2020年度入学 メーカー別ランドセル最新事情【土屋鞄製造所編】

(画像提供:土屋鞄製造所)

 

さまざまな種類があるランドセル。それぞれにどんな機能や特徴があり、どんな点を重視してランドセル選びをすればいいのでしょうか。そこで、ランドセルの主要メーカーに直撃取材。メーカーごとの発売時期、イチオシなどを詳しく教えてもらいました。第1回は土屋鞄製造所です。

 

(※ 記事内の商品価格は、すべて5/8現在のものです)

 

【土屋鞄製造所のランドセルのポイント】

・素材

牛革を中心に、コードバンを使った高級ライン、人工皮革を使ったものも。

・重さ

牛革は1,390g前後(素材によって異なる)

・カラー

男の子は黒、女の子は赤ピンク系が人気

・販売時期

店舗、オンラインショップともに4月10日より販売開始

・ポイント

☆高学年になっても似合う、シンプルなデザインとカラー

☆職人がひとつひとつ手作業で製造!

☆テキスタイルデザイナーとコラボしたおしゃれなデザインも

 

【男の子人気NO.1】

牛革アンティークモデル(カラー:黒)

 

(画像提供:土屋鞄製造所)

 

77,000円(税込)

シックなブラックカラーが不動の人気。アンティークモデルは、ベージュのステッチ、シックな金具が特徴。

 

【女の子人気NO.1】

牛革ベーシックカラー(カラー:赤×さくら)

 

(画像提供:土屋鞄製造所)

 

70,000円(税込)

表面はつややかな赤、肩ベルトと背当て、内装にはさくら色を使用したキュートなデザイン。

 

【今年のイチオシ!】

牛革プレミアムカラー(カラー:アッシュブルー)

 

(画像提供:土屋鞄製造所)

 

75,000円(税込)

今年の新色アッシュブルー。

 

 

●負荷がかかる部分は手縫い。職人手作りのランドセル

 

「工房系」ランドセルとして大人気の土屋鞄製造所のランドセル。現在は大人向けの革鞄も多く作られていますが、もともとは、下町のランドセル工房としてスタートしたそう。丁寧なランドセル作りには定評があります。

 

「大切にしているのは、6年間安心して使える丈夫さ。職人の手作りにより、150以上あるパーツの細かいところにもこだわり、上質で美しいランドセルを目指しています。大きな負担がかかりやすい肩ベルトの付け根などは、職人が手縫いをしており、太い糸でより頑丈に仕上げています。

 

また、飽きのこないシンプルなデザインも特長。水色やラベンダー、オレンジなどのカラフルなカラーも、デザイナーがひとつひとつ吟味して選んだ、上品な色合いです。黒や赤などの定番カラーも根強い人気です」(土屋鞄製造所 広報担当)

 

 

●今年も昨年と同時期の4月に販売が開始

 

その他、ランドセルやランドセル販売についての特徴は?

 

「昨年から、A4フラットファイルも対応のサイズになりました。学校でA4フラットファイルを使用する方にも、安心してお選びいただけます。

 

また、販売のスタートは4月10日から。ランドセルはじっくりと時間をかけて選びたいという親御さんの思いから、検討時期が年々早まっています。2020年入学用ランドセルについては、ご家族で納得いくまでお選びいただけるよう、完売製品を出さない期間をもうけています。注文受付開始から5月14日までは『コードバン つや有り仕上げ』『ヌメ革 ランドセル』を除き、全製品売り切れを気にせずにご注文いただけます」(同)

 

シンプルで丈夫なランドセルの特徴はそのままに、白熱するラン活事情への対応も行い、さらに購入しやすくなった土屋鞄のランドセル。天然皮革の風合い、背負い心地を体感するためにも「ぜひ店舗に足を運んでください」とのこと。西新井本店、軽井澤工房店では、併設された工房でランドセルを作っている様子を見学することもできます。また、4月13日~5月12日まで、週末を中心に店舗から遠い全国22か所で出張店舗も開催します。

 

(取材・執筆:野々山幸)

学童とはどう違う?「放課後子供教室」とは

 

 

小学生の放課後の居場所として、「放課後子供教室」という選択肢があるのをご存じでしょうか? 放課後子供教室は、基本的に全児童が利用可能。そのため、保護者の就労形態に関わらず利用されているそうです。その利用条件や学童クラブとの違いについて、東京都教育庁・放課後子供教室推進事業の担当者に取材しました。

 

 

●「放課後子供教室」とは? 誰が利用できるの?

 

いま「学童クラブ(以下、学童)」と並び、小学生の居場所の一つとなっている「放課後子供教室」。そもそも、これはどんなものなのでしょう?

 

「『放課後子供教室』は、子どもたちが放課後や週末を安心・安全に過ごすための地域の居場所です。区市町村が実施主体となり、小学校の空き教室や校庭、体育館などを利用して、日々の遊び場が提供されたり、学習支援やスポーツ活動、体験活動などのプログラムが開かれたりしています。

 

対象は、学童に通う子を含む全児童。活動時は、見守りのスタッフが必ずつきます。運営は地域住民が中心に行うケース、民間業者に委託されているケースなどさまざま。ただ、どちらにしても大半の放課後子供教室において、地域住民の方が参加、協力をしています」(東京都教育庁 地域教育支援部・放課後子供教室担当者)

 

ただ一口に「放課後子供教室」と言っても、その実施形態はさまざまだとか。

 

「空き教室や校庭、体育館を放課後の遊び場として開放するパターン、○○教室(一輪車教室、工作教室など)といった自由参加のプログラムを定期的に開催するパターン、その両方を行っているパターンなど、多様です。

 

活動内容もさまざまで、多いのは校庭や体育館などで行う『自由遊び』(42%)と、宿題などの学習の場を提供する『自主学習』(38%)。子どもが自由参加できるプログラムには、スポーツ、文化・芸術、工作・調理、ゲーム・レクリエーション、学習支援などがあります。こうしたプログラムの指導者として、地域住民の方が参加している事例も多いようです」(同)

 

活動頻度も自治体によって異なり、年間290日というところもあれば、年間10日というところもあるそう。活動の少ないところには、放課後の拠点としてすでに児童館などがあるため実質的にニーズがなかったり、そもそも子どもの数が少なかったりという事情があるといいます。

 

 

●放課後子供教室は、子どもと地域の人たちの交流の場

 

放課後子供教室の特徴に、地域住民の参加協力をすすめている点があります。これはなぜなのでしょう?

 

「この事業の大きな目的の一つに、『子どもたちが地域社会の中で心豊かに育まれる環境づくりの推進』があるからです。そもそもこの事業の背景には、子どもたちの安全を脅かす事件の増加、青少年の問題行動の深刻化、地域や家庭の教育力の低下などがあります。

 

放課後子供教室は、いわば子どもと地域の人たちの顔合わせの場。地域の人が校内にいることで不審者が入ってきても発見しやすい。また、子どもが家の外で困ったときに頼れる大人を増やすこともできるでしょう」(同)

 

実際に、保護者などから「子どもの方がよっぽど地域の人の顔を知っている」といった声も聞かれるそう。子どもが地域の方々と挨拶を交わすような関係を築けるのは、保護者としてはとてもありがたいことです。

 

同時に、子どもにとっては、防犯面以外のメリットもあるそう。

 

「学校の校庭なら、公園では禁止されがちなボール遊びものびのびできますよね。体育館が開放されていれば、天候に左右されず思いっきり体を動かせます。また、学童と放課後子供教室が連携していれば、学童に入っている子と入っていない子が放課後も一緒に遊ぶことができます」(同)

 

確かに、学童の子は帰宅時間まで学童の専用室で過ごすルールになっているため、仲のいい子が学童に行っていない場合、さみしい思いをするという話も聞きます。放課後も仲のいい友だちと一緒に遊べるのは、子どもにとって精神的な安定にもつながりそうです。

 

 

●メリットが多い学童との“一体型”

 

今、放課後子供教室はどのぐらいあるのですか?

 

「現在、都内では9割以上の小学校で実施されています。また全体の6割程度は、同じ小学校の敷地内で放課後子供教室と学童とを実施し、学童の子が放課後子供教室のプログラムに参加できる“一体型”です。

 

一体型のメリットの一つは、学童の子どもの活動が制限されないこと。まず、先も触れた通り、学童に行っているかいないかで遊ぶ相手を決めずにすみます。放課後子供教室のプログラムに参加することで、活動の幅が広がることもあるでしょう。

 

地域とつながる機会を得られるのもメリットでしょう。学童の子は学童の専用室で過ごすことが多く、地域との接点が少なくなりがちですからね」(同)

 

もう1点、放課後子供教室と学童、小学校との間で子どもの情報を共有できるのも、一体型のメリットだそう。

 

「例えば、学童のスタッフが『この子、ちょっと気になるな』と思ったときに、放課後子供教室のスタッフや担任の先生などと話し合うこともあると聞きます。その結果、いじめにつながるような火種に対し、小さいうちに対処することができたり、家庭での問題などが発覚したりといったケースもあるそうです」(同)

 

まさに地域子育ての利点がわかるエピソードですね。学童と放課後子供教室の一体型は今後も推進の方向で、全国では、全2万校の小学校区の半数での実施を目標としているそうです。

 

 

●「学童代わりに通わせる」には、注意が必要

 

もし小学校で毎日、放課後子供教室が行われている場合、「学童の代わりに放課後子供教室に行かせればいいのでは?」と考える保護者もいそうです。その際、気をつけるべきことはありますか?

 

「両者の違いを理解した上で、ご家庭ごとに判断して頂きたいのですが、前提として、放課後子供教室は学童と違い、保護者に代わって子どもを預かる保育施設ではありません。

 

学童とは違い、基本的に子どもの入退室を管理しないことが多いですし、滞在できる時間帯も学童とは異なります。多くの放課後子供教室では、学童のような延長利用もなし。ほとんどは明るいうちに帰宅できるよう、冬は16:30までといったところもあります」(同)

 

なるほど。子どもの所在を明らかにしたい、帰宅時間をきちんと管理してくれる方がいいというなら、学童を選ぶべきですね。また、学童代わりと考えるならば、少なくとも学校と家を安全に行き来できたり、鍵を扱えたり、自分一人で留守番ができたりする年齢になってからがよさそうです。低学年のうちは『学童代わりに放課後子供教室を利用する』というのは現実的ではないのかもしれません。

 

「スタート時期にも要注意。学童は4月1日からスタートしますが、放課後子供教室は早くても入学式の後。なかにはゴールデンウィーク明けから、夏休み明けから…というケースもあります」(同)

 

そんな違いもあるのですね。遊びや学びを通して地域とつながることのできる放課後子供教室。その詳細は、小学校や役所の担当部署などで聞くことができます。小学校ライフにどんな楽しみが待っているか、お子さんと一緒にチェックしてみるのもいいかもしれませんね。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

【アンケート】小学校の宿題、いつ、どうやってやらせてる?

 

 

多くのママが悩んでいるであろう、宿題のやらせ方。特にピカピカの1年生は、家庭学習の習慣がまだまだついていないため、やらせるだけで一苦労…ですよね。

 

そこで「小学校の宿題」をテーマに、アンケートを実施! 宿題をできるだけスムーズに終わらせるために、みなさんが工夫していることを教えてください!

 

また、宿題についての「お悩み」も募集中! ぜひ、現場からのリアルな声をお聞かせください。みなさんのご応募をお待ちしております!

 

 

応募は終了しました

 

 

応募締切:2019年5月19日(日)※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

▼過去のアンケート結果はコチラ▼

「小学校でママ友は必要? 先輩ママに聞いてみた!」

「お弁当の時短テク、おすすめのメニューは?」

「ママたちは『息抜き』に何してる? 読者の声を大調査!」

こどもの日にも! 親子で作れるパーティーレシピ3選

 

 

連休明けの登園・登校に備え、ゴールデンウィーク後半は親子でしっかり身体を休めたいもの。例えば、5月5日のこどもの日は、おうちでホームパーティーというのも一つの手。特に年長~小1のお子さんなら、トッピングや盛り付けなどを自分で楽しめるメニューだと、いつもと違う特別感があって良いですよね。

 

そこで今回は、こどもの日にぴったりの、親子で作れるパーティーメニュー3種をご紹介。食物アレルギーの課題解決に取り組む食品メーカー4社(オタフクソース、永谷園、日本ハム、ハウス食品)が考案した、特定原材料7品目(※1)不使用のレシピです。食物アレルギーの有無に関わらず、みんなで楽しく食卓を囲んで、こどもの日をお祝いしましょう!

 

(※1)卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに(使用商品中の海苔については、えび・かにの生息区域で採取しています)

 

 

●2つの味が楽しめる「プチオコ&プチピザ」

 

 

一口サイズのお好み焼き生地に、お好み焼きの具材とピザ風の具材の2種類をトッピング。自分で好きな方を選んでトッピングできるから、お子さんも盛り上がりそうです。

 

【材料】(20個くらい)

[生地]

・オタフクソース KAKOMUごはん「お好み焼たこ焼の素」ミックス粉(米粉)…1袋

・キャベツ(みじん切り)…200g

・にんじん、玉ねぎ(各みじん切り)…各80g

・コーン…100g

・日本ハム みんなの食卓「ハーフベーコン」(6~7mm角切り)…1袋

・水…100ml

 

[ピザ風トッピング]

・日本ハム みんなの食卓「ポークウイニー」(輪切り)…2本

・ピーマン、ミニトマト(各輪切り)…各10g

・オタフクソース「1歳からのケチャップソース」…50g

・オレガノ(ドライ)…適量

・オタフクソース「1歳からのノンエッグマヨ」…10g

 

[お好み焼きトッピング]

・オタフクソース KAKOMUごはん「お好み焼たこ焼の素」特製ソース…1袋

・オタフクソース「1歳からのノンエッグマヨ」…10g

・青ねぎ(小口切り)…10g

・永谷園「A-Label(エー・ラベル)ふりかけ おかか」…5g

 

【作り方】

1.ボウルに[生地]の材料をすべて入れて、よく混ぜ合わせる。

2.ホットプレートを熱し、1を一口サイズの大きさに並べて、両面を焼く。

3.お皿に盛り付け、[ピザ風トッピング][お好み焼き風トッピング]それぞれの具材を、お好みでトッピングして完成!

 

生地の中にはキャベツ、にんじん、玉ねぎ、コーンと野菜もたっぷり! 栄養バランスが気になる保護者としても、うれしいポイントです。一口サイズで食べやすい!

 

 

●サクサクの揚げたてがおいしい!「くり抜きカレーパン」

 

 

サクサクのカレーパンっておいしいですよね。でも、パン屋さんで買うと子どもにはちょっと辛かったり、小麦や卵を使っていないカレーパンを探すのは至難のワザ。ところが、市販の米粉パンを使えば、とっても手軽に揚げたてカレーパンが楽しめるんです!

 

【材料】(4個分)

[カレー]

・ハウス食品「特定原材料7品目不使用バーモントカレー<中辛>」…1袋

・豚ひき肉…70g

・玉ねぎ、にんじん、じゃがいも(各7~8mm角切り)…各70g

・サラダ油…小さじ1

・水…350ml

 

・日本ハム みんなの食卓「お米で作ったまあるいパン」…4個

 

[バッター液]

・オタフクソース「1歳からのお好み焼粉米粉」…25g

・水…50ml

 

・オタフクソース KAKOMUごはん「トンカツの素」衣の素(大豆)…1/2袋

・揚げ油…適量

・パセリ(みじん切り)…適宜

 

【作り方】

<カレーを作る>

1.厚手の鍋にサラダ油を熱し、角切りにした野菜と豚ひき肉をよく炒める。

2.水(350ml)を入れて沸騰したらアクを取り、具材が柔らかくなるまで約10分煮込む。

3.いったん火を止め、カレーを少しずつ入れて溶かし、再び弱火でときどきかき混ぜながら、とろみがつくまで約5分煮込む(ここで完成したカレーの半量を使用する)。

4.3のカレーの半量を小鍋に移し、弱火にかけて、とろみがしっかりとするまで煮詰め、冷ましておく。

 

<パンを揚げる>

5.小さめのボウルにバッター液の材料を混ぜる。

6.「お米で作ったまあるいパン」をバッター液にくぐらせ、「トンカツの素」衣の素をしっかりまぶす。

7.揚げ油を中温(170~180℃)に熱し、6を入れて2~3分揚げたあと、バットに取り油を切る。

8.粗熱が取れたら上部をキッチンばさみで丸くくり抜き、4のカレーを詰め、お好みでパセリを散らしたら完成!

 

カレーと言えば、林間学校やキャンプで作る定番メニュー! お子さんもお手伝いしやすいですね。また、カレーと揚げパンは保護者が作って、パンの器にカレーを盛り付けるところからお子さんが手伝っても◎。サクサク食感が好きなお子さん、喜ぶこと間違いなし!

 

 

●トッピングのセンスが光る♪「米粉で作る白いパンケーキ」

 

 

最後は甘いデザート♪ 豆腐と豆乳を使用した優しい風味のしっとりパンケーキ生地は、どんなトッピングにも合うので、ぜひ親子でオリジナルを作って楽しんで。

 

【材料】(4人分)

[生地]

・オタフクソース「1歳からのお好み焼粉米粉」…200g

・絹豆腐…200g

・豆乳…200ml

・砂糖…20g

・油(サラダ油など)…20g

 

[トッピング]

・メープルシロップ…大さじ2

・フルーツなど…お好みで

 

【作り方】

1.ボウルに[生地]の材料をすべて入れ、ダマが無くなるまで泡立て器でしっかり混ぜる。

2.フライパンを弱火~中火に温め、1を落として片面を焼く(直径8cm)。

3.ひっくり返してフタをして焼く。

4.フタを取り、ひっくり返して中火で1分間、表面に焦げ目が付くまで焼く。

5.お皿に盛り付け、お好みでトッピングして完成!

 

パーティーにはもちろん、ふだんのおやつにも活躍してくれそうなパンケーキ。ハムや野菜を添えれば、休日のブランチなどにも応用できそうです。

 

今回レシピを提供して下さった4社(オタフクソース、永谷園、日本ハム、ハウス食品)は、今後も協同して食物アレルギーに関する情報発信や啓発活動、商品の普及活動などを行っていくとのこと。最新情報は、各社ホームページにて順次発信されるそうです。今回ご提供いただいたレシピを含む、食物アレルギー配慮レシピも複数公開中。手軽に調理でき、見た目も楽しいレシピばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

 

LOHACO「みんなで一緒に食べよう 食物アレルギー配慮食品特集」

オタフクソース株式会社

株式会社永谷園

日本ハム株式会社

ハウス食品株式会社

 

(レシピ提供:オタフクソース、永谷園、日本ハム、ハウス食品)

(取材・執筆:ママノート編集部)

公立でも実は結構な出費…! 小学校でかかるお金はいくら?

 

 

4月から公立小学校に入学した場合、保育料や幼稚園の費用がかからなくなり、ほっとした人も多いはず。ところが、公立でも家庭で負担するお金は結構あるらしい…! 突然の集金に慌てないためにも、小学校でかかるお金の目安をファイナンシャル・プランナーの鈴木さや子さんに伺いました。

 

 

●公立小学校で1年間にかかるお金は、約10万円!

 

ずばり、小学校1年生の1年間にかかるお金はいくらなのでしょうか?

