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週末・その他
小学1年生 2012年11月29日の記事
下手でもいい。子どもとスポーツする時間を作って
《外遊びで体力をつけよう4》地域の子どもを元気にする取り組みも始まっています
今までのお話から子どもの体力向上のために、子どもの遊び場を増やしたり、子どもが楽しくスポーツをできる環境を作る必要があることがわかりました。
それにはまず、大人の意識改革が不可欠ということも教えていただきました。
具体的な取り組みや課題などを山梨大学の中村和彦先生にお聞きします。
中村 「現状を打開しよう、ということで独自の取り組みも始まっています。
外遊びをする場所がない、という点については、東京・世田谷区の羽根木プレイパークのように住民が区と交渉して子どもたちの遊び場を確保した例もあります。
また、東京・八王子の小学校では学童保育の子どもと一緒に他の子どもたちも見よう、という取り組みがあり、大人が交代で子どもたちの遊びを見守っています。
このように、自分の子どもだけでなく、地域の子どもが元気になっていくことを考えた取り組みが始められています。
子どものスポーツの競技化の考えを改め、障害を持っている子どもや、体力に自信がない子ども、運動が苦手な子どもなど、いろんな子どもを受け入れる体制づくりが必要です。
子どもたちには、いろんなスポーツを遊びとしてやるという経験をしてほしいと思います。
また、新しい学習指導要領では、小学1、2年の『体育』の呼び名が『運動遊び』に変わります。体育の授業の中に、遊びの要素を取り入れて、楽しく体を動かそう、というものです。
先生たちも今、そのための研究をしています」
私たち親も意識改革が必要ですね。
中村 「家庭でも子どもと一緒に運動する時間を作ってほしいと思います。家庭でスポーツの話をしたり、スポーツ番組を見たりすることもとてもよいと思います。
特に小学2、3年生くらいまでは、子どもは親と一緒にスポーツを楽しみたい、ものなのです。
下手でもいいので、お母さんがいい表情で楽しそうに自分と一緒にボールを蹴ったり投げたりしてくれたら、子どもにとってこんなに嬉しいことはありません。これは、是非知っておいていただきたいことです」
子どもたちの体力向上には、様々な面からの改善が必要であるということがよくわかりました。
まずは親である私たちが子どもと運動を楽しむ、外遊びを楽しむことを心がけてみませんか。
中村和彦先生、ありがとうございました。