『有名小学校メソッド
筑波大学附属小学校 田中先生の算数
絵解き文章題』 (学研教育出版)
田中 博史・監修
小学校低学年で学ぶ文章題を、絵でイメージ化して解く問題集。
四則演算の文章題を扱っているため、1年生から3年生まで使うことができます。
文章題の内容を絵でイメージ化することで、文章題の読み取りができ、解く力がつきます。
定価 : 1,029円(税込み)
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また、オンラインショップ「ショップ.学研」でもお求めいただけます。
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生活・しつけ
小学1年生 2013年7月7日の記事
★子どもが急激に成長するほめ方を伝授します!
《夏休み前のアドバイス4 》子どものモチベーションの火を、うっかり消してしまっていませんか?
前回の“3日坊主”のすすめでも
「子どもをほめましょう」というお話がありましたが、
「うちの子、なかなかほめるところがないのよね……」
と思ったお母さんはいませんか?
子どもをほめるべきポイントを
どのように見つけたらいいのでしょうか?
田中博史先生にお聞きしました。
田中 「子どもが、自分の思う通りに動いているときは
ほめるに値するんです。
お母さんたちは、そこが当たり前になってしまっているから、
よっぽどプラスのことをしないとほめられないんです。
例えば、私は今年、小学1年生の担任をしています。
その小学1年生の子どもたちが、電車に揺られて
毎朝登校してくるたびに
『よく、ここまで来たなー』とほめます。
『そんなことで?』と言われますが、
『こんなに小さいのに、ここまで来たんだよ。
雑踏で不安もあっただろうに』
という感覚です。
普通にやっていることは普通じゃないんです。
がんばっているんです。
朝、時間通りに起きた。
それだって、ほめるに値することなんです。
子どもを叱るときは、本当に小さなことで叱っています。
だったら、本当に小さなことでほめてあげましょう。
ただ、子どもは本当にほめられるに値することでなくては
ほめられても喜びません。
けれど、難しく考えることはありません。
どのお母さんも、子どもが3、4歳くらいまでは自然にほめていたはずです。
心に天秤を持って、今日は3回怒ったから
3回ほめてチャラにしようという考えでもいいですね。
ほめ言葉が0だったお母さんが、1になればものすごく大きな進歩ですよ。
1が2になってもすごいです。
ひとつ、子どもが満足しているときの合言葉を
教えましょう。
『ねえ、見て見て』
というのがあります。
これは、最高に満足していて、誰かに伝えたいときです。
その瞬間を見逃さないでください。
幼稚園、保育園時代は
子どもの『見て見て』に、
『えー、どうしてそんなことできるようになったのー?』
と答えていたはずです。
けれども、大人はだんだん望むものが高くなってしまうようで、
あの瞬間の、あの共有を忘れてしまうのでしょう。
子どもが小学生にもなると、お母さんの反応はまあ冷ややかです。
『お母さん、聞いて聞いて、逆上がりができたの』
という娘に
『あら、あなたまだできなかったの?』
と水を差す。
お母さんが、子どもの火を消す
最大最強の消防車にならないでくださいね」
確かに、似たようなことを言ってしまいそうです。
気を付けましょうね……。
田中 「お母さんや若い先生に
『子どものやることをほめましょう』と言うと、
みなさん、まず1回目はほめます。
子どもは、1回目ほめられると、次も同じたぐいのことでがんばろうとしますよね?
この2回目のがんばりを、ぜひ見逃さないでほしいんです。
私は、この2回目もほめることを“2段ロケット”と呼んでいます。
この“2段ロケット”をやると子どもは急激に成長します。
子どもは、ほめられることを期待します。
期待通りにほめられると、
『お母さんは、見逃さずにほめてくれる』
そう思うだけで、子どものパワーは上がります。
そして、もうひとつ魔法の技術を紹介します。
子どもが寝室に入ったすぐ後や、
テレビを見ているときに、
お父さんとお母さんの会話をわざと聞かせるんです。
『ねえ、聞いて、今日○○がこんなことをしてくれたんだよ』
とお母さんがお父さんに、我が子を自慢する会話を
さりげなく子どもに聞かせます。
それを聞いた子どもは、
『へえ、そういう風に思ってくれてたんだ』と
翌日むちゃくちゃがんばりますよ。
ただ、人は何かに没頭していると話が聞こえませんので、
テレビを見ている子どもにさりげなく話を聞かせたいときには、
会話に子どもの名前を入れるようにしましょう。
固有名詞が入ると、人は注意を向けるものです。
好評価されていると思うと、人はその期待に沿おうとします。
ただ、その極端ながんばりは長続きしません。
けれども、3日坊主の2クール目など、ちょっと疲れてきたときに
カンフル剤としてやってみてはいかがでしょうか」
“2段ロケット”として、2回目のがんばりを見逃さずにほめることと、
お父さんとお母さんのシークレット会話を聞かせるという
2つのほめ技術を教えていただきました。
さっそく試してみたくてうずうずします。
次回は、
夏休み前に子どもたちが貰ってくる
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