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学校・まなび

年長 2012年3月12日の記事

小学校にはどんな行事があるのでしょうか?

《親野智可等先生に聞く入学準備1》
小学校と幼稚園とでは行事の数が全然違います。

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私だってかつては小学生だったんだから、ある程度わかっているつもり。
……ですが、それもかれこれン十年前の話。
あの頃と今とじゃ、小学校もだいぶ変わっているのでは……?
4月からの1年間、我が子がどんな生活を送るのか、
把握してなきゃ、自分の予定も仕事の予定も立ちません。

 
1年生の1年間ってどんな感じになるのでしょうか?
教育評論家・親野智可等(おやの ちから)先生にうかがいました。

 
親野智可等(以下 親野)
「1学期は、
●入学式 ●給食開始 ●1年生を迎える会 ●家庭訪問(学校により実施)
●授業参観 ●プール開き ●親子面談 ●夏休み
さらに、5、6月に運動会を行う学校もあります。
親子面談は夏休み前に行ったり、夏休み中に行ったりします」

 

 

1学期だけでも盛りだくさんですね……。

 

 

親野 「そうですね、1年生になると、幼稚園、保育園に比べて行事は多くなります。
二学期以降では
●運動会(秋に行う場合) ●持久走大会や縄跳び大会 ●音楽会
それから、●6年生を送る会
この『6年生を送る会』ですが、1年生は6年生にお世話になることが
多いので、特に力を入れて
出しものを企画したりするんです」

 

 

こんなにいろいろな行事があったかなぁ……?
ついこの前まで幼稚園生だった子どもたちが、
こんなに多くの行事をこなせるのか、ちょっと不安になってきました。

 

 

親野 「気をつけていてほしいのは、
特に運動会の練習や水泳の授業がある日は、
結構疲れて帰ってくる子が多いと思います。
 
5月に運動会がある場合は、まだ学校に慣れてきたばかりの頃なので疲れるし、
9月の運動会もまだ残暑が厳しいので疲れる。
プールが始まっても疲れます。
 
疲れを引きずって帰ってきて、帰るとすぐ寝ちゃう、
そんな様子も見られるかもしれません。
そういうことを頭に入れておくと良いかと思います」

 

 

なるほど、子どもだって疲れているのだと分かっておくことが大事なんですね。
疲れて帰ってきた子どもに、どんな接し方をすればいいでしょうか?

 

 

親野 「子どもにたっぷり喋らせて、話を聞いてあげることですね。
お母さんに話すことで子どものストレスは発散されます。
その際、共感的に話を聞いてあげることが大切です。
『そうだったんだ』
『がんばったね』
と共感しながら聞けば、子どもはたくさん話します。
そうすれば、お母さんもお子さんの情報がつかめます。
 
間違っても『もっとがんばらなきゃだめじゃない』なんて言わないこと。
ただでさえ疲れているのに、余計にストレスになってしまいます。
こちらから話しかけるときも同じです。
『何番だったの?』
『ちゃんとできたの?』
なんて問い詰めるような聞き方はいけません」

 

 

はい、気をつけます。
運動会など行事以外でも、小学校という新しい環境に変わることで、
やっぱり疲れることはありますよね?

 

 

親野 「入学したての頃は緊張してはりきっているので、大丈夫そうに見えます。
ですが、物理的に環境が変わるし、
新しい友だちとの関係や、先生との関係を築き、授業という新しい時間も始まる。
子どもの精神は、張り切って張りつめていて、当然疲れちゃう。
5月くらいになると、その疲れがどっと出てくるようです。
家でも不機嫌になったりするかもしれません。
そんな風に、子どもも意外と疲れるのだと分かっておくことが大切です」

 


 
学校が始まったら、
不機嫌だったり、グズグズダラダラしていたり、
「今日はどうしたの?」
という日があるかもしれません。
そんなとき、ポイントは三つ。

 

(1) 学校で子どもたちは張り切っているが、家では疲れも見せる
(2) 疲れている子に否定的な言葉かけはしない
(3) 共感的に話を聞けば、子どものストレスは発散される

 
このようにしていれば、子どもは家でリラックスできるので、
次の日も学校でがんばるエネルギーが湧いてくるのです。

 
新生活が始まる今これから、
「がんばり過ぎてないかな?」
「疲れていないかな?」
お子さんの様子をさらに細かく見てあげたいですね。

 

プロフィール

0940_img_02親野 智可等(おやの ちから)

1958年生まれ。本名 杉山 桂一。

公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや
市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。

メールマガジン「親力で決まる子供の将来」(http://www.oyaryoku.jp/)は新聞、雑誌、テレビ、
ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。

親野智可等 著書紹介

0940_img_03『7歳までに学力アップ!
勉強ができる1年生にしてあげよう』
(学研教育出版)

ひらがなの学習や計算などを小学校入学前から無理なく、自然に身につける方法を親と子どもの生活習慣を通してアドバイス。友達関係や言葉遣い、着替えなど、スムーズに小学校生活を送り、学力を向上させるための具体的な内容がふんだんに盛り込まれている。

●ご購入の際はお近くの書店でお求めください。
また、オンラインショップ「ショップ.学研」でもお求めいただけます。

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