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学校・まなび
小学1年生 2013年3月13日の記事
小1算数のつまずきポイントは、くり上がりの足し算
《花まる学習会・高濱先生の学習法3》カウンティングで数の概念をつかみ、「くり上がり」のある足し算を攻略!
前回まで、花まる学習会代表・高濱正伸先生に、国語でつまずきやすい「漢字」の勉強法をお聞きしました。
今回からは、算数をスムーズに学んでいくコツを教えていただきます。
小学1年生の算数の学習内容では、何につまずきやすいのでしょうか?
高濱 「『くり上がり』のある足し算ですね。
大人がいくら『まず最初に10を作ってから、1の位の数を求める』と教えても、なかなか理解できないケースがよく見られます。
計算力を身に付けるには、まず具体的な物を数える『カウンティング』の練習を積んで、数の感覚をつかむことが大切です。
数の感覚を身に付けることで、『この数はおよそどれくらいか』『この数はこの数より多いか少ないか』ということが直感的にわかるようになります。
これは計算だけでなく、算数のすべての分野の基礎になるんですよ。
『国際数学オリンピック』で金メダルをとった人が、幼少時代は何でも数えるのが好きだった、と話していたこともありました。
カウンティングの力を鍛えるために、下図のような、いくつかの部屋に分かれた点を数えてみるのもいいでしょう。
単純に数えるだけという作業を求めていますが、どれだけ正確に、速く答えを出せるかというトレーニングにもなります。
生活の中でも『あそこに何人いる?』などと子どもに声をかけて、カウンティングの経験が積めるように導きましょう。
また、『6個のお菓子を、3人がケンカをしないように分けるにはどうすればいい?』
といったカウンティングは、割り算や分数計算の感覚を磨くのにも役立ちます」
数というものを知ることが、計算力を高める第一歩なのですね。
次回は、子どもに意欲的に計算練習に取り組ませるコツを教えていただきます。
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プロフィール
名教師&東大ママがわが子に買った教材を3歳・6歳・10歳と年代別にたっぷり紹介。他に、花まる学習会・高濱正伸先生の「子どもを伸ばす魔法の言葉」特集や、働くママのためのユニークな保育園特集も。付録は「心と頭を育てる本の選び方ガイド」。
発行元 : 学研教育出版
定価(税込): 980円
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