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生活・しつけ

小学1年生 2012年6月24日の記事

夏に風邪をひいたら…家庭ではどうケアしたらいい?

《小児科医に聞く夏の子どもの健康管理②》プール熱、ヘルパンギ―ナ、手足口病。訴える症状は似ています。

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前回は、感染症の予防法を教えていただきました。 
今回は、その感染症について、症状や家庭でのケアについて、石井先生にお聞きしたいと思います。

 
 
 
石井 (1)プール熱(咽頭結膜熱) 
についてお話します。 
原因はアデノウイルスです。 
感染している子どもの目やにや唾液、便などが感染源となります。 
プールで人から人へ感染して集団発生することがあるので、俗にプール熱と呼ばれています。 
夏風邪の一種で、のどがはれて痛みだすと同時に、白眼や瞼の裏側が赤くなり、結膜炎を起こします。 
目やに、目がしょぼしょぼするなどの症状と前後して、急に39度前後の熱が出て、熱は3~4日続きます。

 
結膜炎になると、眼科と小児科、どちらを受診しようか迷われるかと思いますが、かかりつけの小児科を受診すれば大丈夫です。

 
アデノウイルスに直接効く薬はなく、治療は対処療法になります。 
二次感染をふせぐために、抗生物質入りの点眼薬を使う場合があります。 
のどの痛みも強いことが多く、食事をとるのが難しくなります」

 
 
 
ごっくん、ってするときに、のどが痛む感じですね。 
そんなときは、どんなものを食べさせたらよいでしょうか。

 
 
 
 
石井 「のどの痛みがひどい場合は、口当たりのよいものを与えましょう。 
たとえば、プリンやゼリー、アイスクリーム、シャーベットなど、食べやすいものを何回かに分けてあげてください。

 
次は、 
(2)ヘルパンギ―ナ 
についてお話します。 
コクサッキ―ウイルスによって起こるケースが多いのですが、ウイルスが複数あるため、一度かかってもまたかかる場合もあります。

 
夏から秋にかけてはやる夏風邪の一種で、突然39~40度の高熱が出て、のどに小さな水疱が数個から十数個でき、大きくなるとつぶれて潰瘍(かいよう)になります。潰瘍(かいよう)はひどくしみて痛みを伴うことがあります。

 
熱は2~3日で下がり、潰瘍(かいよう)も1週間ほどで治ります。 
プール熱に似ていますが、症状はプール熱より症状は軽いかな、と思います。 
のどが痛いときは、プール熱のところでお話ししたように、口当たりのよいものを与えてあげてください」

 
 
 
プール熱とヘルパンギ―ナは、症状が似ているんですね。 
突然高熱が出ると、びっくりしてしまいますが、家庭でのケア方法がわかると、安心しますね。

 
 
 
石井 「次は、 
(3)手足口病 
についてお話します。 
コクサッキ―A16ウイルスやエンテロウイルスが原因で起こります。 
せきや唾液などによる飛沫感染、便に排泄されたウイルスが手について、口から入ってうつることもあります。

 
こちらも夏風邪の一種で、手足や口に特有の水疱が見られる場合や、ひじやおしりにまで出る場合、口の中にひどく出て、逆に手足にはあまり出ないケースなど様々です。

 
たいていは1週間ほどで自然治癒します。 
口の中にできた水疱は潰瘍(かいよう)になり、しみることがあります。

 
特に幼児期は口の中の痛みで、食欲がなくなることもありますが、学童期になれば、食べられないほどの痛みが出るケースは少なくなります。 
手足口病と診断された場合は、ゆっくり休ませてあげて、様子を見てください」

 
 
 
今回うかがった 
(1) プール熱、 
(2) ヘルパンギ―ナ、 
(3) 手足口病
 
は、すべて夏風邪の一種で、のどの痛みが強くでるのが特徴だとわかりました。 
のどごしのよいものを与え、こまめに水分補給することがポイントですね。

 
 
次回は、皮膚トラブルの 
(4)水いぼ 
(5)とびひ
 
について取り上げていきます。

 

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