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生活・しつけ
2013年2月11日の記事
おもちゃの片づけをしない子どもに何と言う?
「片づけなさい」と言われなくても、自分からすすんで片づけできるようになって欲しいけれど……。
教育評論家 親野智可等
「子どもにひと言 ママクイズ」17
Q
おもちゃの片づけをしない子どもに何と言いますか?
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……
A
「早く片づけなきゃダメでしょ!」
B
「片づけると気持ちがいいよ」
C
「お母さんと片づけしようね」
【クイズの答え】
Aを選んだあなたは……
「否定タイプ」
「ダメでしょ!」という言葉を使っていると、子どもは自分に自信を持てなくなるので×。
特に、「あなたはダメな子ね」という人格否定の言葉は絶対に使わないでください。
否定的な言い方は、子どもの心を傷つけます。
Bを選んだあなたは……
「肯定タイプ」
「片づけると気持ちがいいよ、スッキリするよ」という声かけは、子どもにプラスイメージを与えるので◎。
「さぁ、片づけよう」と単純指示系の声かけするのもよいでしょう。
Cを選んだあなたは……
「協調タイプ」
親子で一緒に片づけをしながら、上手な片づけ方を教えてあげるのは◎。
子どもができるようになってきたら、様子を見ながら少しずつ手を離していくといいでしょう。
とはいっても、なかなかうまくならない子もいますので、なが~い目で見てあげましょう。
そういう場合は、親子で一緒に片づける時間を貴重なふれ合いの時間と考えて楽しみましょう。
イラスト/コダイラヒロミ
つい口に出してしまった一言で、子どもを傷つけていませんか?
「子どもがおもちゃの片づけができない……」という悩みは、多くの親が持っていますね。
「早く片づけなきゃダメでしょ!」という言葉は、つい使ってしまいがちですが、「ダメ」という言葉は、言葉で子どもをたたいているようなものです。
ダメという言葉を繰り返し子どもにぶつけていると、子どもは「自分がダメな子」だと受け取るようになります。
そして、一番いけないのは、「あんたはダメな子だね」という人格攻撃をする言い方です。
「ダメ」などの否定的な言葉を使わないで、もっと子ども本人のやる気が出るような言葉を工夫しましょう。
子どもに片づけを促すためには“スモールステップ”が大切です。
まずは「一緒に片づけようね」と言って、片づけ方を教えていきます。ここでぜひ、片づけをしながらほめてあげてください。
できるようになってきたら「お母さんはこっち、あなたはこっち」と分担してみるのもいいですね。
または、「お母さんが見ていてあげるから、片づけしてみよう」と言って片づけさせ、そしてほめてあげるのもいいでしょう。
でも、実際問題として、片づけがすご~く苦手という子もいます。
そういう子は、かなり長い目で見てあげてください。
重要なのは、“叱らなくても子どもが自然にできる環境とシステムを作る”ことです。
例えば、「子どもが片づけやすいようにワンタッチ収納を工夫する」「収納ボックスに『おもちゃ』『にんぎょう』などのラベリングをする」「1日の中でお片づけタイムをつくる」などもおすすめです。
叱らなくても自然に片づけられる環境とシステムをつくって、少しでもできたらほめてあげる……このような繰り返しによって、親子関係もよくなっていくはずです。