 

「文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査』によると、小学校でかかるのは年間10万4,500円。習い事などの学校外活動費を含めると、トータルで年間32万2,000円が平均額と出ています。学校活動費と学校給食費を合わせた、純粋に学校に支払うお金だけでも10万円強。6年間で62万7,000円というのは、思ったよりも結構な出費ですよね。

 

内訳は、給食費が年間4万5,000円弱で大きな割合を占めますが、教材費(2万円弱)や活動費(3,000円弱)なども含まれます。学年別に見ると、1年生は入学準備で購入するものが多く高いものの、学年が上にいくごとに、少しずつ学校にかかる費用も上がっていきます。これは、4年生から給食費が高くなることや、5、6年生では修学旅行などの課外活動が増えて、その費用を家庭で負担することが多いためです」(鈴木さん)

 

 

●鍵盤ハーモニカ、習字道具など、その都度かかる出費もある

 

教材費や活動費というのは、具体的にはどんなものがあるのでしょうか?

 

「すでに準備した人も多いと思いますが、入学時には、上履き、上履き袋、体操着、体操着袋、赤白帽子、防災頭巾・防災頭巾カバー、給食袋などが必要。それぞれ1,000〜3,000円ほどの費用になると思います。体操着などは支給される小学校もあり、自治体によって異なるので自分の地域で必要なものの確認を。

 

1年生では鍵盤ハーモニカや絵の具セットを、学年が上がると習字道具、裁縫道具、夏になると水着など、その都度使うタイミングに学校で一括購入するところも多いようです。5、6年生でクラブ活動が始まると、試合の遠征費や、ブラスバンドなら鼓笛隊の衣装代などが自費でかかるケースも。クラブ活動は個人差がありますが、わが子が参加したときの出費のシミュレーションはしておいたほうが安心かもしれません」(同)

 

やはり公立といえども、家庭の負担が多い印象…。これらのお金を無理なく準備するコツは?

 

「多くの学校では学校関係専用の引き落とし口座を作るように言われると思いますので、集金のお知らせが来たら早めに入金しておくこと。先に年間の引き落とし金額のお知らせがくる学校ならば、先取りで3か月〜半年分を口座に置いておくのもおすすめです。

 

先取りが難しければ、先にあげた年間にかかる平均金額を1か月で換算すると約8500円なので、このぐらいの金額を毎月封筒に入れておく、または口座に入れておくと、いざというときに慌てずに済むと思います」(同)

 

 

●公立小学校の期間は将来のための貯めどき。習い事選びは慎重に

 

その他、小学校時代にかかるお金や、それをふまえた家計の運営について、気をつけることはありますか?

 

「年間約10万円かかるとはいえ、保育園時代の保育料や幼稚園の費用よりは少ないので、最近は、習い事にお金をかける家庭が多いようです。習い事はいいことなのですが、あれもこれもとなるとどんどん出費が増えてしまうので要注意。

 

中学校、高校に上がると、受験で塾に通ったり、私立の学校を選んだり、海外に留学したいと言い出したり…。子どもの意思がはっきりして本当にやりたいことが出てくるので、それを応援するためにもっとお金がかかります。基本は、これまでにかかっていた保育料や幼稚園の費用は、そのまま貯蓄にまわして。小学校の期間は、絶好の『貯めどき』だと意識して、家計を運営するといいでしょう」(同)

 

公立でも自治体によってかかるお金は異なるので、よく把握した上で、小学校の期間は「お金を貯める」ことも忘れないようにしたいですね。

 

(取材・執筆:野々山幸)

信頼できる「かかりつけ医」の見つけ方

 

 

よく「気になることがあれば、かかりつけ医に相談を」と言われますが、実はかかりつけ医がいない、または「もっと子どもに合った医師を見つけたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。さらに、引っ越し先で新しいかかりつけ医を探そうという人もいますよね。そこで今回は、信頼できるかかりつけ医を探すときのチェックポイントを、医療法人社団はやしクリニックの林泉彦先生にアドバイスしていただきました。

 

 

●信頼できる「かかりつけ医」を探す方法

 

本来であれば、幼い頃からずっと同じかかりつけ医にお世話になりたいものですが、引っ越しなどでやむを得ずかかりつけ医を変えるケース、また、いま通っている病院がなんとなく合わない…ということもあると思います。新しくかかりつけ医を探す際にチェックすると良いポイントを教えてください。

 

「そもそも、かかりつけ医とは、お子さん本人の医療情報や成長過程に加えて、きょうだい関係、登園・登校状況、家系的な体質、ご家族の病歴なども把握し、それに沿って診察・治療を進められる医師のことを言います。つまり、ご家族が安心してお子さんを受診させられる医師であることが、まずは大切です。

 

医師も患者も人間同士なので、相性はあって当然。なので、これからお子さんやご自身に合ったかかりつけ医を探す場合は、可能な範囲でいくつかのクリニックを受診することが良いでしょう。病気のときだけではなく、予防接種や健診の際に受診するのも良いと思います。医療機関のホームページはもちろんですが、ママ友の情報や口コミも参考になると思いますよ。

 

小児科医について言うと、子どもには特に、必要最小限の薬を処方することを心がけます。総合感冒薬(いわゆる風邪薬)は小さな子どもには処方しないようになっていますし、抗生物質が必要なときは、きちんと説明した上で処方してくれるかを確認してください。『中耳炎や黄色い鼻水、発熱があるから抗生物質を出しましょう』という方針は、耐性菌を増やして子どもの健康を損ねる可能性があるからです」(同)

 

治療の方針は、かかりつけ医を探す際の重要なポイントですね。

 

「ここでひとつアドバイスです。小児科専門医でなくとも優しく素晴らしい先生はもちろんいらっしゃいますが、参考として、小児科専門医は病院の看板などに『小児科」』が先頭に書いてあります。『内科、小児科』などと2番目以降に小児科が書いてあるときは、小児科専門医ではありません」(同)

 

そうだったのですね!「小児科」という表記が含まれていれば、どこも同じだと思っていました。次から気にしてみようと思います。

 

 

●できれば「かかりつけ医」は一人にしておくことがおすすめ

 

では、なにかあったときにまずは駆けつける一人の医師(一つのクリニック)をもっている方がいいか、もしくはかかりつけ医は数箇所あった方がいいか、そのあたりはどうでしょうか?

 

「本来は、一人の小児科医に健診から予防接種、診察までお任せいただいた方が、医師にとってもお子さまの状況が把握しやすいです。毎回受診先を変えると、医師も経過の把握ができなくなりますのでご注意ください。

 

ただし、各クリニックで休診日もあるので、近隣の小児科医仲間はお互いの患者さんを診ることも多いんですよ。お薬手帳を見せてもらえば前にかかった病院名や医師の名前が分かるので、診断などが推測できます。小児科医同士だとお互いの考え方が分かっているので、互いに尊重して患者さんにとって受診しやすいように対応します」(同)

 

かかりつけ医は小児科、耳鼻科、眼科など、各診療科で持っておくべきですか?

 

「最近は、鼻水・のど痛・目ヤニ・湿疹などの症状ごとに、耳鼻科・眼科・皮膚科と受診するお母さんが増えていますよね。いろいろな考え方があるので一概には言えませんが、実は、風邪だと思われるありふれた症状がきっかけで、いろいろな病気の発見や相談が始まることも多いのです。小児科医は、風邪のときでも目、鼻、耳はもちろん、胸、おなか、皮膚、神経症状など全身をチェックしています。時にはお子さんを抱っこしているお母さんの慢性疾患などを見つけることもあります。

 

未熟児・新生児から思春期までのさまざまな病気やトラブル、ヘルスケア、育児について経験を積んでいますので、子どもに関することなら何でも、まずは小児科に相談していただきたいと思います。小児科医の腕の見せどころです」(同)

 

実際、診療科ごとにかかりつけ医を決めているご家庭も多いと思いますが、子どもの心身の健康について悩んだとき、まず相談できるのが小児科のかかりつけ医なのですね。

 

最後に、「年長から1年生は予防接種スケジュールの完成第一段階です。この時期(7歳半まで)を逃すと公費助成が受けられなくなったり、重要なワクチンを打ちそびれることになるので、今一度確認してみてください」と林先生。予防接種や健診のタイミングも利用しながら、焦らずじっくりと、親子ともに頼れるかかりつけ医を探してみましょう!

 

(取材・執筆:水谷 映美)

「小児科」にかかるのは何歳までOK? 病院のかかり方

 

 

子どもの体調不良の際、「まずは小児科へ」という認識が一般的ですよね。でも、「小児科は一体何歳頃まで行くもの?」と疑問に思っている人もいるのでは。また、この症状は小児科に行くべきか、耳鼻科や皮膚科などの診療科に行くべきかと迷うこともあります。そこで今回は、小児科と内科、そのほかの診療科との違いについて、子どもの年齢によってかかりやすい病気などもあわせて、医療法人社団はやしクリニックの林泉彦先生に詳しくお話を聞きました。

 

 

●小児科は「15歳まで」が一般的

 

子どもがいると何かとお世話になる小児科ですが、何歳まで小児科に行くべきなのかと、ふと疑問に思いました。そもそも、小児科と内科の違いは何でしょうか。

 

「まずは対象年齢の違いです。最近は、思春期(時に20歳頃)までが小児科の対象とされます。というのも、新生児から乳児、幼児、学童、思春期の間には、大人(成人)とは違ったその時期特有の病気やトラブルがたくさんあるからです。

 

この中には、体の問題だけではなく発達・学習・こころ・生活習慣・性の問題なども含まれます。小児科医は、風邪で来院したお子さんの場合でも、全身の様子までチェックしているのですよ」(林先生)

 

では、具体的に何歳までが小児科の範疇なのでしょうか。いつ頃から内科に切り替えるべきですか?

 

「初めてかかるなら、15歳までが一般的です。通常の風邪や体調不良の場合、高校卒業くらいまでは、そのお子さんの成育歴を知っている小児科医に診てもらうのが安心だと思います。一方、ぜんそくや各種アレルギー、神経などの慢性疾患の場合は、大人になっても続けて小児科を受診される方も多いです」(同)

 

高校卒業までとは驚きました。単に年齢で判断するというよりも、新生児期からの体の状態やよくかかる病気の傾向、発達やこころの問題まで、トータルで診断してもらえる“かかりつけ医”となるのが小児科なのですね。

 

 

●不調の場所がどこであれ「まずは小児科」がおすすめ

 

なかには、親と同じ内科を受診している子どももいると思うのですが、子どもが内科ではなく小児科に行くメリットは何でしょうか。

 

「子どもと大人では、同じ病気になった場合でも、症状の出方や注意すべき点が異なります。また、小児科医は常に『成長と発達』を気遣い、子どもの年齢を考えて全身の診察を行っているというのも特徴です。一方、ご家族のさまざまな状況も考えながら診察しているので、親御さんと別の病院になるということは、そこまで気にせずともよいと思います」(同)

 

たとえば、子どもが耳を痛がっている場合、小児科よりも耳鼻科に行った方がいいのかな?と迷うのですが、その場合もやはり全身の診察をしてもらえるということで、小児科に行くべきでしょうか。

 

「耳を痛がるということは中耳炎の可能性があるということで、迷われるのでしょうね。ただ、小さな子どもの場合、中耳炎は風邪の一般的な症状です。痛みがないことがほとんどで、痛みと病気の重さもかならずしも一致しません。

 

小児科でも鼓膜のチェックをもちろん行いますが、風邪症状の場合には耳の痛みなど一つの症状だけにとらわれず、そのほかの問題がないかのチェックが不可欠です。インフルエンザや風邪だと思われる症状の陰に、実は重たい病気が隠れていることもあります。実際に、小児科医は年に何回もそのような経験をします。

 

もちろん、中耳炎を含めまれに重症だと判断したときは、最適な医療機関を紹介しますので、まずはかかりつけの小児科を訪れてほしいと思います。地域のいろいろな診療科の専門医を熟知していることも、子どものかかりつけ医の必須条件です。たとえば、同じ診療科でも病院や医師によって得意領域が違います。この子のこの症状なら、この専門医療機関へ行って相談すべき、と判断・紹介するのも小児科かかりつけ医の大切な仕事です。小児科医は子どもの病気の交通整理役でもあります」(同)

 

 

●乳児・幼児・児童でかかりやすい病気は異なる

 

子どもは小さい頃の方が、よく熱を出したり体調を崩したりするように感じます。乳児・幼児・児童でそれぞれかかりやすい病気や注意点があれば、ぜひ教えてください。

 

「生後4か月くらいまでの赤ちゃんでも風邪を引きますが、熱を出すことは少ないです。もしこの時期に発熱した場合は、風邪以外の重たい感染症や生まれつきの病気がないかのチェックが重要になります。

 

1歳未満の乳児期は食物アレルギーなども起こりやすいのですが、血液検査だけで原因が分かるわけではありません。また、ただ食べ物を避けるのではなく、正しい対策が必要なので、独自で判断せず、迷ったら医師や保健師に相談しましょう。

 

1歳~小学校入学までの幼児期は、たくさんの風邪ウイルスに感染することで、だんだんと免疫力をつけていく時期。ぜんそくやアトピー、花粉症などのアレルギー疾患も増える時期ですね。

 

学童期になると、だいたいの風邪にかかり終わるので、小さい頃に比べると熱を出す頻度も減っていきます。一方で、学習の困難さや生活習慣の乱れ、起立性低血圧などの自律神経症状、二次性徴の異常など、幼児期とは異なるトラブルが出てきます」(同)

 

年齢によって、かかりやすい病気の傾向が違うのですね。あらかじめ頭に入れておくと、いざと言うときに慌てないで済みそうです。最後に、病院に行く際に気をつけることや意識すべきことがあれば教えてください。

 

「いつからどのような症状が起きたか、簡単にで良いのでメモして持って来てもらうと、診察の助けになるのでありがたいです。小学生であれば、本人に『どこが痛いか、何が一番つらいのか』などを受診前に確認しておくことも役立ちます」(同)

 

いざ病院へ行って問診票に記入するとき、「熱が出たのはいつからだっけ…何℃だったかな?」と思い出せないことも多いので、子どもの体調不良に気づいた段階で、症状をメモするようにしておくと良いですね。次回は、かかりつけ医の見つけ方について、引き続き林先生に伺います。

 

(取材・執筆:水谷 映美)

小学校でママ友は必要? 先輩ママに聞いてみた!

 

 

入学・進級の時期になると話題にのぼる“ママ友”問題。ときには「そんなことあるの!?」と驚くようなママ友エピソードを見かけることもありますが、実際のところ、どうなのでしょうか? ママノートでは4月2日から4月17日までの約2週間にわたりアンケートを実施。「ママ友がいて良かったこと」「付き合いでちょっと困ったこと」「付き合いで心がけていること」を聞きました。先輩ママたちの回答をご紹介します!

 

 

●「ママ友がいて良かった!」と感じたのは、どんなとき?

 

ママ友は、絶対にいなければならないものではありません。実際の回答でも「ママ友はいないけれど、困ることはそんなにない」という声もいくつかありました。では、「いて良かった」と思うのはどんな場面なのでしょうか?

 

「明日の持ち物が分からないとき、子どもの連絡帳の写メを撮ってパッと送ってくれるママ友はありがたいです。わが家の息子は書き漏れや、そもそも書いてこないこともあるので…(涙)」

 

「もう子どもは高学年ですが、一番頼りにしているのは保育園が一緒だったママ友。病気などで休むときに連絡帳を託したり、行事のときの服装に悩んで相談し合ったり…。気軽に連絡できる相手がいると安心します」

 

「担任の先生の対応に納得できないことがあり、ママ友に相談したら、詳しい状況を教えてくれて助かったことがありました。その後、先生とも話し合い、問題は解決方向に。一人でモヤモヤ悩んでいたので、相談してよかったと思いました」

 

「1年生の宿題に、毎日すごく時間がかかっていたとき。うちの子が遅いだけなのかと心配になりましたが、ママ友たちとのLINEグループで相談したら、担任の先生は宿題が多いことで有名とのこと。うちだけじゃなかったんだ~とホッとしました」

 

「下の子(乳児)の体調が悪いとき、お姉ちゃんのスイミングを休ませようと思ったら、『送り迎えするよ!』と言ってもらえたとき。赤ちゃんがいるので助けるより助けられることが多いですが、きっといつか恩返ししよう! と思っています」

 

「ランチをするようなママ友はいないのですが、学童のお迎えで一緒になるママに、いろいろ情報共有してもらっています。PTAはどの役員だと負担が少ないだとか、みんな何年生くらいから塾に通うのか…とか。うちは第一子なので、上の子がいるママはつい頼りにしちゃう!」

 

回答を見ると、情報共有できることや、病気などいざというときに頼れること、ちょっとした相談をできるのが、ママ友がいるメリットのようです。特に連絡先などを交換しなくても、「保護者会や授業参観などのときに交流している」という方も。ママの性格や、きょうだいがいるかどうかによっても、付き合い方や求めるものが違うようですね。

 

 

●ママ友付き合いで「困ったなぁ」と感じたことは?

 

一方、ママ友とのお付き合いで困った経験がある方もいるようです。

 

「学校や学童での様子を報告してくれるママ友。うちの子はやんちゃで先生に怒られることも多いのですが、『うちの子が言ってたんだけど~』と報告されると、正直、ムッとしてしまいます…。先生からは『学校で起きたことは学校で解決します。親御さんに知らせるべきとなったら、学校から直接連絡します』と言われているので、ママ友にはお礼を言いつつ、やんわりそのことも伝えました」

 

「子どもが風邪をひき、修了式を欠席。ママ友が学校からのお手紙と通知表を届けに来てくれたのですが、数日後、うちの子の成績についてママ友の間で話題に…。予想通りではありましたが、子どもたちも通知表を見てワイワイしていたそうです。学校に配慮をお願いすべきだった…(涙)」

 

「平日の日中に、何でもない世間話でちょくちょく連絡してくるママ友。悪気がないのは分かっているんだけれど、仕事のスケジュールが詰まっているときにLINE通知が溜まっていると、なんとも言えない気持ちになります…」

 

「ママ友付き合いではないですが、クラスのとあるママたちが、学校公開(授業参観)のとき、いつも教室の後ろでコソコソ話をしていて困っていました。3回めくらいで、勇気のあるパパが『いったん廊下に出られたらどうですか』とやんわり言ってくださって、私は胸の中で拍手喝采! ママたちはハッとして謝っていました」

 

通知表を見られてしまうとは…! 思いもよらないエピソードもありましたが、回答には「困ったことはない」という方も多かった印象。みなさん、サラッと上手にお付き合いされているんですね。もしくは、子育てだ、家事だ、仕事だと忙しいママたちですから、少しぐらいの違和感ならスーッと受け流しているのかもしれません。

 

 

●ママ友付き合いで、心がけていることを教えて!

 

最後に、先輩ママたちが「ママ友付き合いで心がけていること」をお聞きしました。

 

「仕事のことや長期休暇の予定など、家庭のことは、あまり聞かないようにしています」

 

「職業や宗教は自分からは話題にしない。子どもの話がメインだけど、聞かれない限りは、必要以上に子どもの動向やプライバシーを言わないようにしている」

 

「相手の時間をなるべく邪魔しないようにしています。ママ友ランチなどは特にせず、学校で会った時にあいさつをしたり、子どもが仲良くしてもらっているお礼を言うように心がけています」

 

「不必要に時間を奪われるのが苦手な私。無理にお付き合いしてもお互い不幸になるだけなので、ランチやお呼ばれなども、行きたくないと思ったら、素直にお断りしています」

 

「家族で大事にしたいことや、状況を考えて決めた“わが家のルール”を、ママ友付き合いに左右されてなし崩しにしないよう心がけています。『土曜日は何があってもサッカーに行く』と子ども本人が決めたなら、それに寄り添うことを最優先に!」

 

「親のママ友付き合いで、子どもを振り回さないこと。ママ同士が仲良しだからって、子ども同士もそうとは限らないので、そこは切り離して考えています」

 

みなさん、しっかりされていますね! あくまで主役は“子どもたち”と考えて、大人なお付き合いをしている先輩ママたちには感服です。“ママ友”と一言で言っても、人と人とのお付き合い。ご自身の性格や生活スタイルに合った、ストレスの少ないママ友付き合いができると良いですね。

 

(取材・執筆:ママノート編集部)

学研とコナミスポーツの初コラボ! 楽しく元気に賢く入園準備

 

 

●入園前の親子の不安、「楽しい習い事」で和らげては?

