三浦久美子(みうら くみこ)
M’s room 代表
ライフ・カウンセラーとして千葉県市川市内の小学校に6年間勤務の後、2011年4月に M’s room(エムズルーム)を設立。保護者や子ども、教師を中心にカウンセリングを行なっている。幼稚園や小中学校での保護者向けの講演会も人気。
PTAは、学級委員、安全委員、広報委員など、ひととおりの委員を経験。書記を1年、副会長職も3年務めるという経歴をもつ。
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生活・しつけ
小学1年生 2016年4月26日の記事
★「PTAは面倒そう」は思い込み? [2016/4/26]
《先輩ママのPTA体験談 2 》しぶしぶ引き受けたのに、ハマッて6年間続ける人も。PTAはみんなでフォローし合って活動します。
前回は、カウンセラーの三浦久美子さんの経験からPTA活動のメリットについてのお話をうかがいました。
とはいえ、「それでもやっぱりPTAは…」と尻込みする人も多いのでは。
批判も多いPTAのあり方も含めて、PTAに参加することの意義を三浦さんにうかがいました。
●仕事の内容は簡単、活動以外のお付き合いの必要もなし!
PTA活動は、子育てへのメリットも多く、経験すればそれなりの価値があるということでしたが、多くの保護者は、PTA活動はやりたくないと思っています。
三浦 「家庭の都合などで、どうしてもできないこともありますから、そういう人に対して無理強いしたり、非難したりするのは避けてほしいですよね。
でも『人間関係が面倒そう』とか、一方的なマイナスイメージだけをもって、頭から避けている人もいるようです。
人間関係については、その年のメンバーや委員長のキャラクターなどによっても違ってくるので一概には言えませんが、頭から否定せず、正しい情報を得て、参加する・しないを考えてほしいと思います。
よく見かけるのは『私はそういうの無理です』という人。
理由も言わず、ただ『無理です』という人は、性格的に人見知りで社交的なことが苦手とか、難しいことはできないから無理だと思っているかも知れませんね。
でも、PTAの仕事もどんどん簡素化しているし、誰でもできるように変わってきています。
たいていは委員会活動というのは、役割分担をしてチームを組んでやるので、誰かがフォローしてくれるものです。
唯一、向き不向きがあるとしたら広報委員くらいでしょうか。
とくに社交性がなくても、与えられた仕事をしていればそれでいいし、ほとんどの場合、活動以外でのお茶会なども強要されません。
また、最近は働いているお母さんが多いので、委員会の活動も忙しい人に合わせたスケジューリングをする学校も多いようです。
だから最初は渋々引き受けた人がほとんどだと思いますが、1回PTAを経験した人は、次は気楽に受けてくれることも多いんです。ハマると6年間やられる方もいますよ」
●保護者が学校にかかわることが重要
PTAの存在が今の時代に合わないという意見もありますね。
三浦 「不合理や無駄なこともたくさんあるのは事実です。私が副会長をやったのも、そんな点を変えたいなと思ったからなんです。
だから変えられるところはできるだけどんどん変えていきました。
でも変えるときには、たとえそれがいい方向への変化であっても必ず何かしら抵抗がありましたね。
それでも、保護者が何らかの形で学校にかかわる必要性は大きいと思います。多くの学校では、その機能を果たしているのがPTAという組織なのだと思うんです。
特に小学校は、先生が授業や生活指導をするほかにもやらなくてはいけないことが細々とたくさんあります。だからそれをサポートすることで、子どもたちが学校で過ごしやすくなるんですよね。
子どもたちのために、いかに教師と保護者が協力しあって、よい環境を作るか。これがPTAの本来の役割です。
ですから、わが子を含めた多くの子どもたちのボランティアと考えて、できる範囲で関わってみてはいかがでしょうか。
きっと自分にも子どもにも、必ず何かしら返ってくるものがあると思いますよ」
三浦さん、ありがとうございました。
次回は、マンガエッセイ『まさかわたしがPTA!?』の著者まついなつきさんにお話をうかがいます。
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