★お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?

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前回は、お手伝いをさせることは、

親として大切な役割であるというお話を、

辰巳渚先生にうかがいました。

今回は、お手伝いを始めるのは何歳くらいがよいのか、

についてお聞きします。

 

 

辰巳 「お手伝いは、

ほんとうはそのときにできることをやらせながら
見つける、くらいで充分なのですが、
あえてステップで考えるなら、3歳、6歳、10歳という
年齢の区切りで考えるとよいと思います。
そして、10歳までにはひととおり伝えておく、

というのがいいでしょう。

 

3歳までは、赤ちゃんの延長ですから、

親が身のまわりの世話をするのは当然です。

けれども、自分で何かができるとうれしい時期でもありますので、

この時期の自主性を大切にしたいです。

 

3歳を過ぎ、6歳くらいまでの間、

何にでも興味を持ち、『手伝わせて~』と言い始めます。

子どもに自我や好奇心がでてきて、

何でもやりたい、という時期です。

この頃が、お手伝いの始めどきだと捉えています。

 

まずは簡単で危なくないお手伝いから、少しずつさせていき、

『ありがとう』『助かるわ』と声をかけることで、

子どもは素直にお手伝いをする喜びを感じます。

この時期にお手伝いを始めることで、

『家事のお手伝いは自分がするもの』ということが、

自然と子どもの体に入ってきます。

 

 

6歳を過ぎ、小学生になると、

幼児から子どもに変わっていきます。

身体もしっかりしてきて、できることが増え、

あぶなっかしいことが少なくなります。

また、ルールに従ったり、友だちと力を合わせて何かをしたり、

といった社会性も出てきます。

私は、この時期から10歳までが、

お手伝いをさせるうえで、とても大切な時期だと考えています」

 

まさに、小学1年生のこの時期が、

お手伝いを身につけるには大事なんですね。

 

辰巳 「6歳から10歳がベスト、ではありますが、

この時期を逃したからと言って、

何歳から始めても決して遅くはない、とも思っています。

もっと早くお手伝いをさせるべきだった、

と悩むことはありません。

中高生だと、『急になに?』って言われるかもしれませんが、

『あなたはいずれ家を出ていく、その前に伝えたいことがたくさんある』

と話してあげてください。

言われた子どもはうっとうしい、と思うかもしれませんが、

うれしくないはずはありません。

ぜひ、上に兄弟がいる家庭でも、

お兄ちゃんお姉ちゃんも一緒に

今日からお手伝いをさせ始めましょう」

 

 

子どもたちは、いずれは家を出ていきます。

そのときまでに、家事能力を身につけておくことは必要です。

小学1年生でも、もっと上の子でも、またもっと下の子でも

その子に合ったお手伝いをさせてみましょう。

 

 

次回は、お手伝いをさせるときの心がまえ、ポイントについてうかがいます。


●辰巳渚 「お手伝いで子どもを伸ばそう」

最終回 間違った家事を子どもに教えてしまいそうで心配
第4回 パパの家事への関わりが、子どものお手伝いに影響?
第3回 子どもがお手伝いを面倒くさがったらどうする?
第2回 お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?
第1回 子どものお手伝いは、「言われたらやる」で十分

 

 

 

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★テレビやゲームばかりやっているわが子にイライラ

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「うちの子は夏休みになると、テレビ視聴やゲームをする 
時間が長くなってしまいます。 
『〇時まで』と決めても夢中になって、結局守れません」

 
せっかくの夏休みなのに、 
ずーっとテレビの前にいるわが子を見ていると、 
ついイラッと来てしまいますよね。 
しかも、時間を決めても守らないし・・・。 
結局怒鳴りつけてやめさせてしまうのですが、 
佐藤正寿先生、もっといい方法はないでしょうか?

 
 
 
佐藤 「テレビやゲームはある意味、『便利』なものです。 
親が忙しい時に、子どもが夢中になってくれるものですから。 
わが家でも長女が3~4歳ぐらいの時に 
アニメのビデオに夢中になりました。 
『テレビに子守りをさせてはいけない』とわかりつつ、 
通知表書きの時などは正直助かったものでした。

 
でも、毎日となるとこれは考えものです。 
そのために、『30分だけ』『〇時まで』というように、 
約束事を決めているご家庭は多いと思います。

 
ただし、その約束事は親の一方的なものになっていないでしょうか。

 
大事なのは『子どもが自分で決める』ということです。 
そのために約束事を決める時は、 
必ず親子で一緒に話し合ってください。

 
『ゲームは楽しいよね。でもやりすぎると、 
寝るのが遅くなったり、目も悪くすることもあったりするんだ。 
だから時間を決めてしようよ。1回何分ぐらいにする?』 
というように聞きます。 
テレビやゲームの弊害については、私もしばしば学級で話題にします。 
体や生活への悪影響等についてです。 
もっとも、全部を否定するのではなく、 
『こういう影響がありますね。 
では、どうやってテレビやゲームと付き合っていけばいいのかな?』 
と考えさせます。 
基本的にはこれと同じ考えで、家庭で取り組んでいけばいいでしょう。

 
実際に何時間と約束するのかは、 
それぞれの家庭の事情に合わせて決めていいと思います。 
時にはいつもより長く行う日があってもいいのです。 
ただし、大事なのは 
子どもが実際に言った時間を『守りきらせること』です。 
『一緒に決めたよね』と言って、がまんさせましょう。 
親からの一方的な命令ではないので、子どもも納得するはずです。 
ここは強く出るべきところです。 
また、守れたらカレンダーに丸をするなど、視覚に訴えたり、 
『1週間守れたらごほうび!』というように 
励みを与えたりするのも一つの方法です」

 
 
 
そう言われて気がついたのですが、 
ゲームの時間も、私の都合に合わせて決めていました。 
子どもだって、納得していない約束は守りたくないのですね。 
しっかり話して、きちんと決めることにします。 
佐藤先生、ありがとうございました。

忙しくて子どもの話を聞けないとき、何と言うべき?

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教育評論家  親野智可等 
「子どもにひと言 ママクイズ」2

 
 
Q 
夕食の支度でバタバタしているときに、 
子どもが学校であったことを話しはじめました。 
こんなとき、子どもに何と言いますか?

 
 
 

下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら…

 
 
 
 

A 「うんうん。そうなの、楽しかったね」 
 

B 「これだけやっちゃうから、あと5分待ってね」

 
C 「お母さんが忙しいのが見えないの?」

 

 

 

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【クイズの答え】


 
Aを選んだあなたは… 
  「共感タイプ」

 
どんなに忙しくても、子どもと向き合って話を聞いてあげるのは◎です。 
たとえ短い時間だったとしても、子どもは親に話を聞いてもらえたことで安心し、 
気持ちが満たされて、待てる子になれます。
 
 


 

 

Bを選んだあなたは… 
  「待てる子要求タイプ」

 
小さな子どもは熱しやすく冷めやすいので、話したい気持ちが高まっているときに聞いてあげてください。 
でも、どうしても手が離せないときはこのように言い聞かせるのはよいでしょう。
 
 


 

 

Cを選んだあなたは… 
  「ガマン強制タイプ」

 
小さな子どもにとって、親が忙しいことを判断するのは難しいのです。 
「待てる子にしたいから」と突き放していては、子どもは愛情不足感を抱き、 
逆に待てない子になってしまいます。 
忙しかったとしても、1分でもいいので、子どもの話を聞いてあげてください。

 

 


イラスト/コダイラヒロミ

旬の食材で子どもごはん【トマト】

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今回は、栄養士森野恵子先生に、夏野菜の「トマト」を使った 
『トマトピューレと夏野菜のミニピザ』レシピをご紹介いただきました。

 
 
 
子どもといっしょにクッキング! 
「トマトピューレと夏野菜のミニピザ」

 
【材料】直径10cm程度・16枚分) 
 
(トマトピューレの材料) 
   トマト…10個
 
 

 (ピザ生地の材料) 
 A 強力粉…100g 
   薄力粉…200g 
   ドライイースト…小さじ1 
   塩…小さじ1/3 
   オリーブオイル…小さじ1
 
 
 (ピザ具材の材料) 
   なす(薄切り)…1本分 
   ズッキーニ(薄切り)…1/4本分 
   プチトマト(薄切り)…4個分 
   ピーマン(せん切り)…2個分 
   コーン缶…50g 
   オクラ(ゆでて輪切りにしたもの)…2本分 
   しらす…20g 
   ピザ用チーズ…適量
 
 
(1人分 441kcal)

 
 
【作り方】 
  トマトピューレを作る 
   トマトはヘタを取り、粗みじん切りにする。 
   鍋に入れて強火にかけ、混ぜながら煮溶けるまで加熱する。 
   ざるなどでこして、さらに中火でトロッとするまで煮詰める。

   (ピザ作りで余ったトマトピューレは、 
   保存容器また冷凍用保存袋に入れて冷凍OKです)

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2  ピザ生地を作る 
   ボウルに A を入れ、泡立て器で混ぜる。 
   均一に混ざったら、ぬるま湯1カップを少しずつ加えて 
   手で混ぜ合わせ、ひとまとまりにする。 
   生地の中央をくぼませてオリーブ油を入れ、 
   包みこむように手で丸める。 
   混ざったら清潔な調理台に取り出し、 
   なめらかな生地になるまで手でよくこねる。
 
 
 

  ピザ生地を発酵させる 
   生地をボウルに入れ、かたくしぼった濡れ布巾をかけ、 
   30度ほどの暖かい場所で1時間ほどおいて発酵させる。

 
 
4  生地を切り分ける 
   3 の生地を台の上に取り出して 
   軽くたたいてガス抜きをし、16等分する。 
   生地の切れ目が内側にくるように丸くまとめる。 
   生地をそれぞれ5mmの厚さになるまでめん棒で 
   丸く平らに伸ばし、直径10cm程度にする。

 
 
5  トッピングする 
   トマトピューレを生地にぬり、その他の具材を 
   
好みでトッピングする。 
   オーブントースターの天板に 
   オーブン用シートを敷き、ピザをのせて7~8分ほど焼く。

 
 


 
《森野先生の食育POINT》 
 

「トマトを生のまま食べるのが苦手」というお子さんにも 
オススメなのが、今回ピザソースとして使った「トマトピューレ」です。

 
じっくり煮詰めることでトマトのうま味、甘味を引き出し、 
調味料を加えなくても濃厚な味わいに仕上がります。

 
ピザの具材をトッピングするときは、 
子どもにお手伝いをお願いする絶好のチャンスです!  
トマトの赤やピーマンの緑、コーンの黄など、 
夏野菜の彩りを楽しんでください。

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《食材メモ》 
 トマト

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●栄養データ 
 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という 
 ことわざがあるほど、栄養が豊富です。 
 トマトの赤い色素はリコピンという成分で、肌の老化を予防します。
 
 

●おいしいトマトの見分け方 
 ・ヘタがピンとしていてハリがあり、みずみずしいもの 
 ・皮にハリとツヤがあるもの 
 ・丸み、重みがあるもの

 
●おいしさをキープする冷凍方法 
 
ヘタを取り除き、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍する。 
 冷凍したあと、流水にあてると、皮がスルッとむけます。 
 保存期間の目安は1か月です。

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撮影/勝倉崚太

 

旬の食材で子どもごはん【あじ】

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親子の料理教室や講演などで、食育の大切さを伝えている 
栄養士森野恵子先生

 
今回は、旬の「あじ」を使った、簡単和風おかず、 
『あじの幽庵(ゆうあん)焼き風』のレシピをご紹介いただきました。

 
 
 
レモン汁の漬けダレで、さっぱり食べやすい! 
「あじの幽庵(ゆうあん)焼き風」

 
【材料】(4人分) 
  あじ…4尾 
  玉ねぎ…1/2個 
  にんじん…1/3本(50g) 
  ピーマン…2個 
 
  サラダ油…小さじ2 
 
 
 A しょうゆ…大さじ4 
   みりん、酒…各大さじ2 
   レモン汁…小さじ2 
   レモンスライス…4枚 
 
 
 B しょうゆ…大さじ1強 
   みりん、酒…各小さじ2

 
  (1人分 176kcal)

 
 

 
【作り方】 
  あじは、ぜいご(尾の近く、両側にあるトゲトゲのうろこ)を取って頭を落とす。 
   腹ワタを取り除き、水でよく洗ってから三枚におろし 
   (小骨が気になる場合は骨抜きで抜く)、皮を頭のほうからはぐ。

 
  のあじの切り身を3等分のそぎ切りにし、 
   Aを合わせた漬けダレに漬けて5分ほど冷蔵室でおく。

 
  玉ねぎは薄切り、にんじんは薄い拍子木切り、 
   ピーマンはヘタと種を取ってせん切りにし、 
   Bを合わせた漬けダレに漬けて5分ほど冷蔵室でおく。

 
  フライパンにサラダ油小さじ1をひいて熱し、 
   の野菜を漬け汁とともにさっと炒める。 
 

  別のフライパンにサラダ油小さじ1をひいて熱し、 
   のあじを並べ、両面を裏返しながら焼く。 
   焼き上がりにレモンスライスを加え、つけ汁をかけて煮詰める。

 
  器にを盛りつける。

 

 


 

 

《森野先生の食育POINT》

漬けダレとレモン汁で、くさみをオフ 
子どもにも食べやすく!

