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生活・しつけ
小学1年生 2012年7月20日の記事
子どもがお手伝いを面倒くさがったらどうする?
《お手伝いで子どもを伸ばそう 3 》家族の一員なら、家のことを何もしない、はあり得ません!
前回は、
子どもにお手伝いをさせるのに、最適な年齢について、
辰巳渚先生にうかがいました。
今回は、お手伝いをさせるときの心構えや
ポイントについてうかがいます。
小学生くらいになると、
何かをやらされることを嫌がる子どももいますよね?
どうしたらいいでしょうか?
辰巳 「そうですね、
ちょうど小学生になるころから、
自らお手伝いをしたがることは激減します。
今まで素直だった子が、急に言うことを聞かなくなり、
戸惑うママもいることでしょう。
他に興味がいき、友だちや兄弟と遊んだり、
自分の時間が楽しくなってきて、
親から言いつけられるお手伝いは、
楽しくないと感じるようになるからです」
では、面倒くさがる子どもに、
お手伝いをさせるにはどうしたらよいでしょうか。
辰巳 「まずは親が、『やらせよう』という態度をとることが大事です。
『やれと言ったらやりなさい』
とゆるぎない態度でいることで、
子どもは体を動かします。
『子どもが嫌がるならやらせなくてもいいかな』
といった気持ちが親にあると、
子どもはそれを察知して動きません。
『なんでぼくが…』とか
『なんで私が…』とか
文句を言いながらでもやる、
始めはそれで十分です。
文句を言いながらでも、子どもは実は納得してやっているのです」
その他に、子どもにお手伝いをさせるとき、
気をつけたいことはどんなことでしょうか。
辰巳 「任せたら手を出さないことです。
黙って見守って、あまりに危ないことをしていたら、
アドバイスをします。
そしてやり終えたら、
『ありがとう、助かったわ』と声をかければ、
子どもは役に立ててうれしい、という気持ちになります」
夏休みには多くの学校で、「お手伝い」が
宿題になるようですが、
宿題でお手伝いをする際にはどのようなことに気を付けますか?
辰巳「『宿題だからやりなさい』
と言わないことです。
『お手伝いはいいことだからやりなさい』
ではなく、
『役に立ててうれしい』
という子どもの気持ちを大切にしましょう。
どんなお手伝いをさせるかは、子どもと話し合って決めたらどうでしょうか。
いくつかのお手伝いをあげて、
『どれがいい?』と話しながら決めていくことも楽しいと思います。
そして、『決めたからにはやってほしい』、『あてにしているよ』
と話しましょう。
もし、やらない日があったら、
『約束を守らないと悲しい』という気持ちを伝えます。
また、子どもが決めたお手伝いですが、
無理そうだったらこだわる必要はありません。
『やるって決めたお手伝いだけど、無理そう?』
『他のお手伝いにする?』
と子どもに投げかけてみるのもよいと思います。
家族の一員として、何もしない、というのはあり得ない、
というスタンスで臨みましょう。
夏休みの宿題をきっかけに、お手伝いを習慣づけていきたいですね」
「お手伝いして」と子どもに何度も言うよりも
自分でやってしまったほうが、早いし面倒がありません。
けれども、そこを我慢して、ゆるぎない態度を
とり続けることが大切なんですね。
次回は、お手伝いと父親との関わりについて
お話をうかがいます。
●辰巳渚 「お手伝いで子どもを伸ばそう」
最終回 間違った家事を子どもに教えてしまいそうで心配
第4回 パパの家事への関わりが、子どものお手伝いに影響?
第3回 子どもがお手伝いを面倒くさがったらどうする?
第2回 お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?
第1回 子どものお手伝いは、「言われたらやる」で十分