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生活・しつけ
年長 2012年3月12日の記事
元気にあいさつできますか?
《親野智可等先生に聞く入学準備3》
先生、友だちに元気にあいさつ! というのが理想だけど・・・。
「うちの子、児童館で友達に『こんにちは』って声をかけられても
もじもじするばかりで……。
小学生になるのだから、あいさつ、お返事はできるようになってほしい!」
こんなママの声、よく聞きます。
新しい先生や友だちにちゃんとあいさつできるだろうか?
いいお返事ができるだろうか?
心配なさっているお母さんも多いでしょう。
あいさつ、返事、どうすればできるようになるでしょう?
親野 「あいさつや、返事はとても大事ですが、苦手な子もいますよね。
口で『あいさつしなきゃだめでしょ』といくら注意してもあまり効果はありません。
こういうときは、ロールプレイで練習してみるのが楽しくて効果的です。
ロールは『役割』、プレイは『演技』、ロールプレイで『役割演技』。
お母さんが先生役になって、本人は本人役で
『5番、○○くん』
『はい! 元気です』
と、声に出して練習をしてみる。
声に出して練習しておけば、本番でも言えるようになります」
なるほど、ロールプレイですか!
学校ごっこみたいで楽しそう。
こうすれば、『あいさつしなさい』って注意しないですみますね。
親野 「あいさつ、返事は大事だと言われますが、
意外と言われていないのが、『意思表示』。
『○○ちゃん、仲間に入れて』と希望を伝えたり、
何か嫌なことをされたときに『やめて』とはっきり言えたり、
こういう必要な言葉が出るかどうかが非常に大事なのです。
これも、ロールプレイで練習できます。
お母さんが友だち役で、本人は本人役なら、
『おい、このかばん持ってよ』と、お母さんが意地悪を言ったとき、
お子さんが『いやだよ。自分で持ちな』と言い返せるかどうか。
あるいは、お母さんと子どもの役割を逆にして、
お子さんが『このかばん持って』って言ったら、
お母さんが『ちゃんと自分のものは自分で持つんだよ』と言い返す見本を見せるとか。
いろいろな場面を設定して、言い返す、切り返す練習をしておくんです。
お父さんも交えて3人で『友だちごっこ』をするなら、
お父さんとお母さんが遊んでいるところに、
子どもが『ぼくも入れて』と言う。。
お父さんが『今は入れないよ』なんて言う。
そのとき、子どもはどう対応するか。
『じゃあ、見てていい?』『1回終わったら入れてくれる?』
そういう言い方を練習してみます。
特に気の弱い子はやっておくと良いですよ」
友だちごっこ、学校ごっこ、遊びながらやってみます!
あいさつについてポイントは二つ
(1) 大事なのは「あいさつ」「返事」「意思表示」
(2) 練習するときはロールプレイが有効
あいさつ、返事、意思表示がしっかりできれば、
新しいお友だちとも、きっと良い関係を築くことができますよね。