子どもについ小言ばかり…自分で自分が嫌になります

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「我が子の行動を見ているとつい小言が出てしまいます。
子どもに悪影響があるのでは…と心配です。
あとで考えて後悔ばかりです」

 
なるべく褒めて育てようと思っても、
ふと見ると、「コラッ!」となってしまう。
よくあることですよね。
相談者のママのように、後悔してしまう方も
多いのではないのでしょうか?

 
 
佐藤正寿先生も、「お気持ち、わかります」
そして、「自分を振り返る余裕があれば大丈夫」
と続けてくださいました。

 
 
佐藤 「私自身、低学年を担任している時には、
『前も注意したのになあ…』
と思うことがしばしばありました。
たとえば、掃除中にほうきを振り回したり、廊下を走ったり。
おもわず『こら!』と言いそうになります。

 
その時には、まず『ぐっ』と息を吸います。
そして、『廊下は歩くのです。できるよね』
と一言注意をします。
そして一緒に歩きながら、
『どうして走ろうと思ったの?』と聞きます。
『急いでいたから…』
『そう、でもケガしたら急いだ意味がないよ』
と諭します。
最後に『祐哉君ならできるよね』で終えます。

 
注意を受けても、
『きっとできるよ』
『本当は君がいい子だってわかっているよ』
とポジティブメッセージで終われば、
子どもたちはやる気を起こします。
笑顔で話せればばっちりです。

 
それでも、時には小言は出てしまうもの。
それは仕方がありません。
私も時々、放課後の教室で反省をすることがあります。
完璧な人はいませんからね」

 
 
佐藤先生のようなベテランの先生でも、
小言を反省されるときがあるとお聞きしホッとしました。

 
ポジティブメッセージを伝えるという方法、
実践してみたいと思います。

子どもの「これなあに?」に全部答えていて良いの?

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「息子は何でも聞きたがります。
その都度丁寧に答えているのですが、
『何でも親が教えていると、何でも安易に聞きたがる子になる』
という話を聞きました。どうしたら良いのでしょうか?」
 

佐藤正寿先生
「丁寧に教えることは継続しましょう」
と話します。
 
 

佐藤 「確かに幼児期の子どもたちはひんぱんに質問をしますね。
文字や漢字を見れば、『どう読むの?』。
生き物に興味がある子だったら、『この虫、なあに?』
というようにです。
そして、ご質問のお母さんのように、
それらに対してお母さんが丁寧に答えていることは
すばらしいことです。
子どもの知識や興味が広がることでしょう。
 
子どもの質問に対して、
『自分で調べなさい』と一気に突き放すと、
子どもはそのうち質問しなくなるでしょう。
『聞いてもどうせ、自分でと言われるから』
という理由で。
これでは逆効果です。
ですから、丁寧に答えるのは継続すべきです」
 
 
質問されたお母さんのやり方で
間違っていないのですね。
「安易に聞きたがるようになる」という心配はどうでしょうか?
 
 
佐藤 「ご心配もわかります。
これは『丁寧に答えている』からなるのではありません。
お子さんに
『自分で調べる方法を具体的に教えていない』から、
そうなるのです。
たとえば、虫のことをよく質問するのなら、
幼児向けの虫の図鑑を購入します。
そして、実際に『この虫、なあに?』と質問されたら、
『わからないなあ。一緒に調べようね』と言って、
図鑑を一緒に見て探します。
見つけたらその虫の説明を読んであげます。
こういったことを何度か繰り返すうちに、
お子さんは図鑑での調べ方を覚えるようになります。
そして、自分だけで調べるようになったらしめたものです。
 
小学校で行う調べ方の指導では、
『釣った魚を与えるだけではなく、魚の釣り方も教えよ』
とよく言われます。
総合的な学習の時間などはまさにその通りで、
テーマの調べ方を吟味し、具体的な方法を教えます。
その結果、子どもたちは調べ方を身につけます。
いったん調べ方を身につけた子どもは、
自分で課題を解決していく力もぐんぐん伸びていきます。
 
家庭での質問への対応も、ある時期からは同様です。
知識だけではなく、少しずつ方法も教えていきましょう」
 
 
丁寧に答えるのはそのまま続けていき、
調べ方も教えてあげると良いということですね。
佐藤先生、ありがとうございました。

 

★子どもに言ってはいけない言葉とは?

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先生自身が、言わないように気をつけている言葉はありますか?
あるとすれば、それはどんな言葉ですか?
佐藤正寿先生、ぜひ教えてください!

 
 
佐藤 『早くしなさい』『静かにしなさい』この2つの言葉、
親だけではなく教師でもつい使ってしまう言葉です。

 
私は禁句にすることによって
『もっと工夫した方法を考えることができる』と思っています。それがプロとしての教師の役目だと考えています。

 
冷静に考えてみると、本当に『早くしなければいけない』
という場面はどれくらいあるでしょうか?
地震や火事などの緊急時はそうでしょうが、日常ではそれほどないでしょう。

 
『早くしなさい!』と言うことによって、子どもだけではなく親もイライラしてしまいます。
お互いにとってプラスになることはありません。


もちろん私も子どもたちには『てきぱきと行動できるようになってほしい』と思っています。
しかし、『早くしなさい』とは言いません。
『てきぱきと行動することによるメリット』を話すのです。

 
たとえば教室移動の時には、
事前に『2分後に出発します』
と予告しておいてその通り出発します。
最初は遅れる子どもも出ますが、繰り返しているうちに
子どもたちはそれに合わせられるようになります。
もちろん理由があって行動に差がある場合には配慮をしますが。

 
アドラー心理学で著名な星一郎氏は、
「『ダメ』『ガンバレ』『早くしなさい』
は子どものやる気をくじく三大禁句」

と言っています(『アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法』ごま書房刊。現在は新装版がサンマーク出版から出ています)。
これらの言葉は、子どもが失敗することを恐れることから出てくる命令であることが、その理由です。
確かに、大人の都合で言っていないかどうか考える必要がありますね」

 
 
ドキッとしました。子どもについ言ってしまう言葉です。
親も今一度自分の口癖を見直す必要がありそうですね。

★運動会は、子どものいきいきとした表情に注目!

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この時期に運動会がある学校がありますね。 
小1ママ&パパにとっては、子どもが小学生になってから初めての運動会。わが子の晴れ姿が見られるとあって、今から心待ちにしているのではないでしょうか。

 
でも…… 
『小1は、どんな種目に参加するの?』 
『親が観覧するとき、何に気をつければいい?』 
『子どもをカメラで上手に撮るコツは?』 
など、疑問を持っていませんか?

 
『ママノート』編集部は、そんな小1ママ&パパの疑問を解決するため、運動会のお役立ち情報を取材しました。全回6回にわたってお届けしますので、どうぞお楽しみに!

 


 
第1~2回は、現役の小学校教師である舟山由美子先生にインタビュー。 
運動会での小1の子どもたちの様子や、ママ&パパへの運動会観覧のアドバイスについて、現場の先生ならではのお話をうかがいます。

 

 

●初めての運動会、種目は何?

 
舟山先生、小1の子どもたちは運動会で、どのような様子ですか

 
舟山 「本校は毎年春に運動会を行なっているのですが、1年生の子どもたちは、小学生になって初めての運動会とあって、意気込みがとても高いですね。

 
例年、運動会の開会式で1年生が『はじめの言葉』を担当します。どの子も元気よく、めあてを述べ、会場から大きな拍手をもらいます。 
歌を歌うときの声の大きさも1年生が全学年の中で一番大きいですね。

 
でも、飽きるのも一番早いんです(笑)。 
それだけ一生懸命、気張って運動会に臨んでいるから、くたびれるのも早いのかもしれませんね」

 
 
子どもの一生懸命な姿、ちょっと飽きちゃった姿を見るのも、楽しみのひとつですね(笑)。 
小1の子どもたちは、どんな種目に参加することが多いのでしょうか?

 
舟山 「小学校によって種目に違いはありますが、運動会で1年生の子どもたちが参加する種目には、『50メートル徒競走』、『ダンス(表現運動)』、『玉入れなどの団体競技』などがあります。

 
『50メートル徒競走』では、違うコースを走ってしまったり、ゴール直前に立ち止まって追い抜かれてしまったり、『玉入れ』では、自分で玉をカゴへ投げず、友だちに玉を渡すのに専念する子もいたりします。それぞれ個性があって、ほほえましいですよ」

 

 

●レンズを通してではなく、自分の目で子どもの姿を見て! 
 