 
 

あじは初心者でも三枚おろしにしやすい魚です。 
スーパーなどで購入する際に、店頭でおろしてもらうこともできますが、 
家で魚をさばいている様子を子どもに見せるのも、 
興味を広げるきっかけになります。

 
通常の「幽庵焼き」は、ゆずを加えた漬けダレに魚の切り身を漬け込みますが、 
今回のレシピでは、ゆずの代わりにレモンを使います。 
レモンの効果でさっぱりとして、くさみが抑えられるので、 
子どもも食べやすい味です。 
 
野菜もたっぷりとれる「あじの幽庵焼き風」を、ぜひ作ってみてください!

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《食材MEMO》 
あじ

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●栄養データ 
 
あじの脂質には、DHA・EPAという、必須脂肪酸が豊富です。 
 DHAは脳の発育や機能の維持に役立ち、EPAはコレステロールや 
 中性脂肪の低下に有効。 
 そのほか、ビタミンA・B・E、カルシウムなども含みます。

 
●おいしい「あじ」の見分け方 
 ・目が透き通っていて、にごっていない 
 ・身がギュッとしまっている 
 ・腹が裂けていない 
 

●おいしさをキープする冷凍方法 
 すぐに使わないときは、三枚おろしにして冷凍保存しましょう。 
 冷凍のプロセスをご紹介します。

 1 腹ワタをポリ袋で取り除く 
  あじは、ぜいごを取って頭を落とす。 
  腹を切り開き、ポリ袋に手を入れて腹ワタを取り除く。 
  そのままポリ袋を裏返して袋の口を閉じれば手が汚れず、ニオイもつきにくい。

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 2 血合いを包丁の先でしっかり取る 
  
腹の内側の骨についた血合い(下の写真をチェック!)を、 
  流水で洗いながら包丁の先でゴリゴリと取り除き、 
  水でよく洗う。これをしっかりやっておくと、くさみを感じにくくなる。 
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  コレが血合い 
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  ココまで取って! 
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 3 三枚におろしてラップに包み、冷凍する 
  
三枚におろして水けをしっかりふきとり、1枚ずつラップにぴっちり包んで 
  冷凍用保存袋に入れて冷凍する。 
  保存期間の目安は1か月です。 
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撮影/勝倉崚太 
 
 

フルーツで子どもといっしょに夏おやつを手作り!

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ジューサーやミキサーを使わずに、 
ポリ袋1枚で作れる簡単でおいしい「手もみレシピ」を提案している 
フードコーディネーター小磯ふきこさん。 
 
 
夏のおやつにぴったりなレシピをご紹介いただきました。

 
 
 
今回ご紹介するは、 
ポリ袋にフルーツや牛乳、ヨーグルトなどの材料を入れて 
袋の上から手でもむだけで作れる、 
その名も「手もみジュース」です。

 
手でもんでフルーツをつぶすため、 
食感も適度に残り「食べるジュース」という感覚でいただけます。

 
フルーツに含まれるビタミンや食物繊維もまるごととれるうえ、 
ヨーグルトと牛乳でカルシウムもたっぷりで栄養もバッチリですよ。

 
下記のレシピを参考に、お子さんといっしょに、ぜひ作ってみてください♪

 


 
 
ポリ袋に材料を入れてもむだけ! 
「バナナ手もみジュース」

 
 
【材料】(1人分) 
 バナナ…80g(1/2本) 
 牛乳(あれば低脂肪)…110ml 
 プレーンヨーグルト(あれば低脂肪)…30g 
 はちみつ…小さじ1 /2

 
 (1人分 145kcal)

 
 
【作り方】 
 1 
バナナは皮をむいてひと口大に切る。 
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 2 全ての材料をポリ袋に入れる。 
   写真のように小さめのボウルにポリ袋を入れて 
   口を裏返し、材料を入れると安定します。 
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 3 ポリ袋の口をしっかりしばります。 
   下から、袋を支えるようにしてバナナをもみつぶし、 
   牛乳とよく混ぜ合わせます。 
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 4 バナナがよくつぶれたら、袋の端をハサミで切り、 
    グラスにうつします。  
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バナナ以外にも 
「キウイフルーツ」 
「いちご」 
「カットパイン(缶詰のものでもOK)」
で作るのもオススメです。

 
さらに「手もみジュース」を製氷皿に流し入れて冷凍室でかためれば、 
ひと口アイスが簡単にできます。 
あらかじめ、砂糖を少し多めに足すと、よりおいしくなりますよ。

 
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この夏は、ぜひお子さんといっしょに「手もみおやつ」を楽しんでくださいね♪

 

 撮影/勝倉崚太

 

子どもに「危ない遊びはしないで」と言って通じる?

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「夏は公園などで近所の子どもと遊ぶことが増えます。

『危ない遊びはしないように』と言い聞かせてはいますが、心配です」

 
そうですよね、いくら言葉で言っても、 
そのときには「は~い!」なんてさわやかに返事をするんですが、 
実際にはとんでもない遊びをしていることっていくらでもありそうです。

 
佐藤正寿先生、どうしたらよいでしょうか?

 
 
 
佐藤 「『危ない遊びはしないでね』と言っても、 
子どもは実際に遊び始めると夢中になってしまいます。 
たとえばボール遊びをしていてボールが道路に転がり、 
子どもが道路に飛び出す…。 
車を運転する人なら、こういう場面に遭遇して 
ヒヤリとしたことがあるでしょう。

 
危険な遊びをさせないためには、 
言葉で教えるだけでなく、『実感させる』ことが大切です。

 
たとえば公園でのボール遊び。 
実際にボールが道路に転がったらという想定で、 
道路に出てみます。 
自動車が通った時に、 
『ここにヒデくんがいたら、どうなる?』と聞いて、 
事故場面を想像させます。 
そうすれば、 
場所を選んでボール遊びをしなければいけないことを理解できます。

 
このようなことを何度も繰り返すうちに、 
子どもなりの判断力がつきます。 
『遊びは危険の少ないところで』という意味を理解するのです。 
幼児期は親と一緒でも、 
やがて子どもたち同士で遊ぶ時は必ず来ます。 
その日に備えて、危険に対する判断力は小さい時から 
身につけさせておきたいものです。

 
もちろん、一緒にいる時には 
『親が目を離さないこと』が基本です。

 
かつて、勤務校近くの公共施設のプールで 
幼稚園児がおぼれて亡くなるということがありました。 
監視員が不在で『幼児は保護者が付き添いで』というのが 
使用ルールだったのですが、 
『小学生の姉やその友だちがいるから大丈夫』と 
油断した事故でした。

 
また、今は不審者に対する教えも必要な世の中です。 
小学校でも、定期的に『防犯教室』が開かれ、 
実際に不審者対策の訓練をします。 
その訓練の場でも、子どもはなかなか防犯ブザーを 
鳴らせないという現状があります。 
 
『世の中にはいい人も多いが、悪い人もいる。 
 自分の身は自分で守る』 
ということを、小さい頃から教える必要性を改めて感じます」

 
 
 
わかりました。 
大丈夫だろう、できるだろう、と思い込まないで、 
ひとつずつ子どもと一緒に実感させながら 
教えていきたいと思います。 
 
佐藤先生ありがとうございました。

暑い夏を、元気に過ごすためのヒントはこれ!

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元気に外で遊ぶ子どもたちの姿は、ほほえましいものです。 
でも、真夏の暑い日は、紫外線や熱中症が気になりますね。 
 
今回は、夏の外出時に気をつけたいことについて、石井先生にうかがいます。

 
 
 
石井 「夏の暑い日は、可能な限り、日差しや紫外線が強い時間帯の外出や外遊びなどを避けた方が安心です。 
サッカーや野球などのスポーツを習っているような場合は、やむをえませんが、できれば午前10時から午後2時の時間帯は室内で過ごすことをお勧めします。 
もし、外でスポーツをする場合は、 
・帽子をかぶる 
・日焼け止めを塗る 
・水分補給をこまめにする
 
などの対策をしましょう。

 
小学校の授業でもプールが始まる時期ですので、普段以上に体力の消耗が心配なところです。 
疲れが出ているようなら、学校のプールを休ませるなど、子どもの様子をよく観察することが大切になります。 
授業でプールが始まると、 
・検温 
・よく眠れたか 
・食事がとれているか
 
などいくつかのチェック項目をプールカードに記入し、担任の先生に提出する決まりになっている学校が多いと思います。

 
家族でプールに行く際にも、学校と同じチェック項目を確認してみてはどうでしょうか」

 
 
 
家族揃ってのお出かけも、暑い日は気をつけたいですね。

 
 
 
石井 「今の時代、親子ともに忙しい日々を送っています。 
そのため、家族でお出かけする計画を立てたり、旅行の予定を組んだりした場合、子どもの体調よりも家族の計画を優先させてしまう傾向があります。 
特に小学1年生ですと、体調はその日によって変わります。 
計画は無理のないように、子どもの体調を最優先に考えてプランを考えるのが望ましいと思います」

 
 
 
そういえば、せきをしてるけれど元気そうだから、とか、元気がないけど熱はないから大丈夫と大人の都合で外出を優先したことがあります。

 
 
 
石井 「外出したら、大人でも疲れます。 
まして、子どもはそれ以上に体力を使います。 
若いから大丈夫、なんて思わずに、子ども優先でいきましょう」

 
 
 
出先で高熱を出したり、帰省先で深夜の救急受付にかけこんだ、という話もよく聞きます。 
無理なスケジュールは子どもの体調を崩すもとですね。

 
 
 
石井 「今は、週末にはおけいこごとで忙しい子どもも多くなりました。 
特に小学1年生の場合は、1学期は緊張の連続です。 
一日に何時間かは椅子に座って授業を聞くという、今までにない経験をします。 
新しい環境で、友だちとの関係も変わります。 
子どもは心身ともに疲れているんだ、ということを前提に、子どもをゆっくり休ませてあげる時間をぜひご家庭で作ってあげてください。 
 
時には家族全員でのんびり過ごすことも大切です。 
家族の予定は、子どもが体調を崩すかもしれない、ということを前提に、気持ちにも時間にも余裕を持って、スケジュールを立てていただきたいと思います」