 

「私から泣かずに離れられるかしら?」「一人で自分のお仕度できるかしら?」「お友だちと仲良くできるかしら?」など、幼稚園入園を控えたママたちは悩みや不安がいっぱいと聞きます。そんなお悩み解消に、入園前の満2歳児から通える、知育&運動の習い事をオススメ!

 

コナミスポーツクラブの運動塾に、学研の知育指導をプラスした2、3歳児向けの新しい体操スクール『知育運動スクール』では、ゲーム感覚で『もじ』や『かず』に触れながら、様々な動作を経験し運動能力を高めていくことができます。初めは親子で、徐々に子どもだけでの参加となり、秋にはママがいなくても楽しく夢中になれる教室を目指しています。これなら入園までに心配な親離れもスムーズに進みそうですね。

 

 

●運動神経の発達は、学習の土台となる脳の成長にも大きく関係!

 

でも、なぜ子どもの運動塾に知育なの? と思われる方もいらっしゃるでしょう。これは、子どもの脳の発達を考えたとき、とても理にかなったことなのだそうです。

 

器用さやリズム感に関わる神経系の組織は、生後急激に成長し、6歳までに約9割完成するといわれています。この組織は脳や感覚器を司るもので、運動能力だけではなく、考える力や集中力、判断力、記憶力など学習の土台となる細胞も成長させるとのこと。

 

そのためこの時期の様々な経験による刺激は、脳の発達に大きく影響するといわれています。だからこそ、成長の著しいこの時期の子どもたちに、運動と知育を融合させた子どものための運動スクールは意味があって魅力的なんです。

 

『知育運動スクール』は、コナミスポーツクラブのベテランコーチと学研幼児教室の認定指導員の二人が担当するので、安心してお子様をお任せできます。まだ、地域限定のコースですが、より多くの方のご要望に応えられるよう、今後のエリア拡大も視野に入れているそうです。

 

※ 『知育運動スクール』は東京の二子玉川校、東大島校での開講です(2019年4月現在)

※体験のご予約は、各校にお電話でお問い合わせください。

※ 体験参加者は学研の教材として使用する『みみちゃんえほん』がもらえます。

 

 

 

 

学研教育みらいとコナミスポーツクラブのコラボ教室

 

アタマとカラダとココロを育む
『知育運動スクール』の詳細はコチラ

ママ友の名前が覚えられない! 人の顔と名前を覚えるコツ

 

 

4月は出会いの季節。入学や進級を機に新しく知り合うママ友や子どもの友達などが一気に増えますよね。そうなると、必然的に大勢の顔と名前を覚えなくてはいけません…! 今回は、日本記憶力大会で6連覇を果たしている記憶力のグランドマスター・池田義博さんに「人の顔と名前を覚えるコツ」について教えていただきました。記憶力に自信がないママは、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

●人の顔と名前を覚えるには「記憶のスイッチ」をオンにすること!

 

実は筆者自身、人の顔がなかなか覚えられず困っています。同じように記憶力に苦手意識があるママは多いようですが、なかには池田さんのようにすぐに顔と名前を覚えられる人もいます。この両者では、いったい何が違うのでしょうか?

 

「そもそも、顔と名前を覚えることが難しいのは当然です。映像情報としての『顔』と文字情報としての『名前』をリンクして記憶しなくてはいけないのですから。たとえば、大きな鼻の人は『大鼻さん』といったように顔と名前に規則性があれば覚えやすいのですが、現実はそうでないから大変ですよね。

 

私が考える、覚えられる人と覚えられない人の違いは、『人に興味があるか』、すなわち『覚えようとするスイッチを入れるか否か』だと思います。顔と名前に限らず、興味のないものはなかなか覚えられないもの。たとえば、新しく出会った人がすごくイケメンだったりしたら、一目で顔と名前を覚えませんか? それは、相手に興味があるからなんですよね。

 

人の顔と名前をよく覚えられる人は、常に人に興味を持ち、記憶のスイッチをオンにしているのです。ただなんとなく会っているだけでは、別れた後に『今の人の名前は何だっけ…』ということになりがち。記憶術などテクニック的な話の前に、『覚えるぞ』という意思を持つだけで、ずいぶん違うと思いますよ」(池田さん)

 

覚える意思を持つ…当たり前のようで、実はできていないことだと思います。筆者も娘のクラスメイトの顔を、每日会っていながらほとんど覚えていなかったのですが、ある日「○○ちゃんのママ、僕の名前わかる? △△っていうから、覚えてね」と言われたことがありました。そこで初めて「覚えよう!」と記憶のスイッチが入り、結果すぐに顔と名前をインプットできたという経験があります。4月の間は特に、意識しておくと良さそうです。

 

 

●何度も口に出すことで、人の名前が脳に定着する

 

もうひとつのコツは、「名前を口に出すこと」だと池田さん。

 

「記憶というものは、ただインプットしただけではダメなんです。その人を見て『○○さん』と口に出しアウトプットすることで、初めて『覚えた』と言えます。

 

そのためには、相手の名前をできるだけ口に出すことです。『その洋服素敵ですね』ではなく、『○○さん、その洋服素敵ですね』といったように、常に名前を呼びかけてから会話を始めるよう意識してみてください。何回もアウトプットすることで、記憶がより確かなものになります」(同)

 

その方法だと、名前を呼ばれた側もうれしいですね。人の名前を呼ぶことは、記憶に関することだけでなく、コミュニケーションを円滑にする秘訣かもしれません。

 

「出会って間もないうちは、『山田さん』を『山本さん』と間違えても、『すみません!』で済むことがほとんど。これが、ある程度月日が経った後だと、少々気まずいですよね。自己紹介で顔と名前をインプットしたら、会話のなかで何回も口に出してアウトプットする。これで、人の顔と名前がグッと覚えられるようになりますよ」(同)

 

 

●記憶術のコツは「映像化」と「感情」にアリ

 

続いては、より記憶を確かなものにするためのテクニックを教えてください。

 

「一般的に、脳は『文字情報』を覚えることが苦手で、『映像』で入ってくるものは覚えやすいと言われています。そこで記憶術のテクニックとしては、すべてをイメージ化して覚えるというのがあります。

 

たとえば『金井さん』という人と出会ったら、『この人は井戸の中にお金を隠している』と勝手にエピソードを作ってしまいます。そして、その人が井戸の中にお金を隠している姿を映像として頭にインプットするのです。文字情報として記憶するのではなく、映像の中に名前のヒントがあるという状態です。その人の顔を見たら『井戸の中にお金を隠している』様子が頭に浮かぶ、だから『金井さんだったな』という連想で名前が思い出せるようになります。

 

ほかには『山本さん』だったら『無類の本好きで、山のような本の中で読書をしている』様子、また『大谷さん』だったら『大谷翔平の親戚で、肩を並べて記念撮影している』姿を映像として覚えるのはどうでしょうか」(同)

 

なんだかゲームみたいで面白いですね!

 

「ゲーム感覚で覚えるのは一つの良い方法です。記憶は感情に紐付くとより強く残るという性質があるので、覚えるときにできるだけ感情を動かすようなエピソードを作るといいんですよ。ですので、なにかクスッと笑ってしまうようなエピソードを考えて覚えると、より深く記憶に刻まれると思います」(同)

 

 

●子どもの顔は覚えにくい! 親子セットで覚えるのが秘訣!?

 

筆者の悩みとして、子どもの友達の顔がなかなか覚えられないということがあります。あらかじめ名前を聞いていても、一度に何人もと会うと完全に混乱してしまうのですが…。

 

「子どもの顔はまだ特徴があまり出てきていないので、大人の顔を覚えるよりも大変なものです。そこで、親と一緒にいるときにセットで覚えるようにすると、比較的頭に入りやすいですよ。また、一度で完全に覚えることは難しいので、顔だけでなく声や雰囲気、行動などのトータルで印象づけるようにするといいかもしれませんね」(同)

 

記憶のスイッチをオンにする、声に出して覚える、映像化して感情を動かしながら覚える…どれもチャレンジしやすいアドバイスばかりでした。最後に、それでも顔と名前を覚えることに自信がないという人は「最初に宣言してしまうのも手ですよ!」と池田さん。

 

「『私、名前を覚えるのが苦手なんです』とはじめに言ってしまえば、忘れてしまったときも名前を確認しやすいじゃないですか。もしかしたら、『私も!』という仲間が見つかるかもしれませんね」(同)

 

記憶することに苦手意識があると、余計に顔と名前を覚えることを苦痛に感じてしまいがち。ですが、記憶は感情に紐付いて刻まれるものということなので、せっかくなら楽しくゲーム感覚で覚えたいですね。この春はぜひ池田さんのテクニックを参考に、新しい出会いを楽しみましょう!

 

(取材・執筆:水谷映美)

小1のゴールデンウィークは子どもの興味関心を広げるチャンス

 

 

小学校に入学して1か月、親子ともに緊張や不安を感じながら過ごしてきた中で、初めての長期休暇であるゴールデンウィーク(GW)がやってきます。しかも今年は、10連休という超大型連休! 何をして過ごしたらいいの? と迷ってしまうママもいるのでは。今回は、小1のGWの過ごし方について、元小学校の教員であり大学の客員准教授として活躍されている塩谷京子先生に教えていただきました。

 

 

●子どもと一緒に“大人も”楽しめる過ごし方が一番!

 

 

「うちの子は電車が好きだから、電車イベントに行こうかな」とか「どこか子ども向けのテーマパークに出かけようか」などと予定を立てている人も多いですよね。でも実は、子どものことを考える前に、「パパやママ自身がやりたいことを探してみて」と塩谷先生。

 

「長いお休みは、楽しい反面、子どもに終日付き合ってストレスが溜まったり、3食用意しなきゃと少し憂鬱になってしまう部分もあると思います。そこで、まずはママ自身が楽しめるGWの過ごし方を考えてみませんか?

 

自分が楽しむなら何がしたい? 夫婦では? 家族では? とまずは保護者自身を中心にして、楽しめる共通項を探してみましょう。というのも、子どもは大人のことをよく観察しています。親が思いきり楽しんで笑顔になっている様子を見ることで、子どもも心の底からリラックスでき、いわゆる“非認知能力”を育むことにも繋がりますよ。

 

何か特別なことをする必要はなく、たとえば、いつもは慌ただしく食べている食事を、バイキング形式で好きなものをとって、おしゃべりしながらのんびり食べる。また、每日負担に思う家事も、家族みんなでやったら楽しいですよね」(塩谷先生)

 

つい子どものことばかり考えてしまいますが、保護者自身が楽しめることを探すことで、家族みんなが心から笑顔になれそうですね!

 

 

学校の授業以外にこそ、「学び」の機会がいっぱい! 

 

 

それでは、今度は子どもの立場から、GWだからこそおすすめしたい過ごし方を教えてください。

 

「GWは、子どもの興味関心を広げたり深めたりする良い機会です。小学校入学は、子どもが生涯の学びのスタート地点に立ったということ。学びには、『学校の授業での学び(フォーマルラーニング)』と『学校の授業外での学び(インフォーマルラーニング)』の、大きくわけて2種類があります。特に1年生は、『学校の授業外での学び』を意識するといい学年であり、GWは絶好の機会なのです。

 

たとえば家族でキャンプに行って、川遊びをしたとします。魚を見つけたら『これは何という魚かな?』と疑問に思ったり、河原でキレイな石を探して集めたり。食事のとき、火の起こし方や炊飯の仕方を身につけることもできますよね。これらは立派な学びです。

 

学校の授業のように時間割があるわけではないですが、だからこそ、かけがえのない学びなのです。アウトドアに限らず、博物館や図書館に行ったり、映画館で映画を見たり、おじいちゃんやおばあちゃんに手紙を書いたりすることも、学びの一つです」(同)

 

学校の授業以外にも「学び」の場がたくさんあるという見方ができると、子どもとの過ごし方やお出かけ先の選択肢も広がってきますね。

 

 

●子どもの興味関心を広げたいときは、好きなことに関連した提案をする

 

 

GWを子どもの学びの機会として捉え、子どもの興味関心を広げてあげたいと思っても、どんなことをやればいいのかは難しいところです。

 

「まずは、自分の子どもがいま何に興味があるかを知ることが大切です。そのうえで、興味があることの少し隣のジャンルや関係していることを提案して、子どもが無理なく、より多くの世界に出会うチャンスを作ってあげましょう。

 

釣りが好きだったら、『もっとたくさんの魚を見るために水族館に行ってみようか』とか、『今度一緒に魚を料理してみる?』と、魚を軸にして別の体験へと誘ってみるのはどうでしょうか。テレビや映画が好きな子なら、『お芝居やコンサートに行ってみない?』と提案したり、とにかくお出かけが好きな子には、『外出前に、地図を見ながら目的地までの道順を考えてみようか』と促したりしてみるのも面白いですね」(同)

 

確かに、興味があることに関係していれば、これまで体験したことがないことでも抵抗なく受け入れてくれそうです。子どもが好きそうなイベントやお出かけ先の候補をいくつか提示して、どんな過ごし方をしようか一緒に考えるのも、新たな世界に踏み出す一歩になるかもしれませんね。

 

 

好きなことを深めさせたい場合は、とことん没頭させてあげること!

 

 

一方、いま興味を持っていることをさらに深めさせたい場合はどうしたらいいでしょうか。

 

「好きなことにとことん集中させたい、没頭させたいときは、子どもが熱中している時間を遮らないことが重要です。普段は学校があったり、次の日の準備があったりで、飽きるまで好きなことをやらせてあげることは難しいものですが、GWだったらたっぷり時間があります。お休みが続くので、明日のことを考えなくてもいいですよね。本人が『もういい』というまで、思う存分集中させてあげさせてください」(同)

 

筆者自身、「もうお昼だからご飯にしない?」とか「そろそろ帰ろうか」など、親の都合で子どもが夢中になっていることを遮ってしまうことがよくありました。好きなことに思う存分取り組めると心底楽しいし、次々と新しい発見もあります。親の方も覚悟がないとなかなかできないことですが、だからこそGWにチャレンジしてみたいと思いました。

 

「この、没頭する時間がとても大切なのです。自然の中で駆け回ることが好きな子だったら、子どもから帰ろうと言うまで思いきり遊ばせてあげる。そのつもりでお弁当を作っていったり、汚れてもいい洋服を着せたり、着替えも多めに持っていくなどの準備もしておきましょう。絵を描くことが大好きな子であれば、いつもより多めに材料を用意しておくといいですね。また、その日は他の予定を入れないでおくことも必要です」(同)

 

勉強や学びというと、学校の授業がメインだと思いがちですが、実は私たちのまわりに貴重な学びの場はいくつも転がっているということがわかりました。自由に使える時間がたくさんあるGW。子どもの「好き」や「楽しい」を引き出し、学校の授業では体験できない学びをたくさん経験して、家族みんなで楽しい想い出を作りませんか?

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

おうちでできる、時計の読み方・時間の感覚の身につけ方

 

 

1年生になると時計を読む勉強が始まりますが、最近はデジタル時計が多く、文字盤が読めない子も増えているようです。また、「30分」や「1時間」といった時間の感覚をどう子どもに教えたらよいのかも、なかなか難しいですよね。そこで今回は、時計の読み方のコツや時間感覚の身につけ方について、特定非営利活動法人CEセンター・理事長の野田弘一さんに教えていただきました。

 

 

●小学校の“時計”の授業。何年生で何ができるようになる?

 

まずは、小学校での“時計”の学習が、どのように進むのかを教えてください。

 

「時計が読めることはもちろん、時間の感覚を持つことは『社会生活を営む上で必要なこと』であり、小学校でも1年生から少しずつ身につけられるようなカリキュラムが組まれています。具体的には、

 

・1年生…『8時』『12時半』『4時57分』といった『時計の読み方』を学ぶ

・2年生…60分が1時間であり、62分は『1時間2分』に換算できること、午前と午後の意味、1日が24時間であることを学ぶ

・3年生…『8時40分に出発して30分歩くと、何時何分になる?』といった内容に進む

・4年生以降…ほかの単元の中で時間や時刻を扱う

 

というようにステップを踏んで、日常生活でも活用できるような内容にまで発展していきます」(野田さん)

 

時計が読めるようになると、日常生活にも多くのメリットがあると野田さんは続けます。

 

「『朝9時に家を出発するから、8時に起きよう』や『6時半から好きなテレビ番組が始まるから、6時には帰宅しよう』など、子どもが自分で見通しをもって行動できるようになります。ほかにも、時計や時間の知識があれば『今日は3時に集合して公園で遊ぼう』と友達と約束することもできますよね」(同)

 

目的のために時間を意識して計画・行動すること。そのために必要な“時計”の理解は、子どもの自立への第一歩なのですね。

 

 

●予習をするなら、まずは時計に興味を持たせるところから

 

では、「時計の読み方」を習得させるために、子どもにどのように教えていけばいいでしょうか。

 

「時計は1年生の2学期から習い始めますが、1年生の算数の中でも教えるのが難しい単元のひとつです。具体的には、短針が7時と8時の間にあるときに「7時〇分」なのか「8時〇分」なのか混乱してしまうこと。また、時計は短針を読んでその値を覚えた状態のまま長針を読むわけですが、長針の目盛りを確かめているうちに短針の値がいくつだったか忘れてしまうことなどがネックになるようです。

 

こうした時計の読みの難しさを意識して、最近の教科書は単元を二つに分けるなど工夫がされています。最初の単元で「7時」や「7時半」のような比較的簡単なものを教え、繰り上がり算などの単元が終わってから「7時23分」といった1分刻みの読み方を学習するのです。なので、基本的には、お母さんが子どもに時計の読み方を教える必要はほぼないと考えます」(同)

 

そういうことなら、少し安心できます。

 

「ただそうは言っても、授業についていけなくなったらどうしようと不安になる方もいるでしょう。時計を読むことの難しさは、突き詰めると長針の読み取りに苦労することによるもの。そこで、もしもお子さんが次のような様子に当てはまる場合は、2学期に向けて準備をしてもいいかもしれません。

 

1.時計に対して、なかなか興味や関心を示さない

 

このケースの子どもは、長針が動いていることや、規則的に目盛りがあることに気が付かないままになっていることが多いようです。いきなり時計を使った生活を強いてしまうと、子どもは戸惑ってしまうかもしれないので、まずは時計の長針を理解できるような働きかけをしてみましょう。

 

たとえば、5分刻みに動物などのシールを貼り、数字の代わりに『キリン』や『ゾウ』などで時刻を表現します。『キリンさんのところだから、お風呂入ろうね』といった具合です。そして『キリン』でお風呂に入り、出てきたら長針が『ゾウ』になっていた、この体験により『時間の感覚を身につける』ことにも繋がります。

 

2. 数字を飛ばし読みするなど、並んでいるものを目で追うことが苦手

 

あまり知られていませんが、眼球をスムーズに動かすことが苦手なお子さんもいます。横や縦に並んでいる文字や数字を目で追って読むのが苦手だったり、目の前にあるたくさんのモノから探し物を見つけるのも苦手です。時計の目盛りを目で追うことも同様です。

 

このようなタイプの子どもの場合、時計の練習というよりも眼球運動の練習として、一日3~5分くらい、飽きないように工夫しながら目盛りを数えることに取り組んでみてください。難しいようであれば、指や鉛筆を使って目盛りを指しながら数えてみましょう。国語の教科書も同じように読むと、飛ばし読みを防ぐことができますし、眼球運動の良い練習になります。

