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生活・しつけ
小学1年生 2012年7月4日の記事
暑い夏を、元気に過ごすためのヒントはこれ!
《小児科医に聞く夏の子どもの健康管理⑤》1年生の1学期は緊張の連続。時には家族でのんびりしよう。
元気に外で遊ぶ子どもたちの姿は、ほほえましいものです。
でも、真夏の暑い日は、紫外線や熱中症が気になりますね。
今回は、夏の外出時に気をつけたいことについて、石井先生にうかがいます。
石井 「夏の暑い日は、可能な限り、日差しや紫外線が強い時間帯の外出や外遊びなどを避けた方が安心です。
サッカーや野球などのスポーツを習っているような場合は、やむをえませんが、できれば午前10時から午後2時の時間帯は室内で過ごすことをお勧めします。
もし、外でスポーツをする場合は、
・帽子をかぶる
・日焼け止めを塗る
・水分補給をこまめにする
などの対策をしましょう。
小学校の授業でもプールが始まる時期ですので、普段以上に体力の消耗が心配なところです。
疲れが出ているようなら、学校のプールを休ませるなど、子どもの様子をよく観察することが大切になります。
授業でプールが始まると、
・検温
・よく眠れたか
・食事がとれているか
などいくつかのチェック項目をプールカードに記入し、担任の先生に提出する決まりになっている学校が多いと思います。
家族でプールに行く際にも、学校と同じチェック項目を確認してみてはどうでしょうか」
家族揃ってのお出かけも、暑い日は気をつけたいですね。
石井 「今の時代、親子ともに忙しい日々を送っています。
そのため、家族でお出かけする計画を立てたり、旅行の予定を組んだりした場合、子どもの体調よりも家族の計画を優先させてしまう傾向があります。
特に小学1年生ですと、体調はその日によって変わります。
計画は無理のないように、子どもの体調を最優先に考えてプランを考えるのが望ましいと思います」
そういえば、せきをしてるけれど元気そうだから、とか、元気がないけど熱はないから大丈夫と大人の都合で外出を優先したことがあります。
石井 「外出したら、大人でも疲れます。
まして、子どもはそれ以上に体力を使います。
若いから大丈夫、なんて思わずに、子ども優先でいきましょう」
出先で高熱を出したり、帰省先で深夜の救急受付にかけこんだ、という話もよく聞きます。
無理なスケジュールは子どもの体調を崩すもとですね。
石井 「今は、週末にはおけいこごとで忙しい子どもも多くなりました。
特に小学1年生の場合は、1学期は緊張の連続です。
一日に何時間かは椅子に座って授業を聞くという、今までにない経験をします。
新しい環境で、友だちとの関係も変わります。
子どもは心身ともに疲れているんだ、ということを前提に、子どもをゆっくり休ませてあげる時間をぜひご家庭で作ってあげてください。
時には家族全員でのんびり過ごすことも大切です。
家族の予定は、子どもが体調を崩すかもしれない、ということを前提に、気持ちにも時間にも余裕を持って、スケジュールを立てていただきたいと思います」
子ども優先で家族の予定を立てることが、健康管理にとても大切だということがよくわかりました。
大人でも子どもでも、疲れたら十分な休養をとること。
これが、元気に夏を過ごすための、キーポイントになりそうですね。
石井 「保育園から学童クラブに行ったお子さんが多いと思いますが、すべてをお任せしていた保育園と、学童クラブではシステム自体が全く違います。
対象年齢も高くなり、親も子も自立を求められる場面が増加します。
家庭でも、お子さんの様子をよく見ていただくことが大切です。
特に夏休みは、朝から夕方まで学童クラブに通うお子さんも多いでしょう。
去年の夏と今年の夏では、この点でも大きく変わります。
是非、朝の様子、夕方の様子を、よく見てあげることを心掛けてください」
ここまで、5回にわたって、夏の子どもの健康管理について石井先生にお話をうかがってきました。
子どもって、元気そうでも結構疲れていることがあるんですね。
「疲れているのは大人。子どもは若いんだから大丈夫」
などと思ったら、大間違いですね。
今さらですが、子どもの健康管理には、家庭でのケアや心がけが大切ということがよくわかりました。
親子で元気に! 暑い夏を乗り切れるよう、そして夏の楽しい思い出ができるよう、できることから実践していきましょう。
石井先生、ありがとうございました。