仲上光芳
『東京視力回復センター』 所長。視力訓練士。
子どもから大人まで、近視、遠視、乱視、弱視の視力回復トレーニングの指導を行う。
その視力回復法は、テレビ、雑誌、新聞などでも取り上げられている。
東京、神奈川、埼玉、大阪、福岡などで店舗を展開中。
『東京視力回復センター』ホームページでも、目のしくみや働き、近視、遠視、弱視、乱視などについて解説。
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生活・しつけ
小学1年生 2016年11月24日の記事
★子どもの目に優しい電気スタンドの置き方は?[2016/11/24]
《子どもの視力と目の健康 2 》右利きの場合、デスクの左の真横に置くと目に負担をかけにくくなります。
こんにちは。『ママノート』編集部です。
前回は、子どもの目の成長、視力低下のサインについて『東京視力回復センター』所長の仲上光芳さんに教えていただきました。
今回は、子どもの視力低下を防ぐために家庭でできることについてアドバイスいただきます。
● “照明は明るいほど目に優しい” は間違い!
仲上 「皆さんの中には、照明は明るいほど目にいい…と思っている方もいるのではないでしょうか?
実は、目にとって一番よくないのは、“必要以上に明る過ぎる” ことなんです。
明るいところにいるとき、目は余計な光を遮るために黒目の部分(瞳孔)を収縮させます。逆に暗いところでは少しでも光を取り入れようと、瞳孔を開きます。
瞳孔が開いているとき、水晶体を支えている毛様筋は緊張を緩め、逆に瞳孔を縮めているときは、毛様筋は緊張します。
つまり、明る過ぎるところに長時間いると、目が異常緊張を起こして疲労してしまうのです。これは、長時間近くを見ているのと同じ状態なんですね。
また、暗過ぎる状態で本を読んだり勉強したりすることも、見えづらいため目が疲れやすくなります。
ここで、学習デスクの電気スタンドの置き方についてのクイズです。
下の3つの中で、目に一番負担をかけない置き場所はどれだと思いますか?
(右利きの場合)
A. 左斜め上
B. 正面
C. 左真横
正解は、Cの左真横です(右利きの場合。左利きの場合は右真横)。
照明スタンドからの光は、本やノートの紙面に反射して目に入ってきます。
Cの左真横に置いたときは、光は入った角度と同じ角度で外(右側)に逃げるため、反射が起こりません。
また、テレビやゲーム機器のディスプレイから出る光も、長時間見続ければ目に負担をかけます。
テレビから離れて見る(30インチなら3m程度、20インチなら2m程度を目安に)、ゲーム時間を1日30分とルールを決めるなど、目を疲労させないようにしてください。
また、テレビやゲームの合間に簡単な目の健康体操をするのがおすすめです。
やり方は…
1. 両手の平を上にして指をそろえます。卵をのせたように、少しすぼめた形にししましょう。
2. 次に両目をおおうように手の平をかぶせ、そのまま1~2分キープ。
このように目の前を暗くすることで、一瞬で目の緊張が緩みます」
●鉛筆の持ち方も視力低下に影響する
仲上 「お子さんは、宿題をするときに猫背になって目をノートに近づけていませんか?
姿勢が悪く、本やノートを近くで見る習慣がついてしまうと、近視が進行する可能性があります。
姿勢の悪くなっている原因に、鉛筆の間違った持ち方が関わっているかもしれません。
鉛筆のペン先近くを持って、ノートに文字を書いていないでしょうか。
こうすると手元の文字が見えづらくなるため、のぞきこむようにノートに目を近づけてしまいます。
これから入学準備のために鉛筆を持つ練習をする方もいるかもしれませんね。
鉛筆のペン先から3~4cmぐらいを持つようにクセをつけてください。
この位置に輪ゴムを巻いて持つとわかりやすいでしょう。
また、小学校低学年のお子さんには、文字がくっきりと見やすくなるようにB~2Bの濃い鉛筆を選ぶのがおすすめです」
学習スタンドの置き方、鉛筆の持ち方ひとつも、目の健康に影響するなんて知りませんでした。早速、家庭で実践してママ友にもこの情報を教えてあげたいですね。
次回は、家庭でできる簡単な視力チェック法、メガネ選びのポイントについてお伝えします。
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