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学校・まなび
小学1年生 2012年5月6日の記事
★本好きにするには(4)「文章を読む力を育てる」
読み聞かせを大切にするのと同じぐらい、子どもの直接体験も大切にしないと文章を読む力が育ちません。
本の話からはずれるよう思われるかもしれませんが、
本を読むことと同じく「外で遊ぶこと」の大切さを
小谷田照代先生は「文章を読む力」という観点からお話しくださいました。
小谷田 「子どもに絵本や物語を読んでも、
情景描写などの表現が理解できないなあと感じる事があります。
なぜかと言うと、直接体験が圧倒的に少なくなってきているからだと思います。
書いてあることのバックボーンが理解できない。
本当はどうなっているのかがわからないんです」
「直接体験」が重要だという話はいろいろ聞きますが、
具体的にはどういう点を大切にしたらよいのでしょうか?
小谷田 「子どもは、虫をつかまえてきたり、
メダカを飼いたがったりします。
そういったことをやめさせないでください。
『やだー、そんな虫とってこないでよ』
なんて、言わないこと。
親の都合で、親の好き嫌いで
子育てをしないことです。
『お母さん虫嫌い』と思っても口に出さないこと。
その子の興味を面白がってあげましょう。
うちの子どもたちが、子ども時代を振り返って
『うちは、読み聞かせとキャンプが良かったよね』
なんて言います。
本も体験もどちらも大切なことです。
子どものうちに外で遊ばせておかないと、
それもしっぺ返しがありますよ。
体験してきて、興味を持ったら本を用意してあげます。
体験してきたことは本の中にあるんだということを理解しないと、
いつまでもいろいろなことがわからないままです。
昆虫をとってきたら
『じゃあセミの本でも読む?』
『カブトムシの飼い方を調べてみようか』
と、子どもに寄り添ってあげてください」
小谷田先生ありがとうございました。
外でどろんこになって遊んだりすることは、
本を読むことと対極にあることではなく、
どちらも等しく大切で、つながっているんですね。
次回は、小谷田先生にオススメの絵本をお聞きします。
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