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小学1年生 2012年6月22日の記事

習い事を選ぶときに、気をつけたいこと

親の「運動が苦手だから、スポーツを習わせようかしら?」という発想にはリスクがあります。

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我が子に習い事をさせることを検討中のお母さん。 
習い事はどのように選びますか? 
 
習い事を選ぶ際に注意したいことを、教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。 
 
親野 「親の中には、『運動が苦手だから運動を習わせよう』 『音楽が苦手だから』と、苦手を克服するために習い事をさせる人が結構います。 
しかし、この発想にはリスクがあることを覚えておいてください。 
 
基本的には、子どもに向いているもの、あるいは本人がやりたがるものをやらせたほうが私は良いと思います。 
そのほうがリスクが少ないからです。
 
 
運動が苦手だからサッカーをやらせた場合、習い事をきっかけに運動ができるようになる可能性はゼロではありません。 
けれども、よけいに嫌いになってしまうことはありますよね。
 
 
サッカークラブに入ってくる子は、もともと得意でうまい子が多い訳ですから、そんな中で、もともと不得意な子がムリに入れられて、かえって自信を失ってしまうこともあります。 
 
もともと嫌々ではじめ、嫌々続けるのはつらい話です。 
うまくいく場合もあることを否定はしませんが、そうしたリスクがあることも考えに入れておいた方がいいでしょう。 
 
『体が弱いからスイミングに』という場合もあります。 
水泳は個人競技で、本人なりの上達がわかりやすいという点があります。 
苦手な子もその子なりに泳げるようになるので、集団競技と少し話が違ってきます。 
 
運動に限らずピアノなどでもそうですが、向き不向きによって、高学年くらいになると、はっきりと能力差が出てきてしまいます。 
そうすると続けにくくなる。 
途中で嫌になってしまう。 
でも、親は『ここでやめては “やめ癖” がついてしまうのではないか』と思うんですね。 
だから無理して長期間続けさせる。 
『せめて6年生まで続けなさい』なんて、全然向いていなくて、本人も嫌がっているものを6年間も習わせるとか。 
ものすごいロスですよね。 
イヤと言えないで、嫌々行くわけです。 
週に1回とか2回とか。 
そうしたものを抱えている子どもは心が晴れません。 
嫌な習い事のせいで、子ども時代をずっと暗い気持ちで過ごしたという人もたくさんいます」
 
 
 
なるほど、それではかわいそうですね。けれど、まだ小さいうちは我が子に何が向くのか、よく分からないような気がします。 
 
親野 「ある意味、習い事選びは一種の “賭け” です。 
親がピアノをやらせてみようかと思っても、あるいは本人がやってみたいと言い出したとしても、それがその子に果たして向いているのか、やってみなければ分からない部分があります。 
もし、やってみて向いていないとわかった場合は、早くやめた方がいいこともあるのです。
 
 
ただ、ここはケース・バイ・ケースです。 
子どもが『やめたい』と言ったとき、それがほんのちょっとした心の迷いに過ぎないこともあります。 
あるいは、成長のために乗り越えるべき壁だということもあります。 
これらの場合は乗り越えさせた方がいいわけです。 
それを乗り越えたあとはぐんと伸びるということもあります。 
 
その見極めは難しいです。 
つまり、これはもうムリでやめさせたほうがいいのか、それとも乗り越えるべき壁なのか、その判断は常に難しいのです。 
 
的確に判断するためには、情報集めが大切です。 
子どもの話をよく聞く、子どもをしっかり観察する、指導者の意見を聞く、ママ友達に話を聞くなどです。 
 
それで、もうこれはムリだ、向いていない、と判断すればやめさせていいんです。 
そこで『やめ癖がつく』なんて、そんなの全然関係ありません。
 
 
向いていないものはやめて、向いているものをやるようにして、その子にぴったり向いているものなら、親が『やめろ』と言ってもやめませんよ。 
 
大人の1年と子どもの1年は質が全く違います。 
子どもの1年はものすごく長い時間なのです。 
ずっと嫌々で通っていれば性格形成にも影響があります。 
 
子どもの人生は子どものものです。 
親の思い込みを優先しないでください。 
あまり親がやらせたいことを優先していると、主体性がなくなり、自己決定できない子になってしまいます」 
 
 
親野先生ありがとうございました。
 
 
スポーツ系、アート系、学習系、習い事はたくさんありますよね。 
今はダンスが人気だったり、相変わらずピアノが根強く人気があったり。 
後日、人気の習い事について個々に取材してお伝えしたいと思います。
 
 
習い事を始める前に、だいたいの教室がお試し期間を設けているようです。 
短いお試し期間で判断できるかどうか分かりませんが、気になる教室は試してみて、お子さんが気に入れば通わせるという方法もいいですね。
 

 

 


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親野智可等の「今日から叱らないママ」

 

 

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