子どもがお友だちといっしょにがんばる姿も見てみたいですね。

 
舟山 「そうですね。 
負けてくやしがるところ、勝ってうれしそうにバンザイするところ…… 
運動会は、子どものいきいきとした表情が見られるチャンスです。 
また、運動会は子どもをほめるチャンスがたくさんある場でもあります。

 
例えば…… 
●競技に一生懸命取り組んだこと。 
●友だちをしっかり応援できたこと。 
●開会式や閉会式でいい姿勢でいられたこと。 
●昼食をたくさん食べられたこと。 
●暑い中、無事に1日を過ごせたこと、など。

 
お父さん、お母さんから具体的にほめられた行動は、子どもにとって大きな自信になるのです。 
カメラで撮って思い出を残すのも大切ですが、そればかりにとらわれず、 
運動会でしか見られない子どもの表情やがんばる姿をじかに見て、応援してあげてください」

 
舟山先生、ありがとうございました。 
次回は、舟山先生に小1ママ&パパへの『運動会観覧のアドバイス』についてお話をうかがいます。お楽しみに!

 


●運動会 ママ&パパの疑問に答えます!

最終回 カッコよく走るパパの姿を子どもに見せましょう!
第5回 運動会の雰囲気を伝える写真も撮りましょう
第4回 運動会の本番前に、撮影練習をしておきましょう!
第3回 運動会の撮影は、事前準備が成功のカギ!
第2回 わが子を見つける裏ワザは、くつ下と髪型にあり!?
第1回 運動会は、子どものいきいきとした表情に注目!

 


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●関連記事 JES日本教育シューズ協議会 「子どもの足と靴」

 

 

内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」第2回

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突然ですがみなさん、1年生に5月病ってあると思います?
実は、うちの息子には……、ありました!

 
4月は入学したてで気持ちも張りつめているし、
6年生のお兄さんお姉さんが面倒をみてくれるので、何か考えるヒマすらなかったのですが、
5月になり、学校にも慣れたところで、不平不満が出てきちゃったんです。

 
うちの息子は「保育園に帰りたい!」と何度も叫んでいたんです。

 
「小学校、つまんない。1日中勉強してる! 遊びたいよ! 保育園に帰りたい! 帰りたいよ!」

 
「保育園には、もう、帰れないのよ」

 
「どうして?」

 
「あなたはもう小学生だからよ」

 
「やだ~! 小学生なんてやだ~! 保育園に戻る!」

 
……笑われちゃうかもしれませんが、我が家では、本当にこんな会話が繰り広げられていたんです。

 
小学校がこんなにキュウクツなところだとは思わなかった!と、
息子は、何日も何日も、ブーブー文句を言い続けました。

 
「ずっと教室にいて椅子に座ってばかりじゃん! コロコロやることが変わるし、こんなのヤダよ!」
 
 
保育園時代、息子はかなりマイペースでした。みんながお外で元気に遊んでいる時に、もくもくとひとり、部屋の中でパズルをしたり何か実験したり、本を読んだり……。

 
保育士さんたちも無理強いせず、息子の好きにやらせてくれたので、
2時間でも3時間でも気が済むまで没頭することができたのです。
おかげで、保育園にあった百科事典を全部読みきり、
すごい物知りくんにもなれました。
息子は自由時間をめいっぱい使って、自分なりに楽しんでいたんだと思うんです。

 
でも、小学校では、数十分おきに科目が変わります。
やりたいこともできず、先生から「やりなさい」と言われたことをこなさなくてはなりません。
息子が調子が出てきたゾ、と思ったところでチャイムが鳴ることもしばしばあり、
こまめに気持ちの切り替えができず、ふてくされてしまったんです。

 
さらに追い打ちをかける事件が起きました。
国語の授業で息子が指名され、黒板に答を書いたのです。
答は合っていたのですが、それを漢字で書いてしまったんですね。

 
そしたら、なんと……。
担任の先生が「×」にしてしまったんです!

 
「まだ習ってない漢字を使ってはいけません」
と言われて、息子のストレスは、ついに限界に。

 
今までは保育園で漢字を書いたら
「すごいね~。漢字書けるんだ、すごいね~!」と保育士さんは手放しでほめてくれたのです。
それなのに小学校ではほめるどころか叱られちゃったんですからね
(私もさすがに×はないんじゃないかと思いましたけど)。

 
で、とうとう、やっちゃったんです。
ある日学校から電話が来て、
「お子さんが授業中、どこかに行ってしまいました!」
って。6歳にして、息子はエスケープしてしまったんです。

 
慌てて学校に行くと、息子は教頭先生に発見されたところでした。
彼は授業をさぼって池のコイを眺めていたんだそうです。

 
「授業がつまらない。池のコイを見ていたほうがおもしろい」

 
とのたまう息子を叱りつけ、先生がたには平謝りし……。
「とにかくじっと座ってて! 授業中いなくなったら先生が困っちゃうでしょ!」
と説明しても、なかなかわかってもらえず、
その後も実は何度か脱走してしまい、先生がたには本当にご迷惑をおかけしてしまいました。

 
先生がたには何度もおわびしましたし、申し訳なく思ってはいるのですが、
息子の気持ちも痛いほどわかりました。
だから、帰宅後はできるだけ自由時間を作り、のびのびさせて、
ストレスを発散させるようにこころがけていました。

 
 
そんな息子も、もう高校生。
今ではもちろん授業中にちゃんと席についています。
「つまらない授業の時に、目を開けたまま眠ることをおぼえた」
なんて言っているので、根っこのところは全然変わってないのかもしれませんが……。

★本好きにするには(5)「オススメの絵本」

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今回は、長年、子どもたちに読み聞かせをしてきた小谷田照代先生
子どもたちがどんな本を喜ぶかについてお伺いしました。

 
 
小谷田 「まず、子どもたちが幼稚園や保育園のときに
絶対に出会っている本があります。

 

『はらぺこあおむし』(エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社刊)

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『11ぴきのねこ』(馬場のぼる/作 こぐま社刊)

 

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『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店刊)

 

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『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ/作 まさきるりこ/訳 福音館書店刊)

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などです。

 
子どもは、知っている物語を
もう1回聞くのが心地よいようです。

学校で読み聞かせるときにも、
『知ってるよー!』『それ読んでー!』といって大喜びです。
子どもたちの声で、知っている本が
そんなに嬉しいんだと気づかされました。

 
大人はつい、新しい本のほうが
いいだろうと思ってしまいますが、
幼稚園や保育園の先生が読んでくれた本を
お母さんも読んでくれるのがすごくうれしいんです。

『知ってるならいいでしょ』
ではなく、
幼稚園、保育園時代に読んだからこそ選んであげてください。
『お母さん読んであげようか』と言えば、
『もういいよ』って言う子はまずいないと思います。
 
 
自然科学系だったらこれ、
『たんけんライト 夜の生き物たんけん』(クロード・デラフォッス/著 ガリマールジュネス/著 エリアドール/イラスト 石井玲子/訳 岳陽社刊)

 

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1年生には難しいかな?と思っても、
子どもたちはすっと読んじゃいます。
面白いしかけがあって、見るだけでも楽しめます。
男の子なんかで本を読まない子でも
こういう本を渡すと絶対にOK。

 
お母さんが選ぶ本は面白いっていう信頼関係があれば
何を持っていってもOKだと思います」

 
 
たとえば、国語の教科書なんかは
読み聞かせには向きませんか?

