仲上光芳
『東京視力回復センター』 所長。視力訓練士。
子どもから大人まで、近視、遠視、乱視、弱視の視力回復トレーニングの指導を行う。
その視力回復法は、テレビ、雑誌、新聞などでも取り上げられている。
東京、神奈川、埼玉、大阪、福岡などで店舗を展開中。
『東京視力回復センター』ホームページでも、目のしくみや働き、近視、遠視、弱視、乱視などについて解説。
- トップページ >
- 生活・しつけ >
- ★子どもの視力低下の兆候がわかる簡単チェック法[2016/11/25]
生活・しつけ
小学1年生 2016年11月25日の記事
★子どもの視力低下の兆候がわかる簡単チェック法[2016/11/25]
《子どもの視力と目の健康 3》絵本、時計など、距離を変えて子どもに見えるかどうか質問してみましょう。
こんにちは。『ママノート』編集部です。
視力はだんだん落ちていくため、気づきにくいものですよね。
今回は、家庭でできる簡単な視力チェック法について、『東京視力回復センター』所長の仲上光芳さんにお話を伺います。
●子どもに質問して視力をチェック
仲上 「子どもに下記の質問をときどきすることで、視力低下のサインに気づくきっかけになります。
例えば…
■子どもから2~3mぐらい離れた距離で絵本を持って指差して
「これはなに?」(動物の絵、乗り物の絵など)
■3~4mぐらい離れたカレンダー、時計を指差して…
「今日は何日、何曜日かな?」
「今は何時何分かな?」
■30mぐらい先の看板を指差して…
「何て書いてあるかな?」
■夜空を見上げて…
「今日は星が何個あるのか数えてみよう」
「星座を探してみよう」
このとき、片目ずつ見えているかをチェックしてください。
目を細めたり顔を曲げて見たりと、気になることがあれば眼科を受診するようにしましょう。
また、遠くを見ると視力がよくなるということがいわれますね。
でも、山や空など遠くをただぼんやり見ているだけでは、あまり効果がありません。
それよりも “対象物を絞って見る” ことにより、目が働き出します」
●近視でメガネをかけるときの注意点
仲上 「子どもの軽度の近視では、必要以上に度の強いメガネ(はっきり見えるメガネ)をかけ続けると、かえって近視が進行することがあります。
(※日本では、一般的に裸眼視力が両目で0.7以上あれば日常生活で不自由はないと考えられています)
軽度の近視の場合は、できればメガネをかけないほうがいいでしょう。
とはいえ、授業中に黒板が見えづらいなどの理由でメガネが必要になる場合もあると思います。
また、近視が悪化した状態で無理に裸眼で生活し続けると、眼精疲労を起こして近視が進行することもあります。
一般的に、メガネ店では1.2~1.5の視力が得られるメガネを作るケースが多いのですが、日常生活ではそれほどの矯正視力は必要ありません。
子どもの軽い近視でメガネを作る際には、『度の軽い(低矯正)メガネを』と指定してください。
また、軽度の近視の場合、“メガネをかけたり外したりするのは目に悪い” というのは間違いです。(※近視・遠視・乱視・弱視など、目の状態により異なります)
メガネは、見えないときに使うのが原則です。
ですので、授業中、黒板が見えにくいときにかけて、日常生活で近くを見るときは外すようにしてください。
目は一生使っていく大切な器官のひとつです。
6~7歳までは、大人の目へと成長する大切な時期といわれます。
この時期は、特に子どもの目の健康を気づかってあげてくださいね」
仲上さん、ありがとうございました。
小学校に入学して、いろいろなこと見て学んだり、友だちと遊んだり…子どもには健康な目で楽しい思い出をたくさん作って欲しいですね。
これまでの記事はこちら
関連記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