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週末・その他
小学1年生 2012年11月28日の記事
子どものスポーツには浮気が必要!?
《外遊びで体力をつけよう3》子どもの頃のスポーツは楽しい!が一番。
「日本の小学生が世界で一番運動しないってホント?」で、スポーツをしている子どもでも運動能力が高いとは限らない、というお話を山梨大学の中村和彦先生にうかがいました。
子どもたちのスポーツを取り巻く環境にどんな問題点があるのでしょうか。
中村 「小学生を対象としたスポーツ少年団という組織があります。
これは1962年(昭和37年)にスタートしました。
当初は、スポーツという文化を通じて子どもの心や体を育成するというのが目的でした。
それが、いつの間にか、勝つためとか記録を出すため、という競技化したものになっている傾向があります。
子どもたちはそこでサッカーだけ、野球だけというように単一のスポーツをやり、勝った、負けたと一喜一憂しています。
子どもの頃の運動、スポーツは、子どもにとって楽しいものであることが大前提で、大人になっても運動を継続できるように体を動かす楽しさを体験することが大切だと考えます。
欧米では、みんなで楽しくおもしろくスポーツをやる、というスタンスです。
そのため、日本のように単一スポーツをやるのではなく、サッカーと水泳と陸上などというように“子どもがやりたい”と思う複数のスポーツをいつでもできる環境があります。
こうしたスポーツを楽しくやる環境が整っていることが、運動しない子を作らない、ということにもつながっています。
いろんな動きを経験できるので、結果として運動能力も高まり、日本の子どもよりずっと元気です。
また、そこには様々な年代の子どもがいて、指導者と言われる大人は見守っているだけです。
この辺も日本と大きく異なる点です。
体が育つ子どものうちは、複数のスポーツを浮気しながら、楽しく行っていくのがベストなんですよ」
様々な点から、様々な運動を子どものころに体験することが大切なんですね。
次回は、具体的にどのような取り組みをして意識改革をしていけばよいかについてうかがいます。