 
 

小谷田 「子どもが『読んで』って
持ってくれば、国語の教科書でもいいですよ。

 
実は、私が本を好きになったきっかけが
石井桃子さんの
『ふしぎなたいこ』(石井桃子/著 清水崑/絵 岩波書店刊) でした。

 

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これ、私が使っていた小学1年生の国語の教科書に載っていたんです。
読んだとき、子供心に
『こんな面白い物語はない!』
と思い、それこそ毎日毎日、100回といわず読んだと思います。

 
子どものころは当然、石井桃子さんの文章だなんてことは
知りもしませんでした。
でも大学生のときにこの本に再会して、ハッと息をのみました。
『ああ、これは石井桃子さんの文章だったんだ』ってね。

これは私の恩人と言ってもいい本です。
大人になって、自分がもらってきたものの豊かさに気づくことがあります。
小1ママにはずいぶん先の話になってしまいますが、
それだけ本を読むということは大きな意味を持っているのだと思います」

 

小谷田先生、ありがとうございました。

っそく、子どもを図書館か本屋さんに連れて行って、読み聞かせを楽しんでみたいと思います。
 


 
●小谷田先生おすすめ絵本セレクション

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「11ぴきのねこ」(こぐま社)
馬場のぼる 作
 
どこかとぼけたねこたちの姿が愛おしい、大人気シリーズの第一作。苦労して捕まえた魚の怪物を、みんなに見せようと食べないで持ち帰るけれど…。どんでん返しに大注目。

 

 

 

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「てぶくろ」(福音館書店)
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵/うちだ りさこ 訳
 
雪の中、おじいさんが落とした手袋にねずみが住みます。「いれて」「どうぞ。」次々に動物たちは増えてもう満員! ウクライナの民話を元にした、個性的な動物たちが魅力の名作です。

 

 

 

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「はらぺこ あおむし」(偕成社)
エリック=カール 作/もり ひさし 訳
 
腹ぺこあおむしは、月曜にりんご1つ、火曜に梨2つ…と食べ続け、やがて美しい蝶へ…。あおむしの成長物語と、曜日と数字の概念が盛り込まれた世界中で愛されてきた1冊。鮮やかな絵と魅力的なしかけが子どもの目を奪います。

 

 

 

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「もりのなか」(福音館書店)
マリー・ホール・エッツ 作/まさき るりこ 訳
 
ぼくが森の中へ散歩に出かけると、いろいろな動物があとをついてきて…。子どもの不思議なファンタジーの世界を、印象的な鉛筆画とシンプルな文で描いた傑作絵本です。

 

 

 

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「ねえ、どれが いい?」(評論社)
ジョン・バーニンガム 作/まつかわ まゆみ 訳
 
どれがいい? ジャムまみれと、水びたしと、泥まみれ…どれもいや! と叫びたくなる想定外の選択肢ばかり。子どもは大喜びであれこれ考えます。親子の会話が弾むこと間違いなし。

 

 

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「たんけんライト 夜の生き物たんけん」(岳陽舎)
クロード デラフォックス 著/ガリマールジュネス社 著/エリアドール 絵/石井玲子 訳
 
付属の「たんけんライト」を使うと、本当に照らしたように自分で夜の生き物を発見できるしかけに子どもたちは食いつくはず。リアルな絵で生き物の生態を楽しく学習できる、人気シリーズです。

 

 

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「ふしぎなたいこ」(岩波書店)
石井 桃子 文/清水 昆 絵
 
たたけば鼻がにょきにょき伸びる、ふしぎな太鼓。鼻を天まで伸ばしたげんごろうさんはいったいどうなっちゃうの…? 表題作をあわせて3編、日本の昔話ならではの教訓とおかしみがたっぷりの1冊。

 

 

 


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本好きにするには(1) 「読み聞かせは幼い?」

本好きにするには(2)読み聞かせで本好きになる?

本好きにするには(3)「読み聞かせNGワード」

本好きにするには(4)「文章を読む力を育てる」

親が書店に立ち寄れば、子どもも本好きに

子どもを本好きにする読み聞かせのポイント

 

 

 

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電話応対など、「本物体験」はいつさせるべき?

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「娘と同じ幼稚園の友人に電話をかけたところ、あちらの息子さんが電話に出て驚きました。
友人に聞くと、電話も出させるし、包丁も使わせて料理の手伝いもしているとのこと。
わが家では『やりたい』と娘が言っても
『できるようになってから』と言ってやらせていませんでしたが…」
 
まだ危なっかしいし、いないときに勝手に使われても困るし、
もう少し大きくなってから教えようと思っていたアレコレ。
この質問ママのご友人のように、
子どもが「やりたい」と言ったら何でもさせてみるという考えもありますが、
本当はどちらのほうが良いのでしょうか?
 
佐藤正寿先生はズバリ、
「本物で育てることが大事です。失敗してもいいから挑戦させてみましょう」
とおっしゃっています。
 
 
佐藤 「『できるようになってから』というのは、いつになってからでしょうか。
大人でもそうですが、人間は体験しないとできるようにはならないものです。
そして、人間『やってみたい』というときが覚えどきです。
4年生でもなかなかマッチを使うことができない子どもたちや、
5年生の家庭科の調理実習で
『包丁を使うのが初めて。緊張するなあ』
と言っている子どもたちを見ると、
『どうしてもっと好奇心旺盛な幼いうちに
その経験ができなかったのかなあ』と思うのです。
 
電話での応対も、
『おもちゃの電話で遊ばせてから』という考えがあるかもしれません。
しかし、本物では真剣さが違います。
定着が違います。
『本物を使った教育』は学校でも重要視しており、
社会見学や地域調べなど、教室では教えられない価値ある教育がたくさんあります。
 
電話の使い方のほかにも、
調理器具の使い方、お金の使い方、交通安全の実地教育 などなど…。
本物を使って子どもたちに教えるべきことは身の回りでもたくさんあります。
 
包丁は子ども用のものであれば5~6歳で使うことができますし、
お金も就学前からちょっとした買い物などで使わせてみることで、
正しい使い方への興味、金銭感覚を持つようになります。
 
もちろん、これらは
『子どもの自由に任せる』ということではなく、
保護者が監督した上での話です。
『ガスやヒーターを自分で使うときは必ずお母さんと一緒にしようね』
と条件付きで教えるのもいいでしょう。
 
『危ない』『心配だ』というのは、
お子さんがいくつになっても同じです。
それならばむしろ、その危険性を体験的に理解させることによって、
逆にそのものに対する使い方や付き合い方を覚えさせたいものです。
そして、それらができるようになったお子さんは、
確実に自信をもち、積極性も増します」
 
 
ありがとうございました。
 
子どもたちは好奇心旺盛で、
何でも「やってみたい」と言いますね。
そして、できたときには、何とも嬉しそうな顔をします。
事故には気をつけて、きちんと見守る必要はありますが、
子どもたちの「やってみたい」という気持ち、大切にしたいですね。

 

★本好きにするには(4)「文章を読む力を育てる」

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本の話からはずれるよう思われるかもしれませんが、
本を読むことと同じく「外で遊ぶこと」の大切さを

小谷田照代先生は「文章を読む力」という観点からお話しくださいました。

 
 
小谷田 「子どもに絵本や物語を読んでも、
情景描写などの表現が理解できないなあと感じる事があります。
なぜかと言うと、直接体験が圧倒的に少なくなってきているからだと思います。
書いてあることのバックボーンが理解できない。
本当はどうなっているのかがわからないんです」

 
 
「直接体験」が重要だという話はいろいろ聞きますが、
具体的にはどういう点を大切にしたらよいのでしょうか?

 
 
小谷田 「子どもは、虫をつかまえてきたり、
メダカを飼いたがったりします。
そういったことをやめさせないでください。
『やだー、そんな虫とってこないでよ』
なんて、言わないこと。

 
親の都合で、親の好き嫌いで
子育てをしないことです。

 
『お母さん虫嫌い』と思っても口に出さないこと。
その子の興味を面白がってあげましょう。

 
うちの子どもたちが、子ども時代を振り返って
『うちは、読み聞かせとキャンプが良かったよね』
なんて言います。
本も体験もどちらも大切なことです。
子どものうちに外で遊ばせておかないと、
それもしっぺ返しがありますよ。

 
体験してきて、興味を持ったら本を用意してあげます。
体験してきたことは本の中にあるんだということを理解しないと、
いつまでもいろいろなことがわからないままです。

 
昆虫をとってきたら
『じゃあセミの本でも読む?』
『カブトムシの飼い方を調べてみようか』
と、子どもに寄り添ってあげてください」

 
小谷田先生ありがとうございました。
 

外でどろんこになって遊んだりすることは、
本を読むことと対極にあることではなく、
どちらも等しく大切で、つながっているんですね

 
次回は、小谷田先生にオススメの絵本をお聞きします。

 


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本好きにするには(1) 「読み聞かせは幼い?」

本好きにするには(2)読み聞かせで本好きになる?

