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生活・しつけ
年長 2012年3月19日の記事
うちの子、全然片付けられないんです…。
片付けが苦手なうちの子。学校の机やロッカーの中がどうなってしまうのか心配です。
「私も得意なほうじゃないけれど、うちの息子片付けが苦手なんです。
部屋なんか、ちょっと片付けても、あっという間にぐっちゃぐちゃ。
小学校に上がっても、学校の机の中やロッカーがどうなってしまうか、考えたくもない…」
大人でも子どもでも片付けが苦手な人っていますよね。
「後で片付けよう」と思って放っておいて、机の中がどんどんぐちゃぐちゃになっていく…。
私も含め、編集部でも他人事でない人が数名います。
小学生であれば、夏休み前に、
「机の中、ロッカーの中の荷物を持って帰りましょう」
となって、慌てて片付けることになって、机の中から、食べ残しのパンがカビて見つかったりして…。
今のうちに何とかしてあげたいです。親野智可等先生、何かよい方法はありませんか?
親野 「私のクラスでは、1日1分、帰る前に『お片付けタイム』をとっていました。
机の中がぐちゃぐちゃの子は片付けに時間がかかるので、まわりの子が手伝ってあげたりしていましたよ。
毎日、きれいにしていれば、片付けの時間は短くてすみます」
なるほど、ぐちゃぐちゃになるまで放っておくから片付けが大変になってしまうんですね。
親野 「もし、どうしても心配なら、何かの用事で学校に行ったとき、ついでに机の中、ロッカーの中を片付けてあげても良いと思います。
その際、担任の先生に
『うちの子ちょっと片付けが苦手なんです。家でも努力はしているんですけど…』
と言っておく。
先生がストレスに感じるのは、
『こんなに片付けられないことを家の人はわかっているのだろうか』
という点なんです。
ここでお母さんから一言あれば、『まあ、しょうがないか』となりますから。
先生に対して
『うちの子、先生の授業がとっても楽しい、って言ってますよ』
などとほめつつ、ついでに机の中を片付けてしまう。
うまいお母さんはそんな風にしていますよ」
子どもの「片付けられない」を、家庭で克服するにはどうしたら良いでしょう?
親野 「何でもそうなのですが、『方法』と『言葉』を工夫してみてください。
例えば、1日のどこかでたとえ3分でもいいので片付けタイムをとるといいですね。
5時30分になったらタイマーをセットしておいて音楽が流れるとか。
その3分間、親子で片付けをしても良いですし、子どもが片付けして親は見ているのでも良いです。
そして、片付けができたらほめてあげます。
また、できるだけ少ない手間で片付けられるようにワンタッチ収納を工夫したり、片付ける箱や場所に『カード』『オモチャ』とラベルを貼ったりするなど、『方法の工夫』もしましょう。
片付けを促すときには、
『また片付けてないの!』と叱るのではなく
『楽しく遊べたね~。じゃあ、頭を切り換えて、片付けごっこだ~』
『何分で片付けられるかな? 時間をはかるよ。用意、ドン』
『さあ、3分でどこまできれいにできるかな?』
などとやる気のでる言い方をするのが良いでしょう」
片付けが苦手な子の克服ポイントは六つ。
(1) 親が学校に行く用事があるとき、ついでに机やロッカーを片付けてくる
(2) 担任の先生に「家でも努力はしてるんですけど…」伝えて大目にみてもらう
(3) 片付けタイムを設ける
(4) 片付けしやすい環境を工夫する
(5) 楽しく片付けを始められるような言葉を工夫する
(6) 片付けができたときには、たくさんほめてあげる
片付けが苦手な子が、1日3分でも、1か所でも片付けられたらそれはとっても「えらい!」のです。
毎日ピッカピカにできなくても、イライラしないで大目に見ていきたいと思います。