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小学1年生 2012年5月12日の記事

内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」第2回

第2回「1年生のエスケープ」

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突然ですがみなさん、1年生に5月病ってあると思います?
実は、うちの息子には……、ありました!

 
4月は入学したてで気持ちも張りつめているし、
6年生のお兄さんお姉さんが面倒をみてくれるので、何か考えるヒマすらなかったのですが、
5月になり、学校にも慣れたところで、不平不満が出てきちゃったんです。

 
うちの息子は「保育園に帰りたい!」と何度も叫んでいたんです。

 
「小学校、つまんない。1日中勉強してる! 遊びたいよ! 保育園に帰りたい! 帰りたいよ!」

 
「保育園には、もう、帰れないのよ」

 
「どうして?」

 
「あなたはもう小学生だからよ」

 
「やだ~! 小学生なんてやだ~! 保育園に戻る!」

 
……笑われちゃうかもしれませんが、我が家では、本当にこんな会話が繰り広げられていたんです。

 
小学校がこんなにキュウクツなところだとは思わなかった!と、
息子は、何日も何日も、ブーブー文句を言い続けました。

 
「ずっと教室にいて椅子に座ってばかりじゃん! コロコロやることが変わるし、こんなのヤダよ!」
 
 
保育園時代、息子はかなりマイペースでした。みんながお外で元気に遊んでいる時に、もくもくとひとり、部屋の中でパズルをしたり何か実験したり、本を読んだり……。

 
保育士さんたちも無理強いせず、息子の好きにやらせてくれたので、
2時間でも3時間でも気が済むまで没頭することができたのです。
おかげで、保育園にあった百科事典を全部読みきり、
すごい物知りくんにもなれました。
息子は自由時間をめいっぱい使って、自分なりに楽しんでいたんだと思うんです。

 
でも、小学校では、数十分おきに科目が変わります。
やりたいこともできず、先生から「やりなさい」と言われたことをこなさなくてはなりません。
息子が調子が出てきたゾ、と思ったところでチャイムが鳴ることもしばしばあり、
こまめに気持ちの切り替えができず、ふてくされてしまったんです。

 
さらに追い打ちをかける事件が起きました。
国語の授業で息子が指名され、黒板に答を書いたのです。
答は合っていたのですが、それを漢字で書いてしまったんですね。

 
そしたら、なんと……。
担任の先生が「×」にしてしまったんです!

 
「まだ習ってない漢字を使ってはいけません」
と言われて、息子のストレスは、ついに限界に。

 
今までは保育園で漢字を書いたら
「すごいね~。漢字書けるんだ、すごいね~!」と保育士さんは手放しでほめてくれたのです。
それなのに小学校ではほめるどころか叱られちゃったんですからね
(私もさすがに×はないんじゃないかと思いましたけど)。

 
で、とうとう、やっちゃったんです。
ある日学校から電話が来て、
「お子さんが授業中、どこかに行ってしまいました!」
って。6歳にして、息子はエスケープしてしまったんです。

 
慌てて学校に行くと、息子は教頭先生に発見されたところでした。
彼は授業をさぼって池のコイを眺めていたんだそうです。

 
「授業がつまらない。池のコイを見ていたほうがおもしろい」

 
とのたまう息子を叱りつけ、先生がたには平謝りし……。
「とにかくじっと座ってて! 授業中いなくなったら先生が困っちゃうでしょ!」
と説明しても、なかなかわかってもらえず、
その後も実は何度か脱走してしまい、先生がたには本当にご迷惑をおかけしてしまいました。

 
先生がたには何度もおわびしましたし、申し訳なく思ってはいるのですが、
息子の気持ちも痛いほどわかりました。
だから、帰宅後はできるだけ自由時間を作り、のびのびさせて、
ストレスを発散させるようにこころがけていました。

 
 
そんな息子も、もう高校生。
今ではもちろん授業中にちゃんと席についています。
「つまらない授業の時に、目を開けたまま眠ることをおぼえた」
なんて言っているので、根っこのところは全然変わってないのかもしれませんが……。

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