●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス
 
子どもを「待てる子にしたい」「ガマンできる子」にしたい…… 
そう多くのママが願っているのではないでしょうか?

 
今回のクイズの答えの例のように、 
「お母さんが忙しいのが見えないの?」などと言って、 
子どもにガマンさせようとしてはいけません。

 
子どもには親の理屈が理解できないので、満たされない気持ちになります。 
自分や親に相手にされない、大切にされていないという気持ちが残り、逆にわがままな子になってしまうかもしれないのです。

 
お母さんに話を聞いて欲しいという子どもの気持ちの中には 
「親の愛情を確認したい」という思いがあるのです。

 
忙しいのはわかります。 
でも、子どもと向き合って、1分でも、2分でもいいので話を聞いてあげてください。 
子どもはちょっと話を聞いてもらえただけでも気持ちが満たされます。

 
 
一生のなかで子どもと向き合って子育てできる時間は本当に短く、貴重な時間です。
 
このような対話の時間が、親子の至福の時間なのです。
 
子どもは気持ちが満たされ、親の愛情を確認できればわがままを言わなくなります。
 
 
私は、「待てる子になって」「ガマンして」と子どもに強制せずに、 
親子でしっかり対話をして「子どものありのままを受け入れる」ことは、 
子育てにおいてとても大切なことだと思います。

 
「そんなことをすると、子どもは安心して、がんばらなくなるのではないか」と思うかもしれません。 
でも、それは違いますよ。

 
子どもが親から否定的なメッセージを受け続ければ、自己否定感を持ち、何かをやろうとしたときに、がんばろうというエネルギーなど出てきません。
 
 
どうか、子どもと対話をして「今のあなたのままでいいよ」というメッセージを伝えてあげてください。
 
そうすると、自己肯定感が生まれ、がんばろうというエネルギーが出て、 
生きる力のある子になります。