 
 
 
子ども優先で家族の予定を立てることが、健康管理にとても大切だということがよくわかりました。

大人でも子どもでも、疲れたら十分な休養をとること。 
これが、元気に夏を過ごすための、キーポイントになりそうですね。

 
 
 
石井 「保育園から学童クラブに行ったお子さんが多いと思いますが、すべてをお任せしていた保育園と、学童クラブではシステム自体が全く違います。 
対象年齢も高くなり、親も子も自立を求められる場面が増加します。

 
家庭でも、お子さんの様子をよく見ていただくことが大切です。

 
特に夏休みは、朝から夕方まで学童クラブに通うお子さんも多いでしょう。 
去年の夏と今年の夏では、この点でも大きく変わります。 
是非、朝の様子、夕方の様子を、よく見てあげることを心掛けてください」

 
 
 
 
ここまで、5回にわたって、夏の子どもの健康管理について石井先生にお話をうかがってきました。

 
子どもって、元気そうでも結構疲れていることがあるんですね。 
「疲れているのは大人。子どもは若いんだから大丈夫」 
などと思ったら、大間違いですね。 
今さらですが、子どもの健康管理には、家庭でのケアや心がけが大切ということがよくわかりました。

 
親子で元気に! 暑い夏を乗り切れるよう、そして夏の楽しい思い出ができるよう、できることから実践していきましょう。

 
 
石井先生、ありがとうございました。 
 
 
 

言葉かけに自信のないママたちへ

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強い口調で問い詰めたり、厳しく叱ったりした時
言い過ぎたと思って自己嫌悪に陥ったり…。
自分が言ったことを子どもが素直に受け入れてくれる時もあれば、
かたくなに拒否する時もあって、
いちいち子どもの反応に一喜一憂してしまう。
言葉かけに悩むママたちに
佐藤正寿先生からメッセージをいただきました。

 
 
佐藤 「教師の場合も家庭と同じように
『言葉』が子どもたちとの一番のコミュニケーション手段です。
私が教師になりたての頃は、「言葉」でよく失敗をしたものでした。

 
ある時、失敗した子どもを問い詰めて、
『君が正直に言うまで許さない』
などと厳しく叱ったことがありました。
しかしそのあと、自分には素直に答えてくれなかったその子どもが、
隣の学級の先生の理解ある言葉かけで、素直に自分のことを話したのです。
この時は本当にショックでした。
『教師の言葉かけを勉強しなくてはいけない』と痛感し、
それをきっかけに本もかなり読みましたが、
一番学んだのは子どもたちからでした。

 
意図的に言葉かけをして子どもたちの様子を見ました。
うまくいけば『言葉かけの原則』として記録し、
ダメだった時にはどうすればいいのか考えました。
ですから、私にとっての『言葉かけの先生』は、担任した子どもたちです。

 
このことは家庭でも同じだと思います。
うまくいったら、それがその子に対する言葉かけの原則になります。
失敗をしたら別の方法を考えればいいのです。
そのくり返しで親も自分の言葉かけに
自信を持っていくのだと思います。

 
私は『失敗大歓迎』と思っています。
これは親の場合も同様です。
肩の力を抜いて、『失敗してもいい』という気持ちで
娘や息子に言葉をかけましょう。
意外とそれくらいゆとりがあるほうが、
うまくいくかもしれません」

 
 
言葉かけは成功と失敗のくり返しで、
正解なんてないのですね。
気負わず言葉かけをしていきましょう。

しつけのためと見守りながらもイライラが募る!

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「我が子は顔を洗えば服はびしょびしょになるし、着替えものんびり。
朝の準備に時間がかかり、私はいつもイライラしてしまいます。
『生活習慣を身につけるには見守ることも大切』
と聞きますが、見守るにも限界が・・・」
 

佐藤正寿先生は、
「子どもは失敗して学んでいくもの、
見守ってほしい」とおっしゃいます。
どう見守っていけばいいのかうかがいました。

 
 
佐藤 「幼児期には身につけるべきことがいくつもあります。
たとえば、『洗顔・歯磨きができる』『服を着脱できる』
『手洗いができる』『順番を待つことができる』
『物を貸し借りできる』といったことです。

 
このような生活習慣は、最初は親が教えたり一緒にしたりしますが、
最終的には見守る形になるでしょう。

 
子どもが『自分でする』と言う時がチャンスですし、
たとえそう言い出さなくても『今日は一人でやってみる?』
と声をかけてどんどん挑戦させるべきでしょう。

 
ただ、問題はその見守り方です。
私は『失敗大歓迎』という姿勢が大切だと思います。
たとえ失敗をしても、やり方を教え励まし、できたらほめる。
そのくり返しで生活習慣は身についていくものです。

 
これは集団生活でも同様です。
たとえば、公園でブランコ遊びをしていて、
順番を守らずトラブルになる場合があります。
そのような時に、友だちやお兄さん・お姉さんに
『順番を守るんだよ』
と言われるなどの経験はとても大切なことです。

 
こういった経験から、
集団の中でのルールを子どもたち同士で学ぶのです。
それを『トラブルになるから』と
いつも親が先回りをしてしまうと、
子どもは失敗から学ぶことができなくなってしまいます。

 
私も子ども自身が失敗する経験はとても大切だと考え、
学級経営の中でも重要視しています。
忘れ物をしないに越したことはありませんが、
子ども自身が忘れ物をして本人が困るということも、貴重な経験です。
失敗から子ども自身が学ぶことも多いのです」

 
 
たとえ服がびしょびしょになっても、
着替えに時間がかかっても、
子どもにとって必要な経験なんですね。
今だけと思って広い心で見守りましょう。

皮膚トラブルに、やっていいこと、悪いこととは?

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前回は、 
(1) プール熱 
(2) ヘルパンギ―ナ 
(3) 手足口病
 
について、 
対処法などを石井先生よりアドバイス頂きました。

 
今回は、皮膚トラブルである、 
(4) 水いぼ 
(5) とびひ
 
についてうかがいます。

 
 
 
石井 (4)水いぼは、伝染性軟属腫ウイルス(水いぼウイルス)の感染でできる、いぼの一種です。 
うつるいぼなので、肌が接触したり、プールでビート板を共有したりすることで感染することがあります。

 
はじめは2,3ミリくらいの大きさですが、次第に大きくなって真中が凹んだ半球状に盛り上がります。 
色は皮膚の色で、つやつやしているのが特徴です。

 
半年から1年くらいたつと、治療をしなくても自然に治る病気です。 
ただ、その間に数が増え、かゆみを伴ったり炎症を起こすこともあります。

 
プールでうつるため、小学校ではプールの季節になる前にとってください、と言われることもあるようです。 
小児科または皮膚科で、特殊なピンセットでとります」

 
 
 
水いぼをとってもらうって、すごく痛そうですよね。 
小学1年生には、この試練はちょっとかわいそうな気がしますね。

 
 
 
石井 「一昔前は、水いぼはとにかくとりましょう、という感じでしたが、最近は、とるかとらないか、親御さんと相談して決める場合が多いようです。 
放っておいても自然に治りますので、それでいいという場合は、無理にとることはお勧めしていません。

 
プールの時期なので、小学校の先生とも相談して、どうするか決めてもいいかもしれません。 
もし、とるなら、数が少ないうちがよいでしょう」

 
 
 
水いぼの対処法は、時代とともに変わってきているんですね。

次は、 
(6) とびひ 
についてうかがいます。 
実は、うちの子も毎年とびひに悩まされているんです。 
かゆくてかゆくて、たまらないみたいです。
 
 
 
 

石井 「とびひは皮膚に水疱ができて、強いかゆみを伴います。 
虫さされやあせもをかきこわしてできた傷に、菌が感染して起こる症状です。病原菌として最も多いのは黄色ブドウ球菌と言われています。

 
とびひの名前の由来は、かきこわすと菌が広がって次から次へと水疱が広がっていくことから、とびひ(飛び火)と呼ばれています。

 
感染力が強く、家族などまわりの人にも感染するので注意が必要です。 
軽い場合は、消毒して抗生物質の軟膏を塗ります。 
ステロイド軟膏は症状を悪化させる場合もあるので、手持ちの軟膏などを自己判断で使わないようにしましょう」

 
 
 
家にあった軟膏を適当につけて、余計悪化させてしまった、っていう経験あります。 
今思えば、かわいそうな事をしてしまったな~って思います。

 
 
 
石井 「軟膏ならなんでもいいってことではないんですよ。 
きちんと受診し、お薬を処方してもらいましょう。 
早めに治したい、という場合は内服薬(抗生物質)を処方してもらえる場合もあるので相談してみてください」

 
 
 
一番気になるのが、患部を乾かしたほうがよいのか、覆ってしまってよいのか、ということなんですが。 
うちの子は、体を動かすのが大好きなので、夏はたくさん汗をかくし、砂ぼこりも心配です。

 
 
 
石井「患部は、通気性をよくするために、絆創膏などは貼らない方がよいのですが、患部をかきこわさないことが一番大事なので、気になる場合は覆ってもよいと思います」

 
 
 
寝ている間に、子どもがボリボリかいている音で目が覚めた経験があります。 
「かかないで~! とびひが広がる~」って、叫びたくなりました(笑)

 
 
 
石井 「普段から、『かいちゃだめ!』って、あまり言い過ぎると、子どもは余計気になってかいてしまうこともあります。 
あまりナーバスになり過ぎないことも大事かな、と思います。

 
皮膚に抵抗力がついてくれば発症しにくくなるため、高学年になるころには感染しなくなった、というケースもあります。 
ただ、個人差がありますので、特に皮膚の弱い子は、虫刺されなどにも注意し、皮膚を清潔にすることを心がけましょう」

 
 
 
ママは、あまり神経質にならないこと。 
そして、外で遊んだりして汗をかいたら、帰宅後すぐにシャワー!ですね。

 
 
 
石井 「シャワーですっきりした後も、体が温まるとかゆみが強くなりますので、室内を涼しくするなどの工夫もしてあげるとよいでしょう」

 
 
 
具体的なアドバイス、とても参考になりました。 
早速、実践してみます。

 
 
さて、次回は、頭じらみについて取り上げます。 
頭じらみは、とくに夏に流行るというわけではないのですが、プールの時期に気をつけたいということで、注意したい点などをお聞きします。 

頭じらみって清潔にしていても感染するってホント?