 

3.何かに夢中になると、ご飯やお風呂の時間になっても切り替えられない

 

この場合、時計の理解うんぬんの問題ではなく、子ども自身で決めた段取りがあり、そこから臨機応変に生活場面を切り替えられないという点に原因があることが多いです。

 

そこで、先程と同様に動物などのシールを貼った時計を用意し、『今はキリンだから、ゾウになったらお風呂入ろうね』などと前もって声がけしましょう。ときには時計を使わず、『このアニメが終わったらお風呂に入ろうね』と伝えても構いません。子どもの段取りに寄り添いながら生活場面の切り替えを促していくと、徐々に時計を意識しながら行動を切り替えられるようになるでしょう」(同)

 

 

●時間の感覚を身につけるためには、経験の積み重ねが必要

 

一方、「時間の感覚が身につく」ことは、時計が読めることとは少し違ったプロセスが必要だと野田さん。

 

「たとえば、『家から学校まで大体10分かかる』や『好きなアニメが始まるまであと30分くらい』といった時間の感覚は、時計が読めることに加えて、ある程度の経験の積み重ねが必要です。何度も家と学校とを行き来し、早く着きすぎたり、時には遅刻したりといった経験が積み重なってこそ、『10分』という時間の感覚が身につくことに繋がります。

 

そして、経験を重ねて得た『10分』という感覚を応用することで、違う場所同士であっても到着時間を予想することができるのです。たとえば、学校まで10分くらいで行けるという感覚が身につくと、同じくらいの距離にある公園にも10分で行けると予想できるようになります」(同)

 

大人は当たり前のように「ここから○○までは歩いて5分くらいかな」と予想していますが、実は幼い頃からの経験の積み重ねがあってこそなのですね。

 

「ただし、同じ30分間でも好きなことをしているとあっという間に過ぎると感じますし、気が進まないことに取り組んでいるとやたら長く感じますよね。また、日本のように時間を守ることに厳しい国もあれば、比較的時間にルーズな人が多い国もあります。『時間の感覚』は国民性や個人差が大きいということは、頭に入れておくといいかもしれません」(同)

 

時計の読み方は習得するのが難しいと不安になってしまいがちですが、教科書や授業もそのことを踏まえたカリキュラムとなっているとのことで、少しホッとできたのではないでしょうか。家庭でもご飯やお風呂などの生活場面を良い機会とし、子どもが好きなシールを貼るなどして工夫しながら、楽しく時計や時間の感覚を身につけていけるといいですね。

 

(取材・執筆:水谷映美)

「自然科学」が学べる、おすすめマンガ4選【保護者向け】

 

 

子どもたちに「勉強しなさい!」と言いながら、保護者自身はダラダラ…。大人になったからと言って、学ぶことを止めてしまってはいませんか!? 人生100年時代、しかも科学の進歩も目まぐるしい中、大人にだって十分“学ぶこと”の意味はあるはず。

 

そこでママノートでは、ママ&パパが楽しく学ぶきっかけになるような記事の不定期連載を始めます。第1回となる今回は、「自然科学」が学べる、おすすめマンガ4選。多数の週刊・月刊漫画誌をチェックし、各メディアで情報発信しているライターの芝田隆広さんにお聞きしました。「算数や理科はニガテだったんだよね…」というママやパパでも楽しく学べる4作品です。

 

◆今回ご紹介する作品

『はじめアルゴリズム』三原和人(数学)

『Dr.Stone』Boichi(科学全般)

『ハルロック』西餅(電子工作)

『はたらく細胞BLACK』初嘉屋 一生、原田 重光(医学・人体)

 

 

●数の世界に魅せられていく天才少年が主人公『はじめアルゴリズム』

 

 

 

 

「数学」と聞くと「とにかく難しい」「面倒くさい」「実生活では役に立たない」といったイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。本作を読めばそんなイメージも変わるかも?

 

物語は、テレビ番組などでも人気を博した老数学者・内田が、とある廃校で小学5年生の少年・関口はじめと出会うところから始まります。内田は、はじめ少年に天才的な数学の才能があることを見出し、彼を数学の道へ導こうと決意します。一方、はじめも最初は戸惑うものの、内田によって示された数の世界に、しだいにのめり込んでいくことに。

 

本作では群論、トポロジー、多面体、リーマン予想などなど、難解な数学用語も多数登場しますが、身構える必要はありません。理屈を細かく説明するというよりも、はじめ少年が自然や人との付き合いなど「世界を知る」上での切り口として、数学がそこかしこに登場してくるからです。

 

読んでいると数学が私たちの生活に縁遠いものではなく、むしろさまざまな事象の根っこにあるものだということに気づかされます。数学の学びの深まりと、はじめの人間的成長がリンクしているのも見どころ。「数学者とはこういう物事のとらえ方をするのか」という一面も垣間見ることができ、非常に興味深いです。お子さんの多面的なモノの見方を伸ばしていくという意味でも、参考になるのではないでしょうか。

 

 

●ジャングル状態の地球を、科学の力で大冒険!『Dr.Stone』

 

 

 

 

私たちの生きる現代は、さまざまな科学が生み出したものによって支えられています。そんな文明がすべて崩壊してしまったら……?

 

舞台は、ある日突然、天から降り注いだふしぎな光線によって、すべての人間が石化してしまった地球。数千年後、天才的な科学の才能を持つ少年・千空と、その親友・大樹が石化から目覚め、物語は動き出します。数千年経っていますから、人類の作った文明はすべて失われ、周囲はジャングル状態。危険な野生動物もたくさん。そんな中で千空たちは、文明を蘇らせ、石になった人々を元に戻そうと奮闘していきます。

 

本作では主人公の少年たちが、原始時代さながらの世界で冒険を繰り広げながら、その中で見つけた素材を使って、現代でもおなじみのさまざまな道具を自作していきます。例えば、鉄やガラスを作ったり、自動車などの道具、果ては携帯電話まで……。現代文明を支える道具の数々がどのようなモノから作られているのか、どういう原理で動いているのかなどを解説していて勉強になります。

 

冒険はハラハラドキドキの連続で、迫力あるアクションシーンも満載。それでいながら、科学全般についても興味をかき立てくれます。2019年7月からはテレビアニメも放送開始予定ですので、お子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

●マニアックで楽しい電子工作の世界へようこそ『ハルロック』

 

 

 

 

はんだごてを握り、回路を作り、さまざまな機械を自作する――。そんな電子工作を学校の技術家庭の授業などで行ったことがある人も多いでしょう。最近では、大人でも電子工作を趣味として楽しんでいる人が増えており、静かなブームとなっています。

 

『ハルロック』の主人公は、そんな電子工作をこよなく愛する女子大生。子どものころから、ドライバーを握ると身近な機械などを分解してしまう困ったクセの持ち主だった晴(ハル)は、高校の先生から電子工作を教わり、その世界にすっかりハマってしまいます。

 

彼女が電子工作で作るのは、ちょっと変わったモノばかり。寿命タイマーやゴキブリ探知機、肝試し用のおどかしマシンなどなど。日常生活におけるちょっとした思いつきを、創意工夫とはんだごてで形にしていく過程を、ワクワク感たっぷりに描いています。

 

電子工作というと難しくてマニアックなイメージがありますが、本作は日常ドタバタコメディ仕立てになっていて、クスクス笑いながらとても気楽に読んでいけます。電子工作の知識ついて細かく描かれてはいないものの、「機械いじりの楽しさ」が存分に詰まっていて、読めば電子工作経験者はもちろん、未経験者でもちょっとチャレンジしたくなってくるはず。電子工作の世界を覗いてみたい人は必見の一作です。

 

 

●あなたの身体の中はこうなっている!?『はたらく細胞BLACK』

 

 

 

 

人間の身体はさまざまな「細胞」でできています。本作の主役はなんとこの「細胞」。これらの細胞を擬人化して、「人間の身体の中で何が起きているのか?」を分かりやすく、そしてドラマ仕立てで面白く描いていくのが『はたらく細胞』シリーズです。

 

シリーズには少年向けの『はたらく細胞』もあり、こちらはテレビアニメ化もされています。『BLACK』はタイトルどおり、飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足といった、ブラック――つまり不健康な状態の肉体の中で起きている出来事を描いていきます。

 

本作の主人公は、運送会社のスタッフ風に描かれた新米赤血球。彼らは毎日せっせと身体中に酸素を運び続けているのですが、上記のような不健康な生活習慣のせいで、職場環境(肉体)はどんどん悪化し、労働も過酷になっていき、まさにブラック企業状態。そんな危機的状況を乗り切るために、赤血球や白血球といった細胞たちは必死で頑張っているのです。

 

本作を読んでいると、不健康な生活習慣、不摂生がいかに身体にダメージを与えているかがしみじみよく分かります。内容からも分かるとおり、『BLACK』は大人向けの内容となっていますが、より幅広く細胞について知りたいという人は『はたらく細胞』も合わせて読んでみることをオススメします。

 

(選書・執筆:芝田隆広)

学童潜入! 豊島区・子どもスキップ駒込に行ってみた【後編】

 

 

今どきの「学童クラブ(以下、学童)」にお邪魔して、実態を調査する本連載。第1回で取材した豊島区では、区内の小学校・全22校で「子どもスキップ」という施設を展開しており、その利用方法には、「学童」と「一般利用」の2種類があることをお伝えしました(前編参照)。

 

後編となる今回は、学童と保護者の関わり、そして子どもの自立への寄り添い方について、引き続き「子どもスキップ駒込」に取材しました。

 

 

●学童に保護者はどうかかわっている?

 

前編では、「子どもスキップ駒込」の特徴と、学童での子どもたちの過ごし方を教えていただきました。では、保護者はどのように学童に関わるのでしょうか? 子どもスキップ駒込所長の近藤眞奈美さんにお聞きしました。

 

「子どもスキップは子どものための場なので、保護者の方に参加していただく直接の機会は少ないです。年に1度の保護者会、年に2度の個人面談ぐらいですね。毎日の連絡帳がありますし、本人の様子は本人の口から聞いていただきたいな、と。不安があれば、お電話や個々にお目にかかってご相談いただくことにしています。

 

その分、子どもたちの生活の面で不安がないよう、小学校との連携は、お互いに心がけています。例えば、学童の時間内で日常生活に支障をきたすようなけがをしてしまった場合、また、子ども同士でトラブルがあった場合などは、必ず学校にも連絡をします。

 

日々の言動を見ていて心配になる子がいれば、その旨を担任の先生に伝えたり、逆に学校での様子をヒアリングしたりすることもあります」(近藤所長)

 

 

●学童を“家庭外での見守り役”として、うまく利用して

 

授業時間も放課後も、保護者にとっては同じ“家庭外で過ごす時間”。連携して見守ってくれるのは心強いです、とお話しすると、近藤所長から、保護者の方にあるご提案が。

 

「保護者の方にはぜひ、学童の職員を“家庭外での見守り役”として活用していただきたいですね。特に小1の1年間は、少しずつ子どもが自立していく時期。最初は毎日、お迎えに来てもらっていた子でも、そのうち『自分で帰るからもうお迎えはいい』と言い出すはずです。

 

保護者の方からすると、心配でまだお迎えが必要ではと思うかもしれません。でも、心配ばかりしていると、子どもの自立の芽が育たないまま摘まれてしまう。いつでも相談に乗りますから、一緒に子どもの自立を見守っていきましょう」(同)

 

保護者はいつまでも子ども扱いしてしまいがちですが、それが過干渉になることもあるのですね。小学校入学は、子どもとの距離を考え直すいいタイミングなのかもしれません。

 

 

●子どもスキップでは、学童クラブと一般利用の併用もできる

 

最後に、放課後の時間の自立についてもお聞きしました。前編で近藤所長がおっしゃったように、子どもが自立してくると学童に行くのを嫌がるようにもなると聞きます。

 

「年齢を重ねると、保護者に強制されることを嫌がるようになりますよね。多くの子は小3の修了を機に学童を退所しますが、それより早い時期であっても、学童に行きたがらなくなる子はいます。自立心の芽生える時期は、それぞれ違いますからね。そんなとき、子どもスキップ駒込では『一般利用』との併用を提案しています」(同)

 

豊島区の学童はすべて「子どもスキップ」内にあり、学童の子どもと「一般利用」の子どもは施設内で一緒に遊ぶことができます。

 

「一般利用は、住所、氏名、緊急時の保護者連絡先等を届出れば登録ができ、学童のように保護者の就労要件もなく、より手軽に利用できます。一般利用として子どもスキップ内で遊ぶ際は、学校が終わったら一度、帰宅してから来るか、学校から直接ランドセルのまま来るか、どちらかのパターンをその都度、選べます。帰宅時間は保護者と話し合って決め、その時間になったら自分で帰るというのが決まりなので、子どもの自由度は高いです。

 

一方、施設内にいるときは職員が見守りますが、学童のようにおやつを提供したり、帰宅時間を個別に声がけしたりはしません。また、早い時間からの利用や延長利用はできないので、保護者の方の状況に合わせて、学童と一般利用を使い分けることをおすすめしています」(同)

 

学童より自由度は高く、しかし職員さんの目の届く安全な環境で遊べるというわけですね。確かに、子どもの自主性を尊重しつつ、放課後の遊び場について約束できるのは、保護者にとって安心です。

 

「大人からは同じに見えても、親に言われて来るのが学童、自分の意思で決めて来るのが一般利用だと、子どもたちは考えるようです。いつもは学童で来る子が『今日は一般利用で来ました』と話す顔は、とっても誇らしげなんですよ。一般利用を併用し、保護者の方と職員とで相談しながら、今日は学童、今日は一般利用…と少しずつ学童からの自立を図ることも珍しくありません」(同)

 

子どもが自立しようとしているとき、親が「不安だから」という理由だけでその意思を跳ねのけてしまうのは、大切な自立の芽を摘んでしまいかねません。たとえ「やっぱり学童に行ってほしい」という結論になるとしても、まずはその意思を尊重して、いろいろな方法を模索してみるのが良いのかもしれませんね。信頼できる学童の職員さんは、そんなとき、良きアドバイザーとなってくれるはずです。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

学童潜入! 豊島区・子どもスキップ駒込に行ってみた【前編】

 

 

自治体ごと、施設ごとに異なる特徴を持っている「学童クラブ(以下、学童)」。年々ニーズが増える一方で、どんな場所なのかは今ひとつ見えづらい部分も…。そこで、本連載では、都内を中心にさまざまな自治体の学童を取材し、学童の実態を調査!

 

第1回で訪れたのは、豊島区にある「子どもスキップ駒込」。豊島区における学童入所の要件から、学童での子どもたちの過ごし方、地域との連携についてまでをお聞きしました。

 

 

●豊島区の学童クラブは「子どもスキップ」内で展開

 

豊島区といえば、子育て環境の改善による子どもの増加や、待機児童ゼロを掲げていることでも知られています。小学生の放課後活動についても力を入れており、区内の全小学校で、校内または隣接施設に「子どもスキップ」という施設を展開し、全児童が安心して交流できる遊び場を提供。公立の学童はすべて子どもスキップ内で運営しています。

 

区内に全22施設ある子どもスキップ。利用方法は、「学童クラブ」と「一般利用」の2種類があります。前者の「学童」は保護者就労等の条件下で利用申請を行うもので、利用する児童の見守りを子どもスキップ職員が行います。一方の「一般利用」は、区内在住もしくは当該区立小学校在学の児童全員が対象で、利用届出書を提出すれば誰でも利用できます。

 

豊島区の学童の利用要件を見てみましょう。

 

■豊島区の学童利用要件(2019年3月現在)

○対象となる児童=保護者の就労などの理由で、放課後の時間帯の保育に欠ける区内在住、または当該区立小学校在学中の児童。※小1~小6(ただし小4以降は要件が異なる)

○利用時間帯

・授業のある日:放課後から18時まで(土曜日は17時まで)

・学校休業日:9時から18時まで(土曜日は17時まで)

※延長利用

・9時前利用:8時15分から9時(学校休業日・土曜日)

・延長利用:18時から19時(平日のみ)※1~3年生まで

○休業日=日曜日・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)

○費用

・基本利用:月額4000円

・9時前利用(8時15分から):年額1000円

・延長利用(19時まで):月額1000円

※17時以降も利用する場合、おやつの提供が必要であれば間食費を月々1000円、別途で支払い

○活動場所=校内または学校隣接の「子どもスキップ」の部屋、小学校の校庭、体育館、図書室など

○お迎え=延長利用(19時まで)の場合は必須

○おやつ=希望者のみ提供

 

豊島区では、学童を含む子どもスキップの利用者は小1~小3の児童が7割で、高学年になると利用機会は徐々に減っていくそう。また、一般利用の利用届出は各学校ともに98%以上の児童が行っており、利用したことのない児童は区内でも数人だといいます。

 

高い利用率を誇る子どもスキップには、どんな特徴があるのでしょうか。

 

 

●子どもスキップ駒込ってどんなところ?

 

豊島区の学童の一例として取材をさせていただいたのは、豊島区東部にある「子どもスキップ駒込」。2019年度で、開設して12年目を迎えます。2018年度は学童に91人、一般利用に489人の登録があり、一日平均112人の利用があったそう。所長の近藤眞奈美さん、どの学年の利用が多いのでしょうか?

 

「学童利用は、区内の統計と同じく、小1~小3の児童が多いですね。学年が上がるにつれ、塾や習い事の回数が増えたり、一人で留守番をできるようになったり、また自分の世界ができはじめて、毎日みんなと同じ場所に行くという行動パターンになじまなくなったりするのでしょう。

 

ただ、一般利用として校庭に遊びに来る子は高学年も多く、異学年で交流をして遊んでいる姿も見られます」(近藤所長)

 

子どもたちはどこで過ごすのでしょうか?

 

「子どもスキップ駒込は、駒込小学校の建物内にあります。一部屋は学童の子どもたちだけが使う部屋で、個々のランドセルロッカーがあったり、“学習の時間”を過ごしたりする場所。もう一部屋は子どもスキップの利用者全員が使う部屋で、本やおもちゃなどがあります。晴れている日は校庭、雨天時は体育館でも遊べます。

 

学童か否かにかかわらず、校庭や体育館で遊ぶ子どもがいる際は、子どもスキップの職員が立ち会います。主に安全のためですが、もめ事があったときに介入したり、異学年で遊ぶ際にコミュニケーションの手助けをしたりもしますよ」(同)

 

豊島区の学童では、2018年の秋から、「ただいま」と「さようなら」の打刻をすると保護者にメールが送られる入退室管理システムを導入しているとのこと。帰宅時間は30分ごとに職員が声がけをして、校門まで見送ります。

 

 

●「子どもスキップ駒込」の学童での過ごし方は?

