしつけで大切なことについてうかがいます。
書籍紹介
『8歳までに知っておきたい!
幸せな女の子の育て方』(学研パブリッシング)
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