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生活・しつけ

小学1年生 2012年7月19日の記事

★お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?

《お手伝いで子どもを伸ばそう 2 》6歳~10歳が、いちばんお手伝いを身につけるのに適した時期。

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前回は、お手伝いをさせることは、

親として大切な役割であるというお話を、

辰巳渚先生にうかがいました。

今回は、お手伝いを始めるのは何歳くらいがよいのか、

についてお聞きします。

 

 

辰巳 「お手伝いは、

ほんとうはそのときにできることをやらせながら
見つける、くらいで充分なのですが、
あえてステップで考えるなら、3歳、6歳、10歳という
年齢の区切りで考えるとよいと思います。
そして、10歳までにはひととおり伝えておく、

というのがいいでしょう。

 

3歳までは、赤ちゃんの延長ですから、

親が身のまわりの世話をするのは当然です。

けれども、自分で何かができるとうれしい時期でもありますので、

この時期の自主性を大切にしたいです。

 

3歳を過ぎ、6歳くらいまでの間、

何にでも興味を持ち、『手伝わせて~』と言い始めます。

子どもに自我や好奇心がでてきて、

何でもやりたい、という時期です。

この頃が、お手伝いの始めどきだと捉えています。

 

まずは簡単で危なくないお手伝いから、少しずつさせていき、

『ありがとう』『助かるわ』と声をかけることで、

子どもは素直にお手伝いをする喜びを感じます。

この時期にお手伝いを始めることで、

『家事のお手伝いは自分がするもの』ということが、

自然と子どもの体に入ってきます。

 

 

6歳を過ぎ、小学生になると、

幼児から子どもに変わっていきます。

身体もしっかりしてきて、できることが増え、

あぶなっかしいことが少なくなります。

また、ルールに従ったり、友だちと力を合わせて何かをしたり、

といった社会性も出てきます。

私は、この時期から10歳までが、

お手伝いをさせるうえで、とても大切な時期だと考えています」

 

まさに、小学1年生のこの時期が、

お手伝いを身につけるには大事なんですね。

 

辰巳 「6歳から10歳がベスト、ではありますが、

この時期を逃したからと言って、

何歳から始めても決して遅くはない、とも思っています。

もっと早くお手伝いをさせるべきだった、

と悩むことはありません。

中高生だと、『急になに?』って言われるかもしれませんが、

『あなたはいずれ家を出ていく、その前に伝えたいことがたくさんある』

と話してあげてください。

言われた子どもはうっとうしい、と思うかもしれませんが、

うれしくないはずはありません。

ぜひ、上に兄弟がいる家庭でも、

お兄ちゃんお姉ちゃんも一緒に

今日からお手伝いをさせ始めましょう」

 

 

子どもたちは、いずれは家を出ていきます。

そのときまでに、家事能力を身につけておくことは必要です。

小学1年生でも、もっと上の子でも、またもっと下の子でも

その子に合ったお手伝いをさせてみましょう。

 

 

次回は、お手伝いをさせるときの心がまえ、ポイントについてうかがいます。


●辰巳渚 「お手伝いで子どもを伸ばそう」

最終回 間違った家事を子どもに教えてしまいそうで心配
第4回 パパの家事への関わりが、子どものお手伝いに影響?
第3回 子どもがお手伝いを面倒くさがったらどうする?
第2回 お手伝いは何歳までに身につけさせたらいい?
第1回 子どものお手伝いは、「言われたらやる」で十分

 

 

 

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