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学校・まなび
小学1年生 2015年2月9日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第36回 [2/9]
国語のテストには答え方の鉄則がある その3
前回に引き続き国語のテストの鉄則の4つめを紹介します。
鉄則4:「どんな~?」と聞かれたら文末を問題に合わせて答える
●答えの文末を問題文に合わせることが大事
国語の答を書くときは、答えの文末を問題文に合わせることが大事です。
つまり、次のようなことです。
「どんなことですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~こと。」にする。
「どんな様子ですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~様子。」にする。
「どんなときですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~とき。」にする。
「どんな気持ちですか?」と聞かれたら、答えの文末を「~気持ち。」にする。
●練習問題にチャレンジ
練習問題をやってみましょう。次の文章を読んで問題に答えてください。
【文章】
隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。そのとき、裕介は昨日のことを思い出した。
【問題】
裕介が昨日のことを思い出したのは、どんなときですか?
【答】
{ }
●正解とありがちな間違い
正解は「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」です。ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。
A「隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」
B「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。」
C「隼人が部屋のドアをものすごい勢いで閉めたとき。」
D「隼人が部屋のドアを閉めたとき。」
E「部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」
●なぜ正解ではないのか?
では、1つずつ見ていきましょう。
A「隼人は部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」
これは日本語としておかしいので正解とは言えません。「隼人は」でなく「隼人が」にしなければなりません。
本連載の第34回に「鉄則1:もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える」とありますが、必要な箇所はきちんと書き換えなければなりません。
このこともわかっていない子が多いので、教えてあげてください。
B「隼人が部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めた。」
これは「とき」が抜けてしまっているので、正解にはなりません。「どんなとき?」と聞かれているのですから「~とき。」と答えなければなりません。
C「隼人が部屋のドアをものすごい勢いで閉めたとき。」
これは「バタンと」が抜けてしまっているので、正解にはなりません。
D「隼人が部屋のドアを閉めたとき。」
これは勝手に省略しているので、正解にはなりません。子どもたちは、このように勝手に省略して答を書くことがよくあります。
E「部屋のドアをものすごい勢いでバタンと閉めたとき。」
「隼人が」が抜けているので正解にはなりません。
●もう一問やってみましょう。
【文章】
裕介の返事を聞いて隼人は涙が出た。でも、後になって隼人はそのことを恥ずかしく思うようになった。
【問題】
後になって隼人が恥ずかしく思うようになったのはどんなことですか?
【答】
{ }
正解
「裕介の返事を聞いて涙が出たこと」