ひなパーティーに使いたい ひなあられバスケット[2/17]

前回は、「ふっかの工作ガーデン」のふっかさんに、牛乳パックや折り紙で作る「スイーツひな飾り」の作り方を教えていただきました。今回は、ひな祭りパーティーにも活躍しそうな「ひなあられバスケット」を、ペットボトルで作ります。

 

〈材料〉

50mlか2Lのペットボトル(どんな形のものでもOK)

千代紙風折紙

モール(30㎝のもの) 1本

マスキングテープ

ラインストーン

キッチンハサミ

カッター

先の尖ったドライバーなど

油性ペン

 

 

 

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〈作り方〉

50mlと2Lの両方のペットボトルで作りました。

 

 

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①ペットボトルを切る

 

5㎝くらいの高さにペットボトルをカットする。

 

 

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②縁取りをし、取っ手を付ける

 

好みのマスキングテープで縁取りをする。先の尖ったドライバーなどで縁から2㎝くらい下に穴を開け、モールを4㎝ほど通して折り返し、巻いてとめる。

 

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③ペンとラインストーンで飾り付ける

 

カラーペンで色づけをしたり、ラインストーンを貼るなど、好みでデコレーションを。

 

 

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④中に敷く折紙を作る

 

折紙を三角に4回折りたたみ、写真(中央)の線の部分をカットし、広げる(写真左)。2Lのペットボトルの場合は、通常の折紙サイズで。500mlの場合は、折紙を4つ切りにして作る。

 

 

 

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⑤完成

 

ひなあられやお菓子を入れて、ひな人形といっしょに飾っても。

デコ弁『黒猫ちゃんの「おにぎらず」』の作り方[2/20]

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今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、手で“にぎらず”に作れる『黒猫ちゃんのおにぎらず』のレシピを教えていただきます。

 

 

 

黒猫ちゃんの「おにぎらず」

 

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【材料】(1個分)

スライスチーズ…1枚

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…1枚

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり全形(おにぎらず用)…1枚

焼きのり(デコ用)…少量

ごはん…茶碗1杯分

お好みの具…適量

※このレシピでは、具にとんかつを使用していますが、鮭、昆布、梅、残ったおかずなど何でもOKです。

サラダスパゲティ…少量

 

 

【作り方】

1.のりの上にごはんをのせる

 

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のりの上に茶碗1/3杯分のごはんをのせる。(上写真参照)

 

 

2.お好みの具をのせる

 

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(1)にお好みの具をのせる。

 

 

3.残りのごはんをのせて包む。

 

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(2)の上に残りのごはんをのせてのりの四隅をたたんで包み、「おにぎらず」を作り、2分ほど置いて落ち着かせる。

 

 

4.チーズで黒猫ちゃんの顔の土台を作る

 

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直径5mm程度の円型・三角型でスライスチーズを各2枚ずつ抜き取る。

スライスチーズを1mm×5mm幅くらいに切ったものを4枚用意し、ひげに見立てる。

 

 

5.にんじんで鼻を作る

 

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直径2mm程度の円型で、ゆでにんじんを抜き取り、鼻に見立てる。

 

 

6.のりで目・耳を作る

 

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(3)で作った「おにぎらず」を半分に切り、(4)・(5)で作った顔のパーツをのせる。鼻のにんじんは、2mm程度の長さに切ったスパゲッティを刺して固定する。

のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目・耳を作ってのせる。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

ひな飾り工作を楽しもう[2/17]

3月3日は桃の節句。すでにひな人形を飾っているお宅も多いのではないでしょうか。ガラスケースに入ったお人形のほかに、子どもといっしょに手作りのひな人形を作って、飾ってみてはいかが? 工作ブログ「ふっかの工作ガーデン」のふっかさんに手作りひな人形のアイディアを教えていただきました。

 

材料は家にあるものや100均などで手に入る物ばかり。作り方も簡単だから、子どもも手軽に作れますよ!

 

1回目は、ケーキに見立てた台の上にひな人形を飾る、「スイーツひな飾り」です。画用紙の色を変えて、イチゴやチョコのケーキにしても楽しいですね。

 

 

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[材料]

牛乳パック 1つ

千代紙風折り紙(15cm角のものを4つ切りにしたもの) 2枚

モール(30cmくらいの長さのもの) 1本

白い紙皿(直径18cm) 1枚

厚手の画用紙 1枚

ラインストーン 好みの数

ボンド

ハサミ

色鉛筆

油性ペン

 

〈作り方〉

 

 

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①クリーム部分を作る

 

牛乳パックを底から4cmの高さに切る。白い画用紙を牛乳パックのサイズから1.5cmほど大きめに切り、端を波形模様に切り取る。それぞれの角の部分で波形がきちんと終わるようにするのがポイント。

 

 

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②側面に貼る紙を切る

 

画用紙をのりしろ分を含めて約29cmの長さに切る。

底と側面にボンドで画用紙を貼り付け、側面にはイチゴなどの絵を描いておく。

 

 

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③紙皿を切り取る

 

紙皿の周囲の波打った部分を切り取り、さらに半分の幅に切る。それぞれ1/2に切る。

 

 

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④花を作る

 

③をくるくると丸めて花を作る。端はボンドを塗ってとめる。ボンドをたくさんつけると、乾きにくいので注意して。

 

 

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⑤花を貼付ける

 

②の上に④の花をボンドで貼り付ける。

 

 

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⑥おひな様の着物を折る

 

女びなと男びなを作る。折紙を四つ折りにし(写真上)、円状になるように切る。半円状に広げて端を2cmほど折り(写真中)、下側を1cmほど裏に折る。

 

 

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⑦顔を描いて付ける

 

白い画用紙を直径2cmの円状に切り、色鉛筆などで顔を描く。下半分にボンドを塗り、⑥で作った着物に貼り付ける。

 

 

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⑧モールを付け、ラインストーンを散らす

 

女びなと男びなをボンドで立てて貼り付ける。モールを対角線上の2カ所の花の中心から挿し、ボンドでとめる。好みでラインストーンを貼り付ける。③の紙皿に絵を描いてひな壇の下に敷く。

 

次回はとっても簡単にできる「ひなあられバスケット」の作り方をご紹介します。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第37回 [2/16]

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鉄則5:「~がわかる文を書き出しましょう。」なら文全体を書き出し、「~がわかるところを書き出しましょう。」なら該当する部分でいい

 

 

●「文を書き出しましょう。」と「ところを書き出しましょう。」は違う

 

引き続き、国語のテストの鉄則の5つめを紹介します。

国語のテストでは、よく「書き出しましょう。」という問題が出ます。

 

例えば、「○○の気持ちが表れている文を書き出しましょう。」「○○の様子がわかるところを書き出しましょう。」などです。

 

ここで気をつけて欲しいのは、「文を」と「ところを」の違いです。「文を」なら、該当する文を丸ごと全部書き写さなければなりません。「ところを」なら、文の中の該当する部分だけでいいということになります。

 

(ただし、ごくたまに、複数の文にまたがって該当する部分を描き写す必要があることもあります。)

 

 

●練習問題にチャレンジ

 

練習問題をやってみましょう。

次の文章を読んで問題に答えてください。

 

【文章】

そのとき、ポチ太郎は生まれて初めて海を見たのです。それで、うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。

 

【問題1】

初めて海を見たときのポチ太郎の様子がわかる文を書き出しましょう。

 

【答】

{                                     }

 

【問題2】

初めて海を見たときのポチ太郎の様子ががわかるところを書き出しましょう。

 

【答】

{                                     }

 

 

 ●正解とありがちな間違い

 

【問題1】の正解は「それで、うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。」です。

 

【問題1】のありがちな間違いは、次の2つです。

A「うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。」

B「うれしくてしっぽを振っていた」

 

AもBも文全体を書き写していないので正解にはなりません。

 

【問題2】の正解は「うれしくてしっぽを振っていた」です。

【問題2】では、文全体を書き写す必要はないのですが、そうする子もけっこういます。

バツにはならないと思いますが、不必要なところまで書いてしまっているので、本当の正解とは言えません。

食物の除去、どこまで給食で対応してもらえるの?[2/10]

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前回は、 子どもに食物アレルギーがある場合の入学時の学校側との話し合いの流れや、正しい情報を伝えるために必要なことなどについて、アレルギー児を支える全国 ネットNPO「アラジーポット」の栗山真理子さんにお聞きしました。今回は、給食などの対応の状況や親としてやっておきたいことなどをうかがいます。

 

 

●給食のアレルギー対応は学校によってさまざま

 

子どもに食べられない食品がある場合、学校での給食対応はどうなっているのでしょう?

 

栗 山「学校給食での対応は、事前に配られた献立表をもとに、担任や保護者が相談してアレルゲンとなる食物を取り除く『献立表対応』、家庭で作った弁当を持参 する『弁当対応』、原因食物を除いた『除去食対応』、原因食物を除き、その栄養価をほかの食品で補う『代替食対応』の4つのレベルに分かれます。

その子のアレルギーの症状によって、どの方法がより安全かを第一に、学校と話し合って決定していくことになります。

ただし、学校給食は基本的には100(完全除去)か0(解除)かで、例えば調理法によっては食べられるという食品でも、安全のために除去することが求められます。

し かしどこまで給食で対応できるかは学校によって様々です。除去食や代替食を希望しても、設備や人員などの関係で対応できないというケースも少なくありませ ん。幼稚園や保育園では細かく配慮してくれていたことが、学校では対応できないことに納得がいかないと考えることも多いと思います。

親 の立場としては、どの学校でもすべての食物アレルギー児に代替食、せめて除去食の対応をしてもらえればと思っています。でも現在の状況で、学校の設備や人 員の対応が整わない中、無理に説得してまで対応してもらうことが安全なのかどうか、という問題もあります。これについては、十分な話し合いが必要ですし、 今後の大きな課題です」

 

 

●周囲の友だちの理解を深めて

 

たとえお弁当持参にしたとしても、友だちの給食を食べてしまうこともあって、完全に安全にするというのは難しそうですね。

 

栗山「そういうことを防ぐためにも、クラスの友だちにもアレルギーに対する理解を深めてもらえるよう学校に働きかけるといいと思います。

小 1になると、ちょっとおませな女の子などは『○○ちゃんは○と○のアレルギーがあるから、食べられないんだって』などと、しっかり覚えてお世話を焼いてく れる子もいます。うっかりアレルギーのある食品を食べようとしたときに『それ食べちゃダメなんじゃない?』と止めてくれることもあるかもしれません。実 際、症状が出たときに、周囲の子どもが大人に知らせてくれるという例もあります。

食物除去が必要な子は、クラス単位ではそう多くないので、いじめを心配して内緒にしようとすると、かえって特別扱いに見られてしまうこともあるようです。

ア レルギーの子が食べられない物を除去することは、命を守るという意味での『食育』につながります。前回ご紹介した『学校のアレルギー疾患に対する取り組み ガイドライン』にも『他の児童への説明』という項目で、アレルギーについてわかりやすく解説した紙芝居などを紹介しています。こういった情報を学校に伝え ていくのも親のできることだと思います」

 

●食べられない物などを、子ども自身が知ることも大切

 