本好きにするには(3)「読み聞かせNGワード」

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どんな絵本を選んだらいいか分からないときは

 

 

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★本好きにするには(3)「読み聞かせNGワード」

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前回は読み聞かせの素晴らしさを
小谷田照代先生にお話しいただきました。

 
その上で、ママたちがつい言ってしまいがちな「禁句」がある、と
小谷田先生は言います。

 
 
●読み聞かせの際の禁句その(1)
「忙しいから」

 
小谷田 「お母さん方は確かに忙しいです。
けれども、読み聞かせに必要な時間は5~10分です。
本当に、その時間がとれないでしょうか?

 
私自身、『読み聞かせの時間だけは削らない』と決めていました。
洗いものがあるからと、このわずかな時間をケチったら
必ず思春期にしっぺ返しがくる。
この時間をちゃんとしなければ、倍返しどころでは済まないと思い、
3人の子どもたちに読み聞かせをしてきました。

 
10分もあれば、絵本が3冊は読めるんです。
それで子どもは満足してくれるのですから、
その時間をどこかでちゃんととりましょう。

 
いつその時間をとったらいいのか?
食事の後でもいいですし、お風呂の後でもいいです。
とにかく決めてしまいます。

 
『片付けがあるのに困る』というときには、
ルールを決めておくといいでしょう。
『お皿を洗ってしまうまでは待つ』
と子どもとルールを決めるんです。

ルールですから、片付けた後に
メールをしたりアイロンをかけたりしたらルール違反です。
これでは子どもは親を信頼しなくなります。

『お母さんは片付けが済んだら、ちゃんと来てくれる』
という信頼関係が育てば、
子どももきちんと待つことができます」

 
 
 
まずは時間を確保すること。
そして、大人の都合で子どもを裏切らないことですね。

 
 
 
●読み聞かせの際の禁句その(2)
「ええっ! こんなの!?」「それはダメ!」「何これ?」

 
小谷田 「読み聞かせを始めようというとき、
どんな本を読んだらよいかわからなければ
図書館に連れて行くのが一番です。
そこで子どもに絵本を選ばせて、
気に入ったものはプレゼントしてあげてもいいですね。
その子の宝物になると思います。

 
図書館で子どもに絵本を選ばせるときに、
子どもが選んだ本を
『ええっ! こんなの!?』
と言ってはいけません。
好きなのを選んできなさい、と言われて選んだのに、
『それはダメ』では子どもの自尊心は傷つきます。
図書館にも行きたくなくなるでしょう。

 
子どもが選んだ、ということを大事にしてあげてください。
『何これ?』も禁句です。
本を選ぶセンスは、子どものほうが優れているものです。
その子にとって、いい本をちゃんと選んで持ってきます。

 
『なるほど、こういうのが好きなのね』
と受け入れて、大人の対応をしてください。
『ええ、こんなの!?』と心では思っても、口に出したらダメです」

 
 
 
親が名作物語とかを読ませたいと勝手に思っていても
「昆虫図鑑」を選んでくるかもしれません。
でも、子どもの選択を全面的に受け入れてあげましょう。

 
 
●読み聞かせの際の禁句その(3)
「えーっ! またこれなの?」

 
 
小谷田 「何が気にいったのかわかりませんが、
子どもが大好きで毎日読んでもらいたがる本があります。

 
そんなとき、どんなに毎日持ってきても
『えーっ! またこれなの?』
とは言わないこと。

 
毎日毎日、読んでいる方の大人は正直飽きてしまいますよね。
それでも、嫌な顔しないで
『はい、これね』
と読んであげてください。

 
私の子どもの話です。
あるとき、大きくなった長男が、私の読み聞かせをふり返って
『お母さんは、毎日同じ本を持っていっても嫌がらずに読んでくれたね』
と言っていました。
それがすごく嬉しかったと。
『そうか、嫌がらずに読んであげていてよかった』
と思いました」

 
 
毎日読んでもらった本は、その子にとって、かけがいのない
ものになるんですね。

 
最後に、これから読み聞かせを始めようという
お母さんに、アドバイスをいただけますか?

 
 
 
小谷田 「あまり気負わないでほしいと思います。
今まで読み聞かせの環境がなかった場合は
いきなり物語から入るとうまくいかないかもしれません。
手始めとして、絵が中心で、親子で一緒に楽しめるような本があります。
たとえばこれ。

 
『ねえ、どれがいい?』(ジョン・バーニンガム/作 まつかわまゆみ/訳 評論社刊)

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本を開いて、絵を眺めながら『この中だとどれが好きかな?』なんて
家族でワイワイ話せるような本だったら、面白く思わない子はいないでしょう。

 
男の子で工作好きなら工作の本もいいですし、
虫好きなら昆虫図鑑を与えるとはまります。
いきなり『物語を』と決めつけないように」

 
 
 
小谷田先生、ありがとうございました。
 

 
次回は、「文章を読む力を育てるコツ」についてお話いただきます。

 


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早期教育って、良い? 悪い?

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「息子には4歳のときから通信教材で学習したり、文字を教えたりしてきました。
しかし、友人から
『早いうちの教育には反対。頭でっかちより心を育てるべき』
と言われて、少し迷い始めました。どうすべきでしょうか?」
 
「何でも早めに始めるべき」
と雑誌やテレビなどで早期教育の必要性を耳にするたび、
「この子のために」という思いと、
「まだ、思いっきり遊ばせてあげたいけど」という思い、
両方ともあって、迷ってしまいませんか?
 
早期教育の是非について、佐藤正寿先生にうかがいました。
 
 

佐藤 「このお母さんのお友だちはきっと、
『小さいうちにビシバシと教育されるのは、かわいそう。
もっと遊ばせた方が心の豊かな子どもになるのでは…』
という思いで話されたのでしょう。
 
ここで大切なのは、実際に息子さんは
どのように学習しているのか、ということです。
もし、通信教材が届くのを楽しみに待っていたり、
文字を覚えて少しずつ本を読む楽しさも感じてきたりしているのであれば、
それは息子さんを決して『頭でっかち』にするものではありません」
 
早い段階での教育のメリットは、
何といってもその後の学習での土台作りができるということです。
たとえば、1年生で文字の学習をスタートするときに、
事前にひらがなを覚えていれば、
その後の学習がスムーズにできることは言うまでもありません。
その結果、息子さんは『わかる!だからもっと勉強したい』という意欲をもつことになるでしょう。
そして、その楽しい学習の中であらゆる物事に豊かに触れ、
心の面でも成長しているはずです。
 
ですから、今やられている学習が息子さんの学習意欲を育てているのであれば、
お母さんは自信をもってその道を進むべきです」
 
 
なるほど。学習の土台作りの今は、
お子さんが、楽しく意欲的に取り組めるものを親の目で見て、選ばなければいけませんね。
 
 
佐藤 「しかし、間違ってはいけないのは、
『早い段階での教育=特定の天才を育てる英才教育』
ではないということです。
たとえば、就学前に多くの習い事をさせるお母さんも多いと思いますが、
同学年の子たちより秀でている様子を見て、
『うちの子は天才かもしれない』
といった過度の期待は抱くのはやめましょう。
もちろんその道でプロになる可能性もあるでしょうが、
それならばなおさら、お子さんの意欲に任せてほしいものです。
お母さんの過度な期待が
せっかく育ってきたお子さんの意欲をそぐことになりかねません」
 

佐藤先生、ありがとうございました。
 
子どもの意欲をよく見ながら、けして無理強いせずに
試していきましょう。

 

★本好きにするには(1) 「読み聞かせは幼い?」

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「子どもに本好きになってほしい」
そう願う小1ママは多いと思います。

 
そこで、今日から5回にわたって、子どもを本好きにするコツ
現役司書教諭の小谷田照代先生にお伺いしていきます。

 
小谷田先生は、現在静岡県の小学校で6年生の担任を受け持ちながら
週3時間、全校の図書館教育指導をされています。
読書について日々実践研究し、
2010年「文部科学大臣優秀教員表彰」を受けられました。

 
 
 
小谷田 「まず、いちばん驚くのは、1年生で字を勉強しはじめると
読み聞かせをやめてしまうお母さんが多いことです。

『あなたは1年生になって、幼稚園と違って字が読めるようになったのだから、
本は自分で読みなさいね』とわが子に言ってしまうんですね。

 

幼稚園保育園時代は、おそらく先生からも『読み聞かせは大切です』と言われ、
ご家庭でも実践されているお母さんはたくさんいらっしゃいます。
しかし、子どもが小学校に上がると『今度は自分で』と思っているようなんです」

 
えっ! 違うんですか?