 

基本的なタイムスケジュールは、一般的な学童とほぼ変わらないよう(「学童の1日のスケジュール。平日の放課後は? 夏休み中は?」記事参照)。平日は下校後、ランドセルをロッカーに入れたら、10分ほどの学習時間(宿題・読書)の後、自由遊び。17時になると希望者におやつが提供され、それぞれ決まった時間に帰宅するそうです。

 

「子どもスキップでは、基本的に学童の子どもと一般利用の子どもが一緒に遊べるようになっています。自由遊びでは、本を読んだり、おもちゃで遊んだり、校庭や体育館で体を動かしたりと、個々に好きなことをして過ごしています。

 

一方で、月に何回か、鬼ごっこやリレーなどの集団遊び、工作など、職員主催で全員参加の遊びを企画しています。いつもは遊ばない友だちと遊んだり、異学年交流をしたり、自分からは『遊ぼう』と言えない子を巻き込んだりするのが狙いです」(同)

 

また、月に10回程度「放課後子ども教室」としてさまざまなプログラムを開催。地域の方に講師になっていただき、茶道教室や盆踊り教室、ダンス教室、太鼓教室、バドミントン教室、とび箱教室、将棋教室、作法教室などを実施しています。児童は自分の参加したいものを選んで参加します。

 

「毎月、何かしらの季節行事やイベントも開催されています。2018年度は冬休みイベントとして、たくさんの子どもからリクエストのあったお化け屋敷づくりを行いました。盛り上がるのは、年に一度の合同ドッジボール大会。近隣の複数の子どもスキップが参加する大会で、トロフィーを勝ち取るために1か月ほど練習を重ねます。

 

地域のイベントに参加することもあります。毎年、秋に行われる『区民ひろばまつり』には職員とともにスタッフとして参加した子もいますし、出し物のステージにはダンス教室の子たちがエントリーしました」(同)

 

地域の先生を招く放課後子ども教室もまた、地域とのつながりを産み出します。例えば、太鼓教室の子たちがお祭りに参加したり、盆踊り教室の子たちが盆踊りに参加したりと、そのまま地域のイベントにつながるというのです。小学校を起点にして地域とつながれるのは、保護者としてもうれしいことですよね。後編では保護者の関わり方や学童からの巣立ちについて、引き続き伺います。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

子どもの「めがね」、デビューはいつ? どう選ぶ?

 

 

小学校での視力検査をうけ、お子さんのめがねを検討するご家庭も増える就学前後。使い始めるタイミングや選び方など、疑問はつきませんね。そこで今回は、大阪大学・医学系研究科教授の不二門 尚先生に、子どものめがねの選び方や適切な使い方について教えていただきました。

 

 

●めがねの使用は「黒板の字が見えにくい」「裸眼0.3以下」が目安

 

学校健診で指摘されるケースもある視力の低下。どの程度になったらめがねの使用を検討するべきでしょうか。

 

「『黒板の字が見えにくい』がひとつの目安ですが、学校では席の位置にも大きく左右されます。ですから『裸眼の視力が0.3以下』を基準にするとよいでしょう。ご家庭でテレビを近くで見ている、目を細めて見ている様子が見られる場合も、視力の低下が疑われます」(不二門先生)

 

“めがねを使い始めると、視力の低下が進む”といったウワサ話も聞かれますが…。

 

「いわゆる“度の強いめがね”で、『過矯正』という状態になると、視力の低下が進む可能性はあります。が、適切なめがねを使えばそのような心配はいりません」(同)

 

 

●めがねを作ろうと思ったら、まずは眼科へ

 

実際にめがねを作りたいと思ったら、直接めがね店に行けばよいのでしょうか? 視力検査はお店でもできますが…。

 

「まずは眼科を受診しましょう。それには2つの理由があります。

 

【1】病気による視力低下を早期発見できる

視力低下には、近視・遠視・乱視といった屈折異常のほかにも、さまざまな原因があります。中には角膜や網膜の病気、軽度の白内障などの病気が隠れている場合も。これらはごくまれなケースですが、眼科を受診せずにめがねを作ると早期発見ができず、治療が遅れてしまいます。

 

【2】どの程度の矯正が適当か判断できる

先ほどお伝えした通り、強すぎる度数のめがねによる『過矯正』により、視力の低下を招くことがあります。めがね店で視力検査の結果だけをもとに作ると過矯正になりがちですが、眼科であればどの程度の矯正が適当かを判断し、処方箋を出すことができます」(同)

 

自分で選んだめがね店で、眼科発行の処方箋に基づいてめがねを作ってもらうことも可能です。いわゆる格安めがね店でも対応可能なところはあり、子どもにはむしろ受診を推奨しているお店も。作るためのステップは増えますが、きちんと調べてから作れば安心ですね。

 

 

●入学前の年長さんなら、「小児眼科」を受診するのが安心

 

受診する眼科はどのような基準で選ぶといいのでしょうか?

 

「眼科選びは、就学を境に分けて考えましょう。小学校に行ってみたら黒板の字が見えにくい、学校健診で視力が低いことが判明した…というタイプは『学童近視』とも呼ばれ、深刻な症状に至るケースはそれほど多くありません。受診するのは一般的な眼科でOKです。

 

一方、未就学児の場合は『小児眼科』を専門とする医師が安心です。こちらはかなり人数が少ないのですが、『日本小児眼科学会』のサイトで確認できます」(同)

 

(参照:『日本小児眼科学会』ウェブサイト

 

小学校では定期的に検診がありますが、未就学児の場合は眼科などを定期的に受診したほうがよいのでしょうか。

 

「幼稚園などでの検診も増えていますから、そちらで指摘されたり、日常生活で視力低下の兆候を見つけたりしてから受診するので十分です。両親とも近視の場合は心配かもしれませんが、視力は遺伝的要因と環境要因の両方で決まるため、子どもが必ず近視になるとは限りません。どうせ遺伝するから…と諦めてしまわず、目を守る努力をしつつ、兆候を見逃さないように気をつけましょう」(同)

 

 

●作っためがね、使い方のポイントは? いつもかけておくべき?

 

実際にめがねを作った場合、使い始めたら常にかけていないといけないのでしょうか? 子どもがめがねをかけるのを嫌がるケースもあります。

 

「スポーツのときなどは、かけていると危険があったり、ジャマに感じたりする場合もありますね。ゴーグルタイプのめがねを使う方法もありますが、裸眼視力で運動に支障がない場合ははずしても大丈夫です。

 

基本的には、見えにくさを感じる場面でのみ、めがねをサポートとして使うと考えましょう。たとえば黒板の文字を読む場面ではかけて、体育や、宿題で手元だけ見えればよい場面でははずす…といった使い方でもOK。“見えにくさを適度に解消”するためのツールとしてとらえるといいでしょう」(同)

 

学習面でも日常生活でも、必要な情報がしっかり視認できないと理解が深まらず、危険があったり、子ども自身の意欲に影響が出たりするもの。視力が落ちてきた場合はがまんせず、使い始めるのが正解ですね。親のほうも日頃から子どもの様子に注意を払い、必要に応じてサポートしてあげたいですね。

 

(取材・執筆:高柳涼子)

ゲームのやりすぎで視力が低下!? 子どもの目を守るには

 

 

子どもが大好きなゲーム機をはじめ、スマートフォンやタブレットなど、毎日の生活の中で接する様々なデジタルデバイス。急速に普及が進んだこともあり、長時間使った場合の目への影響は未知数です。今回は大阪大学教授の不二門 尚先生に、デジタルデバイスが子どもの目に与える影響や、目を守るために家庭でできることを教えていただきました。

 

 

●発達段階にある子どもの目に、デジタルデバイスは影響大!

 

子どもの生活の中にもすっかり浸透しているデジタルデバイス。以前からある小型のゲーム機やテレビゲームなどに加え、最近はスマートフォンやタブレットで遊ぶことも多いですよね。デジタルデバイスは目にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

「紙の媒体に比べて近くで見ることが増えるため、ピント合わせの負担が大きくなります。特に、小さい機器は画面も文字も小さいため、必然的に近くで見たくなるもの。スマートフォンを使うときの視距離は平均20cmで、紙媒体の平均30cmより短いというデータがあります。違いはわずか10cmですが、ピント合わせの負担は約1.7倍。その影響で視力低下や斜視などの障害が起こりやすくなります」(不二門先生)

 

確かに、気づくと驚くほど近くで見ていることがありますね。大人より子どもの目のほうが、影響を受けやすいのでしょうか?

 

「大人の場合、ピント合わせの機能が完成していますから、スマートフォンなどを近くで見るときは“がんばって”合わせている状態です。一方、発達段階にある子どもの目は柔軟なため、近くにピントを合わせることも、長時間にわたって見続けることも、大人に比べて簡単です。その結果、長時間使ったあとで急に寄り目になる『急性共同性内斜視』という症状が起きて、もとに戻らない…といった症状の報告も増えています」(同)

 

また、新たに斜視になるだけでなく、生まれつき軽度の斜視だったのを進行させてしまうケースもあるそうです。

 

「まずは生まれつきの斜視がないか確認することが大切なのですが、子どもにとっては生まれたときからの状態が“普通”。斜視があっても自分では気づけません。ですので、

・何かを見ているところを頭上から見て、眼の向きがおかしくないか

・絵本などを片目で見ている(顔が正面を向いてない)ことがないか

などを、保護者がときどき確認しましょう。ストロボを使って写真を撮り、黒目の真ん中に光が入っているかどうかで確認する方法もあります」(同)

 

 

●デバイスの種類や使い方によって違いはある?

 

デジタルデバイスにはさまざまな種類があり、ゲームや動画鑑賞など使い方もいろいろ。それぞれの影響の差も気になります。

 

「タブレットやテレビ画面を使うゲームなど、目からの距離が遠いものほど負担は少なくなります。ただし、画面への映り込みがあると、ピント合わせとは別の負担が生まれます。たとえばタブレットを机に置いて使う場合は、天井の照明が映り込まないように注意しましょう。

 

動画と静止画での影響の差はあまりないのですが、VR、特にゴーグルのように頭部に装着して使う“ヘッドマウントディスプレイタイプ”のVRは注意が必要です。子どもは立体を見る機能においても発達途上にあるため、VRの使用が斜視につながることも。使用禁止年齢は医学的根拠にもとづいたものですから、きちんと守るべきです」(同)

 

大人も子どもも長時間使ってしまいがちなデジタルデバイスですが、一日あたりの使用時間はどの程度が望ましいのでしょうか?

 

「短ければ短いほどいいのですが、制限するのが難しいケースも多いと思います。そんなときは大人なら1時間、子どもなら30~40分ごとに最低でも2~3分程度の休憩を入れながら使うことが大切です。デジタルデバイスに限らず、休憩のときは太陽光を浴びるのがおすすめです。戸外に出て太陽光を浴びるのがベストですが、難しければ窓から外を眺めてもいいでしょう。目を閉じるなどして休ませることも有効です」(同)

 

 

●子どもの目を守るために家庭でできることは?

 

定期的に目を休ませる以外に、行うとよいことはなんでしょうか。

 

「部屋全体を明るくすること、太陽光をなるべく多く浴びることが効果的です。

 

・部屋全体を明るくする

たとえば、日本人と欧米人など瞳の色の違う人同士は、同じ光を見ても感じ方が異なります。欧米ではいくつかの照明を使って陰影をつける間接照明が多いですが、日本人の目には、シーリング(天井に直接取りつける照明)などで部屋全体を均一に明るくするほうが向くといわれます。子どもがリビングで勉強やゲームなどをして過ごす場合も、十分な明るさか確認を。大人が快適に本を読める程度が目安です。

 

・太陽光をなるべく多く浴びる

戸外活動には、遠くを見ることでピント合わせの負担を減らすというメリットもありますが、太陽光を浴びると、近視抑制効果を持つドーパミンが出ます。戸外活動を1日あたり1時間多くすることで、近視の進行が13%も抑えられるというデータがあり、海外では学校の休み時間に全員が外に出るようにして、近視の進行を抑えることに成功したという研究結果もあります。

 

外に出るのが難しい場合は日当たりのよい廊下などでもOK。1日あたり2時間程度が理想ですが、たとえ短時間でも効果はあります。」(同)

 

不二門先生によると、視力や目の状態は遺伝的要因と環境的要因の両方で決まるそう。環境的要因は心がけ次第で変えることができますから、子どものうちからデジタルデバイスの使い方を含め、“目にやさしい生活”を習慣づけてあげたいですね。

 

(取材・執筆:高柳涼子)

ママ友とのSNS付き合い。疲弊しないための心得とは?

 

 

4月は子どもにとってはもちろんのこと、ママにとっても変化の大きい時期。新たなママ友とSNSでつながる時期でもありますね。ストレスの負荷がかかりやすくなるこの時期を乗り切るための心得を、引き続き、メンタルヘルスの専門家でありSNSに詳しい産業医の大室正志先生に伺います。

 

 

●ママ友のキラキラしたSNS投稿に疲弊しないためには?

 

第1回第2回では、SNSはどうしてつい見たくなってしまうのか、また、SNSで気持ちをすり減らさないためにはどうすれば良いのかを伺いました。今回は、実際にママ友とSNSでつながるときの心得をお聞きしたいと思います。

 

まず、SNS上に溢れる、他人の素敵な投稿ついて。素直に「いいね」と思えるときもあれば、自分と比較してネガティブな感情を抱いてしまうときも、正直あると思います。これについてはどうとらえるのが正解なのでしょうか?

 

「ママ友が作ったかわいらしいお弁当や、子育て中とは思えないような綺麗でオシャレな部屋、コーディネートの数々…。つい見たくなってしまいますよね。それらの情報と程よく付き合うためには、『ああなりたい』と思うのはいいですが、『ああならなければいけない』とは思わないことが大切です。これはSNSだけでなく、実生活でも言えることです。

 

私は産業医という仕事柄、多くの社員の方と面談するのですが、その中にはママである方も多くいます。面談者ごとに相談事由はさまざまですが、『こうしなければならない』と考えることで悩んでしまう人が多い気がします。

 

特に仕事も家庭も両方優等生でないといけないと思ってしまいがちなのは、女性の方が多い印象です。そんなときに、キラキラした日常が綴られているSNSを見ると『私もこうしなくては』という思いがより強化され、辛くなってしまうのではないでしょうか」(大室先生)

 

 

●「こうならねば!」の呪縛から逃れるための具体策

 

SNSで他人の動向を知ることで「こうしなければ! こうならねば!」と自分を追い込んでしまうこともあるんですね…。そう思わないようにするために、具体的な有効策はありますか?

 

「今は、子育てに関しても科学的なエビデンスがある研究データが沢山あります。例えば、『親が仕事や子育てに費やす時間の長さは、子どものメンタルヘルスに影響を及ぼさない』や、『母親が休息やセルフケアのために時間を費やし、家事にさほど時間をとられていないことは、子どもにプラスの影響を及ぼす』など…。

 

今まで長いこと言われてきた、『母親は家にいるべき』『自分のことは我慢するべき』といったママ達に対する呪縛のような言葉に、根拠は無いとする研究データが数多くあるのです。

 

経済的負担がかかることなので、簡単には言えませんが、家事などアウトソース出来るものは上手にそれを活用したり、そもそも家事まで完璧にこなそうという固定概念を一旦捨てるなど、周りから言われてきた『こうあるべきだ』にとらわれ過ぎず、科学的データに基づいていろいろと試してみるといいのではないでしょうか?」(同)

 

お話を聞いて、ホッと肩の荷が下りるような気がします。呪縛が解かれ、心に余裕が生まれれば、他人のSNS投稿も客観的に見られるようになるかもしれませんね。

 

 

●環境の変化が大きい4月は、心に余裕を残す働きかけを

 

4月は特に環境の変化が大きい月ですが、そんな時だからこそ意識したほうがいいことはありますか?

 

「疲れが出てくると、ものの見方が一元的になってきます。認知のコストを下げるためにそのように脳が働いてしまうのですね。そのため、普段からものの見方・考え方が偏らないように意識しておくことと、4月は特に心が疲れやすい時期であると認識しておくといいのではないでしょうか」(同)

 

人間関係においても、一つ共通項があると仲良くなりやすいもの。ママ友をふくめ、人間関係は、いろいろなものの見方を知っておくとうまくいきやすいのですね。「全く別々の両方の意見を理解する必要はないですが、何がいいかは人によってそれぞれ違うため、どの視点に立てばいいのかを考えることが大切です」と大室先生。どちらがいいかではなく、バランス調整が大事だと頭に留めておきたいですね。

 

 

●SNSはキャラの使い分け度合いにご注意…!

 

この時期は、ママ同士がSNSで新たにつながることもありますよね。過去に自分がした投稿を、新しくできたママ友に見られたくないな…ということもあると思うのですが、どうするのがいいでしょうか?

 

「過去の投稿を見られたくないという思いの根底には、過去の自分のキャラをこのコミュニティでは見せたくない、という思いがあるのではないでしょうか。それぞれの対人関係ごとにちょっとずつキャラが違うという側面は、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。例えば、仕事先では非常に腰が低い人だけれど、友人の前では態度が大きいみたいなことってよくありますよね? 

 

ただ、今やSNSは実社会と密接につながっています。Facebookでの私はこう、Instagramでの私はこう、とSNSのチャネルごとに完全に違うキャラになるのは、実際は無理があります。

 

本人にとっても、それぞれの場で見せる顔があまりに違い過ぎるのはしんどいもの。キャラを変えて使い分けるにしても、社会生活の中である程度許容できる範囲でしていったほうが辛くなりにくいですよ」(同)

 

さまざまな具体例を交えて、分かりやすくメンタルヘルスのバランスの取り方を教えてくださった大室先生。ご自身も俯瞰的視点を持つことを常に心がけているそうです。考え方が極端になってしまうと人は苦しくなりがちだと忘れずに、力を抜いて新生活を送りたいですね。

 

(取材・執筆:代 麻理子)

当てはまったら注意! 気持ちをすり減らす、SNSの使い方とは

 

 

ママたちがついハマってしまうSNSについて、上手な付き合い方を学ぶ当連載。第1回では、自分を発信し、他人にリアクションを求めてしまうのは、人に備わる自然な欲求の一つだというお話を伺いました。それを踏まえたうえで、今回は、SNSで気力や体力を消耗せず、程よい距離感で付き合うための具体策を、メンタルヘルスの専門家である産業医の大室正志先生に引き続き伺います。

 

 

●SNSでネガティブな発信を続けることは、精神的に負荷がかかるのでNG

 

第1回では、SNSに投稿したくなるのは人として自然な欲求だと伺いました。中には、自分自身の感情をSNSで発散して、スッキリしたいという人もいそうですが、効果としてはどうなのでしょうか?

 

「よく、裏アカウントを作って愚痴や文句が多いつぶやきをするような方がいますよね。あれって実は、スッキリしているように見えて、自家中毒のような感じで精神的に不安定になっていく人が多いんです。ネガティブなことをずっと吐き続けるのは、精神的にしんどくなる行為なんですよ。

 

一部には、芸人さんの“キレ芸”のように、芸風としてやっている方もいるかもしれませんね。ただし一般の方は、吐き出してスッキリしたように感じても、それは一時的なもの。精神衛生的には良くないので、確固たる目的がない限り、オススメしません」(大室先生)

 

愚痴やイライラをSNSに投稿し、言語化することで、自分の脳がネガティブな感情を再認識してしまう、ということですね。気を付けたいところです…。

 

 

●“自己肯定”がないまま、SNSに承認欲求をぶつけるのはNG

 

SNSを使っていると、やたらと他人の投稿がキラキラして見えることがあります。ときには嫉妬や羨望の気持ちが沸いて、心が乱されることも…。そうならず、平常心を保つためには、どうしたらよいのでしょうか?

 

「まずは、ご自身の承認欲求を、SNSなどの外部に求めすぎないことが重要です。

 

承認欲求を満たす基本の下地は、自分の存在をそのまま肯定すること。いわゆる自己肯定というものです。これは、自分のありのままを受け入れてくれる人、例えば、家族の存在などによって強化される方が多いです。

 

ただ、承認欲求をお化粧に例えるとしたら、自己肯定というファンデーションだけじゃ足りずに口紅やマスカラを塗りたくなる人もいるでしょう。ここから先は個々の人によって適切なやり方が異なってくるかと思うのですが、ファンデーションを塗らずに口紅やマスカラを多用すると少し違和感のある仕上がりになりますよね? 基本的には自分で自分の存在を肯定する、という下地が重要なのです」(同)

 

肯定してくれる存在を自分にではなく、SNSのような外部に求めてしまうと、不全感を抱きやすくなるということですね。

 

 

●他人のモノが欲しくなるのは、人として自然な感情

 

まずはありのままの自分を肯定する。そのうえで、他人のSNSを見るとき、やはり羨ましい感情がゼロとは言い切れないこともあると思います。あれもいいな、これもいいな…とついいろいろ求めてしまいがちですが、この気持ちとどう付き合ったらいいでしょうか?