栗山「子ども自身に、自分が食物アレルギーであることや、何が食べられないかなどを理解させることも大切です。

小1になれば字も少しずつ覚えてきますから、買い物のときなどに食品表示を見ながら、『卵(たまご)って書いてあるのは食べられないんだよ』などと教えるようにしていってはどうでしょう。多少難しい漢字でも、除去食物の文字だけ覚えればOKです」

 

たしかに、少しずつでも子ども自身が理解してコントロールしていけるようになることが、子どものために大切ですね。

栗山さん、ありがとうございました。

 

食物アレルギーと給食に関しては、こちらhttps://mamanote.jp/news.html?id=870の記事もお読みください。

☆子ども自身でできる「不審者対策」って?[2/13]

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前回は、不審者対策用の防犯グッズの効果的な使用法や、通学路のチェック方法などについてNPO法人「体験型安全教育支援機構」の原さんにお話をうかがいました。

 

今回は、防犯グッズを持たせることも必要ですが、子ども自身が危険を察知し、いざというとき身を守るためにはどうすればいいのかをお聞きします。

 

 

●「怪しい人がいる」と思ったら、すかさずダッシュで逃げる

 

「子どもを学校に送り出すときに『気をつけて行ってきなさい』などと言っている親御さんも多いと思いますが、何をどう気をつけたらいいのか、具体的に教えることが大切です。

 

例えば、ひとりで道を歩きときなどは、しっかり前を見ながら歩くように教えましょう。犯罪者はどの子をねらうか、だいたい20m先からターゲットを定めて向かってきます。20mというのは、だいたい電柱と次の電柱の間くらいの距離で、電車の車両1両分くらいにあたります。日ごろから親子で道を歩いているときなどに、『これくらいだよ』と教えて、距離の感覚を身につけられるようにするといいでしょう。

 

そして、前方から怪しい人が来るのに気づいたら即座に振り返って、犯人と反対の方向に思い切り走って逃げるようにします。20m以上走っても捕まらない場合、犯罪者はあきらめてしまう傾向があります。大人が20m以上も全速力で走っていると、周囲から見とがめられることが多いからです。

 

でもランドセルを背負った小さな子どもでは、同じ場所から走り始めたのではすぐにつかまってしまいます。子どもが大人に追いつかれず20m走り切るためには、相手から6m手前で逃げる必要があります。ですから、先ほどの20mに加え、6mの距離感覚もつかんでおいて、前から怪しい人が来たらすぐ逃げるようにしておくといいでしょう。

 

距離の感覚をつかむのは、すぐにはなかなか難しいかもしれません。日ごろから公園などで、お父さんやお母さん、友だちなどといっしょに、距離を意識しつつ追いかけっこで遊びながら覚えていくといいと思います」

 

 

●不審者の見分け方は「はちみつじまん」と覚えよう

 

子どもに「怪しい人」が見極められるでしょうか?

 

「見極める力をつけることも大切です。その見極め方として、怪しい人の特徴をまとめたのが『はちみつじまん』です。

 

『は』なしかけてくる人

『ち』かづいてくる人

『み』つめてくる人、

『つ』いてくる人

『じ』っと

『ま』っている人(こういう人に会ったら)

『ん』!? と注意しよう

 

と、安全教室などで子どもたちに教えています。

そのほかにもその場所に似合わない行動をする人など、なんだかおかしいなと思ったら、引き返したり、ちょっと距離を置いて歩くようにする、防犯ブザーをいつでも鳴らせるようにするといった準備をしておくよう、ふだんから子どもに伝えていくといいでしょう。

 

 

●声をかけて来られても、きっぱり断るように教える

 

いきなり捕まえるのではなく、声を掛けてくる人もいますね。

 

「よくあるのが

『あの公園にかわいいネコがいるから、いっしょにミルクをあげよう』

『お母さんが倒れたから、いっしょに急いで病院に行こう』

『○○はどこ? 案内してくれる?』

『困ってるんだけど、助けてくれない?』

などというものですね。

 

このような言葉をかけられたときは、『ごめんなさい、それはできません』とか『家に帰って聞いてみます』と、きっぱり断るように教えましょう。

 

もし知っている道を聞かれた場合などは、その場で教えるのはいいですが、いっしょについていってはいけないことなど、基本的に、今いるところから、自分の身体を相手といっしょに移動させてはいけないということを何度も言って理解させることが大切です。

 

あとは、万が一つかまりそうになったとしても、決してあきらめないこと。かみついたり、じたばたしたりと、だれかが助けにくるまで、とにかくいろいろな方法で抵抗することです。被害者になってしまう子どもの多くは、抵抗することをあきらめてしまうのですが、小さな子どもでも、本気で手足をじたばたさせれば、大人でも手こずるものです。

 

これも鬼ごっこなど、普段の遊びに『じたばた訓練』を取り入れながら、身につけていくといいでしょう」

 

実際のことを想定しながら子どもに教えるのは、なかなか難しいかもしれませんが、遊び感覚でできることから取り入れていきたいですね。

 

原さん、ありがとうございました。

★子どもだけでの通学が不安!

防犯

 

 

小学校に入ると、子どもは親から離れて学校まで通学することになります。送り迎えの手間がなくなるので親として楽ですが、連れ去りや通り魔など危険な事件にあわないか心配も大きいのではないでしょうか。

 

また、保護者なしでの通学に不安な気持ちを抱いている子も多いようです。子どもが安心して学校生活を送れるよう、入学までに親子で確認しておきたい防犯対策をご紹介します(ママノート編集部)。

 

 

●子どもに教えよう防犯標語「いかのおすし」

 

防犯のために知っておきたいことを標語にして伝えると、子どもも楽しく覚えられます。

 

いか→いかない(知らない人についていかない)

の →のらない(知らない人の車に乗らない)

お →大(お)きな声を出す(怖いことがあったら大きな声を出す)

す →すぐ逃げる(怖いことがあったらすぐに逃げる)

し →知()らせる(怖いことがあったら親に知らせる)

 

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通学路チェックで子どもを危険から守る

 

 

●防犯ブザーの正しい使い方

 

防犯ブザーはランドセルの肩ベルト部分にぶら下げます。利き手ですぐに操作できるかチェックしておきましょう。ブザーがきちんと鳴るか、鳴らし方・止め方の確認も兼ねて、あらかじめ動作確認もしておきます。各学期のはじめの時期には電池が消耗していないかどうかをも定期的にチェックしましょう。

 

関連記事はこちら

子どもの安全対策は「防犯ブザー」だけにあらず!

 

 

●子ども110番の家の場所も要チェック

 

入学前に、親子で通学路チェックをして、いざというときにいつでも逃げ込める『こども110番』の家や知り合いの家がどこにあるかを確認しておきましょう。できればその家に人に「今度入学するので、よろしくお願いします」などと挨拶をしておくといいでしょう。

 

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子どもが自分で身を守る方法を身につけよう

 

 

 

災害伝言ダイヤル171の使い方

地震や噴火など、大規模な災害の発生の際に、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始され、誰でも利用できる安否確認サービスです。被災地の方が自宅の電話番号宛に登録したメッセージ(伝言)を、被災地以外の人が確認することができます。

 

 

●伝言を録音する

 

「1」「7」「1」をダイヤル

「1」を入力

被災地の方の電話番号を市外局番から入力

 

・ダイヤル式電話機の場合

ガイダンスが流れるまでお待ちください

伝言を録音(30秒以内)

終了

 

 

・プッシュ式電話機の場合

「1」「♯」を入力

伝言を録音(30秒以内)

「9」「♯」を入力

終了

 

 

●伝言を再生する

 

「1」「7」「1」をダイヤル

  • 「2」を入力

被災地の方(連絡をとりたい相手)の電話番号を市外局番から入力

 

 

・ダイヤル式電話機の場合

ガイダンスが流れるまでお待ちください

伝言の再生

終了

 

 

★プッシュ式電話機の場合

「1」「♯」を入力

伝言の再生

伝言を繰り返すときは「8」「♯」を入力

次の伝言を聞くときは「9」「♯」を入力

伝言を追加して録音するときは「3」「♯」を入力

 

※災害用伝言ダイヤルが利用可能な電話は、NTT加入の電話、INSネット(プッシュ式)、公衆電話、ひかり電話です。スマートフォン、携帯電話、PHSも可能ですが、通信事業者により利用できないこともあります。

※伝言の録音が可能な電話番号は、被災地にある固定電話の電話番号です。携帯電話の番号やIP電話の電話番号は登録できません。

※伝言保存期間は録音後48時間、蓄積できる伝言はひとつの電話番号につき10伝言までです。

※海外からは利用できません。

※伝言の録音・再生時の通話料のみ必要になります

 

デコ弁『ペンギンさんの丸形おにぎり』の作り方[2/6]

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お弁当の定番といえば、食べやすいおにぎり。三角のおにぎりだけではなく、形やデコレーションを工夫すれば、かわいい動物おにぎりができ上がります。

 

今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、丸々とした見た目が愛らしい『ペンギンさんの丸形おにぎり』の作り方を教えていただきます。

 

 

 

ペンギンさんの丸形おにぎり

 

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【材料】(1個分)

スライスチーズ…少量

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…1枚

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

ゆでスイートコーン…1粒

焼きのり…適量

ごはん…適量

サラダスパゲティ…少量

 

【作り方】

1.のりでペンギンさんの形を作る

 

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紙に円型をのせて線をひき、はさみで円形に切り取る。

この型紙の上に同じ円型をのせて少しずらし、半月のような形にして切り取る。

次に、その型紙に合わせてのりを切る。

 

 

2.おにぎりを作る

 

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円形の型にラップを敷き、その上にごはんをのせて軽く押し、丸形のおにぎりを作る。

 

 

3.のりでペンギンさんの体の模様を作る

 

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(2)のおにぎりの上に(1)の切り取ったのりをのせ、おにぎりの側面にものりを巻く。

 

 

4.にんじんでほっぺを作り、コーンでくちばしを作る

 

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直径2mm程度の円型でゆでにんじん2枚を抜き取る。にんじんはぽっぺに見立て、コーンはくちばしに見立て、2mm程度の長さに切ったスパゲッティを刺して固定する。

 

 

5.チーズ・のりで目を作る

 

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直径2mm程度の円型でスライスチーズを2枚抜き取り、目の土台にする。

のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目を作ってチーズの上にのせる。

 

 

5.目をのせて顔を仕上げ、のりで腕を作る

 

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(4)に(5)で作った目をのせる。

のりをハサミでカットし、腕を作ってのせたら完成。

 

 

●おにぎりの成形に使う型について……

 

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おうちにある円形の型、器、コップなど何でもOK。丸い容器を使うことにより、おにぎりの大きさが均一になり、のりも正確に切ることができるので失敗しにくくなります。不器用さんにも簡単&きれいに作ることができますよ!

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第36回 [2/9]

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前回に引き続き国語のテストの鉄則の4つめを紹介します。

鉄則4:「どんな~?」と聞かれたら文末を問題に合わせて答える

 

 

●答えの文末を問題文に合わせることが大事

 

国語の答を書くときは、答えの文末を問題文に合わせることが大事です。

つまり、次のようなことです。

 

「どんなことですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~こと。」にする。

「どんな様子ですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~様子。」にする。

「どんなときですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~とき。」にする。

「どんな気持ちですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~気持ち。」にする。

 

 

●練習問題にチャレンジ

 

練習問題をやってみましょう。次の文章を読んで問題に答えてください。

 

【文章】

隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。そのとき、裕介は昨日のことを思い出した。

【問題】

裕介が昨日のことを思い出したのは、どんなときですか?