 
 
小谷田 「そう、それは間違っていると伝えるとみなさん驚かれます。
『自分で読ませなくていいんですか?』と。

ひらがなは習うし、国語の授業は始まるし、
それなら、本は自分で読まなきゃいけない、と思い込んでいるんですね。

 
子供には
●聞いて理解する能力
●読んで理解する能力

の二つの能力があります。

 
この二つの能力の発達の速度に差があるようなんです。

 

私がバイブルとして敬愛している本に、松岡享子さんの『サンタクロースの部屋』(こぐま社刊)があります。その中にこの「能力の発達の差」についての記述があります。

 

小1ママ向けに簡単にまとめるとこういうことです。

 
小さいころから読み聞かせをしていると、
聞いて理解する能力は、5,6歳でも結構高くなっています。
自分では読めないけれど、聞けば物語の内容がわかります。

ところが、自分で字面を追って読んでいくというのはなかなか大変なことで、
小1レベルではまだまだ低い段階にとどまっています。

 
つまり、5,6歳で『これを読みなさい』と本を渡すとしたら、
子どもが自分で読めるものは、物語レベルとして
低いものしか楽しめないということです。

しかし、大人が読んで聞かせてあげれば、
もっと物語レベルの高い本が楽しめるんです。

 
聞く能力はあるけど読む能力がまだそれほどではない子どもに、
『自分で読みなさい』と言ってしまったら
本当だったら出会えるはずの豊かな物語に出会えないんです。

 
とてももったいないことだと思いませんか?
豊かな物語にいちばん出会ってほしい年齢が、
小学1年生~3年生くらいなのに。

 
例えば、昔からの名作『エルマーの冒険』は、
小学1,2年生の子どもたちがいちばん
ワクワクできて本当に面白いと思える本なんです。

ところが、まだ字面を追ってこの本を読める子は
小学1,2年生ではほんの数%でしょう。

 
読むのにはまだ難しいのに、
『ほら、エルマーの冒険だよ』
と手渡されても楽しめるわけがありません」

 
 
小谷田先生のお話をうかがっていたら、
読み聞かせをやめることのもったいなさが
ひしひしと伝わってきました。


では、いつ、「読み聞かせ」から「自分で読む」に
切り替えたらよいのでしょうか?

 
 
 
小谷田 「『読んで』と言ってくるうちは読んであげてください。
子どもは、いつまでも『読んで』とは言いません。
いつかは離れていくときがきます。

 
私自身、学校だけではなく、
3人の子どもにも毎日読み聞かせをしてきました。
1人ずつ。私のひざの取りあいになったりしながら。
どんなに忙しくても、読み聞かせの時間だけは確保しました。

今から思うと、あの時間はすごく良かったですよ~。
その豊かな時間を、親から手放すことはないんです。
1年生で手放すなんて本当にもったいないと思います」

 
 
小谷田先生ありがとうございました。
子どもを本好きにするコツとして、
「読み聞かせを無理にやめない」
ということがまずは大切なポイントですね。

 
 
「読み聞かせ」がなぜ本好きな子を育てるのか、
次回は小谷田先生の実体験を交えてお話しいただきます。

 


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★本好きにするには(2)読み聞かせで本好きになる?

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前回は、小谷田照代先生
小学生になったからといって、いきなり読み聞かせをやめないことの
重要性をお話しいただきました。

 
「それでは読み聞かせで、本好きな子に育つのか?」
その問いに、小谷田先生は自分の経験を元にお答えくださいました。

 
 
小谷田 「2年生から3年生にかけて、担任したクラスが持ち上がり、
生徒たちに2年間毎日絵本を読み聞かせたことがあります。
2年生の1年間で200冊ぐらい読みました。
3年生では手持ちの本が無くなってしまうくらいでした。

 
その子たちが、中学3年生(15歳)になったときに、
アンケートをとったんです。
『小学2、3年生のときの読み聞かせを覚えていますか?』と。

 
多くの子どもたちが回答を寄せてくれました。
『とにかくすごく楽しかったことを覚えている』
『自分が本好きになったのはあそこだって思ってる』
と感謝の言葉を返してくれたんです。
15歳といったら反抗期まっさかりでしょう?
それでも、そんな素直な反応を返してくれて。

 
さらに驚いたのが、生徒のお母さんたちからも
『子どもが、図書館連れてって、って言うからよく連れて行きました』
『家でも読んで、って言うから一生懸命読みました』
『そういう子ども時代があってすごくよかったと思っています』
と言っていただけたんです。
涙が出そうなぐらい嬉しかったですね。

 
今は反抗期まっさかりでも、あの頃はすごくよかったって
親子共にそう思える時期があれば、
どんなことでも乗り越えていけると思います。
やってきたことは間違ってなかったな、と励まされました」

 
 
 
ああ、読み聞かせっていいものなんだな、と改めて思いました。
子どもは成長しても、その経験はステキなものとして
忘れられずに心に残っているものなのですね。

 
 
 
小谷田 「たくさんの子どもたちが、
『小学生時代の読み聞かせをきっかけに本好きになった』
と答えてくれました。
読み聞かせを通じて、
『本って面白そうだな』
と思ったから、本に手を出したのだと思います。

 
文字もまだちゃんと読めないときに、
『ほら、本を読め!』
と言われたら、普通は『本って面倒くさい』と思ってしまうでしょう。
そのままでは本嫌いの子になってしまいます。

しかし、読みきかせをしていけば、
たとえ自分では読めなくても、
『先生が持ってくる本には面白い物語がつまっているんだ』
ということがわかってきます。
それが本に対する信頼感になり、本が好きになっていくのだと思います」

 
 
 
小谷田先生のように、
家庭で上手に読み聞かせができるでしょうか?
上手に読み聞かせるコツはありますか?

 
 
 
小谷田 「上手に読む必要はありません。
俳優さんが読む朗読CDなども売っていますが、
上手に読めなくても、子どもにとってはお母さんの声が一番心地よいのです。
ですから、コツといっても特には無いのですが、
しいて言えば『丁寧に読む』ことでしょうか。

読むときには
・不機嫌(いかにも面倒くさそう)な声では読まない。
・早口(いかにも早く終えたそうな口調)では読まない。
ことを意識
されたら良いと思います。

 
家庭での読み聞かせは、
教育的効果というよりも親子関係重視です。
『お母さんは、読んで、って言ったら読んでくれた』
という信頼関係が大切
で、
それは成長してから親子の宝になります。

 
子どもにとってみれば、何を読んでもらうかより
いかに親が自分に向き合ってくれたかが重要です。
そうやっていたら、おまけで本好きになった、というぐらいに
思ったらよいでしょう。でも、絶対にそうなります。

 
頭から『我が子を本好きにさせるには』と
気負わず、楽しく読み聞かせましょう。
その時間の楽しかった記憶から、
成長したときに、自然と本を手に取る子になるものです」

 
 
 
なるほど。とってもよくわかりました。
私も、本屋さんで絵本のコーナーに行くと、
なぜか暖かい気持ちになるのですが、
それは絵本自体の魅力と共に、絵本を読み聞かせられていた頃の
思い出の暖かさなのだと気がつきました。

 

 
次回は「読み聞かせのときに言ってはいけないセリフ」についてお話しいただきます。

 


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《子どもの気持ちマンガ⑥》お友だちと比べないで

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「これはよく知られていることですが、
人と比べて叱ることはやめましょう。
 
特に兄弟姉妹との比較は、子どもがもっとも嫌うことです。
また、“やっぱりだめじゃない”
“バカじゃないの”など、
子どもの自尊心を傷つけるような言葉も、控えるべきだと思います」
清久利和先生
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

☆敬老の日に、手作りプレゼントはいかが?

【ダウンロードふろくは、こちら】

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9月17日は敬老の日。  子どもたちが大好きなおじいちゃん、おばあちゃんに、  「いつまでも元気でいてね」  の気持ちをこめて、プレゼントを作ってみてはいかがでしょうか。

  ママノートでは、  ダウンロードをして使える「ママノート」オリジナルのフォトフレームを作りました。このフォトフレームを使ったプレゼントをご紹介します。

    1.写真を貼って かんたんフォトフレーム

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 おじいちゃんおばあちゃんの写真や、   この夏いっしょに撮った思い出の写真などを貼ってみましょう。

    2.似顔絵を描いて メッセージカードに

 写真を用意するのが難しいという方は、   似顔絵を描いてもよいでしょう。

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 こちらのパターンのフレームにはメッセージスペースがあります。   上部の旗の中にメッセージも書いてみましょう。

    3.厚紙に貼って お気軽フォトパネルに

 よりプレゼントらしくして贈りたい…という方は、   できあがった作品のお手軽デコレーションに挑戦!