 

「フロイトの精神分析学を発展させたと言われている、ジャック・ラカンという哲学者がいるのですが、彼は『人間の欲望は他者の欲望である』と言っています。つまり、『人は他人が欲しがっているものを欲するものだ』ということです。子どもはよく、別の子が持っているおもちゃを欲しがったりしますよね?」

 

わが家の子ども達も、常にモノの取り合いで喧嘩しています…。

 

「床にほっぽり投げているおもちゃでも、兄弟や友達が手に取ると『ダメー!』となって喧嘩が勃発するように、私たちは人が欲しがっているものを欲しがるようできているんです。

 

ただ、その欲望に振り回されると、幸せの青い鳥じゃないですが、いつも人の持っているものを欲しがるようになってしまいます。『あの人が高価なブランド品を持ってるから、私もブランド品を持ちたい』のように、価値判断を他人の言動に置いてしまうと、常に子どものおもちゃの取り合いのような状態になってしまいます。

 

人間には最初から人のモノが欲しくなってしまう欲望装置が標準設定でついている。それを前提として、どう折り合いをつけるかが、生きていく上での課題じゃないでしょうか。標準設定から一歩進んで、自分が本当は何が欲しいのかを見つけることが、大人になるということだと思います」(同)

 

人のモノが欲しくなってしまう欲望は生来のものだと認めた上で、どう付き合っていくかが鍵となるんですね。

 

「今はSNSなどで、人の持っているモノが無限に見えてきてしまう時代。そんな中で、あっちも、こっちも…を続けていると疲れてしまいます。むやみに振り回されないためにも、自分の軸で、欲しいものの優先順位を決めておけると良いですね。欲望自体を否定して、押し込めてしまうのはむしろ良くないので、あるということを認めた上で、どう付き合っていくかが大切です」(同)

 

生活の一部分として切っては切り離せないSNS。教えて頂いた注意点を心に留めて、ほど良い距離で付き合えると良いですね。

 

次回は4月に新しくママ友ができたときのSNS付き合いの心得などを、引き続き大室先生に伺います。

 

(取材・執筆:代 麻理子)

SNSの中毒性は大人も子どもも同じ! どう付き合うのが正解?

 

 

ママにも身近なSNS。新しいママ友との出会いもあるこれからの季節、SNSに触れる機会も増えるかもしれませんが、程よい距離を保ちながら使うにはどうするのがよいのでしょうか? メンタルヘルスの専門家であり、SNSが心身に与える影響に詳しい産業医の大室正志先生に「SNSとの上手な付き合い方」を伺います。

 

 

●SNSはギャンブルや恋愛と同じ? ハマるように作られている!

 

特に見たいわけでもないのに、つい見てしまうSNS。見終えた直後は「時間がもったいなかったなぁ」と後悔するのですが、なぜかまたやってしまう。この心理とはどういったものなのでしょうか?

 

「人間の欲望を喚起させるものの一つに『予測誤差』というものがあります。予測誤差とは、その字の通り、物事の結果と、自分が予想していたものとの間に誤差が生じる状態のことです。

 

ギャンブルや恋愛に人が夢中になるのは、この『予測誤差』が生じるためです。ギャンブルも恋愛も、自分の発した言動と関連はするけれど、たまに大当たりしたり、外れたりと思うようにはいかないもの。人間はそういったことに夢中になるように出来ています。

 

SNSも同じように、予測誤差が生じるように設計されています。自分の投稿にどんなコメントがつくか、『いいね』がいくつつくか…など、人間の欲望をうまく喚起して、気になってしまうように出来ているんですね。私は『SNSはギャンブルと恋愛を足して2で割ったようなものですよ』と言うんですが、人間がもともと持っている他人との関係欲求や社交心を、よくも悪くも刺激するのがSNSなのです」(大室先生)

 

つい見てしまうのは、人に備わっている欲望を呼び起こすように、そもそも設計されているからなのですね。

 

 

●SNSをやる「目的」を持つのが、上手な付き合い方のコツ

 

では、SNSにとらわれてしまわないよう、上手に距離を取るにはどうしたら良いのでしょうか?

 

「完全に断つ、という思い切ったやり方も一つです。ただ、それは仙人になるようなもので、これだけSNSが普及した今、実際には難しいでしょう。ママ友との連絡網としてLINEを使うといったことも聞きますし、実生活に必要な手段の一つでもあるでしょうから。

 

何であっても、ハマり過ぎずに趣味の範囲内でする分には、ストレス解消にもなり得ます。ただ、そこにハマって社会生活が侵害されるようになるとよくない。SNSも同様に、ほどほどに付き合うのがいいと思います」(同)

 

ほどほどに付き合うというのは、簡単なようでありながら、実際はなかなか難しいように感じます…。具体的なコツはありますか?

 

「SNSの使用に『目的』を持つと、程よい距離感で使用しやすいと思います。例えば、facebookには仕事につながるような内容だけアップして宣伝や告知に使う、もしくは家族との写真をあげ、旧友とやりとりするツールとしてのみ使用する。Instagramだったら、ひたすら作った料理の写真をあげて、いつかは本を出版できるようになりたい!…といった具合です。

 

また、自分の発信は楽しいことですが、制約があったほうがうまく使えます。仕事や家事・育児などやることがある場合、いくら楽しくて快感を感じても、ずっとはやっていられないですよね。逆に、無制限に時間を投入できてしまう場合は要注意です。

 

SNSを利用するときは、意思の力でなんとかしようとするのではなく、物理的な環境として見られない仕組みにする。スマホでいつでも見られるので、なかなか難しいかもしれないですが、見られない環境づくりを心がけることが、程よい距離を保つために有効な方法だと思います」(同)

 

例えば、寝る前にダラダラSNSを見てしまうなら、ベッドから離れたところに充電器を置いて、充電してから布団に入るようにする。通勤時間に…というときは「SNSチェックはこの駅まで」と決めて、そこを過ぎたら別のアクションをするよう習慣づける…など、できることはいろいろありそうです。

 

 

●承認欲求からは逃れられない。まずはあるものと認知しよう!

 

みんなからのコメントが欲しい、「いいね」が欲しいという承認欲求から、SNSにハマってしまう方もいますよね。特に子育てをしていると、どうしても子ども中心の生活で、自分自身の話をする場が少ないため、SNSで自分を出したくなるといった声も聞きます。

 

「そういった側面ももちろんあります。基本的に承認欲求というのは、誰しもが持つごく自然な欲求です。そのため、まずはあるものとして向き合った上で、『何で満たすか』の問題として考えるといいのではないでしょうか。

 

よく、仕事で承認欲求が満たされている人は、仕事以外の付き合いで自分を誇示しようとしない、という話があります。一方、ある程度の能力や役職がある方でも、『自分はこんなものではない』などの満たされない気持ちを持っていると、仕事以外の場で偉ぶったり、自分を誇示しようとする…。

 

子育ては工夫や努力をしても、いまいち他人に見えづらい部分があります。また、実生活ではなんでもかんでも子どもが中心になってしまうので、SNSを通じて、ママたちが誰かに認めてほしいと考えるのはある意味自然なことだと思います」(同)

 

SNSだと、子どもの出来事を投稿しているように見えて、実はその背後に、育児の工夫・努力や考え方、暮らしぶりまで、ママ自身のさまざまな「何か」が見え隠れしますもんね。

 

「ただし、フォロワー数や『いいね』を多く獲得しようと思うなら、ある程度の俯瞰的な見方をもって、記事を投稿する必要があります。思ったことや感じたことをただ漫然とアップするのではなく、見る側の視点に立って投稿している人のほうが、人気があるようです」(同)

 

先ほどの「SNSは目的を持って使おう」という話につながりますね。Instagramで料理本の出版を目指すなら、フォロワーを集める努力は必要で、そのためには俯瞰的な「記事の編集」が必要になる。そうではなく、旧友とのやり取りに使うのなら、たとえフォロワーが少なくても、それに一喜一憂して、執着する必要はないということですよね。

 

目的をもって使えば、承認欲求を満たす良いツールにもなるSNS。次回は、気持ちをすり減らしてしまう、SNSのNGな使い方について、引き続き大室先生に伺います。

 

(取材・執筆:代 麻理子)

お弁当の時短テク、おすすめのメニューは?

 

 

今週から学童がはじまり、お弁当生活になる新1年生もいますよね。給食開始までの約2週間、できるだけ効率よく、おいしいお弁当を作ってあげたいもの。そこで、ママノートではお弁当の時短テクについてアンケートを実施。先輩ママ&現役ママに、時短のための工夫やおすすめメニューを聞きました。

 

 

●ササッと作れるおすすめメニューを教えて!

 

みんな、お弁当にどんなおかずを作っているの? ササッとできるおすすめメニューについて、具体的なレシピを聞きました。今日からでもマネしたいアイデアばかり!

 

「ピーマンのツナ和え。ピーマンを食べやすい大きさに切ってレンジでチン。ツナと和えるだけで完成! ツナのうま味で調味料いらずの一品です」

 

「ゆで卵を、砂糖、しょうゆ、少しの酢と一緒にジッパーに入れ、一晩おいて“味付け卵”に。ほかにも、茹でたショートパスタをレトルトカレーと混ぜ、チーズをかけて焼いた“カレーグラタン”もボリュームがあって子どもには好評です」

 

「冷めてもおいしい、彩りがよい、食材をたくさん使っていると三拍子そろうのが『きんぴら』! 食材をアレンジして、『水菜と油揚げのきんぴら』『ニンジン、れんこん、ひじき、豚肉のきんぴら』『パプリカとエノキのきんぴら』などなど…。味は食材に合わせて、みりん×しょうゆの甘辛い味付けと、塩コショウ×しょうゆのさっぱり味を使い分け。仕上げにゴマを振るのがポイントです」

 

「ブロッコリーマヨサラダ。冷凍しておいたブロッコリーをレンジでチン。ストックのゆで卵は、前の晩に殻をむいて潰しておきます。コーン缶と卵をあえたら、ブロッコリーとマヨネーズを入れて混ぜて完成!」

 

「豚コマをとんかつ風に平らにし、パン粉をつけて揚げています。とんかつ用のお肉を買うよりお得で、子どもも噛み切りやすいのでオススメです」

 

お弁当のおかずは、本やレシピを見なくても、パパっと感覚で作れるものが嬉しいですよね。工程が少ない、火が通りやすい、前日に下準備しておけるといったこともポイントのようです。

 

 

●週末の作り置き、前日の下準備はお弁当の基本

 

朝のお弁当作りにかける時間について、アンケートではほぼ全員が10~20分と回答。朝に時短するための秘訣は、週末の作り置きや、前日の下準備にもあるようです。

 

「ハンバーグをたくさん作って、まとめて冷凍しています。小さいサイズで作ると食べやすくて好評。詰めるときも加減しやすくて便利です」

 

「ひじき煮やごぼうサラダは冷蔵庫に、ハンバーグは冷凍庫に。週末に複数のおかずを作り置きしてストックしています」

 

「余裕があるときに、ニンジンやブロッコリー、アスパラ、卵などの食材を茹でておくと、いざというときに役立つ。お弁当で使わなくても、サラダ代わりに食卓に出したり」

 

「2~3日もつ五目煮を作り置き。大根とニンジン、ちくわ、ごぼうなどを、だし汁と砂糖、酒、しょうゆ、みりんで煮込むだけ。残り物のおでんを小さく切って煮込んだ“なんちゃって五目煮”も冬休みは活躍しました」

 

なかには、「すべて前日に作っておき、朝は詰めるだけ」という方も。当日の朝に作ろうと無理せず、各家庭のライフスタイルに合ったお弁当作りが、続けるための秘訣のようです。

 

 

●困ったときの“すき間埋めアイテム”&おすすめ“冷凍食品”を教えて!

 

お弁当ならではの悩みが「ちょっと開いてしまったすき間」。実はみなさん、お気に入りの“すき間埋めアイテム”があるようです。あわせて、おすすめの冷凍食品も聞きました。

 

「ブロッコリーはすき間埋めに大活躍! 毎日入れています。茹でてストックしておいても良いし、冷凍食品として市販されているものも便利ですよ」

 

「ウインナーを飾り切りしてすき間埋め。よくやるのはタコさん&カニさん。余裕があるときはレシピサイトを見て新ネタを仕入れます」

 

「王道のプチトマト! 買い忘れがないよう、食材宅配の定期便に入れています」

 

「ハムで作った“お花”。ボリュームもあるし見栄えも良いし、子どもにも好評です」

 

「冷凍の大学芋を常備しています。デザートというほどではないけれど、ちょっと甘くてうれしいおかずに♪」

 

「『星のポテト屋さん』。卵焼きを焼いたフライパンにそのまま多めの油をひいて、2~3分揚げ焼きするだけ。キャラもののポテトは恥ずかしがるけど、これは好きみたい」

 

「息子が大好きな冷凍グラタンは、半額セールのときにイッキ買いして仕入れています」

 

冷凍食品も、「全部だと罪悪感があるけれど、1品だけ入れると決めてからラクになりました」という声が。うまく活用しない手はないですよね。

 

小学校では、夏休みなどの長期休みや、運動会・遠足といったイベント時など、何かとお弁当の出番があります。あまり気負わず、使えるものはうまく活用して、おいしいお弁当を持たせてあげたいですね。

 

(取材・執筆:ママノート編集部)

自分へのご褒美!? ママが最近買った”お気に入り”教えて!

 

 

「そういえば最近、自分のためにモノを買ってないなぁ」なんて思ったことはありませんか?「自分の冬服、今年は一着も買わなかった」と暖かくなってから気づいたり…。ゆっくりショッピングする時間もないし、つい子どもの買い物を優先しちゃう。そんなママたちに「最近、自分のために買ったモノは?」とアンケートを実施! 回答くださった100人のママたちは、自分のために何を買ったのでしょうか? 結果をお伝えします!

 

 

●使うたびに気分が上がる! ビューティグッズを買うママ多し

 

まず多かったのが、コスメやフレグランスなど美容系のグッズ。

 

「高めのクレンジングオイル。7,000円ぐらいしましたが、オーガニックで肌への負担が少なくてメイクもよく落ちます。2か月ぐらいもつので、実は高くないのかも!?」

 

「ファンデーション。厚塗りにならず自然に素敵に見えて肌も潤うので大満足です」

 

「M·A·Cのリップ。数十年ぶりに赤を選びました。23年ぶりの同窓会で自分に勢いをつけるのに、一役買ってくれました!」

 

「フレグランス。お気に入りの香りは気分が上がります」

 

「好きなメイクブランドのホリデー限定コフレ。発売日に合わせて仕事を休み、朝早くから並んで無事にゲット!」

 

「ジェルネイルの道具。自宅でセルフネイルができるように」

 

「ヘアアイロン。ずっとずっと悩んでいたけれど、『美容院でパーマ1回かける料金で買えるんだから』と思い切りました」

 

毎日のように手に取る美容系のアイテム。「これさえあれば!」という頼れるグッズが1つあるだけで、気分が違いますよね。ママがきれいだと家族もうれしいはず!

 

 

●憧れの一品から流行ものまで。ファッショングッズも人気

 

美容グッズ同様に多かったのが、服やカバンなど身に着けるもの。普段は子どもの買い物を優先しがちなだけに、自分のための一着に思い入れをもつママは多いようです。

 

「何年も欲しいと思っていたブーツ。高めのヒールに挑戦したら、見える景色が変わりました!」

 

「ピンクの手帳カバー、『ユニクロ』のローズピンクのニット、ピンクのスカート。普段なら絶対に挑戦しない色ですが、最近ピンクが気になって…。“今私が欲しいもの、必要なものなんだ”と思い、気に入ったもの3つを購入しました」

 

「ずっと欲しかった『イル ビゾンテ』のバッグ。お出かけで使うのが楽しみ!」

 

「東京ディズニーリゾートに行ったときに見つけた、可愛いミニバッグ。迷っていたら、長男が購入をすすめてくれました」

 

「カルティエの時計を奮発! 4か月間ず~っと迷い続け、ようやく購入!」

 

「眠る前に『メルカリ』で洋服やバッグを探しています。高いものは買えないから2,000円以内で未使用に近いものを。探すのは大変ですが、見つけて買えたときはかなりうれしい!」

 

ご紹介した声にもありましたが、「長い間悩んだ」「セールやポイントを活用して購入」というママが多かった印象です。悩みに悩んで、「やっぱり欲しい!」と手に入れたアイテムはきっと愛着もひとしお。長いお付き合いが期待できそうですね♪

 

 

●自分も家族も快適! おうち時間を彩るグッズたち

 

キッチンまわりのグッズや生活用品などを購入したという声もありました。

 

「ギックリ腰になったので布団のせいかと思い、敷布団を購入。でも、その1週間後には次女がベビー布団を卒業し、私の布団へ来るように。結局、毎夜のように追いやられて、ベビー布団で丸くなって寝ています(涙)」

 

「『ルンバ』もどきの掃除機。無名メーカーのものですが、こまごまとしたおもちゃをやり過ごしてゴミを拾い、玄関の手前で落ちずに戻ってきてくれたときは、子どもと一緒に感動!」

 

「野田琺瑯の保存容器。自分のためというわけではないけれど、好みで選んで満足です」

 

家のもの=家族のものではありますが、自分がこだわって選んだアイテムをみんなで楽しく使えたら、ママとしてはうれしいですよね。

 

 

●特別なひとときを、自分自身にプレゼント

 

コンサートや舞台鑑賞など、家族と離れて趣味を楽しむという声もありました。忙しいママたちにとっては何よりも贅沢な時間になりそうですね。

 

「子どもを預けて好きなアーティストのコンサートに行きます。今までは遠慮していましたが、今回は家族ではなく友だちと! 今からとっても楽しみです」

 

「舞台鑑賞が趣味でしたが、子どもの突然の体調不良などで観に行けずガッカリした経験もあり、遠ざかっていました。が、本人の成長や夫の育児スキルの向上(笑)とともに、気兼ねなく留守番をお願いできる場面が増えたので、思い切って復活! 『キンキーブーツ』を見に行きます」

 

「レンタル落ちのマンガを大人買い。普段の生活から現実逃避してマンガの世界観にひたれます。年齢に関係なく青春を感じたり、感動して泣いたりするうちに、非日常感で心がリセット。また日々の育児・家事などをがんばれます!」

 

長い人生から見ればほんの一時期とはいえ、子どもが小さいうちは制限される趣味も多いもの。少しずつでも楽しみ続けられるといいですね。

 

 

●ちょっと意外だけど、いいかも!? 参考にしたい変わり種

 

最後に「それもいいかも!」という個性的なコメントをご紹介。自分らしいアイテムを見つけてニンマリする、皆さんの顔が目に浮かびます…!

 

「大型スーパーの店頭でたまたま目にしたパンチングマシーン。専用グローブを装着してストレス解消! 意外と場所も取らず、重宝しています」

 

「“できたおかん”みたいな割烹着。自己満足ですが、子どものころから憧れていたのでうれしいです」

 

コスメ、ファッションからパンチングマシーンまで…! 以上、お気に入りを手にした皆さんのうれしい声をお届けしましたが、中には「買いに行くひまがない」「自由な時間、若さ、体力がほしい」などの切実な声も。“自分へのご褒美”は心の栄養剤! ひとりでも多くのママが、お気に入りに巡り合えることを願います。

 

(取材・執筆:ママノート編集部)

教科になった「道徳」。宿題はある? 保護者はどう関わる?