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今回は、頭じらみについて取り上げます。 
夏に流行る病気ではないのですが、プールの時期に気をつけたい病気のひとつだと石井先生はおっしゃいます。

 
しらみって聞くと、衛生面で問題があるところに発生する、というイメージですが、ここで取り上げる頭じらみは、それとは事情が違います。

 
石井先生、詳しく教えてください。

 
 
 
石井 「頭じらみは、しらみという寄生虫が頭髪に棲みつく症状です。 
しらみの大きさは1~4mmくらい。 
人と人との接触が主な原因で、直接しらみの生息する頭部に接触した場合に感染します。 
たとえば、ロッカー室のロッカーの共用や、家庭では寝具、枕や、タオル、帽子などが感染経路として考えられます。 
しらみの卵や虫体が人目にとまって発見されることが多いのですが、初めての感染の場合は、なかなか気付きにくいと思います」

 
 
 
うちの子も、頭じらみに感染したことがあるのですが、白っぽいものが髪の毛についていて、あら? フケかな? ってのんきに思ってました。

 
 
 
石井 「初めての方には、見分けるのが難しいかもしれません。 
頭皮がかゆくなるようなイメージがありますが、実はかゆみを訴えることは少なく、自覚症状はほとんどありません。 
耳の後ろや後頭部にしらみの卵が目立つのが特徴です。 
まわりで症状が出ているという情報があった場合は、お子さんの髪をチェックしてみて、疑わしい場合は、小児科を受診しましょう」

 
 
 
経験のあるママ友に見てもらうのもよいですね。 
家族に感染しないように、どんなことに気をつけたらよいですか。

 
 
 
石井 「人→物→人。 
兄弟、姉妹、親子間でも簡単に移動してうつりますので、日用品の共用は可能な限り避け、部屋の床掃除、布団の掃除機がけなどもまめに行うようにしましょう。 
専用のシャンプーを使用し、頭皮から毛髪の根元までをしっかり洗い、髪の毛についた卵を落とすため、目の細かいクシを使ってブラッシングするのも有効です。 
何もしないと駆除できないだけでなく、どんどん広がっていきますので、子どもが感染したら、家族みんなで駆除に努めるようにしたいですね」

 
 
 
なかなか駆除できない、と、子どもの長かった髪をばっさり切った、という話を聞いたことがあります。 
せっかく伸ばしていた髪なのに…とちょっとかわいそうになりましたが、本人が納得していればその方法もありかな、とも思います。 
その点、男の子はスポーツ刈りくらいにしたら、さっぱりしていいかもしれませんね。

 
そういえば、初めてうちの子が頭じらみに感染したときは、正直かなりショックでした。

 
 
 
石井 「不潔にしていたからかしら? とか、家が衛生面で問題があるのかしら? とか気になると思いますが、頭じらみは不潔にしているから感染する、というものではありません。 
感染しても、駆除すれば心配はいりませんから、粘り強く駆除していきましょう」

 
 
 
親子で、正しい知識を持っていたいですね。

 
 
 
石井 「7月下旬から夏休みが始まります。 
夏休み前に学校で何か感染症が流行っても、夏休み中にはいったん流行が終息する、というのが例年のパターンです。 
長い休みをはさむことで、感染の拡大を防ぐことができます」

 
 
 
さて、ここまでは、「夏に流行る病気」、「夏に気をつけたい病気」について教えていただきました。

 
次回は、夏を元気に乗り切るために、家庭で気をつけたいポイントについてアドバイスをいただきます。

夏に風邪をひいたら…家庭ではどうケアしたらいい?

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前回は、感染症の予防法を教えていただきました。 
今回は、その感染症について、症状や家庭でのケアについて、石井先生にお聞きしたいと思います。

 
 
 
石井 (1)プール熱(咽頭結膜熱) 
についてお話します。 
原因はアデノウイルスです。 
感染している子どもの目やにや唾液、便などが感染源となります。 
プールで人から人へ感染して集団発生することがあるので、俗にプール熱と呼ばれています。 
夏風邪の一種で、のどがはれて痛みだすと同時に、白眼や瞼の裏側が赤くなり、結膜炎を起こします。 
目やに、目がしょぼしょぼするなどの症状と前後して、急に39度前後の熱が出て、熱は3~4日続きます。

 
結膜炎になると、眼科と小児科、どちらを受診しようか迷われるかと思いますが、かかりつけの小児科を受診すれば大丈夫です。

 
アデノウイルスに直接効く薬はなく、治療は対処療法になります。 
二次感染をふせぐために、抗生物質入りの点眼薬を使う場合があります。 
のどの痛みも強いことが多く、食事をとるのが難しくなります」

 
 
 
ごっくん、ってするときに、のどが痛む感じですね。 
そんなときは、どんなものを食べさせたらよいでしょうか。

 
 
 
 
石井 「のどの痛みがひどい場合は、口当たりのよいものを与えましょう。 
たとえば、プリンやゼリー、アイスクリーム、シャーベットなど、食べやすいものを何回かに分けてあげてください。

 
次は、 
(2)ヘルパンギ―ナ 
についてお話します。 
コクサッキ―ウイルスによって起こるケースが多いのですが、ウイルスが複数あるため、一度かかってもまたかかる場合もあります。

 
夏から秋にかけてはやる夏風邪の一種で、突然39~40度の高熱が出て、のどに小さな水疱が数個から十数個でき、大きくなるとつぶれて潰瘍(かいよう)になります。潰瘍(かいよう)はひどくしみて痛みを伴うことがあります。

 
熱は2~3日で下がり、潰瘍(かいよう)も1週間ほどで治ります。 
プール熱に似ていますが、症状はプール熱より症状は軽いかな、と思います。 
のどが痛いときは、プール熱のところでお話ししたように、口当たりのよいものを与えてあげてください」

 
 
 
プール熱とヘルパンギ―ナは、症状が似ているんですね。 
突然高熱が出ると、びっくりしてしまいますが、家庭でのケア方法がわかると、安心しますね。

 
 
 
石井 「次は、 
(3)手足口病 
についてお話します。 
コクサッキ―A16ウイルスやエンテロウイルスが原因で起こります。 
せきや唾液などによる飛沫感染、便に排泄されたウイルスが手について、口から入ってうつることもあります。

 
こちらも夏風邪の一種で、手足や口に特有の水疱が見られる場合や、ひじやおしりにまで出る場合、口の中にひどく出て、逆に手足にはあまり出ないケースなど様々です。

 
たいていは1週間ほどで自然治癒します。 
口の中にできた水疱は潰瘍(かいよう)になり、しみることがあります。

 
特に幼児期は口の中の痛みで、食欲がなくなることもありますが、学童期になれば、食べられないほどの痛みが出るケースは少なくなります。 
手足口病と診断された場合は、ゆっくり休ませてあげて、様子を見てください」

 
 
 
今回うかがった 
(1) プール熱、 
(2) ヘルパンギ―ナ、 
(3) 手足口病
 
は、すべて夏風邪の一種で、のどの痛みが強くでるのが特徴だとわかりました。 
のどごしのよいものを与え、こまめに水分補給することがポイントですね。

 
 
次回は、皮膚トラブルの 
(4)水いぼ 
(5)とびひ
 
について取り上げていきます。

 

学習塾(1)

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「家庭学習といっても何をやらせたらいいのかしら?」 
「学校の勉強についていけるか不安だわ」 
などといった勉強の悩みを解決する方法として、「学習塾」という選択があります。 
 
一方で小学1年生で塾に通わせるのは、まだ早いような気もしてしまいます。

 
小学1年生の「通塾事情」について、「学研教室」の事業本部副本部長の坂田和隆さんに、お話をうかがいました。 
 
 
小学1年生から塾に通わせる方は、実際にはどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

 
坂田 「実は、学研教室に入会する時期としては、小学1年生からというのがいちばん多いんです。 
現在、会員は42万人いますが、そのうち4万人が小学1年生のお子さんです。

 
小学校入学前に、子どもの勉強に対する親御さんの関心が高まります。 
また、子どもたちも小学校に入って勉強をしたがるようになります。 
『子どもの興味があるうちに』と、学研教室に入れる親御さんが多いようです」
 
 
 
「子どもが勉強をしたがる」という理由以外に、小学1年生から学習塾に通う理由として、どのようなものがありますか? 
 
坂田 「中学受験を見据えて、その備えとして通わせる場合と、学習習慣や基礎学力をつけるために通わせる場合の2つの理由が考えられます。 
 
それぞれ、目的によって選ぶ塾も変わってきます。 
将来、中学受験を考えているご家庭では、進学塾を選ばれます。 
けれども、受験を考えていないご家庭の場合、小学低学年で進学塾を選ぶことはあまりありません」
 
 
 
学習塾にはどんなタイプがあるのでしょうか? 
 
 
坂田 「学習塾には大きく分けて3つのタイプがあります。 
 
(1) 授業形式でひとりの先生が複数の生徒を教えるタイプ

進学塾はこのタイプにあたります。 
良い点としては、他の子どもたちと一緒に切磋琢磨しながら勉強ができることがあげられます。 
けれども、授業についていけないと自信をなくす子どもが出てくることもあります。

 
(2) マンツーマンで教わるタイプ

個別指導の塾や家庭教師がこのタイプにあたります。 
分かるまでとことん教えてもらうことができますが、先生に依存してしまうことも考えられます。 
(1)と同様、このタイプもあまり小学校低学年では一般的ではありません。 
中学受験を考えているご家庭で選ばれます。

 
(3)プリント学習タイプ

学研教室や公文さんなどがこのタイプにあたります。 
自分でプリントを解いて、先生に見てもらうため、自学自習の習慣が身につきます。 
ただし、先生に任せきりにせず、親が関心を持って勉強を見てあげなければいけません。
 
 
 
その他に、学習塾とは異なりますが、「通信教育」という選択肢もあります。

 
通信教育は、家庭で手軽にでき、時間の融通がききます。 
ただし、しっかりとした自主性がないと身につきませんし、長続きしません。

 
通信教育のデメリットが、そのままプリント学習タイプの塾のメリットになりますし、その逆にプリント学習タイプの塾のデメリットがそのまま通信教育のメリットになります」

 
 
なるほど、小学1年生での塾の利用方法が、分かってきました。 
 

「学習塾(2)」では、(3)プリント学習タイプの塾の代表として、「学研教室」についてお話をうかがいます。 
 

夏にはやる子どもの病気を知っていますか?

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 ことしもまた、暑~い夏がやってきます。 
暑い夏を元気に乗り切るのは、大人でも大変なこと。 
ましてや、子どもなら、疲れたり体調を崩したりしやすくなります。 
夏に流行る子どもの病気、その予防法や対策を知って、家庭での健康管理に役立てたいですね。

 

 
今回から5回シリーズで、 
「夏場の子どもの健康管理」をテーマにお伝えしていきます。

 
アドバイスをいただいたのは、 
愛育病院 小児科  
医学博士
石井のぞみ先生です。

 
 
石井先生、夏場にはどのような病気がはやりますか?

 
 
  
石井 「代表的なものを5つあげてみました。

(1) プール熱(咽頭結膜熱) 
(2) ヘルパンギーナ 
(3) 手足口病 
(4) 水いぼ 
(5) とびひ

 
これらの夏の病気は、いわゆる夏風邪や、皮膚のトラブルなどの『感染症』であることが特徴です」

 
 
 
では、なぜ夏場に感染症が流行るのでしょうか。

 
 
 
石井 「夏は暑さのため体力を消耗し、抵抗力が落ちます。 
そのため、細菌やウイルスに感染しやすくなるんですよ。 
特に、皮膚疾患については、汗をかくことで皮膚の清潔が保てず、トラブルが起こりやすくなります」

 
 
 
小学校も集団生活ですから、うつったりうつされたり、はある程度仕方ない、とは思っていますが、感染を防げるなら防いであげたいと思います。

 
石井先生、感染症を予防するには、どんな方法がありますか。

 
 
 
石井 「小学1年生のお子さんなら、毎日の通学だけでも、心身ともに疲れているはずです。 
ご家庭でゆっくり休ませてあげることが一番ではないでしょうか。 
そのほかには、 
・手洗いの励行 
・シャワーで汗を流す
 
など、からだの清潔を保つことが大切だと思います」

 
 
 
なるほど。家庭でゆっくり疲れをとることって、大切ですね。

 
 
次回から、夏に流行る病気5つについて、石井先生に詳しく解説していただきます。 
 
 

スイミング 

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小学生の習い事として一番人気のスイミング。 
子どもの体力づくりや、健康のために興味のあるお母さんも多いかと思います。

 
今回は、全国にスイミング教室がある、コナミスポーツクラブさんにお話を伺いました。

 
スイミングのクラスでは、どんな指導を行っているのですか? 
 
