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学校・まなび
小学1年生 2015年2月16日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第37回 [2/16]
国語のテストには答え方の鉄則がある その4
鉄則5:「~がわかる文を書き出しましょう。」なら文全体を書き出し、「~がわかるところを書き出しましょう。」なら該当する部分でいい
●「文を書き出しましょう。」と「ところを書き出しましょう。」は違う
引き続き、国語のテストの鉄則の5つめを紹介します。
国語のテストでは、よく「書き出しましょう。」という問題が出ます。
例えば、「○○の気持ちが表れている文を書き出しましょう。」「○○の様子がわかるところを書き出しましょう。」などです。
ここで気をつけて欲しいのは、「文を」と「ところを」の違いです。「文を」なら、該当する文を丸ごと全部書き写さなければなりません。「ところを」なら、文の中の該当する部分だけでいいということになります。
(ただし、ごくたまに、複数の文にまたがって該当する部分を描き写す必要があることもあります。)
●練習問題にチャレンジ
練習問題をやってみましょう。
次の文章を読んで問題に答えてください。
【文章】
そのとき、ポチ太郎は生まれて初めて海を見たのです。それで、うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。
【問題1】
初めて海を見たときのポチ太郎の様子がわかる文を書き出しましょう。
【答】
{ }
【問題2】
初めて海を見たときのポチ太郎の様子ががわかるところを書き出しましょう。
【答】
{ }
●正解とありがちな間違い
【問題1】の正解は「それで、うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。」です。
【問題1】のありがちな間違いは、次の2つです。
A「うれしくてしっぽを振っていたのですが、先生には誤解されてしまいました。」
B「うれしくてしっぽを振っていた」
AもBも文全体を書き写していないので正解にはなりません。
【問題2】の正解は「うれしくてしっぽを振っていた」です。
【問題2】では、文全体を書き写す必要はないのですが、そうする子もけっこういます。
バツにはならないと思いますが、不必要なところまで書いてしまっているので、本当の正解とは言えません。