 

 

2018年度から、小学校で正式な教科となっている「道徳」。前回は、教科になることで授業内容や評価がどう変わったのか、学研教育みらい・道徳編集室の梯ともみさんに教えていただきました。今回は、気になる宿題の有無や内容、保護者の関わり方について、引き続き梯さんにお聞きしました。

 

 

●「事前に教科書を読んでおく」などの宿題が出る場合も

 

前回は、教科になることで、年間35時間(1年生は34時間)の授業が必須になり、通知表への評価もつくようになったとお伺いしました。教科になったということは、宿題も出たりするのでしょうか…?

 

「教科化が目指すものは『考え、議論する道徳』なので、基本的には授業で教科書を読んで、自分で考え、みんなで意見を出し合うことが学びの主軸になると思います。たまに、扱うのが長いお話であるという場合などに、事前におうちで教科書を読んできてください、ということはあるようです。

 

地域、学校、先生によって方針が違うので一概には言えませんが、『生命の尊さ』をテーマとして扱うときに、自分が生まれたときのことをおうちの人に聞いてきましょう、ということもあるようです。これも宿題と言えばいえるかもしれませんね」(梯さん)

 

 

●道徳の「公開授業」を参観すると、学校の見え方が変わる?

 

教科としての道徳は、まだまだ始まったばかり。学校現場でも授業の進め方を試行錯誤する中で、保護者や地域の方々に対して道徳の「公開授業」を行う学校も増えてきているのだとか。

 

「平日や土曜日に、保護者や地域の方が気軽に学校での活動の様子を見ることができる『学校公開』を実施する学校も増えています。なかには、毎月実施している学校もあるようですが、この学校公開のときに道徳の授業を行う学校は少なくないようです。

 

道徳の学習指導要領に、『礼儀』『感謝』『生命尊重』といった学ぶべき19~22のテーマ(内容項目)が示されていることはお話ししましたよね。それらの項目はすべて必修ではあるものの、実は学校によって、重点的に取り組む項目は異なります。そして公開授業では、その学校が重点としているテーマを扱うことも多いようです。

 

他にも、地域の方をゲストに招いて話をしてもらうことや、道徳の公開授業の前後に、保護者へ向けて授業内容に関連した講演会を行うケースもあると聞きます。先生方もいろいろと取り組み方を工夫されているので、保護者の方もそれを知った上で公開授業に出向いてみると、また違った学校の見え方があるかもしれませんよ」(同)

 

公開授業を覗いたあとは、同じテーマについて、親子でちょっと話し合ってみても良いですね。

 

 

●おうちで「道徳」の学習に取り組むときの注意点は?

 

道徳に関して、ほかに親が手伝えること、サポートできることはありますか?

 

「特に学校から出される宿題がなかったとしても、子どもと一緒に道徳の教科書を読んで、親子で会話してみるのもおすすめです。そこで子どもが感じたことを聞いてあげると、授業での発言のベースにもなりますし、ママやパパの考えを伝えることで、子どもの思考も深まるはずです。

 

注意してほしいのは、大人が『この考えは正しい、こんな考えはダメだ』と決めつけないこと。それでは自身が考えを深めていくことにつながらないからです。『考え、議論する道徳』の議論とは、相手を論破するようなディベートのことではなく、それぞれが考えを出し合って、お互いを認め合いながら学びを深めることが目的です。教科書を見ると、保護者の方も、道徳でこんな題材をこういうふうに取り上げるんだというような発見があって、楽しいと思いますよ」(同)

 

道徳の教科書には、市販の本では読めないオリジナルのお話や、実在の人物のエピソードなどもあります。ぜひ親子で読んでみて、感じたこと、思ったことを伝え合いたいですね。

 

(取材・執筆:野々山幸)

小学校で「道徳」が教科に! 何がどう変わったの?

 

 

2018年度から、小学校で正式な教科となった「道徳」。「え、じゃあ今まで教科じゃなかったの?」小学校で道徳の授業を受けた保護者世代からもそんな声がよく聞かれます。教科になることで、どんな違いがあるのでしょうか? 学研教育みらい・道徳編集室の梯ともみさんにお聞きしました。

 

 

●年間35時間の授業が行われ、教科書の使用がマストになる

 

そもそも道徳が“教科になる”とは、どういうことなのでしょうか?

 

「以前は、道徳の位置付けは、『教科』という縛りのない『領域』というものでした。道徳とは、授業だけに限らず、体育の授業でルールを守りましょう、給食の時間に食べ物を大切にいただきましょう、など、学校生活全体を通して学んでいくもの。この認識自体は以前からあったんです。それが、昨今のいじめの問題などが契機となり、道徳にもっと意識を向けましょうということで、教科になりました。

 

これまでは、道徳の授業を『道徳の時間』と呼んでいました。地域や学校ごとに『道徳の時間』の扱い方や授業実施時数が異なるということもあったのですが、教科になることで、文部科学省の学習指導要領に沿った授業を、年間35時間(1年生は34時間)行うことが必須となりました。教科書を使うこともマストになります。

 

保護者世代に『道徳の時間』の思い出を聞くと、『とにかくテレビ番組を観ていたような…』という方もいます。これまでは、副読本や新聞記事、テレビ番組などを中心に活用してもよかったのですが、教科化によって、この点は変わりました。授業時間をきちんと確保して、担任の先生だけでなく、学校全体や地域の方も巻き込んで取り組む。道徳に対する意識や体制が大きく変化したと思います」(梯さん)

 

 

●考え、議論する道徳。教科書に沿って話し合いで考えを深める

 

道徳に強く意識が向けられるのは素晴らしいものの、心の問題を学ぶのは難しそう…。教科書はどんな内容なのでしょうか?

 

「道徳の教科書というと、思わず涙してしまうような“感動的な話”や、勧善懲悪の昔話をイメージされる方も多いですが、実は違います。道徳の教科書は一方的に価値観を押し付けるのではなく、読んだ子どもたちが、それぞれ自分なりに『考える』ためのきっかけになるものがよいとされています。

 

分かりやすい例でいうと、『かちかち山』のお話。おばあさんに悪事を働いたタヌキは、『悪者』として改心の余地がないまま、ウサギに成敗されてしまいます。昔話としては『悪いことをするとその報いを受けるよ』という教訓があるのですが、子どもが自分の考えを深めていく“道徳の教材”に向いているとは言えません。

 

また、教科になる前から、教科書のような『副読本』を使っていた学校も多いと思います。道徳の学習指導要領には、『正直・誠実』『親切・思いやり』『感謝』『自然愛護』など19~22の学ぶべき項目(内容項目)があるので、教材を通して、それぞれの項目についてきちんと学べるかどうかも、教科書にどんな教材を掲載するかの判断基準になっています」(同)

 

教科書を使用した授業は、どのように展開されるのですか?

 

「『考え、議論する道徳』というキーワードにあるとおり、教科書のお話を聞いた子どもたちが自分の意見を発言する授業が理想的です。話し合いで意見を出し合い、聞き合うことを通して考えを深める。

 

例えば『お年寄りに親切にしないといけない』ということだけでなく、親切とはどういうことか、なぜ親切にするのか、場合によっては、それが相手にとって本当に親切になるのか、というように、学びをより深めていくことが求められます。

 

よく、道徳には正解がないと言われるのですが、一人一人の子ども自身の心の中に自分なりの正解、いわゆる『納得解』を導き出していくというのが、道徳の授業の目指すところだと思います」(同)

 

 

●成績表は数値評価でなく、子どもの成長を認めて励ます評価に

 

教科になったということは成績もつくということでしょうか。親としてはどのような基準で道徳の成績がつくのか、とても気になります…。

 

「道徳は心の問題なので、例えば算数のように、足し算ができる、割り算ができるなどとはっきりできる・できないで評価する教科ではありません。通知表に評価は記入されますが、数値評価はしない、入試に使うこともしてはいけないと決まっていて、そのために正式名称も“特別の教科 道徳”となっています。

 

子どもの成長を認めて、励ます評価であることが望ましく、例えば『初めはこう考えていました。その後、友達の意見を受け止めて、こんなふうに考えを深めていました』『こんな発言をはじめ、友達の心を動かす発言を積極的にしていました』など。授業の中だけでなく、一定期間での本人の変化や成長に着目した、記述式の評価になります。

 

ただ、想像していただけると思いますが、この評価はとても難しいもの。例えば、発言に積極的でなくても、心の中ではすごくいろいろなことを考えて、思慮を深めている子どももいます。また、道徳で取り扱うテーマは育ってきた環境に影響されるところも多く、例えば、『国際理解』というテーマで話し合った場合、これまで触れる機会があったかなかったかで感じ方がまったく違います。

 

道徳の目的は『よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う』こと。この目的が果たせているかどうかの評価については、それぞれの先生の負担がとても大きく、これが今後の課題だと言われています」(同)

 

教科としての道徳は始まったばかりで、まだまだ学校現場も、試行錯誤の段階なのかもしれません。私たち保護者も、「よりよく生きる」という本来の目的まで視野に入れて、道徳教育に向き合っていきたいですね。

 

(取材・執筆:野々山幸)

100人にアンケート! 丸1日、自由になれたら何をする!?

 

 

ママたちの「ひみつの息抜きタイム」についてアンケートを実施したところ、なんと100名を超える回答をお寄せいただくことができました。「息抜きタイムに、いつも何してる?」(第1回)、「息抜きタイムのおともグッズ、教えて!」(第2回)に引き続き、今回は「丸一日、自分の時間ができたら、何をしたい?」の質問に対する皆さんのコメントを発表します!

 

 

●時間を気にせず、「思う存分のんびり」派が約半数!

 

「Q.丸一日、自分の時間ができたら、何をしたい?」と聞いたところ、「自宅でのんびり派」と「お出かけ派」が拮抗する結果に。まずは「自宅でのんびり派」の声からご紹介します。

 

「目覚まし時計をかけずに思う存分寝たい! 目が覚めたら録りためたドラマやバラエティをゆっくり鑑賞。家から一歩も出ずに、好きなだけのんびりしたいです♪」

 

「好きな映画を借りてきて観ます。食事の用意も何もしません!」

 

「好きなだけ寝て、起きて、だらだら漫画を読んでお菓子を食べたいです」

 

「子どもの前ではなかなか読めないマンガ『のだめカンタービレ』や『ちはやふる』を1巻からひたすら読み続けたいです」

 

「何もしないでゆっくり休みます」

 

時間を気にせず、気ままに過ごすことを夢見るママは多いよう。家族と一緒だとなかなかそうもいかないので、そこは大事なポイントですよね!

 

 

●プチ旅行やエステなどの「外出派」も多し

 

「のんびり派」と同じくらい多かった「お出かけ派」の声。あちこち出かけたいアクティブな人もいれば、いろいろな方法で自分をゆっくりメンテナンスしたい人もいるようです。

 

「プチ旅行。バイクでふらっと出かけたり、行けるところまで行ったりしたいです」

 

「車で行けるところにドライブがてらひとり旅。寄りたいお店(飲食店やお土産物やさんなど)を事前にリサーチしたり、当日までの時間も楽しめそう♪」

 

「お気に入りのレストランに行く! 子どもが生まれてから、もう五年くらい行けてないので(涙)」

 

「買い物に行ったり、図書館や本屋さんに行って本を読んだり、とにかく一人の時間を満喫する」

 

「スーパー銭湯に朝から入り浸ります」

 

「美術館に一日中いたい」

 

「美容院・エステ・買い物・コルギ!」

 

「岩盤浴で身体を内側からキレイにしたい」

 

外出派にとっても、マイペースで楽しめることが“キモ”のよう。確かに子連れだと、出かける時間帯やトイレスポットのリサーチなど、事前の計画が欠かせません。行き当たりばったりを楽しむ感覚、久しぶりに味わいたいですよね。

 

 

●友だちや家族とゆっくりおしゃべりしたいママも♪

 

また、大切な人と一緒にゆっくり過ごしたいという声も多くありました。

 

「カフェ&アフタヌーンティーのはしご。1軒目は友人とおしゃべり三昧、2軒目は本を読んだりソーイングしたり、考え事や手帳仕事などをしたいです」

 

「高校時代の友達と朝から晩までカフェへ。コーヒー数杯で喋りまくる!」

 

「友達と遠足のように、一日かけて出かけたい!」

 

「なかなか一緒にゆっくりできない姉とホテルランチしたい!」

 

「ヲタク友達と会ってお茶をする」

 

「実家に行ってお姫様になる☆」

 

ふだんはお互いに忙しくしていても、会えば一瞬で昔の気持ちに戻れる友達! いつもは子どもと一緒に会っている実家の親やきょうだいとも、子ども抜きだと新鮮なひとときが過ごせそうです。“ママでも妻でもない自分”に一日だけ戻るのも素敵ですね。

 

 

●一日でそんなに!? 楽しいプランてんこ盛り

 

数は多くないものの目立っていたのが、ここぞとばかりに予定を詰め込んでいる声。考えるだけでも気分が盛り上がりますよね。

 

「早起きして少し遠くの温泉に一人で行き、美術館や博物館を巡って、夜はバーで飲んで深夜に帰宅したいです」

 

「カリスマ美容師に髪をカットしてもらい、その後は店員さんオススメのコーディネート一式や化粧品を買って、足マッサージのお店へ。眺めの良いレストランで食事をして、レーザーでシミも取ってもらいたい!」

 

「美容室でヘッドマッサージとトリートメントをして、全身エステ。その後はホテルのラウンジでティータイムを楽しみ、大好きな化粧品を買いに行きたい」

 

めったにない機会だけに「あれもこれも」と欲ばりたくなりますよね。そして、「それには先立つものが必要」と一言添えるママの気持ちもよく分かります(涙)。ちょっとずつでも実現できますように!

 

 

●まとまった整理や片づけに利用する現実派も

 

一方、現実的な用事や家事にあてるというママもいました。忙しい毎日で少しずつ“未解決”が溜まっていくのもストレスになるもの。一気に解消するのも名案ですね。

 

「人間ドックを受ける」

 

「身辺整理」

 

「漫画喫茶へ行ってみたいけど、現実的には家をきれいに掃除したい」

 

「掃除を兼ねていらないものを捨てる」

 

「ずっと撮りためた写真やムービーの整理がしたい」

 

「部屋の片づけ」

 

「家の整理整頓」

 

家族がいると自由になる時間は本当に貴重なもの。そんな“夢の一日”にかけるママたちの期待や気合いが伝わってくるコメントがたくさん見られました。想像するだけでも楽しいものですが、一日も早く、一人でも多くのママに機会が訪れることを願っています。

 

(取材・執筆:ママノート編集部)

気になるお弁当の栄養バランス。「3・1・2弁当箱法」って?

 

 

4月から始まる学童で、いざお弁当生活! 給食の代わりに、わが子の日中の主要な栄養源となるお弁当ですが、栄養バランス的にはどんなことを心がけて詰めればいいのでしょうか? 今回はさいたま市立大東小学校の栄養教諭で、管理栄養士でもある佐竹未希先生に、お弁当の栄養バランスで気をつけたいことを聞きました。

 

 

●食物繊維、カルシウム、ビタミンAを意識的に取り入れて

 

お弁当の栄養バランスは、どんなことを心がけて詰めればいいのでしょうか?

 

「子どもたちにとって、お母さんやお父さんが作ってくれるお弁当は特別です。どんなに給食が大好きで、毎日のメニューを覚えてきて楽しみにしてくれている子どもでも、たまにあるお弁当持参の日には、『今日はお弁当なんだよ』と、満面の笑顔で誇らしそうな顔をします。栄養教諭として子どもたちのお昼ごはんを1年の半分くらい担当しているわたしとしては、一抹の寂しさを覚えつつも、ほほえましい気持ちになります。

 

ですから、まず前置きとして『お母さんやお父さんが作ったお弁当』というだけで、心への栄養バランスは100点満点! 身体への栄養バランスは、あくまでも欲を言えば、という話になります」(佐竹先生)

 

 

(出典:公益財団法人学校給食研究改善協会『すこやか情報便 第22号』)

 

「こちらの図は、『学校給食の有無による栄養素摂取状況の違い』を男女別に表したものです。オレンジが学校給食のある日、緑の縞が休日など学校給食のない日の棒グラフで、それぞれの栄養について、目標量・必要量の基準を満たしていない子どもの割合を示しています。学校給食がない日は、男女ともに、とくに食物繊維、カルシウム、ビタミンAが不足しがちになることがわかりますよね。

 

子どもの成長のためのお昼ごはんとしては、まずこの3つの栄養素を補うことを目標にすると、栄養バランスがよくなります。食物繊維は、いも、豆、きのこ類に、カルシウムは小魚や乳製品に、ビタミンAは緑黄色野菜に多く含まれます。お弁当のおかずを作る際には、これらの食材を意識的に取り入れるようにするといいでしょう」(同)

 

不足しやすい栄養素は、食物繊維、カルシウム、ビタミンAの3つ。手軽にお弁当箱のスペースが埋まるご飯ものや、子どもが喜ぶ揚げ物などについつい偏りがちですが、いろいろな種類のおかずをバランス良く入れてあげることが大切なんですね。

 

 

●「主食3:主菜1:副菜2」のバランスでお弁当を詰めてみよう

 

さまざまな食材を使った料理をバランス良く取り入れるための、具体的な方法があれば教えてください。

 

「わたしがお弁当作りでよく利用するのは、NPO法人食生態学実践フォーラムが提唱している『3・1・2弁当箱法』です。お弁当箱をざっくりと頭の中で6分割して、主食3:主菜1:副菜2のバランスで詰めていく方法です。簡単な例を挙げれば、お弁当箱にごはんを半分弱詰めて、肉や魚、たまごのおかずを1品、おもに野菜を使ったおかずを2品入れれば、バランスのよいお弁当になります」(同)

 

 

(出典:NPO法人食生態学実践フォーラムHPより)

 

【参考:食生態学実践フォーラムが提唱する「3・1・2弁当箱法」活用のポイント】

ルール1.食べる人にとって、ぴったりサイズの弁当箱を選ぶ

ルール2.動かないようにしっかりつめる

ルール3.主食3:主菜1:副菜2の割合に料理をつめる

ルール4.同じ調理法の料理(特に油脂を多く使った料理)は1品だけ

ルール5.全体をおいしそう! に仕上げる

 

「お弁当の彩りは、おいしそうと思わせるためにも、さまざまな食べものを組み合わせて食べるためにも、大切な要素です。見た目にも食材のバランスとしても、白・黒・赤・黄・緑の5色が入っているのがよいと言われています。

 

ただし、キャラ弁やデコ弁のように、彩りばかりを重視してしまうと、主食:主菜:副菜の黄金比が崩れがちです。成長期の子どものお弁当は、脳や身体のエネルギー源となる主食をしっかりと入れることが重要です」(同)

 

たくさんのお料理が詰まった彩りのいいお弁当は、見ているだけでもワクワクしてしまいますよね。お弁当を楽しい時間にするためにも、手軽に栄養バランスが整うこの方法を試してみてはいかがでしょうか。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

小学1年生にぴったりなお弁当箱のサイズ&選び方

 

 

学童に通う新1年生は、4月1日から給食が始まるまでの約2週間、お弁当が必要な場合が多いのではないでしょうか。お弁当生活がはじまる前に、今のわが子に合ったお弁当箱のサイズをチェックしてみませんか? 今回はさいたま市立大東小学校の栄養教諭で、管理栄養士でもある佐竹未希先生に、小学1年生のお弁当箱の選び方について聞きました。

 

 

●1食あたりの必要エネルギーは? 子どもが満足できるお弁当のサイズ

 

子どもに適したお弁当箱のサイズを知るために、まずは小学1年生の1日の平均必要摂取カロリーについて教えてください。

 

「厚生労働省から出されている『日本人の食事摂取基準』(2015年版)によると、6歳男子の推定エネルギー必要量(kcal/日)は1,350~1,750kcal/日、6歳女子の推定エネルギー必要量(kcal/日)は1,250~1,650kcal/日です。平均的な活動量の子どもの場合、この値を3食で割ると、6歳男子は約520 kcal、6歳女子は約480kcalのエネルギーを1食あたりで摂る必要があります」(佐竹先生)

 

小学1年生は、1食あたりおよそ500kcalのエネルギーが必要なのですね。それはお弁当箱のサイズにすると、どれくらいのものになるのでしょうか?

