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生活・しつけ

小学1年生 2012年7月3日の記事

子どもに「危ない遊びはしないで」と言って通じる?

どうしたって子どもは遊びに夢中になってしまうもの。言うだけではなく「実感させる」ことが大切です。

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「夏は公園などで近所の子どもと遊ぶことが増えます。

『危ない遊びはしないように』と言い聞かせてはいますが、心配です」

 
そうですよね、いくら言葉で言っても、 
そのときには「は~い!」なんてさわやかに返事をするんですが、 
実際にはとんでもない遊びをしていることっていくらでもありそうです。

 
佐藤正寿先生、どうしたらよいでしょうか?

 
 
 
佐藤 「『危ない遊びはしないでね』と言っても、 
子どもは実際に遊び始めると夢中になってしまいます。 
たとえばボール遊びをしていてボールが道路に転がり、 
子どもが道路に飛び出す…。 
車を運転する人なら、こういう場面に遭遇して 
ヒヤリとしたことがあるでしょう。

 
危険な遊びをさせないためには、 
言葉で教えるだけでなく、『実感させる』ことが大切です。

 
たとえば公園でのボール遊び。 
実際にボールが道路に転がったらという想定で、 
道路に出てみます。 
自動車が通った時に、 
『ここにヒデくんがいたら、どうなる?』と聞いて、 
事故場面を想像させます。 
そうすれば、 
場所を選んでボール遊びをしなければいけないことを理解できます。

 
このようなことを何度も繰り返すうちに、 
子どもなりの判断力がつきます。 
『遊びは危険の少ないところで』という意味を理解するのです。 
幼児期は親と一緒でも、 
やがて子どもたち同士で遊ぶ時は必ず来ます。 
その日に備えて、危険に対する判断力は小さい時から 
身につけさせておきたいものです。

 
もちろん、一緒にいる時には 
『親が目を離さないこと』が基本です。

 
かつて、勤務校近くの公共施設のプールで 
幼稚園児がおぼれて亡くなるということがありました。 
監視員が不在で『幼児は保護者が付き添いで』というのが 
使用ルールだったのですが、 
『小学生の姉やその友だちがいるから大丈夫』と 
油断した事故でした。

 
また、今は不審者に対する教えも必要な世の中です。 
小学校でも、定期的に『防犯教室』が開かれ、 
実際に不審者対策の訓練をします。 
その訓練の場でも、子どもはなかなか防犯ブザーを 
鳴らせないという現状があります。 
 
『世の中にはいい人も多いが、悪い人もいる。 
 自分の身は自分で守る』 
ということを、小さい頃から教える必要性を改めて感じます」

 
 
 
わかりました。 
大丈夫だろう、できるだろう、と思い込まないで、 
ひとつずつ子どもと一緒に実感させながら 
教えていきたいと思います。 
 
佐藤先生ありがとうございました。

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