コナミ 「子どもたちの年齢、体力や能力に応じた指導を行っています。 
児童クラス(年長~小学生)ですと、クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、の4泳法を習得することが目標です。 
定期的に進級テストがあり、次のレベルに進んでいきます」
 
 
 
児童クラスとはいえ、なかなか本格的ですね。 
 
コナミ 「ええ、年長~小学生は、体力的に大きく成長する時期です。 
この時期に能力に応じた段階別指導を行うことで、泳ぎの基礎が身につきます。 
練習を続けることで、どんどん泳げるようになりますよ。 
また、技術の習得はもちろん、心肺機能の向上も図ることができます」
 
 
 
そういえば「うちの子は体が弱いから」と言って、スイミングに通わせているお母さんもいますよね。 
 
コナミ 「基礎体力の向上と、丈夫な体づくりのために通われている方も大勢いらっしゃいます。 
体力づくり以外にも、さまざまな力が身に付きます。 
たとえば、他の年齢のお友達と一緒に練習をすることで、人との接し方や、思いやりを育てることができると思います。 
また、プール内では守らなくてはいけないルールやマナーもありますので、協調性を身につけることもできますよ。 
同年代の仲間を見つけることもできます」

 
それはうれしいですね。 
あの、実は私、泳ぎが苦手でして…。同じように泳ぎが苦手、水が怖いというお子さんでも大丈夫でしょうか。
 
 
コナミ 「はい、問題ありません。最初は水に慣れることから始めます。 
また、ひとつずつ目標をクリアしていくことで、物事に挑戦する勇気や、積極性を養っていくこともできると思います」
 
 
 
親と離れての練習が少し心配だったのですが、水に慣れることから始められれば安心ですね。 
積極性まで身についてくれたら、言うことありません。
 
費用については、どれくらいを考えておけばよいでしょうか。 
 
コナミ 「当スクールの月謝は6,300円~です。 
クラスの内容や、地域によって異なりますので、お近くの施設にご相談ください」
 
 
 
ありがとうございました。

お話を伺って、体力や身体能力だけではなく、目標に向かって頑張る力や、物事をやり抜く力がつきそうだなと感じました。 
お友達もたくさんできて楽しそうですね。
 
 

ピアノ(2)

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「ピアノ(1)」の丸子あかね先生のお話を聞いて、「ピアノ、習わせてみようかしら?」と思ったら、どうやって教室を選んだらいいでしょう? 
 
 
丸子 「まずは、子どもが『やってみたい』と言ってから始めることが大切です。 
まずは、体験教室に行ってみましょう。 
また、いろいろな教室の発表会を見せてみるのもいいですね。 
そこで生き生きと弾いている子の姿を見て、『私もあんな風に弾いてみたい』と思うかどうか、まずはそこからスタートしましょう。
 
 
そして、『ピアノがやりたい』とはっきり言っている子は、1対1で教えてもらえる個人の教室に入れていいと思います。 
 
けれども、『ピアノってなんか楽しそう』と言っていても、すぐに1対1の教室に預けるのが不安な場合は、まずは音楽の雰囲気を楽しめるグループレッスンをやっている音楽教室に通わせてはいかがでしょうか? 
 
私の教室でも、ピアノを習う(弾く)ことを延長線上に見据えた、2,3人のグループレッスンを開講しています。 
音符を読んだり、リズムを叩いたり、体を使ったゲームをしたりしながら、ピアノ演奏の入口まで連れていくことが目的です。 
そこから、個人レッスンに移って本格的にピアノを習い始めるかどうかは子ども次第です。
 
 
私は、鍵盤やリズム、音符を覚えてから実技に入るのが、子どもたちにとっていいのではないかと思っています。 
鍵盤を覚えてから、実際にピアノを弾かせるととても喜びます。 
『ふたつのお山の左下がド』それを覚えてから、『じゃあ、ドの音だけ弾いてごらん』、それで、『ド、ド、ド、ド』と低いドから高いドまでドだけを弾くと、それだけでもすごく喜ぶんですね。 
『じゃあ、ドとミを弾いてごらん』なんて言われたときには、もうものすごく嬉しいものです。 
それで、音列(ドレミファソラシド)とその鍵盤を覚えたら、それで弾ける曲を練習できるようになると、嬉しいんですよ。
 
 
そうやって、1つ1つ嬉しい瞬間を積み重ねていけば、『ピアノが弾きたい』という目的意識も自然に育つ気がします」 
 
 
ピアノ教室の費用の目安として伺いたいのですが、先生の教室のレッスン料はおいくらでしょう? 
 
丸子 「私たちは、個人レッスンですと、月に7000~8000円(2012年5月現在)いただいています。 
いっぺんにたくさんのお子さんを見ることができる習い事と、比べると少し高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
 
ただ、教室を選ぶときは値段ではなく、ちゃんと教えてくれる方、自分の子どもをお任せしたい先生を選んでほしいなあと思います。 
 
ピアノ教室の先生は、学校の先生が1年で変わるのと比べて、長いお付き合いになります。 
私の教室だと10年以上の付き合いの子もたくさんいます。 
最初の教育をきちっとしてくれて、長く続けられるような習い事になるように、お子さんともですがお母さんとも相性の合う先生を選びましょう。
 
 
中学生になると部活や勉強で忙しくなります。 
ピアノを弾く時間がなかなかとれなくなりますが、受験や何かで悩んだときに、ピアノがそっと寄り添う存在になっている子もいます。 
そうなるためには、小学生時代に毎日ピアノの練習をして、基礎をきちんと身につけておかなければなりません。 
小学生たちには、よく『たくさんピアノを弾ける時間は今しかないよ』と言っていますが、毎日10分でもピアノに触れる必要があります。
 
 
習慣になるまでは、『座るように促す』ことがお母さんの仕事になります。 
なかなか座るまでが大変です。それが普通なんですよ。 
練習が好きな子はめったにいませんし、自分自身ふり返ってもそうでした(笑)。
 
 
そこは『上手に弾けてお母さんにに褒められた。嬉しいな』といった、“物” ではなく “精神的ご褒美” が必要になります。 
何か達成感をもたせてあげつつ、お母さんたちが上手に続けさせてあげることが大事ではないでしょうか」
 
 
 
丸子あかね先生ありがとうございました。

 
どんな習い事でもそうだと思いますが、好きでなければなかなか続かないものです。 
丸子先生の教室には9:1の割合で男の子も習いにきているそうですが、男の子は特に、好きでなければ続かないと先生は言います。 
子どもが「ピアノ弾けたらいいなー」と興味を示すようでしたら、ピアノを好きにさせてくれるような先生を探してあげましょうね。
 
 

学習塾(2)

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「学習塾(1)」では、学習塾には 
 
(1)授業形式でひとりの先生が複数の生徒を教えるタイプ(進学塾など) 
(2)マンツーマンで教わるタイプ(家庭教師など) 
(3)プリント学習タイプ(学研教室、公文など)
 
 
の3タイプがあるというお話でした。

 
今回は、「学研教室」の事業本部副本部長の坂田和隆さんに、小学校低学年のお子さんが通う塾として一般的だと言う (3)のプリント学習タイプである「学研教室」のお話をうかがいます。

 
 
学研教室は「自学自習」の塾とのお話を「学習塾(1)」でうかがいましたが、小学1年生でついていけるのでしょうか?

 
 
坂田 「学研教室の教材は、幼稚園年少~中学3年までの12年間分用意されています。 
1か月ずつ綴られた教材が、12年間×12か月分そろっていますので、必ずどこかに、その子の進度に合った教材があります。 
ですから、幼稚園からでも1年生の6月からでもスムーズに学習のスタートが切れます。

 
ただし、学研教室に入ったからといって、子どもに任せっきりではよくありません。 
 
学研教室の宿題はやったかどうか確認するなど、親として子どもの学習状況は常に気にかけてほしいです。 
きちんと宿題をやっていたら『がんばったね』と声をかけることも大切です」
 
 
 
月謝はどのくらいでしょうか。 
 
 
坂田 「算数と国語の2科目のコースですと、週2日の学習日で、月謝は、8,000円(教材費含む、税込み)となります。 
 
各教室によって異なりますが、通常午後2時~6時くらいの間に通い、学習時間は一時間程度です。 
 

学研教室では、分からないところや、間違えたところは先生が教えてくれます。 
その際にも、先生は答えだけを教えるのではなく、自分で問題を解けるように『考え方』を指導するようにしています。 
 
子どもの理解度に合わせて、個別に指導確認していくので、自分の頭で考え、自分の力で解く習慣や態度が身につくようになります」 
 
 
坂田さんありがとうございました。

 
勉強する習慣は、親が「勉強しなさい」と言うだけでは身につくものではありません。 
塾の力を借りて、勉強の習慣をつけるという選択もありだと思います。

注意したい、ゲームとの付き合い方

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お子さんは、テレビゲームや携帯端末ゲームで遊びますか?

 
梅雨入りすると、雨の日が続き 
外で遊べない日が多くなります。

 
そんなとき、テレビゲームや携帯端末ゲームは 
静かに遊べるのはいいけれど、 
子どもがあまり夢中になりすぎるのも心配…。

 
約束した時間や使い方を子どもが守れずに、 
親子のバトルの原因になることもしばしばです。

 
臨床心理士高山恵子さんに、 
子どもとゲームとの付き合い方についてお聞きしました。

 
 
 
高山 「最近はお父さん、お母さんでもゲームが好きで 
毎日やっているという人もいて、 
なかなかゲーム全面禁止と言い切れないのが現実でしょう。

 
ただ、子どもが1時間ゲームをするのと、 
大人が1時間するのとでは 
心身への影響力が大きく異なります。

 
子どもが1時間ゲームで遊んでいるときは、 
その分、体を使った遊びや、 
手先の器用さを鍛える時間が失われているのと同じと考えてください。

 
子どもは本来、遊びの中で 
周辺の環境からいろいろな情報を受け取っていますが、 
テレビゲームや携帯ゲームは、画面しか見ないので 
視野も限られてしまいます。

 
また同じ姿勢を長く続けるので、身体面でもよくありません。

 
幼い頃からゲーム中心の遊びになってしまうと、 
子どもが思春期になってゲームを制限しようと思っても、 
もう言うことを聞きません。

 
やはりゲーム機を与える時期は、少しでも遅い方がいいですし、 
与えるとしても、親子で相談して 
時間を決めて遊ぶように徹底したいものです。

 
お父さんが毎日ゲームをしているなら、 
『お父さんは大人だから』『働いているから』 
などと理由をつけて 
子どもにはルールが必要ということを納得させましょう。

 
 
私は、ゲームに代わる室内で遊べる良い遊びとして 
「囲碁」をおすすめします。

 
囲碁は、小さい碁石を扱うので、 
手先の器用さや集中力が養われます。 
また視覚認知機能を高めるので、 
字の学習などにも効果的といわれています。

 
それ以外にも、私が囲碁をおすすめする最大の理由は、 
囲碁は、生身の人間と相対してできる遊びだということです。 
対戦中に相手の表情や感情を読み取ったり、 
相手の状況を考えることで『他者視点』をもつことができ、 
それがコミュニケーション能力や思いやりなど、 
大切な生きる力になります。

 
対戦して『負けて悔しい』思いをするのも貴重な経験。 
自分が勝ったときに、負けた相手を思いやることができますし、 
『負けても次にまた頑張ろう』と、くじけない心が養われます」

 
 
 
高山さん、どうもありがとうございました。 
ゲームで遊ぶときには、親子で決めたルールを守らせるようにしましょう。

 
雨の日には、高山さんがおすすめされている「囲碁」など 
親子で対戦できる遊びをして過ごすのも楽しそうですよね。

 

●「テレビゲーム」関連記事

ピアノ(1)

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ママノートのお母さん世代だと、女の子はみんなピアノを習っていたのではないでしょうか? 
現在でも相変わらずピアノの女の子人気は高いです。

 
その人気の秘密を、多くの子どもたちを指導してきた、丸子あかね先生に伺いました。 
 
 
人気の高いピアノですが、その楽しさはどんなところにあるのでしょう? 
 
