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学校・まなび

小学1年生 2015年2月2日の記事

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第35回 [2/2]

国語のテストには答え方の鉄則がある その2

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前回に引き続き国語のテストの鉄則の3つめを紹介します。

 

鉄則3:目的を聞かれたら「~ため。」と答える

 

●練習問題にチャレンジ

 

練習問題をやってみましょう。

次の文章を読んで問題に答えてください。

 

【文章】

水の中の酸素が減ってくると魚は水面で口をぱくぱくさせます。これは、口から酸素を直接吸っているのではなく、水の中に酸素を取り込むためにやっているのです。

【問題】

魚は何のために水面で口をぱくぱくさせるのですか?

【答】

{                                      }

 

●正解とありがちな間違い

 

この問題のように「何のため?」と聞いている問題は、目的を聞いているのです。ですから、答の語尾は「~ため。」にしなければなりません。

 

正解は「水の中に酸素を取り込むため。」です。

 

ところが、子どもたちは次のような答を書くことがよくあります。

 

A「水の中に酸素を取り込むから。」

B「水の中に酸素を取り入れるため。」

C「水の中の酸素が減ってくるため。」

D「水の中の酸素を増やすため。」

 

 

●なぜ正解ではないのか?

 

では、1つずつ見ていきましょう。

 

A「水の中に酸素を取り込むから。」

「から」は理由を聞かれたときの語尾であり、目的を聞かれたときは「ため」でなければなりません。一応マルはもらえるかも知れませんが、ベストの答え方ではありません。

 

B「水の中に酸素を取り入れるため。」

「取り込む」と書くべきところを、勝手に書き換えて「取り入れる」にしてしまっています。「取り込む」というのと「取り入れる」というのは、似てはいますが、厳密には同じではありません。ですから、正解にはならないのです。

 

C「水の中の酸素が減ってくるため。」

これは明らかに間違いなのでバツですが、深く考えない子は、このように最初に目についた部分を使って答を書いてしまうことが多いです。

 

D「水の中の酸素を増やすため。」

内容的には確かに間違ってはいないので、マルをもらえるかも知れません。

 

でも、こういう答え方のままで「よし」にしていると、鉄則1の「もとの文章を勝手に書き換えないで答える。できるだけもとの文章をそのまま使って答える」が身につきません。

 

そうなると、国語のテストの度に、「わかっていたのにちょっと減点された」ということを繰り返すことになります。

 

ですから、子どものテストでこういう答え方をしてあって、それでもマルがもらえていたとしても、本当に書くべき正解の書き方を改めて教えてあげた方がいいと思います。

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