- トップページ >
- 生活・しつけ >
- 買い物中や移動中…子どものグズグズを抑えるには?[12/25]
生活・しつけ
年長 2014年12月25日の記事
買い物中や移動中…子どものグズグズを抑えるには?[12/25]
《子どもの大泣き対処法・後編》叱らず、共感的に声をかけて子どもの気持ちを落ち着かせましょう。
子どもが買い物中にオモチャが欲しくてグズッたとき、新幹線などでの移動中に泣き出したときは、どのように対処すればいいでしょうか?子育てコーチの東ちひろさんにアドバイスいただきます
■疲れたとき、眠いときは、精神年齢が下がる!?
東 「お子さんと一緒に買い物をしているとき、歩くことができるはずなのに急にグズり出したことはありませんか?
その理由は、疲れたから、眠いから、または、もともと人ごみが嫌いだからかもしれません。
私は、子育て相談でお母さんたちに『お子さんが疲れたり眠くなったりしてグズるときは、実年齢から-1~2歳の精神年齢になると思ってください』とお伝えしています。これは、私が2人の子育てや幼稚園・小学校の教員をして多くの子どもと向き合ってきた経験からいえることです。
例えば5歳のお子さんであれば、3歳の精神年齢になってしまうんですね。
大人でも疲れると、料理をしたり買い物に行ったりするのがおっくうになることがあると思います。だから、『お兄ちゃんでしょ! わがまま言わないで!』などとお子さんを叱らずに、抱っこをしてあげるなど大目に見てあげて欲しいのです」
■「お菓子、オモチャを買って!」とグズッたときは?
東 「疲れたとき以外でも、お菓子やオモチャを買ってもらえないことで泣くことがあるかもしれませんね。
そもそも、『見るだけよ』と言ったとしても、子どもにとっては見たのに欲しいものを買えないのは酷なこと。
ここでも、『見るだけって言ったでしょ!』『わがまま言わないの!』などと責めると、欲しい気持ちが満たされない悲しみに加えて、お母さんに怒られたという悲しみが加わってさらに泣いてしまいます。
『そうかぁ、○○が欲しいんだね』と、まずは共感してください。
高額なものなら、『お年玉をもらったら考えてみようか』、『誕生日の楽しみにしよう』などと言ってもいいかもしれません。
わが家では、買う予定のないときは、なるべく子どもと一緒にお菓子やオモチャ売り場に近づかないようにしていました(笑)。お菓子やオモチャ売り場に行くのなら、あらかじめ制限を決め、『1個までよ』『100円までよ』などとお子さんに伝えてもいいですね」
■新幹線などの移動中にグズらないようにするためには?
東 「帰省シーズンは、新幹線などでお子さんと長時間移動する親御さんもいるのではないでしょうか。子どもを連れて長時間移動するのは、時間も体力もお金もかかりますよね。私も二児の母として、何度も経験しました。
長時間の移動は、子どもにとって退屈になりがちです。もしもグズって大泣きしてしまったときは、周りの人の迷惑にならないようデッキに移動して落ち着くのを待ちます。
また、お子さんに『おりこうさんでいてね』と言い聞かせるよりは、親御さんがイライラしないよう、負担を少なくしておくほうがいいと思います。
例えば、荷物がたくさんあると大変なので実家へ宅配便で送る、新幹線は混み合う自由席ではなく指定席にする、などです。
また、長時間の移動中に飽きないよう、オモチャを用意しておくのもおすすめです。家にあるオモチャでもいいのですが、100円ショップなどで手軽に購入できる、子どもにとって目新しいオモチャを用意しておくのもいいと思います。
お子さんが2人以上いる場合は、それぞれの子の分を準備できるといいですね。
わが家の場合は、子どもたちが楽しく機嫌よく過ごせるよう、新幹線に乗る前に好きなお菓子とジュースを1つずつ選ばせました。お金はかかってしまいますが、お子さんがグズってしまったときのお母さんの負担を減らすための出費、と考えてみてはいかがでしょうか」
子どものグズグズ防止の事前準備も大切なのですね。東さん、ありがとうございました。
プロフィール
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「東ちひろマザーズセラピー」を主宰。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
『東ちひろマザーズセラピー』