【答】

{                                    }

 

 

●正解とありがちな間違い

 

正解は「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」です。ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。

 

A「隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」

B「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。」

C「隼人が部屋のドアをものすごい勢いで閉めたとき。」

D「隼人が部屋のドアを閉めたとき。」

E「部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」

 

 

●なぜ正解ではないのか?

 

では、1つずつ見ていきましょう。

A「隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」

これは日本語としておかしいので正解とは言えません。「隼人は」でなく「隼人が」にしなければなりません。

本連載の第34回に「鉄則1:もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える」とありますが、必要な箇所はきちんと書き換えなければなりません。

 

このこともわかっていない子が多いので、教えてあげてください。

B「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。」

これは「とき」が抜けてしまっているので、正解にはなりません。「どんなとき?」と聞かれているのですから「~とき。」と答えなければなりません

C「隼人が部屋のドアをものすごい勢いで閉めたとき。」

これは「バタンと」が抜けてしまっているので、正解にはなりません。

D「隼人が部屋のドアを閉めたとき。」

これは勝手に省略しているので、正解にはなりません。子どもたちは、このように勝手に省略して答を書くことがよくあります。

E「部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」

隼人が」が抜けているので正解にはなりません。

 

 

●もう一問やってみましょう。

 

【文章】

裕介の返事を聞いて隼人は涙が出た。でも、後になって隼人はそのことを恥ずかしく思うようになった。

【問題】

後になって隼人が恥ずかしく思うようになったのはどんなことですか?

【答】

{                                     }

正解

「裕介の返事を聞いて涙が出たこと」

 

いつ学校に伝える? 子どもの食物アレルギー[2/9]

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各地の小学校で入学説明会が行なわれる季節。

最近では、この機会にアレルギー疾患での学校の対応を希望する場合の相談窓口を設ける学校もあるようです。

特に食物アレルギーの子の場合、毎日の給食について、学校としっかり連絡をとり合っておく必要があります。

そこで、食物アレルギーの相談の流れや、食べられない食物がある場合の学校の対応策などについて、アレルギーの子の親の立場として、長年、教育機関の理解や対応を進める活動を行ってきたNPO「アラジーポット」の栗山真理子さんにうかがいます。

 

 

●学校でのアレルギー対応が決定するまでの流れ

 

子どもが食物アレルギーで食べられない物があるという場合、学校にはどのように伝えればいいのでしょう?

 

栗山「学校でのアレルギー対応については、文部科学省が『学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン』を作成しています。

そこに記載してある、小学校入学時の取り組み(アレルギー対応)実施までの流れの例をご紹介すると次のようになります。

 

11月〜4月  アレルギー疾患を把握する  

就学時健診や入学説明会のときに、アレルギーに対する配慮や管理が必要な場合は、申し出るよう学校側から保護者に働きかけます。あるいは、入学後にアレルギー疾患の児童に対する取り組みについて相談を受け付ける旨が書かれた通知が保護者に配布されることもあります。

11月〜4月  対象となる児童の保護者への管理指導表の配布

保護者の申し出により、学校での取り組みが必要な場合は、学校や教育委員会から保護者に「学校管生活理指導表」が配布されます。これをかかりつけ医に持って行き、記入してもらい、学校に提出します。

1月〜4月 管理指導表に基づく校内での取り組みの検討・具体的な準備

保護者から提出された管理指導表に基づいて、校長、教頭、学級担任(学年主任)、養護教諭、栄養教諭らが、学校内で取り組みプラン案などを作成し、準備を行ないます。

2月〜4月 保護者との面談

取り組みプラン案について保護者と話し合い、給食での対応や症状が出たときにどうするかなど、最終的なプランを決定します。

この後、校内で「アレルギー疾患に対する取り組み報告会」などを開いて全教職員が児童生徒の取り組みプランの内容を理解したり、取り組みの振り返りや改善点の検討などを行なうことが記載されています。

 

以 上はあくまでガイドラインに取り上げられた一例です。多くの学校では、この例と同様の流れで保護者との話し合いを重ねているところが多いと思います。た だ、学校によって、ガイドラインの徹底度には差があるので、万が一入学説明会までに、学校側からのアレルギーに関する案内が何もなかったとしたら、こちら から学校側に問い合わせをしてみるといいでしょう。

 

な お、ここでお話ししたことは、『学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン』に掲載されています。ネットからもダウンロードできるので、学校と相談の前に、 ぜひ一度確認してみてください」

 

●「学校生活指導管理表」は、家庭と学校、医療機関をつなぐもの

 

例えば、学校に対してどのように相談などをすればいいでしょうか?

 

栗 山「給食や薬などで配慮が必要な場合は、就学時検診や入学説明会の段階で学校とよく話し合っておくといいでしょう。また、入学後の話し合いのときに、具体 的な内容について確認しましょう。就学時検診や入学説明会の時点では担任が決まっていませんし、年度が変わって入学すると、養護教諭などの職員が異動に なって、顔ぶれが変わっていることもあるからです(もちろん、その場合は、校内で申し送りされているのが基本ではありますが)。

 

そして何より重要なのは、入学前に配布された学校生活管理指導表(以下指導表)を、学校にきちんと提出することです。これは子どものアレルギーについての情報を医療機関で記入してもらうもので、食物アレルギーについては、病型や治療、緊急時の処方薬などのほか、原因食物や診断根拠などの欄があります。

文部科学省の調査では、指導表を提出している割合は、食物アレルギーのある子どもの中でも2割弱という結果が出ています。この指導表は、家庭と学校と医療機関が同じ情報を共有するために3者をつなぐ役割を果たす大切なものです。子どものためにも就学時健康診断や入学説明会までに提出したいですね」

 

 

●除去食物が多すぎるときは注意が必要

 

栗山「もう1つ大切なのが、日ごろからきちんと通院して医師の診察を受け、その医師に指導表を書いてもらうということです。ふだん通院していない医師にいきなり診断表だけ書いてもらいたいと申し出ても、それはなかなか難しいからです。

ただし、もし血液検査の結果が陽性だからということで、除去食物とされているものが3つ以上ある場合や、検査するごとに除去食物が増えているなどという場合には、入学前に一度最新の専門知識を持ったアレルギーの専門医に診てもらうなど、見直しの機会とするといいかもしれません。

今は血液検査の結果が陽性の食品でも、実際には食べられることが多いということがわかってきているのです。もちろん、なかには多くの食品が食べられない子がいることも事実ですが、除去が必要な食物は多くて5種類、大部分の子どもは1〜2種類というのが現状のようです。

また、乳幼児期に調べた結果に従って、ずっと除去してきた食物でも、成長するにつれて食べられるようになるケースも多く見られるからです」

 

まずは親が正しい知識や情報を得ることが大切ですね。

栗山さん、ありがとうございました。

 

食物除去については、以前にも記事で取り上げています。こちらもぜひご覧ください。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第35回 [2/2]

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前回に引き続き国語のテストの鉄則の3つめを紹介します。

 

鉄則3:目的を聞かれたら「~ため。」と答える

 

●練習問題にチャレンジ

 

練習問題をやってみましょう。

次の文章を読んで問題に答えてください。

 

【文章】

水の中の酸素が減ってくると魚は水面で口をぱくぱくさせます。これは、口から酸素を直接吸っているのではなく、水の中に酸素を取り込むためにやっているのです。

【問題】

魚は何のために水面で口をぱくぱくさせるのですか?

【答】

{                                      }

 

●正解とありがちな間違い

 

この問題のように「何のため?」と聞いている問題は、目的を聞いているのです。ですから、答の語尾は「~ため。」にしなければなりません。

 

正解は「水の中に酸素を取り込むため。」です。

 

ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。

 

A「水の中に酸素を取り込むから。」

B「水の中に酸素を取り入れるため。」

C「水の中の酸素が減ってくるため。」

D「水の中の酸素を増やすため。」

 

 

●なぜ正解ではないのか?

 

では、1つずつ見ていきましょう。

 

A「水の中に酸素を取り込むから。」

「から」は理由を聞かれたときの語尾であり、目的を聞かれたときは「ため」でなければなりません。一応マルはもらえるかも知れませんが、ベストの答え方ではありません。

 

B「水の中に酸素を取り入れるため。」

「取り込む」と書くべきところを、勝手に書き換えて「取り入れる」にしてしまっています。「取り込む」というのと「取り入れる」というのは、似てはいますが、厳密には同じではありません。ですから、正解にはならないのです。

 

C「水の中の酸素が減ってくるため。」

これは明らかに間違いなのでバツですが、深く考えない子は、このように最初に目についた部分を使って答を書いてしまうことが多いです。

 

D「水の中の酸素を増やすため。」

内容的には確かに間違ってはいないので、マルをもらえるかも知れません。

 

でも、こういう答え方のままで「よし」にしていると、鉄則1の「もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える」が身につきません。

 

そうなると、国語のテストの度に、「わかっていたのにちょっと減点された」ということを繰り返すことになります。

 

ですから、子どものテストでこういう答え方をしてあって、それでもマルがもらえていたとしても、本当に書くべき正解の書き方を改めて教えてあげた方がいいと思います。

☆入学に必要なアイテムの準備用チェックシート

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こんにちは、ママノート編集部です。

そろそろ入学に向けての準備をスタートさせる時期に入りましたね。

 

ランドセルや学習机は気になるけれど、「まだまだ本格的な準備には余裕があるから大丈夫」と、油断していると、あっという間に時期が来てしまうもの。

 

まぎわになって必要なものを揃えようとしても、意外に品目が多いので、用意するのは思ったよりも大変です。

 

そこで今回は、今年度入学した小1ママの意見を参考に、入学式までにそろえておきたい物がひと目でわかるリストをまとめ、『入学アイテム準備チェックシート』を作成しました。

 

 

【ダウンロードふろくは、こちら】

「欲しい物が売り切れてしまった」
「先走って、学校の指定と違うものを買ってしまった」
ということにならないよう、それぞれの準備を始めるのに適した時期ごとに、そろえたい物をまとめています。
準備できたものには、チェック欄にチェックマークを。

 

さらに今回は、「名前づけが大変だった!」という小1ママのアドバイスにより、名前入れ用のチェック欄を設けました。
名前を入れたものは、チェックマークを入れておけば、記入漏れを防げます。

 

また、各月ごとに空欄を設けているので、リストにない物があったら各自で書き足してください。

 

ただでさえ落ち着かない入学前。
バタバタせず、ゆとりをもって入学式を迎えられるよう、このチェックシートを有効に使ってくださいね!