丸子 「ピアノの楽しさを感じるシーンは子どもによって違うので、一概には言えませんが、友だちの前で上手に弾けて 
『習ってるの?』と聞かれたときや、学校の合唱コンクールの伴奏者に選ばれたとき、両手で弾けて嬉しいとか、発表会で音が良かったと先生に褒められたとか、いろいろな場面で嬉しさを感じるものです。

 
子どもによって目的も違いますし、達成感を得る瞬間もそれぞれ違います。 
もっと大きくなって、大学生でジャズピアノを始める子もいますね。

 
私たちは、子どもたちにそうやって『ピアノって楽しい』と思ってもらえるように導いていきたいと思っています」 
 
 
習い事というと、苦手を克服したり、何かの力を身につけたりという面もありますが、やはり子どもが、達成感を得て「楽しい」と思えるという面は大事にしたいですよね。 
 
丸子 「ただ、ピアノは他の習い事とは少し違います。 
何が違うかと言うと、「家でやらなければいけない」ということです。

 
例えば、プールなどスポーツ系の習い事はその場で練習して済むことだけれど、英語や学習系の習い事と同じく、ピアノは習いに行った先で終わり・・・というわけにはいきません。 
家での練習が大切なので、お家で保護者の方に関わっていただくこともありますから、親子関係にも大きく影響してきます。

 
もちろん、働いていたりして、『私、忙しくて見る時間がないんです』というお母さんも多くいます。 
私たちはなるべく親を巻きこまないで済むように、まず楽譜が自分で読めて、1人でも練習できるように方法を考えて教えています。

 
積極的に関わりたいお母さんだと、『親が分かってなければ子どもに教えられない』とレッスンに来て、一緒に覚えていこうとします」 
 
 
「毎日練習しなきゃいけない」 「させなきゃいけない」というのが、よほど真剣にピアノをやりたいと思っている子以外には、とても高いハードルのように思えますが…。 
 
丸子 「ピアノって、『続けていくことがすごく大変な習い事だなー』というイメージはそこから来ているようです。 
保護者の方にとっても無理に『~させる』というのは、何事においても疑問を感じる点だと思います。 
楽しんでやってくれて、しかも継続力も養えて、という習い事と捉えてもらえるようにしていきたいと思いますね。

 
そこで、体験教室に連れて行って、子どもが『やってみたい』と言ったら、『じゃあ、がんばって続けていこうね』で、親子で同じ方向を見ていけばいいと思います。 
この過程がとても大切です。

 
例えば、練習がちょっと苦しくなったときに、『じゃあ、ピアノをやめたい?』と聞いたら、『ううん』と答えてくれるような子どもに育ってほしい。 
そのためには、この子のどこに訴えればいいのか、親子で同じ方向を見ていくことができれば、考えながら仕向けていくことはできます。

 
 
私は、教えている子に、できていないところがあっても、他のところでいっぱい褒めてあげることを心がけています。 
すると、子どもは『私ってすごいんだから』と自分で言っちゃう。 
これが自信ですね。 
『すごいんだから』と自分で言ってしまえば、簡単にはやめません。 
『リズムがすごくできる』でも、『譜読みが早い』でも、『私はこれだけは人に負けない』という自信があれば続けられるものです。

 
始めたからには続けてほしいですし、続けていくことで音楽的な力以外の忍耐力や持続力といったものも養われます。 
そうした力は、その後のその子の人生経験に多いに役に立ちますよね。

 
ピアノを弾くときには、いっぺんにたくさんのことをやらなければいけません。 
音符を覚えていなければ弾けませんし、左手と右手が違うリズムを弾きますし、『次はこうだな』と前もって先の状況判断をしながら弾いていきます。 
脳がフルに使われますから、特に右脳が活性化されます。

 
その他、リズムを理解するには算数の能力が必要ですし、「高い」「低い」など普段使わないボキャブラリーも出てきます。 
いろいろなことで頭が鍛えられますよ」
 
 
 
達成感などからくる「ピアノって楽しい」という子どもの気持ちを大切にしていくことがまずは大切です。 
そのうえで、毎日の練習とそれを見守る親の姿勢も大切となる習い事なんですね。

 
「ピアノ(2)」では、気になる「ピアノ教室の費用」と「教室の選び方」について伺っていきます。 
  
 

ダンス

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「ママ、ダンス習いたい!」 
既にお子さんに、そう訴えられたことのあるお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。

 
今回は、首都圏を中心に、キッズ向けのダンス教室に力を入れているZEAL STUDIOSの広報課、飯塚さんにお話を伺いました。 
 
 
ダンス教室では、どんなレッスンを行っているのですか? 
 
飯塚 「当スタジオは、ストリートダンスの都内最大級スタジオです。 
小学生~中学生対象の『キッズクラス』では、HIP HOPダンス、HIP HOP JAZZダンスの2ジャンルのストリートダンスをメインに、レッスンを行っております。 
 
また、小学校のダンスの授業にヒップホップが加わったという流れを受け、大勢の方から問い合わせをいただいています。 
『ダンスを習ってみたい』『やってみたい』という、ダンス経験がないお子様でも安心してダンスを始めていただけるよう、昨年11月から『はじめてキッズダンス』というレッスンも開講いたしました」
 
 
 
私も昔、ダンスの授業がありましたが、なにしろ経験がないもので、なかなか上手に踊れませんでした…。 
 
  
飯塚 「誰でも初めは、経験したことのないことばかりです。 
そんな初めてのお子さまのために、『はじめてキッズダンス』の受講者は、ダンス未経験の小学生限定の教室で、キッズレッスンで多くの実績・経験があるインストラクターが担当しています。 
通常のレッスンでは、受講者以外はスタジオに入ることはできませんが、毎月の最終レッスンに保護者の方にスタジオに入っていただき、お子様の成長を見ることもできます。 
当スタジオでは、これからダンスを始めたいお子さま、ダンスを元々やってらっしゃるお子さま、双方にご満足いただけるレッスンを実施しております」 
  
 
初めてでも大丈夫、と言っていただけると安心ですね。そういえば、よく発表会のお話も耳にしますが…。
 
 
 
飯塚 「はい、発表会やイベントも、大小さまざまな規模で行っております。 
これまで発表会などに出たことがない方でも安心して出演していただける、プチ発表会も年に2度あります。 
それを経験したあと、多くのお子さまに本格的な発表会デビューしていただいています」 
  
 
一貫して、初めてのお子さんから、経験のあるお子さんまで、楽しんで参加できるような運営をされているんですね。
 
運動が苦手でも、ついていけるものでしょうか。 
 
 
飯塚 「もちろんです。当スタジオのダンスレッスンでは、振り付けはもちろん、ストレッチ、リズムとり、アイソレーションと呼ばれる、振り付けに移る前段階の運動も必ず行います。 
楽しく体を動かせる、体が柔らかくなる、ストレスを発散できるなど、ダンスには、いろいろな効果があると言われているんですよ」 
 
 
他には、どんな力が身につくのでしょうか。
 
 
 
飯塚 「はい、性格が明るくなり、協調性が出てきた、と保護者の方から言われることもあります。 
また、振り付けを覚え、身体でリズムや音楽を表現するので、記憶力や、想像力も養われると思います」
 
 
 
スタジオはどんな雰囲気なのでしょうか。

 
 
飯塚 「和気あいあいあとした雰囲気です。 
お子さま向けのレッスンでは、同い年や同世代の方しかいないので、安心して受けていただけますし、みなさん楽しそうですよ」
 
 
 
そうなのですね。費用の目安はどのくらいですか。

 
 
飯塚 「当スタジオでは、7,350~9,900円くらいが目安です。 
月に4回のレッスンのお子さまと、登録店舗でのレッスンを受け放題のお子さまとで違います」
 
 
 
レッスン受け放題ですか。楽しんで通えるからこそのシステムですね。 
ありがとうございました。

 
見るだけでも楽しいダンス。 
一度、お子さんを連れて見学に行ってみるのもよいかもしれませんね。
 
 

習い事を選ぶときに、気をつけたいこと

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我が子に習い事をさせることを検討中のお母さん。 
習い事はどのように選びますか? 
 
習い事を選ぶ際に注意したいことを、教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。 
 
親野 「親の中には、『運動が苦手だから運動を習わせよう』 『音楽が苦手だから』と、苦手を克服するために習い事をさせる人が結構います。 
しかし、この発想にはリスクがあることを覚えておいてください。 
 
基本的には、子どもに向いているもの、あるいは本人がやりたがるものをやらせたほうが私は良いと思います。 
そのほうがリスクが少ないからです。
 
 
運動が苦手だからサッカーをやらせた場合、習い事をきっかけに運動ができるようになる可能性はゼロではありません。 
けれども、よけいに嫌いになってしまうことはありますよね。
 
 
サッカークラブに入ってくる子は、もともと得意でうまい子が多い訳ですから、そんな中で、もともと不得意な子がムリに入れられて、かえって自信を失ってしまうこともあります。 
 
もともと嫌々ではじめ、嫌々続けるのはつらい話です。 
うまくいく場合もあることを否定はしませんが、そうしたリスクがあることも考えに入れておいた方がいいでしょう。 
 
『体が弱いからスイミングに』という場合もあります。 
水泳は個人競技で、本人なりの上達がわかりやすいという点があります。 
苦手な子もその子なりに泳げるようになるので、集団競技と少し話が違ってきます。 
 
運動に限らずピアノなどでもそうですが、向き不向きによって、高学年くらいになると、はっきりと能力差が出てきてしまいます。 
そうすると続けにくくなる。 
途中で嫌になってしまう。 
でも、親は『ここでやめては “やめ癖” がついてしまうのではないか』と思うんですね。 
だから無理して長期間続けさせる。 
『せめて6年生まで続けなさい』なんて、全然向いていなくて、本人も嫌がっているものを6年間も習わせるとか。 
ものすごいロスですよね。 
イヤと言えないで、嫌々行くわけです。 
週に1回とか2回とか。 
そうしたものを抱えている子どもは心が晴れません。 
嫌な習い事のせいで、子ども時代をずっと暗い気持ちで過ごしたという人もたくさんいます」
 
 
 
なるほど、それではかわいそうですね。けれど、まだ小さいうちは我が子に何が向くのか、よく分からないような気がします。 
 
親野 「ある意味、習い事選びは一種の “賭け” です。 
親がピアノをやらせてみようかと思っても、あるいは本人がやってみたいと言い出したとしても、それがその子に果たして向いているのか、やってみなければ分からない部分があります。 
もし、やってみて向いていないとわかった場合は、早くやめた方がいいこともあるのです。
 
 
ただ、ここはケース・バイ・ケースです。 
子どもが『やめたい』と言ったとき、それがほんのちょっとした心の迷いに過ぎないこともあります。 
あるいは、成長のために乗り越えるべき壁だということもあります。 
これらの場合は乗り越えさせた方がいいわけです。 
それを乗り越えたあとはぐんと伸びるということもあります。 
 
その見極めは難しいです。 
つまり、これはもうムリでやめさせたほうがいいのか、それとも乗り越えるべき壁なのか、その判断は常に難しいのです。 
 
的確に判断するためには、情報集めが大切です。 
子どもの話をよく聞く、子どもをしっかり観察する、指導者の意見を聞く、ママ友達に話を聞くなどです。 
 
それで、もうこれはムリだ、向いていない、と判断すればやめさせていいんです。 
そこで『やめ癖がつく』なんて、そんなの全然関係ありません。
 
 
向いていないものはやめて、向いているものをやるようにして、その子にぴったり向いているものなら、親が『やめろ』と言ってもやめませんよ。 
 
大人の1年と子どもの1年は質が全く違います。 
子どもの1年はものすごく長い時間なのです。 
ずっと嫌々で通っていれば性格形成にも影響があります。 
 
子どもの人生は子どものものです。 
親の思い込みを優先しないでください。 
あまり親がやらせたいことを優先していると、主体性がなくなり、自己決定できない子になってしまいます」 
 
 
親野先生ありがとうございました。
 
 
スポーツ系、アート系、学習系、習い事はたくさんありますよね。 
今はダンスが人気だったり、相変わらずピアノが根強く人気があったり。 
後日、人気の習い事について個々に取材してお伝えしたいと思います。
 
 
習い事を始める前に、だいたいの教室がお試し期間を設けているようです。 
短いお試し期間で判断できるかどうか分かりませんが、気になる教室は試してみて、お子さんが気に入れば通わせるという方法もいいですね。
 

 

 


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親野智可等の「今日から叱らないママ」

 

 

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厳しくしつけているつもりが身につかないんです

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「『くつをそろえる』『ドアを開けたら閉める』等、
しつけは厳しくしているつもりですが、
私が言わなくなると、元に戻ってしまいます。
厳しく叱り続けるかどうか迷ってしまうのですが・・・」

 
一生懸命に子どものために言うことが、
逆に子どものやる気を損ねてしまったり、ママ自身も自分の投げた言葉に
イライラしてしまったり。

 
これでは親も子どももストレスがたまりますよね。
佐藤正寿先生、どうしたらいいですか?

