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年長 2013年5月10日の記事

☆パパを認めて、ほめて、イクメンに!

《母の日の過ごし方2》母の日は、夫婦でお互いのニーズやウォンツをしっかり伝えあう日にしてみましょう。

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前回は、NPO法人ファザーリング・ジャパン 事務局長の徳倉康之さんに、母の日のステキなエピソードをお聞きしました。 
 
今回は、徳倉さんがどのようにイクメンになっていったのか、ご夫婦でどんなことを大事にしているかなど、引き続きお話をうかがいます。

 

 

●ママのキャリアを応援するために、パパが育休を取得

 

食事の半分は作っているという徳倉さん。こうしたイクメンになったのは、どんなきっかけがあったのですか?

 

徳倉 「日用雑貨メーカーに勤めていた頃、2回育児休暇を取っているんです。 
前回、妻が総合病院に勤める勤務医だと話しましたが、上の子どもが産まれたのは、妻が研修医を終え、認定医や専門医になるチャンスの時でした。資格が上がれば年収もアップするので、『わが家全体のことを考えて、合理的にいこう!』と思い、妻が産休・育休を4ヶ月取ったあと、私が8ヶ月の育児休暇を取りました。 
 
その時は育休を取る男性が1%もいない時代だったので、人がやっていないことをやるのは面白そうだと思ったことも、取得した理由の1つです」

 
 

実際、育休を取ってみて、いかがでしたか?

 

徳倉 「初めは、何の修行かと思いましたよ(笑)。 
 
息子がなぜ泣いているかわからない。 
お腹がすいているのか、抱っこして欲しいのか、ママが恋しいのか。 
本当に辛かったですね。 
 
自分の時間はないし。 
トイレに行くタイミングもわからない。 
抱っこして寝かせても、布団に置くと起きてしまう。 
 
寝不足で、孤独な子育てをしていると、産後ウツになったり、育児ノイローゼになったりするというのがよくわかりました。 
そこから、育児や家事を手伝うのではなく、夫婦で分担するという気持ちが自然にうまれました

 

 

●イクメンパパになって欲しければ、パパをほめて!

 

育児の大変さを理解して、共感してくれるパパの存在は大きいですね。パパに家事や育児に参加して欲しいと思っているママは、どうしたら良いでしょうか?

 

徳倉 「とにかくパパをほめることです。 
男性はいつも認めて欲しい、ほめて欲しいって思っているんです。今の社会で認められることはなかなかありませんし、ほめられたいから、育児や家事をやっているんです(笑)。 
 
真面目な話、育休を取って子育ての経験をしたことで、『ビジネスでも相手の欲しいものを提供すれば良いんだ・・・』とわかり、3回必要だったプレゼンが1回になったり、5回の打ち合わせが3回になったりと、商談が簡単に思えるようになりました。さらに、段取り力や危機回避能力が増し、ワークライフバランスも取れるようになりました

 

 

●夫婦でお互いのニーズやウォンツをしっかり伝えて

 

パパが育児をすることで、仕事の仕方や生活のスタイルも変わっていったのですね。では、徳倉さんご夫婦が普段大事にしていることは何ですか?

 

徳倉 日々の感謝やお互いのニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)をしっかり伝えながら、夫婦でコミュニケーションを取ることを大事にしています。私は約10年間日用雑貨メーカーで働いていたのですが、昨年『ファザーリング・ジャパンで働きたいと思っている』と妻に話すと、『私のキャリアのために育休を取ってくれたから、今度は私が支える番』と言ってくれました」

 

 

本当にステキなご夫婦ですね。

では、コミュニケーションを取る上で、気をつけると良いことはありますか?

 

徳倉「妻は中学の時の同級生なのですが、彼女は大人しくて主張しないタイプ、私は楽観主義者で活動的。違うタイプの2人が結婚したんですね。なので、何度も『思っていることは言ってね』と伝え、妻もだんだん伝えてくれるようになりました。

 

女性の中には『察してくれオーラ』を出す人がいますよね。あれは、わかりにくいんです。はっきりと『こうして欲しい』と言ってもらった方がお互いすっきりしますし、ケンカの頻度も低くなります。

 

やはり、夫婦はお互いのニーズやウォンツをしっかり伝えあうのが大事だと思います。そうしたことを伝えあうきっかけに、母の日や父の日をつかっていったらどうでしょうか

 

今年の母の日は、長男、次男にそれぞれ一輪ずつ花を選ばせ、感謝の気持ちを込めて妻にわたしたいと思います」

 

徳倉さん、本当にありがとうございました。

ぜひ、皆さん、今年の「母の日」は、ご夫婦で感謝を伝え合い、ニーズとウォンツについて話し合ってみてくださいね。

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