 

 

★勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第34回 [1/26]

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●授業で教えてくれない国語のテストの答え方

 

国語のテストには答え方の鉄則というものがあります。でも、子どもたちはそれを知りません。なぜなら、授業で教えてくれないからです。

 

親たちも知りません。以前は知っていたのに忘れてしまった、という人も多いと思います。

 

実は、答え方の鉄則を身につけるだけで、国語のテストの点はかなり上がります。

 

まず身につけるべきなのは次の2つです。

 

鉄則1:もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える

鉄則2:理由を聞かれたら「~から。」と答える

 

 

●練習問題にチャレンジ

 

練習問題をやってみましょう。次の文章を読んで問題に答えてください。

 

【文章】

 アユカケという魚は、川底の石とそっくりに化けています。ですから、非常に見つけにくいのです。

  アユカケは、泳ぎがあまり得意な魚ではありません。それで、できるだけ動かず、石に化けて獲物を捕らえるのです。

 

【問題】

アユカケという魚は、なぜ見つけにくいのですか?

 

【答】

{                                      }

 

 

●正解とありがちな間違い

 

この問題のように「なぜ?」と聞いている問題は、理由を聞いているのです。ですから、答の語尾は「~から。」にしなければなりません。

 

正解は「川底の石とそっくりに化けているから。」です。

 

ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。

 

A「川底の石とそっくりに化けています。」

B「川底の石とそっくりだから。」

C「川底の石にそっくりに化けているから。」

D「川底の石のまねをしているから。」

E「つかまらないように泳いでいるから。」

 

これらはいずれも正解ではありませんので、丸はもらえません。

AからDはまったく間違っているわけではないので、三角くらいはもらえるかも知れませんが…。当然、点数も半分になります。

 

 

●なぜ正解ではないのか?

 

では、1つずつ見ていきましょう。

 

A「川底の石とそっくりに化けています。」

理由を聞かれているので、「から。」と答えなければならないのですが、それができていません

 

B「川底の石とそっくりだから。」

「…そっくりに化けているから。」と書くべきところを、勝手に書き換えて「…そっくりだから。」にしてしまっています。

 

「そっくりに化けている」という状態と「そっくりだ」という状態は、似てはいますが、厳密には同じではありません。ですから、正解にはならないのです。

 

でも、子どもはアバウトな思考で厳密に考えないまま答を書くので、こういう答が多くなります。

 

C「川底の石にそっくりに化けているから。」

「川底の石と…」と書くべきところを、勝手に書き換えて「川底の石に…」にしてしまっています。

これくらいのミスだったら丸をもらえることもありますが、本当の正解ではありません。

 

D「川底の石のまねをしているから。」

「…そっくりに化けているから。」と書くべきところを、勝手に書き換えて「…まねをしているから。」にしてしまっています。

 

「そっくりに化ける」というのと「まねをする」というのは、似てはいますが、厳密には同じではありません。ですから、正解にはならないのです。

 

でも、子どもはアバウトな思考で厳密に考えないまま答を書くので、こういう答が多くなります。

 

E「つかまらないように泳いでいるから。」

自分の経験から思いついたことを書いてしまっているので、これはバツであり三角にもなりません。国語のテストではもとの文章に即して答えなければならないのですが、そのこと自体がわかっていない子が多いのです。

 

デコ弁『ひよこおにぎり』の作り方[1/23]

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今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、まるまるとした形が愛らしい薄焼き卵の『ひよこおにぎり』の作り方を教えていただきます。

 

 

ひよこおにぎり

 

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【材料】(1個分)

卵…1個

塩…少量

サラダ油…適量

スライスハム…1枚

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…1枚

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり…少量

ごはん…適量

トマトケチャップ…少量

サラダスパゲティ…少量

 

【作り方】

1.薄焼き卵を作る

 

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ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、塩を加えて混ぜる。

フライパン(または卵焼き器)を熱してサラダ油を敷き、卵液を流し入れて弱火で焼く。

 

 

2.ひよこの土台を作る

 

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ごはん、トマトケチャップを混ぜてケチャップライスを作る。

ボウルにラップを敷いて薄焼き卵を広げ、その上にケチャップライスをのせる。

 

 

3.ひよこの土台をおにぎりにする

 

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(2)をラップごと包み、丸くにぎる。

 

 

4.くちばし・ほっぺを作る.

 

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直径2cm程度の円型で、ハムを2枚、ゆでにんじんを1枚抜き取り、にんじんは半分に切る。

 

 

5.土台にくちばし・ぽっぺをつける

 

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にんじんのパーツを(3)の中央にのせてくちばしにし、ハムのパーツをくちばしの左右にのせてほっぺにする。それぞれ2mm程度の長さに切ったサラダスパゲティを刺して固定する。

 

 

6.のりで目を作る

 

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のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目を作って(5)のくちばしの上にのせる。

 

 

7.のりで足爪を作る

 

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のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、足爪を作って(6)にのせる。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

子どもに伝えたい! 『けん玉』の楽しい遊び方[1/21]

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前回は、『けん玉』で遊ぶことのメリットについてご紹介しました。

今回は、子どもに伝えたい『けん玉』の技を決めるコツや楽しい遊び方について、公益社団法人 日本けん玉協会 事務局長の堤早知子さんにお話を伺います。

 

 

●子どもに最初に伝える『けん玉』のお約束

 

「まず、お子さんが安全に『けん玉』で遊べるように、必ず下記の注意点を伝えてください。

 

〈けん玉で遊ぶときのお約束〉

・投げたり振り回したりしないこと

・友達にけん先(尖った部分)を向けないこと

・室内で遊ぶときは家具、家電などが近くにない場所を選ぶこと

 

お子さん用のけん玉を購入される場合、幼稚園~小学校低学年なら小さな手でも持ちやすいジュニア用のけん玉を使うことをおすすめします。 ※日本けん玉協会では、小さいお子さん向けの玉が軽くてひと回り小さい『TKジュニアけん玉』を販売しています」

 

 

 

●玉をポンポン上げる練習からスタート

 

「お子さんに『けん玉』の上手なやり方を教えてあげたいという親御さんもいるのではないでしょうか。

 

幼稚園や小学校低学年の小さなお子さんの場合、いきなり『けん玉』の皿に玉を乗せる技は難易度が高いので、手の平で玉を受ける練習からはじめてみてください。

 

手のひらに玉をのせ、軽くポンポンと上げるだけです。

簡単な動きですが、子どもたちにやってもらうと、意外とできないことが多いんですよ。

 

できるようになったら、『けん玉』の大皿(玉をのせる一番大きなくぼみの部分)に玉をのせ、ポンポンと上げて受ける『大皿ジャンプ』の練習をします。

 

皿に玉を乗せる感覚がつかめるようになったら、糸を垂らして玉を引き上げ、皿に玉を乗せる技にチャレンジしてみてください。

 

ポイントは4つです。

 

1.両足を肩幅よりもやや広く開いて、利き手側の足を少し前に踏み出す。ひざは軽く曲げ、体重をつま先にかける。

2.糸を垂らしたら玉の動きをしっかり止めて、玉をよく見る。余計な力を抜き、呼吸を整える。

3.手だけを使うのではなく、ひざを伸ばして玉を上げる。

4.玉を皿に乗せるとき、ひざを曲げる。

 

体を安定させ、ひざを使うことでどんどん上達するはずです」

 

 

 

●想像力や集中力が養われる! けん玉つみ木

 

「想像力や集中力が必要な、『けん玉つみ木』で遊ぶのもおすすめです。

 

例えば…

●玉を床に置き(穴を下にして)、玉の上に中皿を乗せる(下写真参照)。

 

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●玉を床に置き、けん軸を斜めにした状態で玉の上に大皿を乗せる(下写真参照)。

 

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下の写真は、『けん玉』をタワーのように積み上げていく『つみ木灯台』です。けん先に玉をさした『けん玉』を1本床に立て、崩れないようにもう1本の『けん玉』を積み上げていきます。

 

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『けん玉』のイベントで子どもたちに『けん玉積み木』を紹介すると、とても集中して遊んでいます

 

大人でも思いつかないような、立体的な造形の『けん玉積み木』を完成させることがあり、子どもたちの発想力にびっくりさせられることもあるんですよ。

 

『けん玉』遊びの楽しさを、ぜひお子さんに体験させてあげてください」

 

けん玉には玉を皿に乗せる以外にも、いろいろな遊び方があるのですね。子どもの想像力が広がりそうです。堤さん、ありがとうございました。

子どもの集中力アップ! 『けん玉』のメリット[1/20]

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寒い時季は、お子さんが室内で遊ぶ時間が長くなるのではないでしょうか。ゲームをしてばかりで運動不足にならないか心配……というお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。

 

それなら、体を適度に動かして楽しく遊べる『けん玉』を取り入れてみませんか?

今、ブームとなっている『けん玉』の魅力について、公益社団法人日本けん玉協会 事務局長の堤早知子さんにお話を伺いました。

 

●スポーツ選手も『けん玉』を愛用している

 

「『けん玉』は、“昔ながらの伝統的な遊び”というイメージが強いのではないでしょうか。

でも数年前から、『けん玉』はストリート系の若者たちから”クールなスポーツ”として人気に火がつき、海外でも『KENDAMA』と呼ばれて親しまれています。

 

また、プロ野球選手や女子サッカーのなでしこジャパンの選手など、一流アスリートが『けん玉』をトレーニングに取り入れていることがテレビの情報番組で取り上げられ、多くの人から関心を集めるようになりました。

 

さらには、学習塾で授業の合間に子どもたちに『けん玉』をさせたところ、勉強の集中力アップにもよい効果をもたらした、ということがやはりテレビで紹介され、多くの親御さんたちの興味を引いたようです。

 

このような教育的な効果も期待され、『生活科』や『総合的な学習の時間』の授業、そしてクラブ活動などで『けん玉』を取り入れる小学校もあります」

 

 

 

●『けん玉』の技は、数万種類もある!?

 

「『けん玉』は、技の種類が数万種にも及ぶといわれる、とても奥深い遊びでありスポーツです。想像力をふくらませて、自分ならではの技を編み出すこともできます。

 

日本けん玉協会では、お子さん向けのけん玉教室のイベントを行なっていますが、お子さんだけではなく、一緒に参加された親御さんも夢中になって技にチャレンジされています。

 

段位認定を行なっているのですが、大人を追い抜いて五段を取得した小学生の子もいるんですよ」

 

 

 

●『けん玉』で集中力が上がる!

