「親子のストレスを減らす15のヒント 保育・教育・福祉現場の保護者支援に」(学研教育出版)
子育てにストレスを感じている親に対して、教育者や保育者、子育て支援担当者などが生かせるストレス軽減のためのヒントを、アメリカ等で評価されている「ストレスマネジメント」理論をベースに、絵や図表を多用しながら紹介。
「育てにくい子に悩む 保護者サポートブック」(学研教育出版)
子どもの困った行動が理解できない、育児が思うようにいかない、と悩む保護者は多くいます。プロとして、保育者が保護者にどう寄り添い、育児をサポートできるか、「子どもの行動の見直し」「保護者のストレスマネジメント」という2つをテーマにしています。
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生活・しつけ
小学1年生 2013年6月12日の記事
★「小1プロブレム」の対処法は?
《小1プロブレムって何? 2》子どもを頭ごなしに叱らず、先生から学校での様子をまず聞いてみましょう。
小1プロブレムに気づくのは親よりも先生の方が先のことが多いでしょう。
先生も親にどのタイミングで、どう伝えたらいいかという悩みを抱えています。
授業参観をきっかけに課題が見えてくるケースもあるようです。
小1プロブレムに親としてどう対処したらよいか、NPO法人「えじそんくらぶ」の高山さんにうかがいました。
●学校の先生と情報交換を
授業参観で「小1プロブレム」に気づく保護者の方も多いようですが、子どもにどう接したらいいのでしょうか。
高山 「じっと席に座っていられない様子を目の当たりにして、恥ずかしくて居たたまれない気持ちになることもあるかと思います。
でも、その気持ちをストレートに子ども本人にぶつけないでください。特に人前では。
というのも、子ども自身が歩き回ることはいけないことと理解していないことがあるのです。
幼稚園や保育園では自由に歩くことを許されていたならなおのことです。
その切り替えがうまくいっていないのかもしれません。
頭ごなしに叱るのではなく、以下の順で様子を確認してみてください。
1.先生に普段もこういう行動をとるのか聞く。
2.家での様子を先生に伝える。
3.子どもに『今日、歩き回ったこと気づいている?』と穏やかに事実確認する(人のいない場所で)。
1~3は親も先生も感情的にならず冷静に対応して。
特に3は自分の子どもではなく他人の子どもだと思って、やさしく話しかけるのがポイントです。
肝心なのはその子の『人格』と『行動』を分けて考えること。学校と家の様子を先生と情報交換して、客観的に行動を分析しょう」
●子どもを叱らず、声のかけ方を変える
叱ってばかりで学校そのものが嫌いになっては逆効果ですものね。
でも何度注意しても改善されないと声が大きくなったり強い口調になったりしてしまいます…。
高山 「『何度言っても言うことを聞かない』そう悩んでいる親は本当に多いです。
例えば『片付けて』と言っても片付けない場合、大きく4つの理由が考えられます。
どれに当てはまるかチェックしてみてください。
1.聞こえてない
(遠くから叫んだ。または子どもが他の事に集中していた)
2.うっかり忘れている
(『何をやるんだっけ?』とやさしく声かけてみましょう)
3.意味が分からない
(『ボールをこの箱に入れようね』と具体的に指示しましょう)
4.わざと
(親の気を引きたい場合もあります。
よい行動を見つけて褒める回数を増やしましょう)
小1プロブレムのある子はダメな子ではなく、その行動がそのTPOで△や×なだけ。そのことを周りにいる全ての大人たちが理解して接することが大切です。
今は情報過多の時代です。
子ども問題行動をインターネットで調べると『発達障害かもしれない…』と心配になることもあるでしょう。
でも『障害かな』と不安になる前に、子どもの目をきちんと見て声をかけたり、指示の仕方をより具体的にしたり、接し方を少し変えるだけで状況がだいぶ改善されることが多いのです」
本やインターネットに“答え”を求めるのではなく学校の先生と一緒に子どもの行動観察をしっかり冷静にすると解決の糸口が見つかりそうですね。
高山さん、ありがとうございました。