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学校・まなび
小学1年生 2013年7月17日の記事
★夏休みの学童、毎日お弁当を作らなければいけない?
《学童の子の夏休みの生活3》お弁当は毎日のことなので手抜きもOK!子どもには「すまない」よりも「頑張ってるね!」のひと言
保育園から小学校に上がる4月の段階で、
学童に毎日お弁当を持たせるという洗礼はすでに受けたものの、
夏休みは1か月半と長期にわたります。
この1か月半という長い間、
毎朝早起きしてお弁当の準備をできるのかどうか、
今から不安。そんな声も聞かれます。
夏休みの学童で心配なことのひとつ「お弁当」について
向台学童クラブの高橋明子さんにお聞きしました。
●毎朝大変な思いでお弁当を作ってくれることを子どもたちは理解しています
夏休み、学童に通う子どものお母さんたちは、お弁当が大変だって言っていませんか?
高橋 「毎朝大変ですよね。
私自身も働く母として共感します。
向台学童クラブでは、お弁当の宅配もあるので、
『今日はお弁当作れない』という日は注文をすることもできます。
ですから、みなさんお弁当を作ってくることが基本ですが、
中には注文する方もいます。
子どもたちは、お弁当の時間を本当に楽しみにしています。
お弁当から家庭を感じることができますし。
けれども仕事を持ちながら、
毎朝お弁当を作るのは本当に大変なことですので、
少しくらい手を抜いたっていいと思います。
コンビニで買ったおにぎりやおかずを詰めたり、
菓子パンを持たせたりする日があっても大丈夫。
子どもたちは口では、
『うちの弁当はチンなんだ』なんて言いますが、
『それでも、毎日用意するのは大変なことなんだよ』と
話すと、きちんと理解しています。
毎日お弁当を作ってくれるお父さん・お母さんに
感謝の気持ちは常に持っているんですよ」
学童クラブの指導員として、多くの子と
ご家庭を見られてきた高橋さんに
そういっていただくと気が楽になります。
●お弁当は傷まないように保冷材を入れましょう
お弁当というと、夏場は傷まないかも心配です。
高橋 「そのへんも、夏休み前の保護者会で
お知らせしています。
うちでは、フルーツなどは冷たい方がおいしいので
冷蔵庫に入れていいことにしていますが、
全員分のお弁当を冷蔵庫に入れておくことはできないので
ご家庭で工夫してもらうようにしています。
室内はエアコンもきいているので
悪くなることはありませんが、
なるべくご家庭で傷まないよう対応をお願いします。
・生ものは持たせないでください
おかずなどは必ず火が通ったものにしてください。
・心配な場合は、保冷剤を入れてください
2個くらい入れてもらえば、お昼まで安心です。
そのほか、保護者会では
『お弁当は食べきれる量に』ということもお願いしています。
学童クラブで麦茶も用意していますが、
子どもはたくさん汗をかいて水分をとります。
作っても作っても間に合わないので、
水筒を持参いただいて、午前中くらいまでは
各自の水筒のお茶を飲んでもらうこともお願いしています」
●毎日学童に通う子を「がんばってるね」と抱きしめてあげて
最後に、夏休み学童に通う子のお父さん・お母さんにアドバイスはありますか?
高橋 「おうちの人が家にいる家庭の場合、
子どもは夏休みだから多少ダラダラしたり、
好きな時間に好きなことができます。
そう思うと、働く親の子として、毎日学童に通う子に対して
『すまないなあ』という気持ちになってしまうかもしれません。
私もそう思った覚えがあります。
夏休みだから家でノンビリしたい日もあるだろうし、
学童に行きたくない日だってあるかもしれません。
それでも、毎日学童に通ってくる子どもたちは
結構がんばっています。
ですから、『ごめんね』というよりは、
そのがんばりを認めてあげてほしいのです。
『今日もよく遊んできたね』
『○ちゃんも毎日がんばってくれてるね』
と、我が子をほめてあげてほしいです。
帰ってきた我が子を抱きしめてあげてほしいです。
お父さん・お母さんにそういう思いがあれば、
子どもたちはがんばれるものなのです。
特に小学1年生のお子さんは、初めての夏休みですし
いっぱい認めてあげてください。
学童クラブでも、がんばっている子どもたちの思いを受け止めて、
スペシャルな夏休みになるように、
楽しいことをいっぱい用意して待っています」
高橋さんありがとうございました。
小学1年生のお子さんのお父さん・お母さんは
親も子も初めての夏休みで、どうなることやら不安もあるかもしれません。
それでも、学童クラブの力を借りつつ楽しく夏休みを過ごせるといいですね。