 

「『けん玉』で遊ぶことは、様々なメリットがあります。親御さんに知っていただきたい、主なメリットをご紹介します。

 

・集中力、バランス力が養われる

『けん玉』の技は、玉や穴、けん先(とがったところ)、皿(玉をのせるくぼんだところ)の位置をよく見て集中して行わなければ成功しません。

 

そして、皿に玉を乗せるためには体がブレないよう軸を安定させて、皿が傾かないようにバランスをとる必要があります。

 

・体を適度に動かせる

『けん玉』は、意外と体を使う遊びです。玉を上げるとき、玉を皿に乗せるときにひざを曲げ、軽いスクワットのような動きをします。10分ほど続けていると、軽く汗ばんでくるほどです。

 

そして、体力に関係なく、お年寄りから子どもまで一緒に楽しめることも、『けん玉』の大きな魅力だと思います」

 

 

おばあちゃん、おじいちゃん、お父さん、お母さんにとっては、『けん玉』は懐かしい遊びですね。子どもと一緒に遊べば、家族でわいわい盛り上がりそうです。

 

次回は、子どもに伝えたい『けん玉』の遊び方についてお話を伺います。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第33回 [1/19]

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●大きい字で筆算を書く

 

テストのときに、小さな字でちょこちょこっと書いて筆算する子がいます。字が小さいと自分で書いた数字を読み間違えることもあり、これがケアレス・ミスの原因になります。

 

日ごろから、ある程度大きな字で筆算をする習慣をつけることが必要です。そのためには、ある程度大きいマスの方眼ノートを使いましょう。

 

そして、テストのときも堂々と大きな字で筆算を書くように教えて、それが実行できていたらほめるようにします。

 

 

●筆算が終わったら線で囲っておく

 

高学年などで問題の数が多い場合、筆算もたくさんやらなければなりません。

すると、狭いところに無理に書くことになり、先に書いた計算やメモとの境目がわからなくなって数字がごちゃごちゃしてきます。

 

その結果、その問題に関係のない数字を計算に入れてしまうということが起こります。

 

これを防ぐためには、一問終わったらそれに使った筆算やメモは線で囲って区切りをつけておくと効果的です。

 

 

●ミニ定規を使う

 

加減乗除のどの筆算でも、必ず横線を引きます。ミニ定規を使ってこの横線を引くようにすると、いい効果があります。

 

ミニ定規を使えば横線がきれいに引けます。横線がきれいに引けると、不思議なもので、数字も丁寧に書くようになるのです。この丁寧さがケアレス・ミスの予防につながります。

 

入学前後は「通学」「友だち」関係の不安解消を[1/14]

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前回は、入学前の子どもが学校に対して不安に思うことについて、現役小学校教諭の鈴木邦明先生にうかがいました。

 

先生の調査では、意外にも通学が不安項目のトップで、続いて給食、友だち、勉強という結果が出ています。今回は、その不安は解消される時期や、親がしてあげることなどについて、引き続き鈴木先生にうかがいます。

 

 

 

●「通学」「友だち」の不安には周囲のフォローが必要

 

入学前の子どもの不安は、入学後も続くのでしょうか?

 

鈴木 「不安がいつまで続くかについては、4つのパターンに分類することができました。

 

1 入学前に不安に感じており、その後も不安を感じている→通学、友だち

2 入学前に不安に感じているが、入学後不安ではなくなる→国語の勉強、算数の勉強、先生

3 入学前に不安に感じていないが、入学後不安に感じるようになる→掃除

4 入学前に不安に感じておらず、入学後も不安ではない→運動

 

この中で注意したいのは、やはり入学後も不安が続く13ではないかと思います。程度はそれほどでないとしても、不安を抱えたままにしておくと、さまざまな不適応(不登校など)のきっかけとなり得る可能性があるので、何かしら不安を減らすためのフォローが必要になってきます。

 

学校では、勉強(国語や算数)については、子どもがスムーズに取り組めるようなカリキュラムができあがっており、最初は『お遊び・ゲーム』のようなものから取り組み始めます。そのため、小学校が始まってすぐに不安が解消されると思われます。休み時間、運動、先生などの項目についても、学校側でスムーズになじめるようなカリキュラムや配慮がなされているために、わりあい早い時期に不安が減っているのではないでしょうか。

 

掃除は、 入学後に子どもの不安が増える項目ですが、それまで経験がないために『やってみたら、結構大変だった』と思うのでしょう。これについては、学校側でも、ほ うきの使い方やぞうきんの絞り方、かけ方などをていねいに教えるようにしていますから、それほど深刻な問題になることは少ないのではないかと思います」

 

 

 

●入学後しばらくは、子どもの変化に注意を

 

入学に対する子どもの不安を解消するために、家庭でできることはありますか? 

 

鈴木 「入学に対する子どもの不安については、多くの子どもに言える『一般的なこと』とその子ども特有の『個別なこと』の2種類に分けて考えるとよいでしょう。

 

『一般的なもの』は、すでにお話したように、幼稚園・保育園と小学校で異なるシステムの問題などです。入学前の時点で多くの子どもが不安に感じている通学、給食、友だちなどについて、不安が解消できるような声掛けをしてください。通学に関しては、事前に親子で何度か通学路を一緒に歩いて、学校までの通学路の距離感や雰囲気に慣れておくとよいと思います。

 

さらに通学、掃除、友だちに 関しては、入学後も不安に感じることが多いので、引き続き気にかけていきましょう。最近の1年生の様子を見ていると、人との関わり方があまり上手でない子 が増えているように思います。友だち関係のスキルを上げるために、さまざまな子ども同士の関わりの中で、成功と失敗、両方の体験をさせることが親や教師に 求められていると思います。

 

一方、 『個別なもの』とは、幼稚園に通っていたのか、保育園に通っていたのかの違いや、地域などによる違いです。私は、神奈川県横浜市(都市部)と埼玉県深谷市 (農村地域)で教員をした経験があるのですが、地域によって、幼稚園、保育園、小学校のシステムなどが違っていると感じました。

 

また、保育園と幼稚園のどちらに通っていたかによっても子どもが感じる不安に違いがあります。例えばこのときの調査では、保育園に通っていた子どもは、幼稚園に通っていた子どもよりも友だち、運動について強く不安に感じていました。これは、クラス替えの有無や保育園の運動場が幼稚園よりも狭いといった状況などが影響していると考えられます。

 

このようにその子どもが置かれた状況によって、子どもも不安に感じる内容は違ってきます。親はそういったことに気を遣いながら子どもと接するとよいと思います。

 

子どもは年齢が低いほど、自分の不安を言葉で表現することは難しいた め、不安に思っていても言葉に出して言えないということがあります。私が耳にしたケースでは、入学後、担任の先生が怖くて不安に感じている子どもが、その ことをずっと親に言えずにいたということがあります。親に担任の先生のことを言う(告げ口をする)と学校で自分が叱られてしまうのではという不安から、 ずっと黙っていたそうです。このように子どもが感じている不安の強さについては、子どもの表面だけを見て判断しないことが大切です。

 

子どもの不安やトラブルなどは、多くの場合、様々な変化として表れてきます。よくあるケースが、体の不調です。『お腹が痛い』『体がだるい』などは典型的なケース。入学後に、それまでになかった体の不調を訴えるというような場合には、不調への対応をすると同時に、子どもが何かトラブルを抱えていないか、ということを探ってみてください。

 

ただ、親があまりに心配しすぎると、かえって子どもも不安になってしまいます。まずはあまりプレッシャーをかけず、入学式までの期間を親子で楽しみにしながら過ごしましょう」

 

親がどっしり構えていることも必要なのかもしれませんね。鈴木先生、ありがとうございました。

入学前の子どもが心配していることって?[1/13]

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入学前のこの時期、友だちはできる? 勉強についていける? などなど、心配のつきないお母さんたちも多いことでしょう。でも、見過ごしてはいけないのが子ども自身の不安。

 

何もわかっていないように見えても、子どもなりに学校に対して、さまざまな思いを抱えているようです。

 

今回は、現役の小学校教諭であり、子どもに対して直接「入学する際に感じた不安」を調査してきた経験のある鈴木邦明先生に、その調査結果をもとに、子ども自身が入学や学校に対して、どんなことを不安に思っているのかをうかがいます。

 

 

●小1のころは育った環境がそのまま子どもに反映する

 

先生は以前、担任された子どもたちに「入学する際に感じた不安」を調査されたとのことですが、そのきっかけはなんですか?

 

鈴木 「それまで高学年(5年、6年)を担任することが多く、ある程度、小学校の生活にも慣れ、大きくはみ出すことのない子どもと接していました。

 

しかし、私が初めて小学校1年生を担任した際、さまざまな子どもがいることに驚きました。これはそれまでの経歴(育ってきた環境)が多様であり、それがそのまま反映されているためだと思います。その多様性が良く出る場合はいいのですが、場合によっては悪く出ることがあります。そのために、決して多くはありませんが、さまざまな形で小学校にスムーズに適応できない子どもがいることも事実です。

 

そのような事実を目の当たりにし、その原因を探ろうとしたことがアンケート調査を行おうと考えた理由です。アンケートは、通学、給食、友だち、休み時間、先生、運動、掃除、国語の勉強、算数の勉強、その他の勉強の10個の項目について、入学前、6月、9月の3回、私が担任を受け持った1年生のクラス全員に対して行いました」

 

 

●入学後に少なくなる「勉強」「給食」の不安

 

調査をしてみて、子どもたちが不安になっていることはなんだったのでしょう?

 

鈴木「その結果をまとめたのが以下の表になります。

 

 

入学前、6月、9月に不安に思っていること(調査人数27人:複数回答)

1190_img_02(「幼稚園・保育園から小学校へ入学する際に子どもが感じる不安について」

国立オリンピック記念青少年センター研究紀要 青少年フォーラム第7号 より)

 

 

 

どの時期においても、通学に対して不安を持っている子が多く、次いで給食、友だち、国語の勉強、休み時間と続きます。

 

友だち、勉強(国語や算数)については、調査の前から、ある程度不安を抱いているだろう、と考えていたので予想通りでしたが、通学に関して大きな不安を抱いているというのは意外に思いました。

 

また、勉強については、学校生活になれるにしたがって不安が解消される場合が多いということも調査をして初めて分かりました。

 

 

この結果は、幼稚園や保育園と小学校のシステムの違いが大きな理由と思われます。

 

特に多くの子どもが不安に感じる通学に ついては、幼稚園・保育園と小学校では、大きくやり方が違っています。入学前は、園または園バスの停留所まで保護者が送迎していたのに対し、多くの小学校 では、近所の子どもたちと一緒に通学班を作り、子どもたちだけで登校し、帰りは同学年の子どもと一緒に帰ることになります。こういった登下校のやり方の違 いなどが原因で、多くの子どもが不安を抱くと考えられます。

 

また、先ほども書いた勉強(国語や算数)については、入学するまでは不安に感じているものの、実際にやってみるとそれ程難しくなかった、と子どもが捉えていると考えられます。

 

ちなみに、この調査では幼稚園・保育園という子ども出身園別の統計もとっているのですが、不安項目第2位の給食については、幼稚園出身者の子の回答が多く見られました。これは幼稚園では弁当持参の園が多いため、給食に慣れていないことからの不安があったと思われます。

ただ、最近の小学校では、給食を全部食べ終わるまで残されるなどの厳しい給食指導は行なわれなくなりましたし、実際に給食を食べてみて味や量がわかると、不安もぐんと減ってくるので、あまり心配することはないでしょう」

 

通学に対する子どもの戸惑いは意外に大きいようですね。でも、入学前は、どこへ行くにも親と一緒ですから、当然なのかもしれません。

 

鈴木先生、ありがとうございました。次回は、子どもの不安を減らすために、親ができることについてうかがいます。

デコ弁『薄焼き卵のお星さま』の作り方[1/9]

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朝は時間がなくて忙しいけれど、子どもが喜ぶかわいいお弁当を作ってあげたいですよね。薄焼き卵なら短時間で火が通り、デコ弁のパーツにも活躍します。

 

今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに『薄焼き卵のお星さま』の作り方を教えていただきます。ごはんの上にのせるだけでアクセントになり、かわいらしさがグンとアップしますよ。

 

 

 

薄焼き卵のお星さま

 

