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生活・しつけ
年長 2013年7月8日の記事
☆子どもがママに望むことは、夫が妻に望むことと同じ
《子どもの気持ちを知ろう3》子どもがお母さんにしてほしいと願うことは、実は、妻が夫に、夫が妻にしてほしいことにも通じます
親というものは、子どものためを思っていろいろなことをします。
けれども、親が子どものためにすることと、子どもが親に本当にしてほしいこととはピッタリと一致しているのでしょうか?
こどもコンサルタントの原坂一郎先生に子どもが親に望むことについてうかがいました。
●子どもが親にしてほしいことは、いたってシンプルなこと
子育てをしていると、「母親としてちゃんとやれているかしら?」とときに不安になることがありますが、子どもは、母親にどんなことをしてほしいと
願っているものなのでしょうか?
原坂 「子どもが母親に望むことを5つ挙げます。
その1 話しかけてほしい
子どもとかかわるときに無言でしない。
着替えの手伝いも食事の配膳も無言でされると、ちょっと怖いものです。
『はい、ズボンはこうね』、『はい、お味噌汁』たったのひと言あるか、ないかでは大違いですよね。
子どもがひとりで遊んでいるときも、
『あら、折り紙してるの』
のちょっとの声があれば、お母さんが自分に関心を持ってくれていることが分かって子どもは嬉しくなります。
その2 一緒に遊んでほしい
『時間があれば、そりゃあ遊んであげたいけど』という、お母さんたちの声が聞こえてきそうです。
でも、『子どもと遊ぶ』のは全然難しくありません。
何をして遊べばいいかわからないお母さんは、『子どもが今遊んでいるものに少し関ればOK』と思えば、ハードルが低くなります。
例えば、子どもが一人でママごとをしていたなら、突然『入~れ~て』と入って一緒に遊ぶ。
それだけで『お母さんとの楽しいままごと』の始まりです。
もしも子どもが怪獣人形を並べて遊んでいたら、突然、『そこへウルトラマンがやってきました』と言いながら、手にしたヒーロー人形で『えい!』と怪獣を倒すと、それはもう立派な『お母さんとの怪獣ごっこ』です。
もしも家の前で、一人で縄跳びをしていたなら、『いっしょに跳ぼうっと』と言って、突然二人跳びをしてもOK。
いずれも、自分の大好きなお母さんに遊んでもらった子どもは大喜びです。
子どもは何でも、長時間ではなくとも、“少しでもできる”と、満足します。
うれしいのです。
遊んだのが10分だったか1分だったかは、それほど満足度に変わりありませんが、1分でも遊んでもらったか、全然遊んでくれなかったかは大違いなのです。
その3 笑顔を見せてほしい
子どもはお母さんの笑顔を見ると安心します。
逆に、お母さんに笑顔がないと不安になります。
人は普通の表情をしているつもりでも、口角はまっすぐではなく、少し下がっていて不機嫌に見えてしまうことがあります。
普通にしているだけで『ママ、怒っているの?』と聞かれたお母さんいるそうです。
『意識的に口角をやや上げ、作り笑いのような感じをしたまま家事をすると、その家事が楽しくなる』という実験結果があります。
子育ての中でも、笑顔を心がけるようにするだけで、楽しい気分になれ、子どもも大好きなお母さんの笑顔が見られて、笑顔が自然に増えていきますよ。
その4 認め言葉をかけてほしい
『いいよ』『そうなの』『へえ、本当』と子どもは自分のことを認めてもらえる言葉がほしいのです。難しいことではありません。
『今日、大きい犬を見たんだよ』
『本当』。
ただそれでいいのです。
『そう、大きい犬を見たの?』
というオウム返しでもよいのです。
対して『もう!』『ダメでしょ!』『違うでしょ!』は、否定言葉です。
さっきの場合でも、
子どもが『大きい犬を見たよ』と言っただけで、
子どもが『大きい犬を見たよ』と言っただけで、
『触ったんじゃないでしょうね』と言ってしまえば、子どもは否定されたように感じてしまいます。
注意しなければならないときは、まずは『認め言葉』をかけるということ。
そしてその次に言いたいことを言うようにしましょう。
『文句や苦情は二言目に』、を癖にすると子どもはビックリするくらい変わります。
その5 手伝ってほしい
5、6歳はまだまだ子どもです。身の回りのことは自分でできますが、手伝ってもらうことで、なんとも言えないうれしさを感じ、親の愛情も感じています。
『あまり手を出しすぎると自立を損ねる』と何でも自分でさせなければと思う必要はありません。園では自分で身の回りのことができているのです。少しでも手伝ったらしなくなる、できなくなる、ということはありません。
大人でも、例えばプランターを持つなど、自分一人でできることでも、誰かが少し手伝ってくれるととてもうれしい気持ちになり、相手の優しさを感じますよね。
家で甘えて『ママ手伝って』と要求してきたときくらいは 手伝ってあげてもよいのではないでしょうか?」
●夫は子どもと一緒
5つ挙げていただきましたが、子どもが母親に望むことってごく普通のことばかりなんですね。
原坂 「そうです。ほとんどのお母さんが、毎日、ごく当たり前に子どもにしていること、やろうと思えばすぐにできることばかりです。
これだけで子どもは喜ぶんです。
そして、この5つ、実は“夫が妻に望むこと”も同じなのです。
夫も子どもと同じようなことを妻に望んでいるんですね。
男は子どもと一緒、と思えば何でも対処しやすいと思いますよ(笑)。
是非、このページを読んだママたちは、夫も子どもも、その向き合い方を再確認してほしいと思います。
ママが5%変われば向こうは50%変わる、と思ってほしいと思います。
その5%の変わりどころは、このページを参考にしていただければと思います」
話しかけてほしい、笑顔を見せてほしい……。なるほど、夫に対してできているか考えてしまいました。
子どもだけでなく、夫にもできるよう気にかけてみたいと思います。
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