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 フレームの大きさに合わせて厚紙などを切り、   中央に写真を貼ったり、似顔絵を描いたりしたフレームを貼ります。   周りにシールを貼って、にぎやかに演出しましょう。

 厚紙は丸やハートの形にしてもいいですね。

    4.クリアファイルに挟んでプチゴージャスなフォトパネルに

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 クリアファイルにフレームを入れ、   フレームの大きさに合わせてクリアファイルを切ります。   周りをマスキングテープなどで飾り付けます。   クリアファイルに入っていて、防水性もあるため、   場所を問わず飾っていただけます。   

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   上部にパンチで穴を開けてリボンなどを通せば、   フックにかけて飾れますよ。

  ご紹介したデコレーションの他にも、  ご自宅にある素材で、自由にプレゼントを作ってみてくださいね。

●【付録】ダウンロードするだけ! かんたんフォトフレームへ   


●NPO法人孫育て・ニッポン理事長 棒田明子 「祖父母に子どもを預けよう」  最終回 いつでも『孫Welcome!』とは限りません  第2回 子どもを預けるときどんなことに気をつけたらいい?  第1回 子どもを祖父母に預けるって悪いこと?   

5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第1回

1987年9月23日、沖縄県で観察された金環日食。 写真提供:薩摩川内市せんだい宇宙館
1987年9月23日、沖縄県で観察された金環日食。
写真提供:薩摩川内市せんだい宇宙館

2012年5月21日(月)の朝
日本の太平洋側の各地で太陽が欠けてドーナツのように環の形に見える
とても珍しい天文現象「金環日食」が、
それ以外の日本各地では大きく太陽が欠ける「部分日食」が見られます。
 
金環日食は、日本で見られるのは25年ぶりのことで、
次に日本で見られるのは2030年6月1日。非常に貴重な現象です。
 
 
そんな貴重な「金環日食」「部分日食」を楽しむために、
どんなことを準備しておけば良いのかを二回に分けてお届けします。
 
 
●「金環日食」ってどんな現象?

「金環日食」は、地球から見て太陽と月の中心が重なった時
月の周りから太陽がはみ出してリングのように見える状態のことをいいます。

 

(C)国立天文台
(C)国立天文台

太陽、月、地球が一直線にならんだときに起きるとても珍しい現象です。
(詳しくは、学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」をご覧ください。)
 
 
●いつどこで見えるの?

5月21日の早朝、金環日食、部分日食が観測できます。
早朝なので太陽はまだ高く昇っておらず
東の空の低い位置
に太陽が見えることになります。
せっかく早起きしても、山や建物で太陽が隠れて見えない・・・
ということがないように、
事前に観察場所を探しておくのが良いですね。
 
そして、日食は観察する場所によって、時間や見え方(欠け方)が違います。
住んでいる場所が何時ごろ見えるのか調べておきましょう。

 

日本地図
(C)国立天文台

 (↑クリックすると拡大します)
濃い水色の帯状の地域で「金環日食」が見られます。
帯の上下の地域では「部分日食」が見られます。

 
その他の地域は国立天文台HP「暦要項」で確認できます。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2012/rekiyou125.html
 
 
●「金環日食」は、月曜日…
 
金環日食だけを観察する場合は、5分程度ですが、
日食の始まりから、終わりまで観察する場合は2時間以上掛かります。
観察グッズ以外にも、上着や、帽子、飲み物などの準備、
トイレの場所の確認もしておくと安心ですね。
 
5月21日は月曜日です。
学校に遅れないよう、登校の準備を事前に済ませおく、
観察場所から学校までの時間を考えておくなど、
通学を考えた観察スケジュールも予め立てておくと良いでしょう。
 
日食が通学時間にあたる場合は、道路での歩きながらの観察は危険です。
学校に着いてから観察するなど、ルールを決めて、金環日食、部分日食を楽しみましょう。
 
 
 注意
目を傷める恐れがあるため、直接太陽をみてはいけません。
日食観察には専用の日食メガネなどを必ず使用してください。
ときどき目を休めながら観察し、長時間ずっと太陽を見続けることは避けましょう。

※目に違和感があったり、疲れを感じたりした場合は、
すぐに観察を中止しましょう。
 
 


 
●日食観察のポイント
・住んでいる地域ではいつごろ見えるのか確認しておく。
 
・太陽が昇り始めの東の方角の空が低くまで見える場所を事前に確認しておく。
 
・早朝から長時間に渡る観察の場合は、上着や帽子、飲み物などを用意。
 
・月曜日の朝なので、通学を考えた観測スケジュールを立てる。
 
・日食が通学時間にあたる場合は、道路上での歩きながらの観察はしない。
 
注意事項を守って観察する。
 


 
明日は、『5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第2回』 日食観察の方法 をお届けします。

《子どもの気持ちマンガ⑤》ママが褒めてくれるから

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「わが子が100点をとったとき、
うれしくない親御さんはいないと思います。
 
でも、過剰に反応しないほうがいいのではないでしょうか。
お母さんが褒めてくれるから頑張る、という意識が生まれてしまうと、
子どもが自分のために学ぶ楽しさや
喜びを味わう機会がなくなってしまいます」
亀谷先生
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

できる・できないという評価を押しつけないで!

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小学校入学後に子どもを伸ばすための基本は、やはり褒めること。
しかし、その褒め方が少々問題です。
たとえば、次のような言葉をどう思いますか?
 
「すごいね」
「いい子だね」
「えらいね」
 
実はこれらは、子ども自身を褒める言葉ではなく、
子どものとった行動を評価する言葉。
このように言われた子どもは、もちろんうれしいのですが、
こうした評価を得るために行動するようになります。
つまり「お母さんが褒めてくれるから」やるのです。
 
それで何が悪いの? と思うかもしれませんが、
評価を求めての行動に、子どもの真の自主性はありません。
褒められたいからではなく、
自分が面白いと感じてやりたいから、やる。
子どもにはそうなってほしいものです。
 
そして、もうひとつ。
子どもは失敗からより多くを学びます。
田子浦小学校の吉野先生は、こんなアドバイスを。
 
「失敗したときこそチャンスなのです。
失敗って大事だよね。ということをお子さんに伝えてほしいと思います。
成功体験だけのお子さんは、精神的に弱い傾向があります。
失敗することが大切、失敗しても大丈夫だということを、
日ごろから語ってください」
 
 
(構成・取材・文/細江優子)

内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」第1回

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はじめまして。
今月からママノートで連載させていただくことになりました、
作家の内藤みかと申します。
 
私には高校2年生の息子と小学6年生の娘がおります。
うちの子2人も、小学1年生だった頃に、いろ~んなことがありました。
この連載ではそのことを書かせていただく予定です。
 
さて記念すべき第1回は、登校について。

 
 
小学生にもなれば、毎朝「行って来まーす!」と、
元気に玄関から学校へと飛び出していくものだと思っていたのですが……、
うちの娘の場合は、そうはならなかったんですよ。
母親の私が、毎朝、娘に付き添って一緒に登校していたんです! それも、3年生になるまで……。
 
実は、通学途中にあるバス通りを、
娘はひとりで横断することができなかったんです。
信号がなかったので、うまくタイミングがつかめなず、「ママ一緒に行って!」と途中で引き返してきたのが始まりでした。

 
子どものペースはひとりひとり違います。ひとりではまだ通学できないというのも、
それが娘のリズムなので、私は叱りませんでした。
だって怖くてひとりで道を渡れないという気持ち、私にも、よくわかるので……。

 
でも、学校に向かう小さな子ども達の集団の中に、ぽつんと私が入ると、
まるでガリバーみたいで、すごく目立つんですよ!
娘のお友達には「え~、ひとりで学校に行けないの?」とからかわれ、
先生にまで「お母さん、ひとりで行く練習をさせたほうがいいのでは」と注意されながらの登校でした。

 
世間ってなかなか面白いもので、私が仕事で忙しくしている時には
「お子さんと一緒にいてあげなさい」と叱られたのに、
娘と一緒に登校すると
「お子さんと離れなさい」と逆のことを言ってくるんですよね。
でも私は娘に付き添い続けました。
だって、娘が「一緒にいて」と言ってくれているのだから、できるだけ、いてあげたいじゃないですか。