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【材料】(1個分)

卵…1個

塩…少量

サラダ油…適量

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…1~2枚

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり…少量

ごはん…適量

トマトケチャップ…少量

 

 

【作り方】

1.薄焼き卵を作る

 

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ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、塩を加えて混ぜる。

フライパン(または卵焼き器)を熱してサラダ油を敷き、卵液を流し入れて弱火で焼く。

 

 

2.お星さまの土台を型で抜く

 

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星型で(2)の薄焼き卵を抜く。

 

 

3.お星さまの顔を作る

 

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のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目・口を作って(2)にのせる。

ほっぺの部分に、竹串などでトマトケチャップをつける。

 

 

4.流れ星を作る

 

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余った薄焼き卵・ゆでにんじんを小さめの星型で抜き、流れ星に見立てる。

 

 

5.ごはんの上やパンの上にのせる

 

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お弁当を盛り付け、ごはんやパンやおにぎりなどの上に(3)・(4)の星のパーツをのせたら完成。

※星のパーツを2~3mm程度の長さに切ったサラダスパゲティで固定すると、お弁当を持ち歩いたときに位置がずれにくくなります。パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第32回 [1/5]

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子どもは、足し算、引き算、かけ算、わり算などの筆算で、やり方はわかっているのにケアレス・ミスで間違えることがよくあります。これを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

 

まず最初に書く字を丁寧に書くとその後も丁寧になるのでミスが減ります。つまり、テストなら名前や1問目の答を丁寧に書くようにさせるのです。

 

ですから、日ごろから「テストの時は、今まで書いたことがないくらい最高に丁寧な字で名前を書こう。そうすると気持ちが落ち着いてミスが減るよ」と言っておくといいでしょう。

 

 

●お助け数字を必ず書く

 

繰り上がりや繰り下がりで書く数字のことを、補助計算とか補助数字などといいます。これを子ども向けに言い換えたものが「お助け数字」です。

 

日ごろからお助け数字を必ず書く習慣をつければ、ケアレス・ミスが減ります。子どもは手っ取り早く暗算でやろうとしますが、これがケアレス・ミスの原因になります。

 

ノートや宿題のプリントなど、日ごろから子どもがお助け数字を書いていたら必ずほめるようにしましょう。お助け数字1つ1つに丸をつけてあげのも効果的です。

 

 

●間違えやすい数字に気をつける

 

数字の写し間違いも、よくあるミスです。子どもは自分が書いた字を読み間違えてしまうことがよくあります。それで計算の途中から間違えたり、あるいは答を書き写すときに間違えたりします。

 

もともと間違いやすい数字というものがあるので、それを教えてあげるとミスが減ります。

例えば、0と6、1と6、1と7、2と3、3と5、5と6、7と9などです。

 

この他にも、本人の書き癖で読み取りにくい数字もあります。これについては、ノートや問題集を見て分析してみましょう。

 

「1」という数字を書くとき、一度右上に短く上げてから縦の線を書く子がときどきいます。これは「7」や「2」と間違えやすいのでやめましょう。

 

こういったことを、子どもが意識しているか否かでかなり違ってきます。

 

買い物中や移動中…子どものグズグズを抑えるには?[12/25]

幼い子供 男の子

 

 

子どもが買い物中にオモチャが欲しくてグズッたとき、新幹線などでの移動中に泣き出したときは、どのように対処すればいいでしょうか?子育てコーチの東ちひろさんにアドバイスいただきます

 

 

 

■疲れたとき、眠いときは、精神年齢が下がる!?

 

「お子さんと一緒に買い物をしているとき、歩くことができるはずなのに急にグズり出したことはありませんか?

その理由は、疲れたから、眠いから、または、もともと人ごみが嫌いだからかもしれません。

 

私は、子育て相談でお母さんたちに『お子さんが疲れたり眠くなったりしてグズるときは、実年齢から-1~2歳の精神年齢になると思ってください』とお伝えしています。これは、私が2人の子育てや幼稚園・小学校の教員をして多くの子どもと向き合ってきた経験からいえることです。

 

例えば5歳のお子さんであれば、3歳の精神年齢になってしまうんですね。

 

大人でも疲れると、料理をしたり買い物に行ったりするのがおっくうになることがあると思います。だから、『お兄ちゃんでしょ! わがまま言わないで!』などとお子さんを叱らずに、抱っこをしてあげるなど大目に見てあげて欲しいのです」

 

 

 

■「お菓子、オモチャを買って!」とグズッたときは?

 

「疲れたとき以外でも、お菓子やオモチャを買ってもらえないことで泣くことがあるかもしれませんね。

 

そもそも、『見るだけよ』と言ったとしても、子どもにとっては見たのに欲しいものを買えないのは酷なこと

ここでも、『見るだけって言ったでしょ!』『わがまま言わないの!』などと責めると、欲しい気持ちが満たされない悲しみに加えて、お母さんに怒られたという悲しみが加わってさらに泣いてしまいます。

 

『そうかぁ、○○が欲しいんだね』と、まずは共感してください。

 

高額なものなら、『お年玉をもらったら考えてみようか』『誕生日の楽しみにしよう』などと言ってもいいかもしれません。

 

わが家では、買う予定のないときは、なるべく子どもと一緒にお菓子やオモチャ売り場に近づかないようにしていました(笑)。お菓子やオモチャ売り場に行くのなら、あらかじめ制限を決め、『1個までよ』『100円までよ』などとお子さんに伝えてもいいですね」

 

 

 

■新幹線などの移動中にグズらないようにするためには?

 

「帰省シーズンは、新幹線などでお子さんと長時間移動する親御さんもいるのではないでしょうか。子どもを連れて長時間移動するのは、時間も体力もお金もかかりますよね。私も二児の母として、何度も経験しました。

 

長時間の移動は、子どもにとって退屈になりがちです。もしもグズって大泣きしてしまったときは、周りの人の迷惑にならないようデッキに移動して落ち着くのを待ちます。

 

また、お子さんに『おりこうさんでいてね』と言い聞かせるよりは、親御さんがイライラしないよう、負担を少なくしておくほうがいいと思います。

 

例えば、荷物がたくさんあると大変なので実家へ宅配便で送る新幹線は混み合う自由席ではなく指定席にする、などです。

 

また、長時間の移動中に飽きないよう、オモチャを用意しておくのもおすすめです。家にあるオモチャでもいいのですが、100円ショップなどで手軽に購入できる、子どもにとって目新しいオモチャを用意しておくのもいいと思います。

 

お子さんが2人以上いる場合は、それぞれの子の分を準備できるといいですね。

 

わが家の場合は、子どもたちが楽しく機嫌よく過ごせるよう、新幹線に乗る前に好きなお菓子とジュースを1つずつ選ばせました。お金はかかってしまいますが、お子さんがグズってしまったときのお母さんの負担を減らすための出費、と考えてみてはいかがでしょうか」

 

 

子どものグズグズ防止の事前準備も大切なのですね。東さん、ありがとうございました。

親子で知っておきたい、お年玉のマナー[12/26]

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お子さんは、お年玉をもらったときに、きちんとお礼を言うことはできますか?また、親が知っておきたいお年玉を渡すときのマナーもあります。

お年玉のマナーについて、マナーデザイナー・現代礼法研究所代表の岩下宣子先生にお話を伺います。

 

 

■子どもに伝えておきたい、お年玉のお礼マナー

 

岩下 「お子さんにとって、お正月にお年玉をいただくことは、礼儀を身につける良い機会です。

 

いただいたら、おじぎをして『ありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えることは、幼稚園や小学校低学年のお子さんにも伝えていただきたい最低限のマナーです。

 

そして、いただいたお年玉を大切に扱うように、下記の4つのポイントもお子さんに伝えておけるといいですね。

 

・片手で受け取らず、両手で受け取って、お礼を言うこと。

・いただいたお年玉は、大切に扱うこと。机に置いたりせずに、すぐ親に渡す。

・その場でお年玉袋を開けて金額を確認しないこと。

・親がいないときにお年玉を受け取った場合(友だちの家などで)、いくらいただいたか報告すること。

 

お正月になったら、最初に親御さんからお子さんにお年玉を渡し、姿勢をよくしてお礼を言う練習をすると良いと思います。

 

これは大人も気をつけたいポイントですが、お年玉だけではなくお祝い金などをいただくときは、両手で受け取って大切に胸のあたりに抱いて持つのがマナーです。片手で腰のあたりに持ったり、ズボンのポケットに入れたりするなど、腰から下につけるのは失礼にあたります」

 

 

■お年玉の目安額&渡すときのマナー

 

岩下 「次は、親御さんに知っておいていただきたいお年玉のマナーです。

 

まず、気になるのは、お年玉をいくら渡したらいいかということではないでしょうか。目安額は、1か月のお小遣い程度で良いでしょう。下記の目安額を参考にしてください。事前に親戚で話し合い、お年玉の額を年齢別に決めておいてもいいですね。

 

〈お年玉の目安額〉

幼児 500円~

小学校低学年 1000~2000円

小学校中学年、高学年 3000円~

中学・高校生 5000円

大学生 1万円

 

そして、お年玉は基本的に子どもだけのときに渡さず、親が側にいるときに渡すのがマナーです。

 

子どもが喜びそうな絵柄のポチ袋を用意し、表に左上に『○○ちゃんへ』『○○くんへ』と、相手のお子さんの名前を書き、ポチ袋の表の半分より下に『○○』と自分の名前を書いて金額は裏に書いて渡しましょう」

 

 

■年長者に『お年玉』という表書きで渡すのはNG

 

岩下 「お年玉は、年長者から目下の者への贈り物とされています。そのため、上司のお子さんに『お年玉』という表書きで渡すのは失礼にあたります。

 

ポチ袋に、『絵本料』、『図書料』、『玩具料』などと書いて渡しましょう。両親や祖父母に渡す場合は、『お年賀』と書きます。

 

また、お子さんの友だちにお年玉を渡す場合、相手の親御さんが『お返ししなければ』と、かえって気を使わせてしまうかもしれません。事前に親御さん同士でお年玉を渡すか確認をとっておけるといいですね」

 

岩下先生、ありがとうございました。

親子でお年玉のマナーを知って、気持ちよく新年をスタートできるといいですね。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第31回 [12/22]

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●悔しがってもすぐ忘れ、同じことを繰り返す

 

テストを採点して子どもたちに返したとき、悔しそうな顔で「オレ、本当はこの問題わかってた。わかってたけど、うっかり間違えちゃった」と言いに来る子がよくいます。

 

このように、子どもは「本当はわかっていたのに、テストで間違えてしまう」ということがよくあります。つまり、不注意によるうっかりミス、言い換えるとケアレスミスです。

 

これはもったいないことですし、子どもも大いに悔しがります。ところが、それも長続きせず、すぐ忘れてまた同じことを繰り返します

 

これを減らすためにオススメしたいのが、テストで間違えたところを親子で分析することです。

 

 

●ミスを分析すると自分のミスが自覚できる

 

今までの子どものテストを集めて、例えば次のようなケアレスミスのどれに当てはまるか統計を取るのです。

 

1. 問題の読み違いと早合点

2. 計算ミス

3. 書き写しの間違い

4. 単位の間違い

5. 指示通りに答えなかった

 