 
 
佐藤 「我が子に対するしつけの言葉で多いのが、
『~しなさい』という命令形です。
確かにお母さんが『くつはそろえなさい』と言えば、
その場ではそろえることでしょう。
しかし大事なのは、『言われたらくつをそろえること』ではなく、
『くつをそろえることが習慣になること』です。

 
そうは言っても、ついつい
『ちゃんとくつをそろえなさい! 前にも言ったでしょ!
どうしてあなたは何度言ってもわからないの!』
と叱ってしまうものです。
こんなふうに言われたら、非難された子どもは
くつをそろえる、そろえないということ以前に、
自分自身を否定された気持ちになってしまいます。

 
そんな悪循環に陥らないために、
『お母さんは〇〇だと思う』というように、
お母さん自身の『気持ち』を伝えましょう。
たとえばくつをそろえていなければ、
『お母さんは残念だなあ。ほら。くつを見てみて…』
というように言います。
くつをそろえたら、『嬉しいわ』と気持ちを伝えるのです。

 
これらは心理学用語で
『I(アイ=自分)メッセージ』と言われます。
親の願いや気持ちに子どもたちは敏感です。
状況の善し悪しを客観的に判断して言葉にするのではなく、
『親が願うこと』という表現をすることで、
子どもたちにメッセージが伝わりやすくなるのです。

 
これは子どもに注意をする時だけではありません。
ほめる時でも同じです。
『お母さんは、○○君がすぐにお手伝いをしてくれて助かるわ。ありがとう』
と言われれば、親の思いはストレートに届きます。
同時に、『自分はお母さんの役に立った』という充実感を
持つことができるでしょう」

 
 
自分がどんな口調で言っているか振り返ってみましょう。
もしかしたら、こわ~い口調で言っているかもしれませんよ。
優しい気持ちで子どもに気持ちを伝えたいですね。

 


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子どもを問いつめてしまっていませんか?

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「子どもが何かをしてしまった時に、
子どもの言葉も聞かず『何でそんなことをしたの!』と
問いつめてしまいます。これではいけないのだとは
わかっているのですが、どういう言い方をすればいいのでしょうか?」

 
佐藤正寿先生も似たような場面の時があるそうです。
どう対応されているのか教えていただきました。

 
 
佐藤 「娘や息子をよりよくしようと願うのは親としてあたりまえです。
でも、それが子どもに完璧な結果を求めることになり、
できて当然、失敗を許せなくなってしまっているのではないでしょうか。

 
これが続くと、失敗を恐れ、何事にも萎縮し、
さらには失敗を隠すようになってしまうかもしれません。

 
私も担任をしていると、似たような場面によく遭遇します。
前にも指導をしたのにまた子どもがルールを破るということです。
『どうしてそんなことをしたの!』と言いたいところです。
でも、詰問をすればするほど口を閉ざす子どももいます。

 
そんな時によく言うのは、
『わけがあったんでしょ』
『○○したかったんだよね』といった、
まず子どもの行動を受け入れる言葉です。

 
子どもの心を受け止める一言によって、
子どもたちも心を開くようになります。
そうすれば『それでどうしたの?』といった問いかけにも
答えてくれるでしょう。
いわば共感的メッセージです。

 
子どもたちが心を開いたら、あとは一生懸命に話を聞きましょう。
さらに『どうすればよかったのかな?』と聞けば、
きっと望ましい行動が子どもの口から出てくるはずです。
あとは諭すだけです。

 
『自分のことをわかってくれたんだ』という気持ちになれば、
親の教えも素直に受け入れられるものです」

 
 
子どもの気持ちをうまく引き出せるように
親は聞き上手になって、受け止めることが大切ですね。

英語教室

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小学校での英語授業が必修となり、気になっているお母さんも多いかもしれません。 
 
今回は、全国に教室がある英会話イーオン東京本社・教務課キッズ部門・教師研修担当小倉さんにお話を伺いました。 
 
 
英語教室では、どんなレッスンを行っているのですか? 
 
小倉 「年齢・発達段階に合わせたレッスンを行っています。 
小学校低学年は、耳で聞いた英語を抵抗なく繰り返したり、間違いを気にしないで覚えた言葉をどんどん使ってみたりできる時期です。 
日常生活でよく使う表現を、丸暗記ではなく使いながらルールを覚えるなど、ネイティブスピーカーの子どもに近い形で英語を学んでいただけると思います。

 
毎回のレッスンは、まず挨拶やその日のお天気についてなどの簡単な質問、そして先週のレッスンの復習のゲームからスタートします。 
その日学習する構文や単語などを場面設定を通して紹介した後、単語やアルファベット、発音や文型を定着させるための発話練習を行い、その後テキストを使ってその日の学習項目を確認し、定着につなげています。 
リスニング問題やライティングの練習も行います。 
レッスンの最後にはその日学んだことを自然に使えるように、ロールプレイ形式でアクティビティを行います。 
1・2年生コースでは、英語で自分の情報を発信し、相手の情報も得ていく力を養えるようにすることを意識しています。  
お子さまが楽しみながら、しっかりその日のポイントを習得していただけるよう考えられたレッスンです」
 
 
 
とても考えられた指導法なのですね。レッスンを続けることで、どんな力が身につくのでしょうか。 
 
小倉 「聞く、話す、読む、書く、そして単語力の5つの力を伸ばすことができると思います。 
レッスンで学んだ英語を自分で聞いて理解し、あいさつや自己紹介、簡単な会話もできるようになりますよ。 
また、フォニックスのルール(文字と音の関連性のルール)を学ぶことにより、簡単な単語を読め、耳で聞いた単語を書けるようになります。

 
また、当スクールでは英語資格の受験もオススメしています。 
1-2年生の目標は、児童英検のBronzeまたはSilver、国連英検ジュニアテストのDコースです。 
イーオンキッズでは、小学校6年生で英検3級合格、中学3年生で 英検2級合格を目指しています。 
2011年第2回英検では、小学校3年生が2級に、小学校4年生が 準1級合格を果たしています。 
資格試験に挑戦することはお子さまや保護者の方に、日頃のレッスンの成果や上達度を形あるものとして感じていただけると思います。 
また、お子さまも達成感を感じ、次の目標に向けて挑戦をする力を養うことができます」
 
 
 
目標に向けて挑戦する力、ですか。これからの学校生活でも大切な力になりそうですね。 
 
ところで英語って、子どもにとってはそれほど身近なものではないような気がするのですが、英語に全く触れたことのないお子さんでも大丈夫でしょうか。 
 
小倉 「もちろん、英会話が初めてというお子さまでも、英語が苦手というお子さまでもどなたでも大歓迎です。

 
クラスでは動作を通して学ぶ教授法を取り入れており、いつも元気な笑い声が絶えません。 
自然に言葉を使いたくなる参加型のゲームやアクティビティーを通し、楽しみながら学べますので、お子さまたちも積極的にレッスンに参加されていますよ。 
レッスン前後のロビーでは、先生や学校スタッフと楽しそうに会話をしているお子さまもいて、活気に満ちています」
 
 
 
英語を喋る我が子の姿、ぜひ見てみたいものですねえ。 
 
小倉 「そうでらっしゃいますよね。 
毎レッスン後には『保護者様へのご報告』として、その日のレッスン内容や自宅での復習の仕方などをお伝えし、レッスンで習ったことを保護者の方に披露する場も設けております。

 
また、年間行事の一環として年2回授業参観や保護者会を実施しております。 
当スクールのレッスン内容を見る事ができ、お子さまの英語力の上達が確認できるととても好評をいただいています」
 
 
 
それはお母さん方の楽しみにもなりますね。ところで、講師の方は日本人ですか? 
 
小倉 「日本人、外国人両方の講師のクラスがありますので、お子さまとの相性や保護者様の希望などを加味してどちらかを選択いただくか、週2回通学でどちらも受講することもできます」 
 
 
費用はどのくらいが目安でしょうか。 
 
小倉 「小学生1-2年クラスの場合、入学金が10,500円、月謝は8,400円(※週1回・日本人教師の場合)、その他教材の費用と、システム管理費(840円/月)です。 
ご不明な点は何でもご相談いただければと思います」
 
 
 
ありがとうございます。 
 
お話をお聞きして、子ども自身が楽しみながら、知識や能力を身につけられそうだと感じました。 
英語が得意って、なんだか頼もしいですよね。
 
 

旬の食材で子どもごはん【グリーンアスパラガス】

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親子の料理教室や講演などで、食育の大切さを伝えている栄養士の森野恵子先生。 
今回は、旬の「グリーンアスパラガス」を使ったヘルシーなメインおかず、 
『グリーンアスパラガスの鶏ささみ巻き揚げ』のレシピをご紹介いただきました。 
 

 
 
お弁当おかずにもオススメ! 
「グリーンアスパラガスの鶏ささみ巻き揚げ」 
  
 

【材料】(4人分) 
 グリーンアスパラガス…8本 
 鶏ささみ…3本 
 
 塩…小さじ1/3 
 こしょう…少々 
 
 小麦粉…適量 
 卵…1/2個 
 パン粉…大さじ4 
 
 揚げ油…適量 
 
 プチトマト…4個 
 
 (1人分 136kcal)

 
 
 
【作り方】 
 1 グリーンアスパガラスは、はかまを取って半分に切る。 
 
 2 熱湯に塩少々(分量外)を加え、 を根元の部分から先に入れて 
   1分ほどゆでる。 
   次に穂先の部分を加え、30秒ほどゆでて冷水にとって冷ます。 
 
 3 鶏ささみは包丁で縦中央に切り込みを入れ、厚みを左右に開いて 
   観音開きにし、細長く包丁で切る。これを全部で16本作る。 
 
 4 鶏ささみに、塩、こしょうをふり、水けをきったグリーンアスパラガス1本に、 
   鶏ささ身1本をくるくるとらせん状に巻きつける。同様に16個作る。 
 
 5 4 に小麦粉、卵、パン粉を順につけ、170度の揚げ油で揚げる。 
   油をきり、食べやすい長さに切り分けて器に盛り、プチトマトを添える。

  
 


 
 

《 森野先生の食育POINT 》

アスパラガスに鶏ささみを巻いて、ヘルシーなメインおかずに! 
 

