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小学1年生 2012年3月17日の記事

★友だちたくさんできるかな?(……ちょっと心配)

幼稚園の友だちとは学区が別でサヨナラ。新しい友だちよこんにちは。とすんなりいけばいいんだけれど。

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小学校という新しい環境の中で、子どもたちは
ひとりひとり友だちを作っていきます。
「友だち☆人できるかな?」
なんて、余裕なママは幸せですが、けっこう心配されている
ママもいらっしゃいます。
教育評論家の親野智可等先生によると、
友だちが少ない(いない)タイプのお子さんは
次の四つに分かれるそうです。

 

1 友だちが欲しいができない。特に避けられてはいないようだ。
2 友だちが欲しいができない。どうも避けられているようだ。
3 一人で遊ぶのが好き。必要に応じて友だちと遊ぶこともできる。
4 友だちをまったく欲しがらない。一緒に遊ぶ気も協力する気もない。

 

それぞれタイプ別に、対策をうかがいました。

まずは、
1「友だちが欲しいができない。特に避けられてはいないようだ」
タイプのお子さんは、どのようなことが問題なのでしょうか?

 

 

親野 「自分ではうまくきっかけがつかめないでいるのです。
このタイプの場合は、先生に協力してもらうと良いでしょう。
1年生なら、先生にちょっと声をかけてもらって
遊びの輪に加えてもらううちに、あっという間に仲良くなれます」

 

 

なるほど、先生に仲介してもらうと良いのですね。
では、
2「友だちが欲しいができない。どうも避けられているようだ」
タイプのお子さんはどうでしょう?

 

 

親野 「このタイプの場合は、
なぜ避けられてしまうのか、その原因を探ることです。
服装がちょっとだらしなく見えたり、
言葉が相手に対してきつかったりしていませんか?
何か原因が思い当たるかと思います。
その原因が分かったら、改善に努めましょう。

もし、お子さんの攻撃的な言葉が原因だとわかったとして、
『そんな言葉づかいはしないの』
と口で言うだけではおそらく良くはなりません。
攻撃的な言葉づかいになってしまう子は、
親の愛情を実感できていない可能性があります。

意識はしていなくても、
お母さん自身が子どもに対してきつい言葉を投げているかもしれません。
話を共感的に聞いてあげて、叱ることをやめてたくさんほめてあげる。
親子で良い方向に向かうように努力しましょう」

 

 

それでは、
3「一人で遊ぶのが好き。必要に応じて友だちと遊ぶこともできる」
タイプのお子さんはどうですか?

 

 

親野 「このタイプのお子さんは、まったく問題ありません。
実は私自身もこのタイプですが、一人でいることが好きなのです。
親が気にするだけで、本人はまったく気にしていませんよ。
一人でもいられるし、友だちとも遊べる。
人間関係をうまく調整する力があると言えます。
『子どもなんだから、いつも友だちと遊ばなきゃ』
というような強制は、このタイプの子には苦痛ですから、
一人でいる時間が充実するように手助けしてあげると良いでしょう」

 

 

最後に
4「友だちをまったく欲しがらない」タイプのお子さんについて。
どのように対処したらよいでしょうか。

 

 

親野 「このタイプはちょっと難しいですね。
もしかしたら何かしら発達に問題があるかもしれません。
親としてくよくよ悩んでしまうぐらいなら、
専門家に診てもらうことも考えてください。
問題があるとわかれば、それに応じた指導を専門家と相談できますし、
問題がないことがわかれば、その子の個性に応じた指導ができます」

 

 

「友だちと仲良くしてほしい」
「友だちがたくさんできてほしい」
というのは、親としては自然な願いだと思ったのですが、
お子さんのタイプによっては、苦痛になってしまうことがあるんですね。

 

 


友だち関係は、親でもきちんと把握できなかったりして、
どうしても心配になってしまうものです。
まずは、お子さまが困っているのか困っていないのかなど、
タイプをきちんと見極めて、
親野先生のアドバイスを参考にしてみてください。

 

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