(これは一例であり、学年や教科によってかわってきますので、これを参考に必要な項目を考えてください)

 

ミスを分析して統計を取ってみると、自分のミスの傾向が自覚できるようになります。すると、テスト中に「いつもここでミスをする。気をつけよう」と気がつくようになります。

 

ところで、この分析は子どもだけでは難しいです。ですから、親子でやってください。叱りながらでなく、探偵ごっこのように楽しみながらやってみましょう。

 

 

●「本当にもったいなかった」と思えば気をつける

 

なお、ミスを分析するときに、「ケアレスミスがなかったら、あと何点くらい増えていたか」を調べてみるのもいいですね。

 

子どもによっては、平均点が5点も10点も上がる場合もあるでしょう。それを目の当たりにして「本当にもったいなかったなあ」と思えば、「これから気をつけよう」という気持ちになります。

 

親が口だけで「ちゃんと問題読まなきゃダメよ」「計算ミスに気をつけて」「単位をちゃんと書くのよ」と言い続けるよりも、効果があります。

 

外出先で子どもが大泣き…どうすればいい?[12/24]

幼い子供 女の子

 

 

外出先で、お子さんがグズッて泣き出してしまったことはありませんか?例えば帰省や旅行などで長時間移動するときや買い物中などに子どもが泣き出すと困ってしまうものですよね。

 

そんなときは、どうすればいいのでしょうか?子育てコーチの東ちひろさんにアドバイスをいただきました。

 

 

■お母さんを困らせたくて泣くわけではない

 

「外出中、人の多い場所でお子さんが泣き出すと困ってしまいますよね。子どもに大泣きされると、周りの人の目も気になって親である自分が責められているように感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、お子さんは決してお母さんを困らせたくてグズッているわけではありません

 

小さな子は、大人のように感情をコントロールして我慢することが難しく、まだ体力もありません。だから、不快な気持ちが心のキャパシティをオーバーすると泣き出してしまうことがあるのです。

 

そのきっかけは、疲れたとき眠いとき、『○○を買って欲しい』『もっと遊びたい』という欲求が満たされなかったとき、などさまざまです」

 

 

 

■「なんで泣くの!」と責めないほうがいい

 

「お子さんが大泣きして悲しみや怒りの感情を思い切りぶつけてくると、親御さんもイライラしてしまうことがあるのではないでしょうか。そこで、『なんで泣くの!』、『うるさい!』などと叱ると、お子さんはさらに大泣きしてしまうかもしれません。

 

ただでさえ『疲れた、嫌だ』という気持ちでいっぱいなのに、『なんで泣くの!』責められると、『ママに怒られた』と感じて悲しみが増すのです。

 

また、泣いているのを無視すると、子どもは『見放された』と思って、さらに機嫌が悪くなることもあります」

 

 

 

■共感的な声かけをしてあげる

 

「子どもはいったん泣き出すと、すぐには親の言うことを聞いてくれません。『泣く』ことによって親へ悲しみの感情を発信しているので、少し落ち着くのを待ったほうがいいのです。

 

人と会話をするときは、相手の伝えたいことを聞いてから、自分の言いたいことを伝え、コミュニケーションをとりますよね。この状況も同じことがいえます。

 

あまりにも大泣きがひどいのであれば、人の少ない場所に移動してもいいでしょう。少し落ち着いてきたら、責める言葉、否定的な言葉を使わずに、『どうしたの?』『何が嫌だったの?』と聞きます

 

そして、なぜ泣いたのか理由がわかったら、

 

『そっか、疲れて帰りたくなっちゃったんだね』

『もっと遊びたかったんだね』

『○○が欲しかったんだね』

 

などと共感的な言葉をかけてあげましょう。

 

そこで、『もうちょっと待って』『がんばろうよ』と子どもに親の望みを言い聞かせようとする必要はありません。『ママ、○○(お子さんの名前)の気持ちわかるよ』と言葉を投げる程度でおさめてください。

 

また、公共の場で子どもが大声で騒いだとき、『小さい声でしゃべろうね』と言っても、『小さい』という声のボリュームがどれぐらいかがわからないことがあります。

 

私が過去に幼稚園の教員をしていたときは『アリさんの声でしゃべろうね』と言って、子どもなりに小さい声がイメージできるようにしました。

 

このように、感情的にならず、優しく声をかけてあげれば、お子さんの気持ちも落ち着いてくるはずです」

 

東さん、ありがとうございました。次回は、買い物中、移動中など、外出先で子どもがグズッたときの対処法をシーン別に教えていただきます。

デコ弁『雪だるまのおにぎり』の作り方[12/19]

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お子さんのお弁当に冬の季節感を取り入れるなら、おにぎりでできる『雪だるま』のデコ弁がおすすめ!

今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、マフラーと帽子がアクセントの愛らしい『雪だるまのおにぎり』の作り方を教えていただきます。

 

 

雪だるまのおにぎり

 

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【材料】(1個分)

かに風味かまぼこ…1本

冷凍ミックスベジタブル(解凍しておく)…適量

焼きのり…少量

トマトケチャップ…少量

ごはん…適量

好みの柄のペーパー(帽子用)…適量

楊枝…1本

セロハンテープ…適量

 

【作り方】

1.帽子を作る

 

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ペーパーを直径3cmの円形に切り、半分に切る。

 

 

2.帽子を楊枝で固定する

 

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(1)のペーパーをくるっと巻いて、セロハンテープで留め、帽子を作る。帽子の中に楊枝の頭を入れ、セロハンテープで留める。(上写真参照)

 

 

3.ゆきだるまの土台を作る

 

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ラップにごはんをのせて包み、楕円に形作る。真ん中を指で押さえて、くぼみを作る。(上写真参照)

 

 

4.マフラー・鼻・手・ボタンをのせる

 

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かに風味かまぼこは表面の赤い部分をはがして1cmぐらいの太さに割き、おにぎりのくぼみに巻きつける。ミックスベジタブルの鼻(コーン)・手(にんじん)・ボタン(グリンピース)のパーツをのせて2mm長さに切ったスパゲッティで刺し、固定する。(上写真参照)

 

 

5.顔を作る

 

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のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目・口を作ってのせる。ケチャップをほっぺの部分につけ、(1)の帽子を頭に刺す。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第30回 [12/15]

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●積み上げ型教科では早めにつまずきの修復を

 

算数は、ピラミッドの石を積み上げていくように学習内容を積み上げていくので、積み上げ型の教科と言われています。どこかにつまずきがあると、その後の学習に大きく響きます。そこで大切なのが、つまずきをできるだけ早く見つけて修復することです。

 

そのために一番いいのは、子どもの算数ノートを毎日見ることです。

バツがあるところや、やり直しているところは特によく見てください。そこにつまずきがある可能性が高いからです。

 

 

●分析的に見ればつまずきの原因がわかる

 

見るときは、ただ漠然と見るのではなく分析的に見ることが大切です。例えば、ある子が「3.2+5=3.7」「5.8+3=6.1」というような間違えをしていたとします。

 

これに対して、「小数の計算が苦手だ」という見方では漠然としています。もっと分析的に見れば、「小数と小数の足し算はできるのに、小数と整数の足し算でよく間違えている」などと気がつきます。

 

さらにもっと分析的に見れば、「3.2+5などの足し算の場合、5は3の下(つまり一の位)に書くのに、2の下(つまり小数第一位)に書いてしまっている」と気がつくはずです。

 

 

●原因がわかればピンポイントで修復できる

 

「小数の計算が苦手だ」などという漠然とした見方だと、このようにはいきません。すでにわかっていることをまた教えたり、すでに解ける種類の問題をやらせたりということになりがちです。

 

そんなことをしているうちに、本当に必要なこと指導が不十分になってしまいます。

 

分析的に見ることで、つまずきの原因がわかります。それによって、むだなく的確に教えてピンポイントで修復できます。そして、最後に練習問題をやらせて定着させます。

 

こういったことをしないでいると、正しくわかっていない状態のまま次の算数の授業に臨むことになります。

 

 

●まず先にほめてから直させる

 

ところで、「算数のノートだけは毎日を見てください」と言いましたが、それを叱る材料にしないでください。そんなことをしていると、子どもはノートを見せるのを嫌がるようになりますし、算数が嫌いになります。

 

子どものノートを見たら、まずほめるようにしてください。ほめにくいノートでも、「部分」に注目してほめましょう。

 

直させたいときは、たくさんほめた後にします。そうすれば、子どもは素直な気持ちで取り組んでくれます。

 

行事食は、給食スタッフのこだわりの献立ぞろい[10/9]

給食6回

イラスト/ゼリービーンズ

 

こんにちは、学校給食の現役管理栄養士&経験者のグループ「おkayu」がつづるママノート版「給食室だより」です。今回は、「行事食」を取り上げます。

 

●年に一度の行事だから、思いをこめて

 

学校給食は、年間にしてだいたい190回程度実施されています。多いときで月に24回、少ないと12回ほどです。その給食の中で、私たち作り手がいちばんこだわっているのが、行事食といって間違いないでしょう。それは、旬の食材と密接に関わっていることもポイントとなっています。

 

特に私たちが在職中めざしていたのは「年に一度しか出ない献立(料理)を増やす」ことだったので、行事食にはことさら思い入れがありました。

 

ひと口に行事食といっても、給食に登場するのは、いわゆる暦に記載される年中行事ばかりではなく、学校での行事に関連させたものもあります。今回は、年間の主な行事とそれにちなんだ給食献立例をご紹介しましょう。おうちでの料理のヒントになれば幸いです。

 

 

4月「入学祝い」 

 

初めての給食は、親しみやすく喜ばれるものを

 

小学校では、食べやすい料理として「カレーライス」と手作りデザートを組み合わせが好評でした。デザートには『ぴかぴかの一年生』をもじって「ぴかイチパフェ」を考えたところ、好評で、4月の定番デザートになったことも。

 

 

5月 「こどもの日(端午の節句)」(5日) 「八十八夜」(2日)

 

端午の節句といえば「ちまき」

 

ちまきは笹や竹の皮、チガヤなどに中華おこわを包んで蒸して作るのですが、生米はなかなか火が通らず苦心しました。作業面や価格などの事情で、ちまきにできないときは、包まずにそのまま中華おこわを出すこともありました。

 

 

6月「入梅」「和菓子の日」(16日)「UFOの日」(24日)など

 

梅干しは苦手という声に「梅若ごはん」

 

種を除いた梅干しを細かく切りご飯に混ぜた「梅ごはん」を出したところ、特に低学年から梅干しが苦手という声が聞こえてきました。そこで、大好きな「わかめごはん」とドッキングさせた「梅若ごはん」が誕生。デザートには、赤、青、ピンクなど3~4色のゼリーをサイコロ状にカットして作る「あじさいゼリー」も好評でした。

 

7月「七夕」(7日)「海の日」(20日) 

 

お星さまいっぱいの献立

 

七夕にはそうめんを食べるという風習があるということで、スープにそうめんを入れた料理などを作りました。ほかの料理も短冊や織姫・彦星にちなんだものに。

 

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まぜちらし・天の川スープ・七夕ポンチの献立。スープにはオクラとにんじんの星が、ポンチには、ゼリーの星を混ぜ込んでいます。