芽吹き野菜は、大地をつきやぶるパワーをもっています。 
ぜひ、旬の今こそ積極的に食卓へ登場させてください。 
グリーンアスパラガスは代謝を促すアスパラギン酸が豊富です。 
サラダや付け合せだけでなく、メインおかずにたっぷり取り入れましょう。

 
今回紹介した「グリーンアスパラガスの鶏ささみ巻き揚げ」は、 
ヘルシーなメインおかず。 
高たんぱく・低カロリーな鶏ささみを細長く切り、アスパラガスにくるくると巻きつければ、見た目も楽しいおかずになります。 
食べるときは、子どもの食べやすい大きさに切り分けましょう。 
お弁当おかずや、パパのおつまみにもオススメです。 
 

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《 食材MEMO 》

グリーンアスパラガス 
 
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●栄養データ 
代謝を促し、疲労回復によいアスパラギン酸が豊富。 
穂先にはルチンが含まれ、血管を丈夫にします。 
ビタミンC、Eもたっぷり。 
  
 

●おいしいアスパラガスの見分け方 
・穂先がピンと伸び、開いていないもの 
・茎がしなびていないもの 
・切り口がみずみずしいもの 
 
 

●おいしさをキープする保存方法

冷蔵 :根元に濡らしたペーパータオルをあて、冷蔵室で立てて保存 
 

根元に濡らしたペーパータオルをあて、ポリ袋に入れます。 
穂先を上にし、立てて冷蔵室で冷蔵しましょう。 
横にして保存するとエネルギーが失われ、味落ちの原因になります。

 
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冷凍 : かためにゆでてから冷凍用保存袋に入れて冷凍

はかまを取ります。 
鍋に熱湯を沸かし、根元の部分から湯に入れ、かためにゆでます。 
粗熱を取り、ラップに包み。冷凍用保存袋に入れて冷凍。 
食べやすい大きさに切ってから冷凍してもOK。 
保存期間の目安は約1か月です。

 
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撮影/勝倉崚太 
 

教材に子どもが関心を示しません・・・

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「教材を購入して勉強をさせようと思っても、本人がやる気を示しません。
注文しようとすると『どうして買うの?』と言われてしまいます。」

 
数ある教材の中で、親が選りすぐって買った教材を
子どもに拒否されたりしたら、がっかりですよね。
佐藤正寿先生、何か良い方法はないでしょうか?

 
 
佐藤 「学習教材花盛りの時代。
知育教材(数や文字など)も、
英語教材も、冊子、DVD、CD、インターネットと
様々な商品が発売されています。
内容もプロが作るだけあって、
子どもたちの興味を引く内容になっており、
『へー、おもしろい!』と大人も感心するほどです。

 
しかし、それらも子どもたちが興味を示さなければ、
『教材』になりません。
無理強いしたところで逆効果です。

 
子どもというのは、近くで楽しく使っている様子に触発されます。
お兄さんやお姉さんがいるお子さんが、
小学校の教科書や教材に興味を持つというのはよくあることです。
中には兄姉と音読練習を一緒に行って、
教科書の文章を暗記している子も珍しくありません。

 
それと同様に、まずはお母さんが買った教材を楽しんで使ってみましょう。
知育DVD教材で問題が出題されたら、
声を出して答えてみる。
英語教材の歌を歌ってみる。
その様子を見て、お子さんが近寄ってきたらチャンスです。
『やってみる?』と言えば、
『うん』と言うでしょう。

 
これは、お稽古事も同様です。
本人が『習いたい』という気にならないと長続きしないもの。
『お金がかかっているんだから』と強制すると、
逆に嫌いになりかねません。

 
体験教室に行ってみる。
親がピアノを楽しんでみる。
習い事をしている友だちの様子を見せるといった、
そのお稽古で楽しんでいる様子や人を見せるのが一番です」

 
 
佐藤先生ありがとうございます。
子どもはまだ自分では決められないと
思い込んでいました!

 
 
教材でもお稽古事でも、
子どもが「親にさせられている」という
気持ちにならないようにすることが大切ですね。 

「なんで○○できないの……」と嘆くママさんへ

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朝晩の歯みがきや、部屋の片づけなど、
身につけてほしい生活習慣がなかなか身につかないとき、
「どうしてうちの子はできないんだろう……」
「何回言わせれば気が済むの……」
などと、暗い気分になってしまいませんか?
そんなお母さん方に、
佐藤正寿先生からアドバイスをいただきました。

 
 
佐藤 「『うちの子はなかなか〇〇の習慣が身につかなくて…』
と不安に思うお母さん、
そんなときは、まず自分自身がどのようなお子さんだったか、
思い出してください。
最初から生活習慣が身についてなどいなかったはずです。

 
私もなかなか歯磨きの習慣が身につかず、
何度も叱られた記憶があります。
実際に虫歯ができて痛い思いを体験してから、
ようやく渋々するようになりました。

 
また、同じ子どもでも、
わりと早い時期に身につく習慣もあれば、
ゆっくりと時間をかけて身につく習慣もあります。

 
ですから、
『すぐには身につかない。でも、いつかはきっと身につく』
と信じて、働きかけをしていきましょう。

 
私も学級で子どもたちに
基本的な生活習慣を身に付けさせるためには、
様々な働きかけをしています。
直接呼びかけたり、励ましたりすることはもちろん、
『忘れ物ゼロ大作戦』
『マナー向上ウィーク』
といった子ども主体の取り組みもしています。

 
すぐに理想的な結果は出ません。
でも、何かしらの働きかけによって、
『正しい習慣を作ることの大切さ』
は子どもたちに理解されていると思います。
それだけでも価値があります。
長い目で継続的な働きかけをする。
それが一番です」

 
 
「ローマの道も一歩から」と言いますが、
今、こうして繰り返し何度も働きかけていることは
無駄ではないようです。
いつか子どもも分かってくれるはず。
信じて、働きかけ続けましょう!

 


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内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」第3回

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みなさんこんにちは! いよいよ蒸し始めてきましたね。 
雨が続くようになると、毎日の登校も、なかなか大変なんですよね。

 
うちの息子もランドセルだけで重くてフラフラしているのに、さらにカサを持って登校するものだから、1年生の時は、かなり心配でした。

 
そして……子どもって、カサを忘れるんですよね! 
うちの息子、カサをあちこちに置いてきちゃいました。 
だから梅雨時は、カサの捜索を必ずやらなくてはならなくなります。

 
カサは、大体こんなところにありました。

  1)学校の傘立てに入れたまま

  2)習い事教室の傘立てに入れたまま

  3)遊び場に放り出しっぱなし

公園のブランコの脇に横たわっている息子のカサを見つけた時は、 
息子の行動が透けて見えて、笑ってしまいました。

 
さあ、遊ぶぞ! と張り切ってブランコをこぎ、ああスッキリした! とカサのことを忘れて帰っちゃったんでしょうねえ……。

 
それでもね、小学1年生の時は、まだ行動範囲も狭いので、カサの発見率も高かったんですよ。

 
 
中学生になり、電車通学になると、カサの捜索も難儀になりました。 
学校だけでなく、駅や電鉄会社にまで「カサありませんでしたか?」と聞いて回らなくてはならないのですが、まず出てきませんでした。

 
うちの息子は、ぽとぽとぽとぽと、色んなものを忘れるんです。 
ある時はお弁当を電車のシートに置き忘れて、お昼にひもじい思いをしたり、 
またある時は、定期券をどこかに忘れて電車に乗れずに困ったこともあったんです(幸いにも親切なかたが拾って届けてくださいました。ありがとうございました!)。

 
 
「これ、駅に行く途中にクリーニングに出しておいてよ」

 
と、以前、私のパーティー用ドレスを持たせたら、息子はクリーニング屋に行くのを忘れ、私のドレスが入ったエコバッグを持ったまま、電車に乗っちゃったんです。 
そして……、ドレスを見事に忘れて降りてしまいました。ドレスはとうとう出てきませんでした……。

 
もう流行遅れになりかけていたデザインだったのであきらめもつきましたが、その時はさすがに息子をうらめしく思いましたよ……。

 
 
どうしてそんなに忘れんぼうなの? と不思議なのですが、ぼうっと他のこと(大抵数学の問題)を考えていると、そちらに集中して、他のことを忘れしまうのだそうです。

 
もっと物を大切にしてもらいたいので、 
「置き忘れたカサさん、どこかで泣いてるよ! おうちに帰りたいって泣いてるよ!」 
と、作家の私らしく(?)擬人法で説得し続けてきました。 
カサに対する思いやりを持ってもらいたかったんです。

 
それから「忘れ物をしてしまったらどうなるか」というシミュレーションも何度もさせました。

 
「ええと、水着を忘れたら……プールに入れないし……先生に叱られるかもしれないし……体育の単位ももらえないかもしれないし……もし水着を友達に借りたら……友達に迷惑がかかっちゃうし……」

 
と、忘れ物をすると色々損をすることに気づいてもらいました。 
その効果が出たのか、息子の忘れ物は次第に減っていったんです。 
  
 
 
高校生になった今では、ほとんど忘れ物をしなくなってきた……と喜んでいたら! 先日、やらかしてくれました。

 
体育のジャージ一式を、どこかに忘れてしまったんです。 
今のところ、学校でも電車でも出てきていません。 
ジャージ上下で1万円以上もするので、どうか出てきて~! と祈るような思いでいるこのごろです。

 
 
あと、最後に、小学校入学直前に息子がしでかしたとんでもない忘れ物の話をさせてください。

 
着替えの途中に全裸でぼうっとしていた息子に、パパ(当時まだ離婚してなかったので)が「散歩に行こう」と声をかけたんです。

 
そうしたら息子ったら……、

 
「うん、行こう、行こう!」

 
と……、全裸のまま靴を履いて出かけようとしたんですっ!

 
あれは笑いましたね~。 
自分が着る洋服を忘れるなんて、ぼうっとするにもほどがあるじゃないですか。

 
科学者ニュートンも、ズボンを履き忘れて出社したことがあるというので、私の息子もあのまま出かければ、偉人への第一歩を踏み出せたのかもしれませんね。

 
あの時、裸で出ていこうとする息子を止めなきゃハクが付いたのかしら……と、ちょっぴり後悔?している私なのでした。

数や文字を覚える簡単大人気ゲーム!

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「うちの子、保育園の頃は、言葉のゲームを楽しそうにしていました。家で、親子で出来る簡単な学習ゲームがあれば教えてください」


佐藤正寿先生のオススメは、「いつ・どこ・だれが・どうしたゲーム」です。

 
 
 
佐藤 「1年生担任の時に、このゲームをすると
いつも教室が大盛り上がりでした。
楽しい答えが次々と出てくるからです。
ぜひ家庭でも家族みんなでやってみてください。

 
●用意するもの
 小さな紙(4枚)と鉛筆

 
●ゲームのしかた
1.1人1枚ずつ紙をとり、
  それに「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」を割り当てて
  一人一項目ずつ書きます。
  書く時には周りの人に見られないようにします。
2.書いたら、「いつ」から順番に発表していきます。
3.「きのう」「近所の八百屋さんで」「ポチが」「スケートをしていた」
  といったような変な文章が出てきます。
  その姿を想像してみたり、絵に描いてみましょう。
  大爆笑になること間違いなしです。

 
 
2人で行う場合には、「いつ」「だれが」はお母さん、
「どこで」「どうした」はお子さん、
というようにしてやってみましょう。
5人でする場合には条件(例「だれと」)をひとつ加えます。

 
このゲームのいい点は、まず楽しいことです。
次に、特別な準備が必要ないということ。
親子のコミュニケーションも深まります。
そして何よりも、子どもが文字を喜んで書くようになることです。
小学校の国語の学習でも、よく取り上げられるゲームです。
それだけ効果があるゲームと言えます」

 
 
これならどこでも簡単にできそうです。
ゲーム感覚で文字に親しめるのがいいですね。