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学校・まなび

年長 2012年3月12日の記事

自分の名前が書けますか?

《親野智可等先生に聞く入学準備8》
学校の先生が言う「読めない書けないでOK」は残念ながら建前。

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1年生の教科書は、はじめは絵が中心で、

国語でも、ひらがなの読み書きから勉強が始まります。
つまり、1年生になってからひらがなの読み書きができるようになればいいはずです。
しかし、周りを見回すと
絵本が読めたり、自分の名前が書けたりする子が多いのではないでしょうか?

 

本当のところはどうなのでしょう?

 

 

親野 「文部科学省の公式見解では、小学1年生になる前は
読めない書けないということになっていますが、
実際は、ほとんどの子が読み書きはできていますよね。
教師側としても、
ひらがなは読めたほうがいい、自分の名前は書けたほうがいい、
というのが実感です。

 

なぜかと言うと、
小学校の初日から、子どもたちはたくさんのプリントが配られます。
それが教室の床に落ちていることが多いのです。誰が落としたのかわかりません。
だから『お名前を書きましょう』と言われることがあるのです。
1年生を迎える会で、6年生と名詞カードを交換したりする場面もありますし。

 

1学期は、授業はゆっくり、丁寧に進みます。
それが、2学期になると、突然スピードもレベルもアップします。
1年生を受け持ったことがある先生は、みなさん実感されることです。
教科書がそのようになっているのです。
例えば、2学期の国語だと、カタカナも漢字も出てきますし、
『わたしはスチュワーデスになりたい。』
なんて文章を書いたり、『は』と『が』の違いなども教わります。
やっとひらがなが読める、書けるというレベルでは、授業についていくのに苦労します」

 

 

そうなんですね・・・。
心を鬼にして、遊びの時間を削って
今から一気にひらがなの読み書きができるように勉強をさせる必要がありそう・・・。

 

 

親野 「待ってください! そのように誤解されるのが非常にまずい。
まだひらがなの読み書きができないからといって、
焦ってドリルを与えれば良いのかというと、そうではありません。
特に、読み書きを同時に教える『読み書き同時学習』は、
子どもにとって苦痛以外の何ものでもありません。
つまり、
『これは“あ”という字だよ。さあ書きなさい』
とやってしまうと、子どもにはものすごい負担なのです。

 

ひらがなは『読み先習』で教えましょう。
例えば、かるたやひらがな積木などで遊びながら
たっぷり読ませるようにします。

 

ひらがなが楽々読めるようになってから、はじめて書かせてください。
遠回りのような気がしますが、
その子のペースで少しずつ教えるのがコツです。
無理やり教えられると、学校で教わる前に苦手意識が先走ってしまいます」

 

なるほど、読みから始めて書きにいたる、ということですね。

 


 

ひらがなの読み書きのポイントは三つ。

 

(1) ひらがなは全部読めて、名前が書けたほうがいい
(2) 読み書きは同時に教えない
(3) 遊びながらたっぷりと読ませることから始める

 

最近は、アニメのキャラクターの名前などで
カタカナを読めるようになる子も多いようです。
絵本でも、かるたや積木でも何でも構わないと思います。
お子さんの興味があるものを利用して、楽しくひらがなと触れ合わせてあげてください。

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