 
 
ある日、私はとあるお父さんを見かけました。そのお父さんは、暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、お嬢さんを校門まで送り続けていました。
やがて挨拶を交わすようになって聞いたのですが、
彼は、お嬢さんのことがただ心配で、毎朝小学校まで送っていたのです。
同じような親もいると知って、すごくほっとしました。

 
アメリカでは治安などの関係で、親が子どもを毎日車で送迎している学校もあるのだとか。
我が家近くの私立小学校でも親の送迎が当然のように行われています。
これからは、送迎する親の数はさらに増えていくのではないでしょうか。

 
娘に付き添って登校しているうちに、
私は道でケガをして泣いている男の子の世話をしたり、
乱暴な運転の車が来たら子どもたちに危険を知らせたりと、
みんなのサポート役も自然とこなすようになり、
そうなると次第に親同伴の登校風景を周りも認めてくれるようになって、うれしかったですね。

 
よ~し、このまま卒業まで毎朝ママが送ってあげるからね! そう張り切っていたのに……。

 
 
娘がひとりで登校できるまでに、3年かかりました。
ほとんどのお友達は、当たり前のようにひとりで学校にスイスイ行けるけれど、
内気で恐がりな娘にとっては、それは大変な勇気が必要な行為だったのです。

 
私は、せっつかなくてもある時がくれば「自分で渡れるから」と言い出すと信じていましたが、
本当にそうでした。
娘は4年生になった途端、「もう高学年だからだいじょうぶだよ」と、
けろっとした顔で、ひとりで登校していきました。
「今日はね、引越の大きなトラックが来たから、道の隅っこによけたよ」

 
 
彼女は通学路の小さな事件を、6年生になった今でも私にこまめに報告してくれます。
彼女は私のことを、登校仲間だと思ってくれているからなのかもしれません。
 
 
(次回「1年生のエスケープ」につづく)

 

内藤みか先生の連載が始まります!

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 ▲ 内藤みか先生近影

こんにちは、「ママノート」編集部です。
 
今日から、作家&エッセイストの内藤みか先生の新連載が始まります。
内藤先生は、現在2児のママ。
1996年生まれの高校2年生の息子さんと、
2001年生まれの小学6年生の娘さんがいらっしゃいます。
 
 
そんな先輩ママ・内藤先生の趣味は
「子どもの才能探し」!
先生ご自身の子育て体験を通して、小1ママに元気とハッピーをお届けいたします。
 
 
新連載のタイトルは
「6歳からの才能育て」
 
 
毎月第二土曜日に配信予定です。
 
どうぞご期待ください。

 

★PTA活動紹介②「クラス委員」

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クラス単位の委員で学級委員と呼ぶ学校もあり、
毎年新年度に各クラスで規定の人数を選出することが多いようです。
 
クラスの電話連絡網を回したり、
クラスの保護者同士の親睦を図るのがおもな仕事。
 
学校によってはバザーなどの行事手伝い、
ベルマークの集計などの仕事があることも。
 
 
●こんなママにおすすめ
・クラス担任の先生と仲良くなりたい
・ママ友だちの輪を広げたい
・細かな作業やお手伝いが得意
 
 

(構成・文/小林洋子【遊文社】)


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★PTA活動紹介①「PTA役員」

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PTAのトップに位置づけられるのが役員。
 
学校と協力して大きな行事を執り行ったり、
クラス単位の活動や地域活動など、
PTAの活動全体を運営します。
 
PTA会長、副会長、書記、会計など
役員の中にも多くの役職があり、
役職の種類や人数、内容は学校によりさまざま。
 
PTA会長は、役員経験者や地域とのつながりの強い
地元商店の保護者が選出されることもあり、
入学式のあいさつでPTAの雰囲気がわかるかも!?
 
 

●こんなママにおすすめ
・学校やPTAを詳しく知りたい
・どうせなら大きな仕事がしたい!
・人前で話すことが、苦にならない
 
 
(構成・文/小林洋子【遊文社】)


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★PTA活動紹介④「地域委員」

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住所で区切った地区ごとに委員を立て、
地域の子どもの見守り活動や、
交通安全活動などを行います。
 
入学時や、
不審者情報があったときの集団登校・下校を見守ったり、
同じ地区の子どもの親睦会を開催する、
資源回収を行うなどの仕事がある学校も。

 
 
● こんなママにおすすめ
・地域のことに詳しくなりたい
・地域に知り合いを増やしたい
・子どもの安全に関心が高い
 
 

(構成・文/小林洋子【遊文社】)


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★PTA活動ってどんなものなの?

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「PTA活動ってどんなもの?」
「仕事をしていてPTA活動に参加できないけど、大丈夫?」
など、入学前から多くのママたちが気にしているのが、学校のPTA活動です。
 
PTAは、“仕事内容や人間関係が大変”
というイメージもあり、なるべくやらずに済ませたい、
という人も少なくないもの。
 
しかし最近は児童数が少ない学校も多く、
「小学校6年間の間に一度は役員を」
などとルール化されている学校もあるため、
「どんな役ならできそうか」
と、前向きに考えるママも増えています。
 
もちろん、PTA活動や役員を引き受ければ、
「集まりが夜のときは子どもを連れて行けないので、母に見てもらいました」
(S・Uさん)

「大きな行事の前は準備が大変。疲れて家事をするのもおっくうに」
(Y・Tさん)

と、それなりの苦労も。
 
でもそれ以上に、
「ママ友だちが増え、学校の情報も入りやすくなりました」(S・Iさん)
「校長先生とも親しく話せる間柄に。学校との距離が縮まって子どもも喜んでいます」(Y・Kさん)
と、得るものもたくさんありそうです。
 
学校で日々頑張る子どもに負けずに、
ママたちも自分に合う役割を探してトライしてみては?
 
(構成・文/小林洋子【遊文社】)

 

 

 

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★PTA活動紹介⑤「イベント委員・その他」

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バザーやお祭り、もちつき大会などの
大きな行事ごとに委員を立てているところや、
こうした活動を「文化委員」としてまとめている学校も。
 
そのほか、地域活動や他校との交流などを担う「校外委員」、
次年度の役員の選出をする「推薦委員」など、
PTA活動にはさまざまな委員・役職があります。
 
 
●こんなママにおすすめ
・イベントや楽しいことが好き
・企画を考えるのが得意
・知らない人とも気軽に話せる

 

(構成・文/小林洋子【遊文社】)

 


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★PTA活動紹介③「広報委員」

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学校の行事や学習、PTA活動などを伝える
「PTA広報誌」を発行する仕事です。
 
誌面の内容の企画から、取材、原稿執筆、
編集、印刷などを行います。
 
学校によって、パソコンで広報誌を手作りするところ、
業者印刷に出すところなど、作り方はいろいろ。
 
 
●こんなママにおすすめ
・学校行事で、いい場所で撮影したい
・パソコンが使える
・文章の読み書きが好き
 
 

(構成・文/小林洋子【遊文社】)


★次の記事はこちら

 

 

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5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第2回

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(イラスト:学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」より)

5月21日の貴重な天文現象「金環日食」を楽しむために、
どんなことを準備しておけば良いのかを、二日に分けてお届けしています。
 
本日は、「金環日食」「部分日食」の観察方法をご紹介します。
 
 
●観察する時の注意
 
まずは、楽しく観察するために守ってもらいたいことがあります。
太陽は、とても強く有害な光を放っています。
日食のときも太陽の一部が隠れているだけで、強い光を放っていることに変わりはありません。
間違った方法で観察をすると、目を傷めるおそれがありますので、正しい方法で安全に観察しましょう。
 
《注意!! 日食を観察するときに、やってはいけないこと》
 ・太陽を直接見る。
・望遠鏡や双眼鏡を使ってみる。
・日食観察専用の日食メガネ以外のもの
(サングラスや色つきの下敷き、ススを付けたガラスなど)を使って見る。

 
日食観察専用のメガネを使っても以下のことは危険です。
・日食メガネをかけて、長時間見る。
・日食メガネをかけたまま、歩く、自転車に乗る。
・日食メガネをかけて、望遠鏡や双眼鏡をのぞく。
・日食メガネを望遠鏡や双眼鏡の前につけて、のぞく。

 
 
※ ときどき目を休めながら観察し、長時間ずっと太陽を見続けることは
避けましょう。
※ もし目に違和感があったり疲れを感じたりした場合は、すぐに観察を
中止しましょう。

