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週末・その他
小学1年生 2012年6月22日の記事
ピアノ(1)
女の子に人気が高いピアノ。弾けるようになるためには、毎日コツコツ練習する必要があります。
ママノートのお母さん世代だと、女の子はみんなピアノを習っていたのではないでしょうか?
現在でも相変わらずピアノの女の子人気は高いです。
その人気の秘密を、多くの子どもたちを指導してきた、丸子あかね先生に伺いました。
人気の高いピアノですが、その楽しさはどんなところにあるのでしょう?
丸子 「ピアノの楽しさを感じるシーンは子どもによって違うので、一概には言えませんが、友だちの前で上手に弾けて
『習ってるの?』と聞かれたときや、学校の合唱コンクールの伴奏者に選ばれたとき、両手で弾けて嬉しいとか、発表会で音が良かったと先生に褒められたとか、いろいろな場面で嬉しさを感じるものです。
子どもによって目的も違いますし、達成感を得る瞬間もそれぞれ違います。
もっと大きくなって、大学生でジャズピアノを始める子もいますね。
私たちは、子どもたちにそうやって『ピアノって楽しい』と思ってもらえるように導いていきたいと思っています」
習い事というと、苦手を克服したり、何かの力を身につけたりという面もありますが、やはり子どもが、達成感を得て「楽しい」と思えるという面は大事にしたいですよね。
丸子 「ただ、ピアノは他の習い事とは少し違います。
何が違うかと言うと、「家でやらなければいけない」ということです。
例えば、プールなどスポーツ系の習い事はその場で練習して済むことだけれど、英語や学習系の習い事と同じく、ピアノは習いに行った先で終わり・・・というわけにはいきません。
家での練習が大切なので、お家で保護者の方に関わっていただくこともありますから、親子関係にも大きく影響してきます。
もちろん、働いていたりして、『私、忙しくて見る時間がないんです』というお母さんも多くいます。
私たちはなるべく親を巻きこまないで済むように、まず楽譜が自分で読めて、1人でも練習できるように方法を考えて教えています。
積極的に関わりたいお母さんだと、『親が分かってなければ子どもに教えられない』とレッスンに来て、一緒に覚えていこうとします」
「毎日練習しなきゃいけない」 「させなきゃいけない」というのが、よほど真剣にピアノをやりたいと思っている子以外には、とても高いハードルのように思えますが…。
丸子 「ピアノって、『続けていくことがすごく大変な習い事だなー』というイメージはそこから来ているようです。
保護者の方にとっても無理に『~させる』というのは、何事においても疑問を感じる点だと思います。
楽しんでやってくれて、しかも継続力も養えて、という習い事と捉えてもらえるようにしていきたいと思いますね。
そこで、体験教室に連れて行って、子どもが『やってみたい』と言ったら、『じゃあ、がんばって続けていこうね』で、親子で同じ方向を見ていけばいいと思います。
この過程がとても大切です。
例えば、練習がちょっと苦しくなったときに、『じゃあ、ピアノをやめたい?』と聞いたら、『ううん』と答えてくれるような子どもに育ってほしい。
そのためには、この子のどこに訴えればいいのか、親子で同じ方向を見ていくことができれば、考えながら仕向けていくことはできます。
私は、教えている子に、できていないところがあっても、他のところでいっぱい褒めてあげることを心がけています。
すると、子どもは『私ってすごいんだから』と自分で言っちゃう。
これが自信ですね。
『すごいんだから』と自分で言ってしまえば、簡単にはやめません。
『リズムがすごくできる』でも、『譜読みが早い』でも、『私はこれだけは人に負けない』という自信があれば続けられるものです。
始めたからには続けてほしいですし、続けていくことで音楽的な力以外の忍耐力や持続力といったものも養われます。
そうした力は、その後のその子の人生経験に多いに役に立ちますよね。
ピアノを弾くときには、いっぺんにたくさんのことをやらなければいけません。
音符を覚えていなければ弾けませんし、左手と右手が違うリズムを弾きますし、『次はこうだな』と前もって先の状況判断をしながら弾いていきます。
脳がフルに使われますから、特に右脳が活性化されます。
その他、リズムを理解するには算数の能力が必要ですし、「高い」「低い」など普段使わないボキャブラリーも出てきます。
いろいろなことで頭が鍛えられますよ」
達成感などからくる「ピアノって楽しい」という子どもの気持ちを大切にしていくことがまずは大切です。
そのうえで、毎日の練習とそれを見守る親の姿勢も大切となる習い事なんですね。
「ピアノ(2)」では、気になる「ピアノ教室の費用」と「教室の選び方」について伺っていきます。
丸子あかね先生プロフィール
桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻卒業。
大阪芸術大学非常勤講師。
社団法人全日本ピアノ指導者協会川越支部長、かわごえ時の鐘ステーション代表、ピティナ・ピアノコンペティション課題曲選定委員および審査員、ステップアドバイザーなどを務めています。
「あかねピアノ教室」を主宰。
幼児教育に力を注ぎ、日々のレッスンから生まれたアイディアが「丸子あかね先生の導入教材シリーズ」(学研パブリッシング)として商品化されています。
丸子あかね先生のレッスンルーム
http://gakken-publishing.jp/ongaku/akane/index.html