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生活・しつけ
年長 2014年12月26日の記事
親子で知っておきたい、お年玉のマナー[12/26]
《お年玉のマナー》お子さんがお年玉を受け取ったとき、きちんとお礼が言えるよう練習しておきましょう。
お子さんは、お年玉をもらったときに、きちんとお礼を言うことはできますか?また、親が知っておきたいお年玉を渡すときのマナーもあります。
お年玉のマナーについて、マナーデザイナー・現代礼法研究所代表の岩下宣子先生にお話を伺います。
■子どもに伝えておきたい、お年玉のお礼マナー
岩下 「お子さんにとって、お正月にお年玉をいただくことは、礼儀を身につける良い機会です。
いただいたら、おじぎをして『ありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えることは、幼稚園や小学校低学年のお子さんにも伝えていただきたい最低限のマナーです。
そして、いただいたお年玉を大切に扱うように、下記の4つのポイントもお子さんに伝えておけるといいですね。
・片手で受け取らず、両手で受け取って、お礼を言うこと。
・いただいたお年玉は、大切に扱うこと。机に置いたりせずに、すぐ親に渡す。
・その場でお年玉袋を開けて金額を確認しないこと。
・親がいないときにお年玉を受け取った場合(友だちの家などで)、いくらいただいたか報告すること。
お正月になったら、最初に親御さんからお子さんにお年玉を渡し、姿勢をよくしてお礼を言う練習をすると良いと思います。
これは大人も気をつけたいポイントですが、お年玉だけではなくお祝い金などをいただくときは、両手で受け取って大切に胸のあたりに抱いて持つのがマナーです。片手で腰のあたりに持ったり、ズボンのポケットに入れたりするなど、腰から下につけるのは失礼にあたります」
■お年玉の目安額&渡すときのマナー
岩下 「次は、親御さんに知っておいていただきたいお年玉のマナーです。
まず、気になるのは、お年玉をいくら渡したらいいかということではないでしょうか。目安額は、1か月のお小遣い程度で良いでしょう。下記の目安額を参考にしてください。事前に親戚で話し合い、お年玉の額を年齢別に決めておいてもいいですね。
〈お年玉の目安額〉
幼児 500円~
小学校低学年 1000~2000円
小学校中学年、高学年 3000円~
中学・高校生 5000円
大学生 1万円
そして、お年玉は基本的に子どもだけのときに渡さず、親が側にいるときに渡すのがマナーです。
子どもが喜びそうな絵柄のポチ袋を用意し、表に左上に『○○ちゃんへ』『○○くんへ』と、相手のお子さんの名前を書き、ポチ袋の表の半分より下に『○○』と自分の名前を書いて金額は裏に書いて渡しましょう」
■年長者に『お年玉』という表書きで渡すのはNG
岩下 「お年玉は、年長者から目下の者への贈り物とされています。そのため、上司のお子さんに『お年玉』という表書きで渡すのは失礼にあたります。
ポチ袋に、『絵本料』、『図書料』、『玩具料』などと書いて渡しましょう。両親や祖父母に渡す場合は、『お年賀』と書きます。
また、お子さんの友だちにお年玉を渡す場合、相手の親御さんが『お返ししなければ』と、かえって気を使わせてしまうかもしれません。事前に親御さん同士でお年玉を渡すか確認をとっておけるといいですね」
岩下先生、ありがとうございました。
親子でお年玉のマナーを知って、気持ちよく新年をスタートできるといいですね。
プロフィール
マナーデザイナー。現代礼法研究所代表。
1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。