 
 
●日食を観察しよう
 
日食を安全に観察するためにも「日食メガネ」が必要ですね。
日食メガネはこの時期であれば書店などの「日食コーナー」で日食メガネ付きの書籍を購入したり、
ネットで購入することができます。
5月21日が近くなると売り切れてしまう場合があるため、
事前に準備しておくと良いですね。
 
販売されている日食メガネは色々あり、見え方も色々。
編集部で試してみたところ、
太陽がオレンジ色に見えるタイプや白っぽく見えるタイプなどがありました。
色だけでなく、太陽の輪郭の見え方にも違いがあるようです。
いくつかの日食メガネを買って
ご家族で、交換しながら観察するのも楽しそうですね。
せっかく準備万端で当日を迎えても、
日食メガネが壊れていた・・・ということがないように、
購入した日食メガネでどのように太陽が見えるのか事前に確認しておくと良いですね。
 
※日食メガネを使うときの注意
・太陽をさがすときは、いきなり太陽の方を見るのではなく、
太陽を背にして(または顔を下に向けて)日食メガネを正しく
顔に当ててから、太陽のほうを見るようにしましょう。

 
・ 日食メガネと顔とのすき間が大きくなるので、
手ですき間をおおうようにして、周囲からの光が直接目に入らない
ようにしましょう。

日食メガネに付いている、説明書もきちんと読んでから観察することもお忘れなく!

 
 
 
日食メガネ以外で楽しく観測する方法もあります。

「木もれ日を観察」

 

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(イラスト:学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」より)

日食のとき、地面に映っている木もれ日をみると、不思議なことが起きています。
欠けた太陽の形がそのまま地面に映っているのです。
 
「ピンホールを使った観察」

1427_img_03
(イラスト:学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」より)

厚紙に小さな穴(ピンホール)をあけ、太陽の光を直角に当てて、
映し出される光の形を観察してみましょう。
穴がどのような形をしていても映る光は
太陽と同じ欠けた太陽の形になります。
このとき、地面に白い紙を敷いておくと観察しやすいですよ。
 
(詳しい観察方法は 学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」 で紹介しています。)
 


 
●日食観察のポイント
・観察に必要な日食メガネや、ピンホール観察用の紙を用意し、
予めどのように使うのか試しておく。

 
・注意事項を説明しておく。
(直接太陽を見てはいけない。専用の日食メガネ以外を使って
観察してはいけない。など)

 
・長時間太陽を見続けることは避ける。
 
・日食メガネを使うときは、正しい使い方を説明しておく。
 
※目に違和感を感じたら、観察を中止しましょう。

 


 
事前の準備で、なかなか見ることができない「金環日食」「部分日食」を
楽しく安全に観察できると良いですね。
 
あとは、当日のお天気が良いこと願って…
 
※『5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第1回』は → こちら

●【付録】日食の観察シートへ
 

★子どもが喜んだ手作りの「表彰状」

【ダウンロードふろくは、こちら】ミニ表彰状

こんにちは、ママノート編集部です。

 

入学準備特集ページ「ミニ表彰状」
もうダウンロードしていただけましたでしょうか?

 

実は、この表彰状、編集部のスタッフの実体験から
生まれたものなのです。

 

 

そのスタッフ(Oさん)には、小学6年生の男の子がいます。
あるとき、集団登校で一緒に通学している小学1年生のお子さんの
ママから電話がありました。

 

「今日、うちの子が嬉しそうに私に話すんです。
『班長のお兄ちゃんが、ひょーしょーじょーをくれたの』って。
なに? と思って見たら、ひらがなで、
『ちゃんとならんでがっこうにいけたのでひょうしょうします』
って書いてあって・・・。本当にありがとうございました」

 

Oさんの息子さんは集団登校の班長だったんです。
驚いて子どもに聞いたら、自分の班の全員に対して
ひとりひとり「できたこと」を書いた表彰状を作り、手渡したそうです。
おおかた、先生にでも入れ知恵されたのでしょうが、とOさんは言いますが、
自分の息子にそんな器量があったのかと感心するとともに、
小さい子どもでも「表彰される」のは嬉しいんだ、と思ったそうです。

 

 

お子さんの「できた」をほめてあげるツールを作ろうと
編集部で考えたとき、
Oさんが思い出したのがこのエピソードでした。

 

小さなことでもかまいません。
お子さんがひとつできたときに、サッと表彰状にママの字で
「よくできました。ひょうしょうします」
と書いて渡してみてください。
(表彰状の意味がわからなかったら教えてあげてください)
そして、たっぷりほめてあげたら、
きっと、お子さんの「やる気」がアップすると思います。

●【付録】「ミニ表彰状」へ

 

●こちらもあわせて、どうぞ・・・
親子で楽しめるダウンロードシートまとめ

 

親野智可等先生の新連載が始まります!

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こんにちは、ママノート編集部です。
 
 
本日より、親野智可等先生の新連載コラムがスタートします。
 
タイトルは
「ママも小学1年生」
 
新入学を迎えて、ドキドキワクワクしているのは、お子さんだけではありませんよね。
きっとママも同じ気持ちだと思います。
 
 
そこで、教育評論家の親野智可等先生が、小学1年生の1年間のトピックスを、タイムリーに、かつ一足早く小1ママにお知らせいたします。
 
 
このコラムを読めば、ドキドキ解消・ワクワク倍増まちがいなし!
親子そろって「小学1年生」を楽しみましょう。
 
第1回のテーマは「入学式」です。
 
毎月、第一月曜日と第三月曜日に配信します。
 
どうぞお楽しみに。

 

「あいさつ」と「がまん」のしつけ

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小学校に上がるこの時に、ぜひ身につけていただきたいこととして
佐藤正寿先生は「あいさつ」と「がまん」を挙げています。

 

佐藤 「基本的な生活習慣でしつけたいこと。
早寝早起き、食習慣、時間を守ること、ものを大切にすること等…
たくさんありますね。
 
その中でも私が特に重視していることが
『あいさつ』『がまん』です。
 
まずは『あいさつ』
きちんとあいさつができる子はコミュニケーション能力が高いという証拠。
豊かな人間関係を作る上でもあいさつは大切です。
そして、その基本はもちろん家庭です。
朝起きたら親が最初に『おはよう!』とあいさつをします。
子は親の鏡です。
『あいさつをしなさい』と言うのは時々にして、
まずは率先して親が『あいさつ魔』になってみましょう。
学校でも毎朝、私は子どもたちとあいさつをします。
子どもたちからしてくる時もあるし、黙っている子もいます。
しない子に注意はしません。
どの子にも『おはようございます!』と明るく声をかけます。
時には、一言を加えます。『おはようございます!今日も元気?』というように。
これだけでも立派なコミュニケーションになります。
 
さて、一口に『あいさつ』と言っても、いろいろあります。
その中で、私が学校で一番多く使っているあいさつの言葉は
『ありがとう』です。
家庭でも同じです。
ちょっと手伝ってもらった時『ありがとう』。
友だちにやさしくした時に『ありがとう』。
何度も何度も言います。
それによって子どもは『自分も役立っている』という自己肯定感を持ちます。
それが自信につながることは言うまでもありません。
そして、そういう子どもは自分からも『ありがとう』と言うようになります。
そこから良好な人間関係がスタートするのです。
 
次に『がまん』
小学校では数多くのルールがあります。
学習時はもちろん、休み時間も学校のルールがあり、
それに基づいて集団で生活をしています。
当然、自分の思い通りにいかないこともあるかもしれません。
そのような時にがまんできることを身につけさせたいものです。
 
子どもがわがままになりやすいのが、物を欲しがる時です。
お店で駄々をこねられた時にも、
『ダメなものはダメ!』
という厳しい態度も必要です。
これはとても大切な愛情だと私は思います」
 
 
「ありがとう」って、とってもステキな言葉ですよね。
編集部でも今日から「ありがとう」を流行らせたいと思いました。

 

《先生の気持ちマンガ①》子どもたちの名前を書く

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このエピソードを提供してくださった吉野先生からメッセージを。
 
「初めてお子さんを入学させる保護者の皆さんは、不安なことや心配なことがたくさんあると思います。
それでも、ドンと構えてほしいのです。
保護者の方の緊張や不安は、子どもに伝わります。
ドンと構えることがいちばん大事です」
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)