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お役立ちシート
2012年4月22日の記事
5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第2回
どんな方法で「金環日食」を観察しますか?
5月21日の貴重な天文現象「金環日食」を楽しむために、
どんなことを準備しておけば良いのかを、二日に分けてお届けしています。
本日は、「金環日食」「部分日食」の観察方法をご紹介します。
●観察する時の注意
まずは、楽しく観察するために守ってもらいたいことがあります。
太陽は、とても強く有害な光を放っています。
日食のときも太陽の一部が隠れているだけで、強い光を放っていることに変わりはありません。
間違った方法で観察をすると、目を傷めるおそれがありますので、正しい方法で安全に観察しましょう。
《注意!! 日食を観察するときに、やってはいけないこと》
・太陽を直接見る。
・望遠鏡や双眼鏡を使ってみる。
・日食観察専用の日食メガネ以外のもの
(サングラスや色つきの下敷き、ススを付けたガラスなど)を使って見る。
日食観察専用のメガネを使っても以下のことは危険です。
・日食メガネをかけて、長時間見る。
・日食メガネをかけたまま、歩く、自転車に乗る。
・日食メガネをかけて、望遠鏡や双眼鏡をのぞく。
・日食メガネを望遠鏡や双眼鏡の前につけて、のぞく。
※ ときどき目を休めながら観察し、長時間ずっと太陽を見続けることは
避けましょう。
※ もし目に違和感があったり疲れを感じたりした場合は、すぐに観察を
中止しましょう。
●日食を観察しよう
日食を安全に観察するためにも「日食メガネ」が必要ですね。
日食メガネはこの時期であれば書店などの「日食コーナー」で日食メガネ付きの書籍を購入したり、
ネットで購入することができます。
5月21日が近くなると売り切れてしまう場合があるため、
事前に準備しておくと良いですね。
販売されている日食メガネは色々あり、見え方も色々。
編集部で試してみたところ、
太陽がオレンジ色に見えるタイプや白っぽく見えるタイプなどがありました。
色だけでなく、太陽の輪郭の見え方にも違いがあるようです。
いくつかの日食メガネを買って
ご家族で、交換しながら観察するのも楽しそうですね。
せっかく準備万端で当日を迎えても、
日食メガネが壊れていた・・・ということがないように、
購入した日食メガネでどのように太陽が見えるのか事前に確認しておくと良いですね。
※日食メガネを使うときの注意
・太陽をさがすときは、いきなり太陽の方を見るのではなく、
太陽を背にして(または顔を下に向けて)日食メガネを正しく
顔に当ててから、太陽のほうを見るようにしましょう。
・ 日食メガネと顔とのすき間が大きくなるので、
手ですき間をおおうようにして、周囲からの光が直接目に入らない
ようにしましょう。
日食メガネに付いている、説明書もきちんと読んでから観察することもお忘れなく!
日食メガネ以外で楽しく観測する方法もあります。
「木もれ日を観察」
日食のとき、地面に映っている木もれ日をみると、不思議なことが起きています。
欠けた太陽の形がそのまま地面に映っているのです。
「ピンホールを使った観察」
厚紙に小さな穴(ピンホール)をあけ、太陽の光を直角に当てて、
映し出される光の形を観察してみましょう。
穴がどのような形をしていても映る光は
太陽と同じ欠けた太陽の形になります。
このとき、地面に白い紙を敷いておくと観察しやすいですよ。
(詳しい観察方法は 学研キッズネット「宇宙(そら)のとびら-net」 で紹介しています。)
●日食観察のポイント
・観察に必要な日食メガネや、ピンホール観察用の紙を用意し、
予めどのように使うのか試しておく。
・注意事項を説明しておく。
(直接太陽を見てはいけない。専用の日食メガネ以外を使って
観察してはいけない。など)
・長時間太陽を見続けることは避ける。
・日食メガネを使うときは、正しい使い方を説明しておく。
※目に違和感を感じたら、観察を中止しましょう。
事前の準備で、なかなか見ることができない「金環日食」「部分日食」を
楽しく安全に観察できると良いですね。
あとは、当日のお天気が良いこと願って…
※『5月21日の「金環日食」を楽しむ方法 第1回』は → こちら
●【付録】日食の観察シートへ