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生活・しつけ
小学1年生 2012年7月24日の記事
間違った家事を子どもに教えてしまいそうで心配
《お手伝いで子どもを伸ばそう 5 》家事も子育ても自信を持って、本気で子どもとぶつかろう!
前回は、お手伝いをさせるときのパパの役割について
辰巳先生にうかがいました。
今回は、家事にいまいち自信がなく、
お手伝いについてどう子どもたちに伝えたらいいかわからない、
というママへのアドバイスをいただきます。
「家事に自信がないし、私の家事は正しいかどうか分からない。
だから、間違った家事を教えてしまうのではないか」
という、ママたちからの心配の声があるのですが…。
辰巳 「家事のお手伝いのさせ方に正解なんてありません。
『母親から教わる』ということが
子どもにとっては一番大切なんです。
やり方は人それぞれでいいのです。
また、お手伝いを通して、
食器は乱暴に扱わないとか、
丁寧にしまうとか、
野菜を切ったらそのままにしないで
まな板も洗って片づけるとか、
そういう基本をきちんと教えられればそれでよいのです」
例えば、お手伝いをさせるときでも、
「しつこく言って、子どもと衝突したくない」
というママもいます。
辰巳 「『口うるさく言って子どもに嫌われたくない』
『子どもとは仲良しでいたい』
『もっとニコニコしているママでいたい』
という話を聞くことがあります。
そんなときは、
●子どもは親を絶対に嫌いにはならない
●自信を持って本気で子どもとぶつかっていってほしい
とアドバイスします。
しつこく言うこと、
それは子どもを愛しているからできることです。
一人前に育てて、家から出ていくときに
安心して出してあげられるようにすることが、
親の役割だと思います。
子どもが親を思う気持ちはかけがえのないものです。
嫌われる、なんてありませんよ」
衝突してもいいから、
本気で子どもと向き合うことが、大切なんですね。
辰巳先生の言葉、心に響きます。
辰巳 「お手伝いに限らず、子育て全般について考えたとき、
約20年の間に、子どもに何をしてあげられるかということです。
生まれてきた命を、一人前にするために私たちは子育てをしています。
日々の暮らしをきちんと営むことができるよう、
日々の暮らしが楽しいと思えるよう
お手伝いを通して教えていくことが、
親としての務めであると考えます」
ここまで、5回にわたって辰巳渚先生にお話しをうかがってきました。
「子どもを一人前にするためにお手伝いを通して教えていくことがとても大切」
●辰巳渚 「お手伝いで子どもを伸ばそう」
最終回 間違った家事を子どもに教えてしまいそうで心配
第4回 パパの家事への関わりが、子どものお手伝いに影響?
第3回 子どもがお手伝いを面倒くさがったらどうする?
第2回 お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?
第1回 子どものお手伝いは、「言われたらやる」で十分