 

「お弁当箱の容量と、そのお弁当箱に食べ物を詰めたときのエネルギー量の数値はほぼ同じと考えるので、500kcalのエネルギーを摂るためには500mlの容量が必要になります。

 

ただし、スポーツをしていたり、身長が平均よりも高かったりする場合には、活動量や個々の体格に合わせて容量を増やすとよいでしょう。一方、食が細くてたくさん量が食べられない子は、まずは少し小さめの容量にして、『きちんとしっかり食べられた』という達成感が味わえるようにするのもひとつの手です」(同)

 

参考までに外食を例に挙げると、きつねうどん1杯が約440kcal、牛丼(ミニ)が約440kcal、コンビニのからあげ弁当が約580kcalです。園児向けに販売されているお弁当箱は350ml〜380mlくらいのものが多いので、500mlとなると結構大きく見えるかもしれません。

 

お弁当箱が小さい場合は、ちょっとしたおかずやフルーツが入るミニタッパーなどを付け足しても良さそうですね。

 

 

●子ども用のお弁当箱、購入のポイントは?

 

子ども用のお弁当箱を新しく購入する場合、どんなことに気をつければいいでしょうか?

 

「18歳までの間は、2歳きざみで推定エネルギー必要量(kcal/日)が変わります。もし、推定エネルギー必要量に応じてちょうどいいサイズのお弁当箱を用意したいのであれば、最低でも2年おきに買い替える必要があります。

 

そのため、子どものうちは、曲げわっぱのような良いものを長く使うというよりは、プラスチック製の安価なもので構わないので、本人がお弁当の時間が楽しみになるようなお弁当箱を一緒に選ぶといいでしょう」(同)

 

子どものお弁当箱は、やっぱり子ども自身が気に入って使えるものが第一ですよね。では使い勝手の面では、どんなデザインのものが小学1年生に向いていますか?

 

「小学1年生だと、密閉できるようなロック式のものは、ひとりだと開けづらいかもしれません。その場合は、フタをかぶせるだけのタイプのお弁当箱だと安心です。

 

また、身体が小さいうちは免疫力が弱いので、より衛生的に使えるものを選ぶのがおすすめです。角がしっかりあるものよりは、楕円形のお弁当箱の方が洗いやすく、汚れが残りにくいです。しきりもないほうが洗いやすく、お弁当の中身の応用もききますよ」(同)

 

学童に通う子だけでなく、遠足や運動会などの行事でもお弁当が必要になることがある小学生。成長に合わせてちょうどいいお弁当箱を選んであげたいですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

うちの子、みんなとちょっと違う…? 見守る視点を教えてくれる絵本3選

 

 

読者のみなさまの「子育てのお悩みや疑問」のヒントになる絵本を紹介していく当連載。第5回のテーマは「ちょっと変わった子を見守る視点を教えてくれる絵本」です。学校に慣れて楽しく過ごす子がいる一方で、なかなかうまくいかないわが子にお悩みのママもいるかもしれませんね。子どもの個性はそれぞれ。わが子を尊重したいと思っていても、ついヤキモキしてしまう親心……。そんなとき、こんな絵本を読んでみるのはいかがでしょうか。

 

おとなしい子、音読にコンプレックスがある子、教室で口をきかない子……。絵本の中にもいろんな子がいて、たくさんのヒントがあります。夫婦で読むのもオススメですよ。3冊ご紹介します。

 

◆今回ご紹介する絵本

『みんなからみえないブライアン』(くもん出版)

『わたしのそばできいていて』(WAVE出版)

『やましたくんはしゃべらない』(岩崎書店)

 

 

●自己主張が苦手な子に読んであげたい『みんなからみえないブライアン』

 

 

 

 

『みんなからみえないブライアン』(トルーディ・ラドウィッグ作、パトリス・バートン絵)の主人公・ブライアンは、ひとりで絵を描くのが好きな男の子で、クラスのみんなから「見えない」みたい。学校はどうしても、声が大きい子に注目が集まるし、キックベースのチームを作るときは上手な子やその友達がメンバーに選ばれる。ランチの時間にみんながパーティの話をしていても、呼ばれていないブライアンは話に入れないんです。

 

そんなある日、クラスに転校生がやってきます。クラスで少し浮いているその子に、短い絵入りの手紙を書いたブライアン。転校生との間に交流が生まれ、少しずつ物事が変わっていきます……。

 

ひとりだけモノクロで描かれていたブライアンが、だんだん色づいて「見える」ようになっていく過程が繊細に描かれた絵本。転校生の子が笑われる場面で「みんなから笑われるのと、みんなから見えないのと、どっちがつらいのか」と考え、笑わなかったブライアンは優しい子だとわかります。ブライアンが描く絵からは夢とユーモアが伝わってきます。ブライアンが色づいていく姿に、じんわりと勇気づけられる読後感です。

 

 

●コンプレックスがある子に寄り添う存在を描く『わたしのそばできいていて』

 

 

 

 

マディは字を読むのがだいっきらいな女の子。学校で声に出して本を読まなきゃいけない時間が何より嫌。「がんばって」と先生は言うけど、つっかえたりするとみんながクスクス笑うから、だんだんがんばれなくなってしまうの……。

 

『わたしのそばできいていて』(リサ・パップ作)は、音読にコンプレックスがある女の子が主人公。苦手なことに自信をなくし、下を向いてしまう女の子の姿が前半で描かれます。でも、後半に登場するふわふわで大きくてまっしろな犬が、その空気をがらっと変えてしまうのです。

 

ママに連れ出された図書館で、犬に本を読んであげることになったマディ。ドキドキして言葉が出てこなくても、ただまっすぐじっとしずかに見つめ返して寄り添う、ふわふわの大きな犬に、マディの気持ちは楽になっていきます。「ふしぎね。まちがえることを気にしなくてもいいのなら、本を読むことって、とってもたのしい」「ゆっくりでいいんだよ、まちがえてもいいんだよ、って、わたしに教えようとしているみたい」エンディングも爽やかで、あたたかい気持ちになる絵本です。

 

 

●しゃべらなくたって大丈夫!『やましたくんはしゃべらない』

 

 

 

 

1年生のとき隣の席だったやましたくんは、6年生の今まで、ひと言もしゃべったことがない。声を聞いた友達はだれひとりいない……。それなのに、授業中はずっとふざけてるし、友達もたくさんいるみたい。先生たちも卒業式を迎える最後まで、やましたくんを見守っているようです。『やましたくんはしゃべらない』(山下賢二作、中田いくみ絵)は、全編をとおして、ちょっと頑固で生き生きとした子どもらしい「やましたくん」が描かれています。

 

「ずっとしゃべらないなんて……ありえない! だって、絵本でしょ?」と思うママがいるかもしれませんが、これは実話。京都で企画編集活動やアンテナショップを営む「ホホホ座」(元・ガケ書房)の山下賢治さんの、自伝的エッセイに収録されているエピソードが絵本になったものなんです。1972年生まれの著者は、本当にひと言も学校でしゃべらない小学生時代を過ごし、中学生になったと同時に学校でもしゃべるようになったそう。

 

何かの怖れから「しゃべれない」子、やましたくんのように自分の意志で「しゃべらない」子、それぞれ子どもの気持ちは違うかもしれませんが、寄り添い、見守ることができるのは大人をはじめとする周囲の人だけ。そして、ある時期を過ぎればぐっと子どもは枝葉を伸ばし、自分で生きていくことができることを教えてくれます。中田いくみさんの親しみやすく端正なタッチが美しい絵本です。

 

ちょっぴり内気だったり、文字になじむのに時間がかかったりというのは、本当は「変わってる」というほどのことではありません(「ひと言もしゃべらない」というのはなかなかですが……)。でも今は、世の中にスピード感があり、情報が多くて、ちょっと外れたことをするのが難しい、息苦しい時代なのかもしれません。せめてときどき絵本を開いて視野を広げて、子どもの心に寄り添う時間が、親子にほっとするひとときを与えてくれますように。

 

(選書・執筆:大和田佳世)

自立した子どもが育つための、家作りの工夫3選

 

 

子どもの「生きる力」の育成が重視される今、保護者はどのようにわが子の“学び”をサポートすれば良いのでしょうか? 編集部はそのヒントが「家づくり」にあるのではと考えました。そこで今回は、「家族みんながいっしょに成長できる家」をコンセプトにしたパナソニック ホームズの戸建て住宅「KODOMOTTO(こどもっと)」の監修者である千葉経済大学短期大学部 こども学科教授の横山洋子先生にインタビュー。2児の母として育児に奮闘しながら、ママモデルやアパレルブランドのディレクターとしても活躍する池田泉さんを聞き手に迎え、子育てに理想的な家づくりについてお話を伺いました。

 

★QUO・カード(500円分)を100名様に! アンケートも実施中!

 

記事と関連したアンケートも実施中! 回答時間の目安は7~10分ほど。回答者の中から抽選で100名様に「QUO・カード500円分」と「KODOMOTTO(こどもっと)カタログ」をセットにしてプレゼントいたします。

 

「子どもの学びと住空間アンケート」

応募は終了いたしました

【応募締切:2019年5月20日(月)まで】

 

 

●最近の子は運動不足。室内でも体を動かして遊べる工夫を

 

 

 

 

池田「『こどもっと』の家を見せていただいて、子育てをするのに本当に最適だなと思いました。どんなイメージをもって監修されたんですか?」

 

横山「一番は、子どもがワクワクできるおうちにしたいなと思いました。やらされるのではなく、自分から積極的に何かをやりたくなるような、子どものやる気を後押ししてくれるおうちです」

 

池田「すごくわかります。特にボルダリングウォールは楽しいですね! 一緒に家を見せていただいた娘(4歳)も喜んで登っていました」

 

 

子どもの運動能力を育てる「わんぱくウォール&フロア」

 

 

横山「子どもの脳や運動神経は、5歳までに80%、12歳までに100%できあがると言われています。5歳までにいかに体を動かすかが大切なのに、最近の子どもは運動不足になりがち。外遊びはもちろん、家の中でも運動できる工夫があるといいですよね」

 

池田「ボルダリングのいいところは何ですか?」

 

横山「ボルダリングは腕の力がつくんですよね。腕の力は、鉄棒や逆立ちをするためにも必須。また、マットが敷いてあるので、ブリッジをしたり、ゴロゴロ転がるのも、三半規管が鍛えられておすすめですよ」

 

池田「家での時間がこんなに充実したら、子どもも嬉しいですね」

 

▼家づくりのヒントをもっと知りたい方はコチラ▼

子どもの自立をうながす
「KODOMOTTO(こどもっと)」
空間づくり”3つ”の要素

 

 

●手近な場所に子どもの本、家族の本をアーカイブしよう

 

池田「ボルダリングの横にある、コミュニケーションウォールも素敵ですね!」

 

横山「全身運動と同じくらい大事なのが、子どもの知的好奇心。こんなに大きなウォールに絵を描けるなんて、うきうきしちゃいますよね」

 

池田「実際に娘と描かせてもらったのですが、すごく楽しかったです!」

 

 

自由に描いたり貼ったりできる「コミュニケーションウォール」で、家族の興味をシェア

 

 

横山「ニュースなどで出てきた国の名前をすぐ調べられるよう、ここに世界地図を貼ってもいいですね。この家は本棚もたくさんあって、手が届くところに図鑑や本を並べておけます。気になったらすぐに調べられる環境が、子どもの興味や関心をどんどん伸ばしてくれますよ」

 

 

家族の本や思い出の品が置ける、収納兼ギャラリーコーナー「かぞくのアーカイブ」

 

 

池田「わが家もみんな本好きですが、手が届くところには置いていないので、参考になります。このおうちみたいに、見える本棚を作ってもいいかも」

 

横山「絵本を読むと、物語の中を主人公と一緒に旅して疑似体験ができ、世界が広がりますよね。また、読書で身につく読解力は、国語だけでなくすべての学問に通じるもの。本棚がすぐそばにある環境だと、本好きな子になりますよ」

 

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子どもの自立をうながす
「KODOMOTTO(こどもっと)」
空間づくり”3つ”の要素

 

 

●子どもの物は1か所にまとめ、成長に合わせて変化させよう

 

池田「子育ての一番の悩みが、整理整頓について。上の息子が大ざっぱで、片付けが苦手で…。そのまま大人になってしまったら、と思うと心配です」

 

横山「今のうちから『片付くと気持ちがいい』という体験を積み重ねることが大切です。『こどもっと』の収納のように、学校の準備に必要なものを1か所にしまうといいですよ」

 

 

子どもの成長に合わせてポールや棚の位置が変えられる「可動間仕切収納」。キャビネット自体を移動させ、子ども部屋の間仕切りにすることもできる

 

 

池田「まとめるときのポイントはありますか?」

 

横山「自分で準備をする際の動線が見えるように配置することです。バラバラしていると子どもは混乱してしまうので、筆箱やノート、ティッシュやハンカチもランドセルの近くにまとめましょう」

 

池田「なるほど。早速取り入れてみます! 横山先生のお話を聞いて、住まいを工夫することで、子どもたちにしてあげられることはたくさんあるのだなと実感しました」

 

横山「この家を監修するときに考えたのは、子どもの成長を育むのはもちろん、パパやママも幸せになれること。キッチンやリビング、寝室にはそのための工夫も凝らしてあります。子どもも大人もともに成長して、ハッピーになれる。『こどもっと』はそんな素敵な家だと思っています」

 

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(取材・執筆:野々山幸/撮影:島村緑)

(SPONSORED BY パナソニック ホームズ)

子どもに持たせるなら、キッズケータイ? それともスマホ?

 

 

こんにちは、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子です。わが家にも娘が二人いますが、子どもが成長するにつれ、保護者にとって悩ましいのが「子どものケータイいつ持たせるか問題」ですよね。それと同時に「持たせるとしたら何を持たせるか」という問題もあります。そこで今回は、わが子のケータイデビューを考えている保護者の方に、今どきのケータイ事情をお話しします。

 

 

●ケータイやスマホ、みんなはどのタイミングで持たせている?

 

今の子どもは小さい頃から保護者のスマホやタブレットを使いこなしている世代です。その魅力も十分にわかっているため、「自分専用のスマホがほしい!」というお子さんも少なくないですよね。

 

ましてや、小学校に入学すると、子どもだけの世界が広がって、子ども一人で出かけることも多くなります。塾や習い事、友達との遊びなどにずっとついて回ることができない保護者としても、いつでも連絡が取れるスマホやケータイが気になる時期です。

 

スマホについては、中学入学をきっかけに持たせているご家庭が多いようです。内閣府が2018年2月に公表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、2017年のスマートフォンの利用率は、小学生で29.4%、中学生で58.1%、高校生では95.9%となっています。

 

一方、スマホ以外のキッズケータイも含めた機器の利用率は小学生で86.3%。所有率ではなく利用率なので一概には言えませんが、小学生はまだスマホより、キッズケータイやタブレットなどがメインです。ただし、小学生のスマホ利用は年々増加しており、この傾向はこれからも続くでしょう。

 

 

●【キッズケータイ】メリット・デメリット、契約の方法は?

 

・メリット・デメリット

キッズケータイはスマホのようなセキュリティ面での心配がほぼない電話です。連絡機能は通話とメッセージだけなので、インターネットの世界に足を踏み入れることがないからです。利用時間が長くなる心配もほとんどないでしょう。キッズケータイには、位置情報の確認や防犯ブザー、セキュリティ会社との連携、防水・防塵、耐衝撃など、さすが子ども専用といった機能がしっかり用意されているのも嬉しいポイントです。

 

あえてデメリットを挙げると、子どもらしさを強調したかわいらしいデザインなので、学年が上がると持ち歩いてもらえない可能性があるぐらいでしょうか。

 

月額料金は約500円~で、本体料金はドコモの「F-03J」が1万368円、auの「mamorino(マモリーノ)5」が1万6200円、ソフトバンクの「キッズフォン」が1万8720円、「みまもりケータイ4」が6,720円(価格はすべて税込)です。

 

・契約の方法。親が格安スマホでもOK?

「親がMVNO(格安スマホ会社)なんだけど…」というご家庭もあるでしょう。上記3社のキッズケータイは、保護者が別のキャリアを使っていても単独で契約することができるので、ご安心ください。ただし、その場合、保護者のスマホで子どもの位置情報を確認するサービスが使えなくなることも。

 

NTTドコモのキッズケータイは、保護者側がiモード、もしくはSPモード対応端末でないと位置情報を検索できません。auは、位置情報の利用も可能です。ソフトバンクは別の携帯会社から位置情報を検索することはできませんが、キッズフォンに関しては、電源が切れた位置情報のメール送信サービスは利用できます。また、家族にソフトバンク、ワイモバイルの契約者がいる場合は、他キャリアの契約者を検索許可リストに登録することで位置情報の利用ができるようになります。

 

 

●【スマホ】メリット・デメリット、気になるセキュリティ面は?

 

・メリット・デメリット

子どもが欲しがるスマホですが、保護者側にも持たせるメリットはあります。まず、LINEで連絡が取れるようになること。今や家族でグループを作り、気軽にメッセージや通話をやり取りしているご家庭も多いでしょう。子どもたちも楽しいスタンプなどに魅力を感じているため、まめに連絡してくれそうです。また、九九を覚えるアプリなど教育系アプリも子どもたちに人気があります。

 

スマホを購入するなら、学割キャンペーンを利用できます。同じ携帯会社を利用すれば、家族にもポイントが付与されるなどの特典があります。家族が加入している料金プランと学割を適用すると、月額数百円程度から運用できる場合もあります。ただし、スマホの場合は機種代金が高く付きます。キャンペーンなどで本体を安く手に入れられる時期が狙い目です。

 

また、スマホの場合はMVNO(格安スマホ会社)を利用する手もあります。MVNOはSIMだけの購入、本体とセットでの購入が選べますので、家に使っていないスマホがあるなら、SIMだけを購入して運用する方法もあります。この場合も、月額数百円で利用できます。LINEなどのメッセージアプリを使うならSMSが受け取れるSIMを、携帯会社の通話機能を使うなら通話付きSIMを購入しましょう。

 

・気になるセキュリティ面。チェックすべきことは?

しかし、子どもにスマホを与えることは不安に感じますよね。SNSで犯罪に巻き込まれないか、インターネットで詐欺サイトに引っかかってしまうのではないか、ゲームに依存してしまわないか、などが主な懸念でしょう。

 

そこで、スマホを契約する際には、フィルタリングサービスの有無や料金もチェックしておきたいものです。フィルタリング機能を使えば、有害サイトをブロックすることができます。iPhoneの場合はさらに「スクリーンタイム」機能でアプリの利用時間を制限することができるので、ぜひ活用してみてください。

 

そしてスマホを持たせるなら、家族でルール作りが必要です。「スマホは寝室に持ち込まない」「家族以外に連絡先を教えない」などの約束を一緒に考えてからスマホを渡しましょう。

 

少し早いけど保護者の管理下でスマホを使わせるか、まだ連絡さえ付けばいいから安心のキッズケータイにするか、ご家庭の考え方や保護者の契約状況によって選択が異なると思います。春は携帯会社のキャンペーンが花盛りです。まずはご自身が契約している携帯会社の状況を確認して、検討してみてくださいね。

 

(取材・執筆:鈴木朋子)