 

 

9月 「重陽(ちょうよう)の節句」(9日)

 

季節の花にちなんで菊づくし

 

9月9日は五節句の一つである重陽の節句。菊の節句とも呼ばれます。季節の花でもあることから、「菊花ごはん」や「菊花和え」など、菊を使ったお料理を考えました。

 

 

10月「十五夜」(旧暦815日)「十三夜」(旧暦913日)「レモンの日」(5日)「目の愛護デー」(10日)       

 

月を愛でる行事に季節の恵みを取り入れて

 

中国から伝わった「十五夜」に対して、満月ではなく少しかけたお月様を愛でるという日本独特のお月見が「十三夜」です。十五夜は「芋名月」、十三夜は「栗名月」とも呼ばれているので、十五夜には「いものこじる」「お月見だんご」などを、十三夜には栗の入った「吹き寄せごはん」を作りました。吹き寄せとは、色とりどりの落ち葉が、風に吹き寄せられた様を言うのだそうです。

 

※年によって「十五夜」は9月、「十三夜」は11月になることもある

 

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里芋と秋野菜のすまし汁にデザートはお月見だんご。

 

 

11月「音楽会」「展覧会」「十日夜」(旧暦1010日)「いい歯の日」(8日)

 

音符ゼリーで給食室から子どもたちにエール

 

行事の精選で、展覧会や音楽会が1年ごとに開催される学校も増えてきましたが、秋は文化的行事が多くなります。給食室では行事を見ることができませんが、応援メッセージをこめて、デザートに音符の「♪」マークのデコレーションを施したりしました。子どもたちは大喜びしてくれました。

※「十日夜」は、収穫が終わった後、田の神様が山に帰るのを見送る行事。東日本で多く行なわれている。

                   

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夕焼け音ゼリー

 

 

12月「冬至」(22日前後)「クリスマス」(25日)    

 

12月最後の給食にはクリスマスメニューが登場

 

冬至といえば「かぼちゃ」ということで、「かぼちゃのほうとう」が定番となっていました。また、12月最後の給食は、クリスマス風の献立を考えることも。

 

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調理師さんのアイデアで、校長先生がサンタさんになってデザートを届けるなんてこともありました。

 

 

1月「七草」(7日)「鏡開き」(11日)「小正月」(15日)「給食週間」(2430日)

 

七草がゆにはひと手間加えて食べやすく

 

1月はお正月に始まって行事が多い月。「七草がゆ」は子どもには食べにくいようなので、肉そぼろを添えたり、「七草すいとん」にしたりと、少し工夫が必要でした。「鏡開き」には、お餅の代わりに白玉を使ったぜんざい、「小正月」では、小豆を使った小豆めしを出していました。

 

2月「節分」(3日)「初午」(2016年は6日)

 

節分の風習にちなんだイワシ料理

 

節分には、豆まきと「イワシの頭も信心から」のことわざにちなんでイワシ料理と大豆を使った料理を出しました。初午は、その年初めての稲荷神社の縁日のこと。お稲荷さんのお使いのキツネにちなんで、好物の油揚げを使った料理を作りました。

 

 

3月「ひなまつり(桃の節句)」(3日) 「卒業祝い」

 

給食室からのお祝い代わりの卒業メニューも

 

桃の節句にちなんで、桃の缶詰を使ったデザートやうしお汁、ちらし寿司など出すことが多いようです。昔は、ひし餅をイメージして、三色ゼリーにチャレンジしたこともありました。そして、もうすぐ卒業式ということで、お祝い献立を年度最後の給食の日に合わせて出す学校もあります。

 

 

このように、それぞれの学校でも日本の伝統行事に合わせた献立や、学校行事に合わせた献立、記念日などにちなんだ料理を工夫しながら給食に出しています。

毎日の給食に興味を持ってもらうこと、そして、代々培われてきた日本の四季折々の味を子どもたちに伝えるために、これからも「行事食」の献立は作り続けられていくでしょう。

 

次回は「給食甲子園」について取り上げます。

 

小学校ではどんな食育が行なわれているの?[9/11]

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イラスト/ゼリービーンズ

 

こんにちは、学校給食の現役管理栄養士&経験者のグループ「おkayu」がつづるママノート版「給食室だより」です。今回は、最近すっかりおなじみとなった「食育」について取り上げたいと思います。

 

 

●毎月19日は「食育の日」

 

平成17年に食育基本法が施行され、今年はちょうど10年になります。毎年6月を食育月間とし、さらに毎月19日が「食育の日」と指定されたことをご存じの方も多いと思います。

 

ちなみに、なぜ「19日」に決められたのかというと、食育の「育」の字が「19」を連想させるから。また「食」という文字も「しょ=初=1、く=9」を連想させるからなど、さまざまな理由があります。

 

「食育」とは、「自らの食について考える習慣や食に関するさまざまな知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習などの取組み」を指すといわれています。今回は、具体的に学校の現場でどんな「食育」が行われているか、家庭ではどのように取り組めばいいかについてご紹介したいと思います。

 

 

●小学校の「食育」の思い出は?

 

「食育」が脚光を浴びるずっと前から、学校では「栄養教育」「食教育」という形で、給食を教材としたさまざまな取り組みがされてきました。

 

たとえば現在も小学校では、給食に使われた材料を、栄養素別に分けて「給食黒板」に表示していますが、これは給食が始まった頃から行なわれていました。お父さんやお母さんの時代にも、小学校の給食室の前には給食黒板があったはずです。思い出した方もいるのではないでしょうか。

 

私が子どもの頃(東京オリンピックの頃)の記憶では、教室に、ベニヤ板でできた黄(穀類や油脂)・赤(肉、魚、卵、乳製品など)・緑(野菜や果物類など)の給食ボードがあり、毎日、アクリル板で作られた食品札を、献立表を見ながら係が色ごとに分けていました。今も給食献立表は、材料を黄・赤・緑の色分けで表示しているものが多く見受けられます。こうして見ると、栄養教育は65年あまりも前から、脈々と続けられているのだなと実感させられます。

 

そういえば、以前は給食時間が終わっても、教室に残って給食を食べている子が、何人もいましたね。20年前頃までは偏食指導がかなり厳しく指導されていたと記憶しています。その当時は昼休みに教室へ行って、どうしても給食が食べられず残されている子どもに「あと一口ぱっくんしたら、残していいよ。一緒に片付けよう。」と、声かけしたものです。

 

 

●学校でのさまざまな食育

 

さて、学校では、生活科や理科で栽培活動などに取り組んでいますが、これも食育の一つと言えるでしょう。教科外でも、次に挙げるように多方面からの「食育」が行なわれています。

 

 ・収穫した作物の調理をする
例)ミニトマト(サラダ、チーズ焼)
 ・給食材料の下処理をお手伝いする
例)グリンピースのさやむき、ソラマメのさやむき、とうもろこしの皮むきなど

・食育の授業

例)「朝ごはんを食べよう」「おやつについて」「野菜食べてる?(偏食指導)」 「味覚の授業」など

 

このように、体験活動を重視したものが多くなっています。特に最近は、野菜や肉、魚など調理する前の食物に触れたことのない子が多いので、食べものと人との関わりを知らせるとともに、これらの活動をすることで、食べることへの興味を引き出すようにしています。

 

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1年生の食育授業の様子。手作りの教材で、わかりやすく栄養や食事の大切さについて伝えます。

 

 

 

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子ども料理教室で、野菜を洗う子どもたち。表情は真剣です。

 

 

●家庭でもぜひ食育を!

 

子どもたちにとって、家庭での食の楽しい記憶は何よりの食育。ぜひ家庭でも、食べるだけでなく、いろいろな形で「食育」を取り入れてほしいと思います。

 

例えば

TVを消して、家族で料理や食品の話をしながら食事をする

・食材の買い物をする

・食器の準備をする

・野菜の下処理(いんげんのすじ取り、もやしのひげ根取り等)をする

・料理を作る(野菜切り、混ぜる、炒める等)

・食事の後片づけをする

 

といったことを、ぜひ親子で楽しんでみてください。

 

特にお菓子作りなどは子どもたちも大好きです。敬老の日やクリスマス、バレンタインデーなどには、お菓子を作って、家族や友だちにプレゼントしてはいかがでしょう。

 

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1年生の子がバナナケーキ作りのお手伝い。卵黄と砂糖を混ぜたり、卵白を泡立て器で泡立てたりと、大活躍してくれます。

 

 

次回は行事食について取り上げる予定です。

 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第29回 [12/8]

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●「菅野智之」は読めないでしょ?

 

先日、東京で講演したときに、講演会のスタッフの人に伺った話です。

その人の小学3年生になる長男は、プロ野球の観戦が大好きで、それに関することはどんどん覚えてしまうそうです。

 

そんな姿を見て、お母さんはあるアイデアを思いつきました。そして、子どもに言いました。

 

「野球のことすごく詳しいね。じゃあ、漢字で書いた野球選手の名前って読める?」

「うん、読める、読める」

 

「じゃあ、『原辰徳』は?」

「『はらたつのり』じゃん」

「お~、すご~い」

 

「『菅野智之』は読めないでしょ?」

「『すがのともゆき』。ピッチャーだよ。この前もテレビの字幕で見た」

「お~、さすが!」

 

 

●全員の名前を書けるようになりたい

 

こんな感じで10人くらい出してみると、8人くらいは読めました。それで、「難しい漢字も読めてすごいね。あなた漢字が得意じゃん」とほめたら子どもはとても喜んだそうです。

 

子どもの気分がよくなったところで、「書けるようになるとかっこいいね」と投げかけたら、大いに乗ってきました。それで、毎日1人ずつ書き方を教えることになりました。

 

すると、毎日一生懸命取り組んで確実に覚えるようになりました。それでまたほめました。

 

しばらくすると、「ジャイアンツが好きだから全員書けるようになりたい」と言い出しました。

それで、調べてみたら何と選手だけで70人近くいることがわかりました。パソコンで一覧表を作ってあげたら、喜んで冷蔵庫に貼ってときどき見ているそうです。

 

 

●いろいろな発展も可能

 

つい先日、学校の国語の時間で「部」という漢字を習ったとき、「『阿部慎之助』の「べ」という字だ」と気がついたそうです。。それで、「この字は『べ』とも読みます」と発表できたと喜んでいました。

 

現在も毎日1人ずつ覚えていて、既に40人くらいは書けるようになったそうです。例えば、「澤村拓一、杉内俊哉、村田修一、長野久義、亀井善行」などの名前です。

 

1人当たり平均4つの漢字だとして、70人覚えれば単純計算で280字です。ダブっている分やすでに習った字を引いたとしても、100字くらいは新しく覚えられるはずです。

 

これは、すごいことですね。

 

子どもの好きなことに関係づけて、本人のやる気を上手に引き出しながら進めているこのお母さんの親力、たいしたものですね。

 

なお、この発展としては、次のようなことも考えられます。

・他のチームの選手の漢字も覚える(国語)

・名前をローマ字で書けるようにする(国語)

・選手の出身の県や市町村を調べて地図に名前を記入する(社会)

・打率を計算する(算数)

・各チームの平均身長や平均体重を計算して比べる(算数)